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斗山ベアーズ

どぅさんべあーず

斗山ベアーズとはソウル特別市を本拠地とするKBOリーグに所属するチームのひとつである。
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概要編集

現地語表記は두산베어스。監督は李承燁、主将は金宰煥。

1軍の本拠地はソウル特別市の蚕室総合運動場野球場。2軍の本拠地は利川市のベアーズパーク。


1982年にOBベアーズとして発足。プロ野球発足当初の本拠地は大田市だったが、1985年より現在のソウルに根を下ろし、翌年から蚕室(チャムシル)総合運動場球場をLGと共同使用している。

かつてはビールの銘柄として知られるOBを球団名にしていたが、1999年より財閥名の斗山(トゥサン)を名乗っている(親会社グループは発電所のタービン供給や淡水化装置開発などのインフラ事業をメインにしている)。


10年代後半では必ず韓国シリーズを経験している名門かつ強豪チームで、2015年に14年ぶり4度目の韓国シリーズ制覇を果たすと、そこから韓国プロ野球史上最長となる7年連続韓国シリーズ出場をなしとげ、そのうち15年・16年・19年の3回で韓国一に輝いている。


日本との関わりについては福岡ソフトバンクホークスなどと練習試合をしたことがあり、みやざきフェニックスリーグにも加盟している。


2024年3月3日、福岡ソフトバンクホークスとの親善試合兼国際交流戦が実現。KBOの単独チームがNPBの一軍本拠地球場(ヤフオクドーム)で有観客試合を行うのは史上初めてであり、この競技は2-5で敗北した。


ちなみに、映画「ミスターGO!」ではピンチヒッターを任される事となったゴリラが入団する球団として登場する。ただし設定上のベアーズは万年最下位のチームとして描かれており、史実とは大きく異なる。


