概要
「264」とも表記。2020年の日本シリーズにおける、福岡ソフトバンクホークス(以下、ソフトバンク)の総得点「26」と、読売ジャイアンツ(以下、巨人)の総得点「4」のことを表す。
経緯
前年・2019年の日本シリーズではソフトバンクが巨人に4勝0敗で圧勝し、なんJ界隈では「オールブラックス」なる蔑称が巨人に対して付けられていた。翌2020年も偶然両者の対決となり、巨人は前年のリベンジを誓っていた。
が、第1戦では巨人・菅野智之とソフトバンク・千賀滉大の両先発の投げ合いとなるも、菅野が4失点と打たれ5-1でソフトバンクが勝利。第2戦はジュリスベル・グラシアルとアルフレド・デスパイネ両外国人の本塁打攻勢などもあり13-2でソフトバンクが巨人を下した。
この一方的な試合展開から、なんJ界隈では「もしかしてあの33-4が再び達成されるのでは?」という声が相次ぎ、ネット上では「巨人もしくはソフトバンクが日本一になること」よりも「33-4が達成される」ほうへシフトし大盛り上がり。TwitterなどSNSではハッシュタグ「#334チャレンジ」が生まれたほか、西日本スポーツ、日本経済新聞、挙句の果てには阪神を贔屓しているデイリースポーツまでもが紙媒体・ネット媒体でネットスラング「33-4」を取り上げた。
第3戦はマット・ムーアが7回無安打無失点の好投を見せ、巨人打線を丸佳浩が9回2死から放った1安打のみに抑え4-0でソフトバンクが勝利。第4戦は初回に坂本勇人の適時打で初めて巨人がリードするも、その裏の柳田悠岐の本塁打と2回裏の甲斐拓也の本塁打で試合展開を変え、その後は両チームとも継投策により4-1でソフトバンクが勝利。Twitter上で「あと7点」がトレンド入りする中、4戦合計「26-4」で日本シリーズが終了。
巨人はこの4戦で16安打・4得点(タイ記録)・41三振・チーム打率1割3分2厘・2年連続4連敗のワースト記録を達成。またネット上では改めて「33-4」の偉大さを実感させられたのであった……。
その他
余談・小ネタ
- 33×4=132
- 33×4+33×4=264
- 「334」を扱った数式により、巨人のチーム打率「.132」および両チーム総得点の「26-4」が完成。また「33-4」に収束してしまったのか…
- なお、「阪神算」に代わって「264」を扱った数式は「巨人算」と呼ばれる。
- 8連敗
- セ・リーグ球団のシリーズ連敗。2013年の楽天(このとき負けたのも巨人である)から8年連続でパ・リーグ球団が日本一になっていた。
- 2021年もセ球団が負けると、1965年から1973年までのパ球団9連敗に並ぶワーストタイになるところだったが、東京ヤクルトスワローズが日本シリーズで勝って阻止。
- 9連敗
- 2013年楽天戦第7戦からの9連敗はシリーズワーストタイ。
派生語
- 惨劇の巨人、オールブラックス:以前から使われていたが、このシリーズの悲惨さを受けてここでも適用された。
- 巨滅の刃・G滅の刃:人気漫画作品「鬼滅の刃」にあやかったワード。Twitter上で用いられた。同時期公開の劇場版映画「無限列車編」に因み「~無限敗北編」「~無限失点編」「~無限敗者編」表記を付けることも。また西日本スポーツでは、2020年11月21日付の新聞にて「巨滅の刃 日本シリーズ編」と題した見出しを掲載した。
- なんでや!巨人関係ないやろ!・なんでだ!巨人関係ないだろ!:「なんでや!阪神関係ないやろ!」の「阪神」を「巨人」に置き換えたもの。略称「な巨関無」。巨人の本拠地の東京ドームが旧江戸市街の小石川に所在することから江戸言葉で「てやんでい!巨人関係ねえだろ!」とも。
- ●●●●●●●●:2019年と2020年を合わせた巨人の8連敗。「読売ジャイアンツ」⇒「読売ジャイアン●」⇒「読売ジャイア●●」…という風に負けの数だけ「読売ジャイアンツ」の8文字を黒塗りにしていくお遊びで、無事(?)黒塗り達成。
- エンドレスエイト:2019年と2020年を合わせた巨人の8連敗を皮肉にしたワード。なお同時期発売の「涼宮ハルヒの直観」では畠世周(ry
- ●●●●●●●●●●●●佳浩・●佳浩:丸佳浩に対する蔑称。広島東洋カープからFAで巨人に移籍しセ・リーグの「1人5連覇」を達成していた彼だが、日本シリーズでは全く活躍できず広島時代から合わせて1人日本シリーズ12連敗。
- ウィーラー個人軍:巨人が得点した4得点のうち3点はゼラス・ウィーラーがあげたもの。が、彼はシーズン途中にパ・リーグの東北楽天ゴールデンイーグルスからトレード移籍してきたため、開幕からいた巨人メンバーは坂本勇人の1点しか取れていない。
関連タグ
- 馬鹿試合(プロ野球):4試合での合計ではなく、1試合での圧倒的点差記録について取り扱う。
- 34-4:広島東洋カープに対する煽りを表すなんJ語
- 33-14:2024年の日本シリーズより。福岡ソフトバンクホークスにまつわるエピソードから。
- 28-3:NFL(アメリカンフットボール)の第51回スーパーボウルより。
- ミネイロンの惨劇(7-1):FIFAワールドカップで起きた、とある試合の珍スコア。
- 一三スコア(13-1):Jリーグで起きた、1試合の最多得点差記録の通称。「柏レイソル」「京都サンガF.C.」の記事で取り扱う。