主なレギュレーション
1999年と2000年にドリームリーグとマジックリーグと2リーグに分けて開催された時期を除いて、日本と違って1リーグ制で開催されている。(なお、2軍は移動の利便性を考慮し、北部と南部に分けて2リーグ制で運営されている。)
指名打者制度を採用し、各チームは助っ人を3人まで保有することができるが、3人全員を投手などといった偏った形ので登録は認められていない。
レギュラーシーズンの順位をもとに2位から5位で締めた球団による、上位優位のトーナメント方式でポストシーズンを行い、レギュラーシーズン1位の球団とポストシーズンで勝ち上がった球団による韓国シリーズで、4勝方式でそのシーズンの優勝球団を決定する。
韓国球界の衰退
かつて北京オリンピックを制し、WBCでは第1回ベスト4・第2回準優勝と輝かしい結果を残し、前述した3大会では幾度となく日本代表と激突し死闘を繰り広げるなどアジア野球の盟主の1つとして日本と共に名を馳せていた韓国野球だが、2013年開催の第3回WBCでまさかの1次リーグ敗退を喫する。
その後2015年に開かれた第1回プレミア12では優勝するも、以降の国際大会ではアジア大会を除く殆どの大会で結果を残せなくなってしまった。
WBCでも同様で、2017年開催の第4回では予選から勝ち上がってきたイスラエル代表に敗れる不覚を取り1次リーグ敗退。第5回ではオーストラリア代表と日本代表に敗北(しかも日本代表にはコールド負け1歩手前の惨敗を喫する有様)し、3大会連続の1次リーグ敗退という不甲斐ない結果に終わってしまう。
韓国プロ野球のレベル低下については近年KBOからNPBへ移籍した選手が通用せず、他方でNPBで泣かず飛ばずだった選手がKBOでは大活躍するといった事例が多発したことから以前から指摘されていたが、第5回WBCでの敗退を機に韓国野球の失墜が改めて浮き彫りになってしまった。
その理由として、投手のレベル低下、選手育成力の低下、人材不足(他の国同様、競技人口が減っていることに加え、そもそも韓国は不動産価格の上昇や教育費の高騰の影響もあり、日本以上に少子化が進んでいることで有名)による年俸バブルや、それに伴う選手同士の競争力や向上心の低下が指摘されている(参考)。また、日本で唯一の韓国プロ野球専門のジャーナリストとして知られる室井昌也のコラムによると、高校野球が木製バットで行われるようになってから競争力が低下したという。参考
また、2010年代以降は八百長、賭博、公然猥褻など相次ぐスキャンダルに見舞われ、2020年から2023年にかけて毎年現役選手の飲酒運転が摘発された。2021年には遠征先のホテルに女性を招いて宴会を開く新型コロナウイルス感染対策違反により、KBOの公式戦が中断される事態に発展。こうしたスキャンダルは氷山の一角に過ぎない。
ただ、韓国野球界もこうした事態を重く見て、今一度野球のレベル強化に努める姿勢をようやく打ち出すようになった。
再興には時間がかかるだろうが、いつの日かまた日本をはじめとする世界の強豪国と果敢に渡り合う韓国野球チームの雄姿が見られることを期待したいものである。
特徴
日本のプロ野球との大きな違いは、本拠地とビジターのユニフォームをそれぞれ着用した観客が隣合せで観戦したり、試合を行っているチーム以外の球団ユニフォームを着て観戦する観客がいたりとややフリーダムな雰囲気が見られたり、
鳴り物を使わずスピーカーで音楽を流し、内野席に設けられたステージで応援団長と数人のチアガールが観客に向かって鼓舞し一緒になって応援するスタイルを採っている。なお、チアガールが存在するのは台湾プロ野球も同様であり、アジアプロ野球チャンピオンシップでは、これに併せて日本代表の応援団も各チームから選抜したチアガールが応援を盛り上げるスタイルが取られるようになった。
現在リーグに参加してるチーム
球団名 | 球団名(英語) | 本拠地 | 最初参加年 |
---|---|---|---|
斗山ベアーズ | Doosan Bears | ソウル蚕室総合運動場野球場 | 1982年 |
LGツインズ | LG Twins | ソウル蚕室総合運動場野球場 | 1982年 |
起亜タイガース | KIA Tigers | 光州KIAチャンピオンズフィールド | 1982年 |
サムスンライオンズ | Samsung Lions | 大邱サムスンライオンズパーク | 1982年 |
ロッテジャイアンツ | Lotte Giants | 釜山社稷野球場 | 1982年 |
ハンファイーグルス | Hanwha Eagles | 大田ハンファ生命イーグルズパーク | 1986年 |
SSGランダーズ | SSG Landers | 仁川SSGランダースフィールド | 2000年 |
キウムヒーローズ | Kiwoom Heroes | ソウル高尺スカイドーム | 2008年 |
NCダイノス | NC Dinos | 馬山総合運動場野球場 | 2013年 |
ktウィズ | kt wiz | 水原ktウィズパーク | 2015年 |
かつて存在したチーム
球団名 | 球団名(英語) | 本拠地 | 最初参加年 | 最後参加年 |
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サンバンウルレイダース | Ssangbangwool Raiders | 全州公設運動場野球場 | 1991年 | 1999年 |
現代ユニコーンズ | Hyundai Unicorns | 水原総合運動場野球場 | 1982年 | 2007年 |