主な在籍選手とその簡単な説明(最新版)編集

投手編集

・#1 朴治国(ぱく・ちぐく)サイドスローの中継ぎ。ストレートとカーブのコンビネーションが得意。

・#11 白川恵翔(しらかわ・けいしょう)代替外国人制度で入団した日本人選手。

・#12 朴正洙(ぱく・ちょんす)FA移籍した李庸燦の補償で加入した先発候補。投手だが守備が上手。

・#17 洪建喜(ほん・ごんひ)勝利の方程式の一角を担うフライ誘導型の抑え。中継ぎ代役も可能。

・#27 金江栗(きむ・がんりゅる)150キロ/時を右で出す中継ぎ。故障がとにかく多いのが弱点。

・#28 崔丞鎔(ちぇ・すんよん)こちらは引退した柳熙寬に代わる先発候補とされる若手。

・#29 李炳憲(い・びょんほん)引退した李賢承に代わる左の中継ぎ候補として期待される元ドラ1。

・#41 金東周(きむ・どんじゅ)若くして先発ローテの一角を担う有望株。

・#43 ジョーダン・バラゾビック メジャー時代から有望視されていた速球派助っ人。

・#46 金明信(きむ・みょんしん)アマチュア時代から数々の受賞歴や代表歴のあるエリート。

・#47 郭彬(ぐぁく・ぴん)先発投手であることに強い拘りを持っている若手投手。

・#48 ブランドン・ワーデル こちらは楽天から復帰した外国人先発。速球を駆使する本格派。

・#50 李映河(い・よんは)先発中継ぎ抑えと起用法が安定しない。本人は先発志望だという。

・#55 李昇眞(い・すんじん)斗山投手でトップクラスの質のストレートが武器で、斗山一の努力家。

・#61 崔源峻(ちぇ・うぉんじゅん)このチームの国家代表級のエース。高速サイドスロー。

・#63 金澤延(きむ・てぎょん)高卒1年目からクローザーに抜擢されたスーパールーキー。

・#65 鄭哲元(ちょん・ちょるうぉん)新人王を受賞した若手中継ぎ。国家代表にも2回抜擢された。

捕手編集

・#20 安乘漢(あん・すんはん)KTウィズから加入した守備型の三番手捕手。

・#25 梁義智(やん・うぃじ)チームの正捕手。数々の功績で何度もチームを支えた大ベテラン。

・#45 金起演(きむ・ぎよん)2次ドラフトでLGから加入した新戦力。攻撃型捕手。

・#58 張勝賢(ちゃん・すんひょん)二番手捕手として活躍している。父親も元野球選手。

内野手編集

・#3 安宰皙(あん・じぇそく)アマチュア時代から超高校級と言われていた元ドラ1。

・#7 李有燦(い・ゆちゃん)内野バックアップを務めるユーティリティ。一塁以外どこでも守れる。

・#9 朴俊泳(ぱく・じゅんよん)攻守のバランスに長けた遊撃手兼三塁手。朴世爀の補償選手として加入。

・#10 金民奕(きむ・みんひょく)直球に強い未来の大砲。一塁専で育てられている。

・#13 許敬民(ほ・ぎょんみん)どこの打順にもよく入る選手。派手な守備に定評がある。

・#14 朴桂範(ぱく・くぇぼむ)呉在一の補償で入団した若手で、二塁手と遊撃手ができる。

・#23 姜勝淏(かん・すの)崔周煥の補償選手として加入。かつてのドラフト1位。

・#52 金宰鎬(きむ・じぇほ)ショートを守る選手。サードの許敬民選手との相性は抜群。

・#53 梁碩桓(やん・そくふぁん)恵まれた体格のコーナー内野手。パワーは一級だがミートが苦手。

外野手編集

・#31 鄭秀彬(ちょん・すびん)センターを守る選手。選球眼がよく、強肩好打が売り。

・#32 金宰煥(きむ・じぇふぁん)3年連続30本塁打のホームランバッターで、不動の4番打者。

・#39 金仁泰(きむ・いんて)主に2番打者として活動する元ドラ1。手首のパワーが強い。

・#44 洪成昊(ほん・そんほ)2023年の2軍リーグで五冠王。何度も宮崎リーグに参加している。

・#51 趙修行(じょ・すへん)代走と守備固めの切り札。試合の終盤で真価を発揮する。

・#57 梁賛烈(やん・ちゃんよる)外野の控え。大学時代に打率3割7分で首位打者を2回記録した好打者。

・#95 ジャレッド・ヤング パワータイプの外国人打者。一塁手も兼任する。


過去に在籍していた主なNPB経験者編集

申成鉉(前広島東洋カープ

・田中実(前日本ハムファイターズ)

・吉村元富(前南海ホークス)

・木原彰彦(前広島東洋カープ

・タイロン・ウッズ(前中日ドラゴンズ

・吉本博(前横浜大洋ホエールズ

入来智(前ヤクルトスワローズ)

・マシュー・ランデル(前読売ジャイアンツ

ダニエル・リオス(前東京ヤクルトスワローズ)

・ニック・エバンス(前東北楽天ゴールデンイーグルス)

・ケルビン・ヒメネス(前東北楽天ゴールデンイーグルス)

・マイケル・ボウデン(前埼玉西武ライオンズ

・ザック・ラッツ(前東北楽天ゴールデンイーグルス

・ジミー・パラデス(前千葉ロッテマリーンズ

・アリエル・ミランダ(前福岡ソフトバンクホークス

NPBで活動したことがある日本人選手は上記の合計5人しか選手としてプレーしていない。

また、コーチとして伊東勤や後藤孝志が在籍したことがあり、後藤は22年オフに再入団した。


応援スタイルについて編集

拡声器とスピーカーを使って応援歌を流し、応援団長の掛け声とチアリーダーによるパフォーマンスのスタイルを採用しており、トランペットなどは使用しない。応援席は内野にある。なお、チケットは高くても日本円にして約6000円ほどで、内野席全体でも2000円ほど。


ただし、蚕室(チャムシル)球場は前述したようにLGツインズの本拠地でもるため、LGとのマッチアップでは1塁側か3塁側かどちらのベンチを使うかはケースバイケース。


応援歌については日本と同じように個人応援歌が作られており、数人の例外を除きほとんどが何かしらの替え歌になっている。なお、2023年現在、韓国プロ野球は指名打者制が採用されているため投手の個人応援歌は存在しない。


例えばこんな具合。

許敬民選手応援歌の原曲→B1A4 이게무슨일이야

https://m.youtube.com/watch?v=j84JMYsasnU←応援歌

https://m.youtube.com/watch?v=oqxHy4G9FMI←原曲

呉在一選手(現在は退団)応援歌の原曲→Volate gipsy-kings

https://www.youtube.com/watch?v=5ZMQm6pILGQ←応援歌

https://m.youtube.com/watch?v=ZpeOOjLcRcI←原曲

韓国語で「最強斗山(チェガンドゥサン)」「安打を飛ばせよ」などという言葉をよく用いる傾向がある。


さらに日本同様チャンステーマ・汎用テーマも存在する。


歴史・戦歴について編集

1982年にOBベアーズとしてチーム発足。この年に優勝し、韓国プロ野球史上初めてリーグ優勝を経験したチームとなる。


1999年に現球団名に変更し、斗山を名乗る。


2001年は韓国シリーズを制覇するも、続く2002年は5位、2003年は7位と低迷した。


2004年は3位で下克上を狙うも三星に敗れて失敗に終わった。


2005年は2位を記録するも、やはり昨年同様三星に負けて敗退。


2007年2008年と続けて2位をとるが、いずれも韓国シリーズでSKに敗れる。


その後はしばらく低迷し、2013年に通算8回目の韓国シリーズ出場を決めるがここでも勝利はできなかった。


金東柱(きむ・どんじゅ)、李鐘旭(い・じょんうく)、崔俊蓆(ちぇ・じゅんそく)らそれまで主力だった選手が次々に退団・引退する中、2015年にプレーオフから韓国シリーズへ進出して実に14年ぶりの韓国シリーズ制覇を達成した

そして翌2016年は三番打者の機械熊もとい金賢洙(きむ・ひょんす)がメジャーリーグへ去ったが、リーグ連覇に成功する。


球団史上初の3連覇がかかる2017年はキャプテンの洪性炘(ほん・そんふん)が高齢を理由に引退したり、李沅錫(い・うぉんそく)がFAで三星に移籍するなど不幸が重なった結果KIAに惜敗し、2位でシーズンを終えた。さらに、オフには主力外野手の閔炳憲(みん・びょんほん)までもがロッテにFAで移籍してしまう。


次の2018年には86勝で2位に8ゲーム差以上をつけて7回目のレギュラーリーグ優勝を果たしたが、韓国シリーズで宿敵のSKに負けた。そして同年オフには正捕手の梁義智(やん・うぃじ)がNCへ移籍した。


2019年には序盤はSKに独走を許したが8月ごろから徐々にペースを上げていき、最後は10月1日レギュラーシーズン最終戦・対NC戦にさよなら勝利したことでSKと同率首位に並び、さらに直接対決で上回るため優勝が決まった。その後韓国シリーズではレギュラーシーズンで負け越したキウム4タテして3年ぶり6回目の総合優勝を果たした


2020年も韓国シリーズに出場し、史上3回目の6年連続韓国シリーズ出場という快挙を成し遂げた。シーズンオフには7人のFA選手を出したうち、レギュラー内野手の呉在一(お・じぇいる)が三星、崔周煥(ちぇ・じゅふぁん)がSK、先発陣のエースだったラウル・アルカンタラが日本プロ野球阪神に移籍し、複数の主力を失った。


しかし2021年は・・・

秋野球、開幕


レギュラーシーズンこそ4位で終わったものの、ポストシーズンではワイルドカードでキウム、準プレーオフでLG、プレーオフで三星を次々に破り、総合優勝こそ逃したものの韓国プロ野球史上初の7年連続韓国シリーズ進出及びワイルドカードからの韓国シリーズ進出という2つの新記録を同時に樹立した


2022年は主力が大勢負傷に悩まされて前半戦をまともに戦えず、後半期になっても全くチーム状態は上向くことなく、斗山史上最悪となる9位でシーズンを終える。さらに長年チームを支えてきた王朝メンバーの呉載元(お・じぇうぉん)、李賢承(い・ひょんすん)の両名が現役を引退し、金泰亨監督も勇退が決まり、10年代後半に名を轟かせた斗山王朝は終わりを告げた。


2023年シーズン前にFA市場で梁義智を奪還し、監督には李承燁監督が就任。彼のカムバックによる影響は大きく、わずか1年でチームは5位に上がりAクラスへ返り咲いてみせたもののプレーオフでNCダイノスから敗退を喫し、順位を留まる形でシーズンを終えた。


そして今に至る。創立してからAクラス入りを通算20回経験しており、Bクラス止まりは18回。


情報源編集

http://www.doosanbears.com/main/main.do斗山ベアーズ公式サイト

https://strike-zone.jp/frame-db.html韓国プロ野球応援サイトストライクゾーン斗山ベアーズ

韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑

など

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