ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

2019年の日本シリーズ

れいわさいしょのにほんしりーず

2019年10月19日から10月23日までに開催されていたプロ野球・日本シリーズ。第70回。
目次 [非表示]

概要編集

セ・リーグを優勝した読売ジャイアンツ(以下、「巨人」)とパ・リーグ2位ながらクライマックスシリーズを勝ち上がった福岡ソフトバンクホークス(以下、「ソフトバンク」)による対戦。

今回が節目の第70回目であり、元号が令和になってから初めてとなる日本シリーズである。全試合ドーム球場での開催となるのは2012年以来7年ぶり。


ジャイアンツとホークスの対戦は、ON対決」として話題になった2000年以来19年ぶり11度目の対戦で、南海時代ダイエー時代(先述の2000年のみ)にも対戦があるので、巨人は阪神に続いて3つの時代のホークスと対戦することとなった。


ソフトバンクは2011年に中日、2014年に阪神、2015年にヤクルト、2017年にDeNA、2018年に広島と戦っており、今回で2010年代にセ・リーグ全6球団と対戦することとなった。

なお、松田宣浩・明石健志・長谷川勇也・今宮健太の4名は上記すべての日本シリーズに出場しており、伊東勤以来となる日本シリーズでセ・リーグ6球団すべてと対戦した選手となった。


出場選手編集

読売ジャイアンツ編集

首脳陣編集

83 原辰徳

87 吉村禎章

81 宮本和知

71 水野雄仁

80 後藤孝志

77 元木大介

75 村田修一

79 相川亮二

98 村田善則


投手編集

11 山口俊 右 右

12 髙橋優貴 左 左

15 澤村拓一 右 右

17 大竹寛 右 右

18 菅野智之 右 右

20 スコット・マシソン 右 右

23 野上亮磨 右 右

28 田口麗斗 左 左

29 鍬原拓也 右 右

32 鍵谷陽平 右 右

35 桜井俊貴 右 右

41 中川皓太 左 左

42 C.C.メルセデス 左 両

45 今村信貴 左 左

49 テイラー・ヤングマン 右 右

57 高木京介 左 左

67 古川侑利 右 右

68 戸郷翔征 右 右

97 ルビー・デラロサ 右 右


捕手編集

10 阿部慎之助 右 左

22 小林誠司 右 右

27 炭谷銀仁朗 右 右

38 岸田行倫 右 右

46 大城卓三 右 左


内野手編集

5 中島宏之 右 右

6 坂本勇人 右 右

25 岡本和真 右 右

33 クリスチャン・ビヤヌエバ 右 右

51 田中俊太 右 左

56 山本泰寛 右 右

60 若林晃弘 右 両

63 増田大輝 右 右


外野手編集

2 陽岱鋼 右 右

8 丸佳浩 右 左

9 亀井善行 右 左

36 石川慎吾 右 右

39 立岡宗一郎 右 左

43 重信慎之介 右 左

44 アレックス・ゲレーロ 右 右

99 山下航汰 右 左


福岡ソフトバンクホークス編集

首脳陣編集

81 工藤公康


86 森浩之

94 倉野信次

98 髙村祐

83 立花義家

88 関川浩一

80 本多雄一

93 村松有人

95 吉鶴憲治


投手編集

10 大竹耕太郎 左 左

13 二保旭 右 右

17 岩嵜翔 右 右

18 武田翔太 右 右

19 アリエル・ミランダ 左 左

20 甲斐野央 右 左

21 和田毅 左 左

28 高橋礼 右 右

29 石川柊太 右 右

34 椎野新 右 右

35 リバン・モイネロ 左 左

38 森唯斗 右 右

41 千賀滉大 右 左

42 松田遼馬 右 右

44 リック・バンデンハーク 右 右

47 髙橋純平 右 右

57 嘉弥真新也 左 左

63 川原弘之 左 左

90 ロベルト・スアレス 右 右


捕手編集

12 髙谷裕亮 右 左

31 栗原陵矢 右 左

62 甲斐拓也 右 右

65 九鬼隆平 右 右


内野手編集

0 髙田知季 右 左

1 内川聖一 右 右

4 川島慶三 右 右

5 松田宣浩 右 右

6 今宮健太 右 右

8 明石健志 右 左

23 周東佑京 右 左

27 ジュリスベル・グラシアル 右 右

36 牧原大成 右 左

68 三森大貴 右 左


外野手編集

7 中村晃 左 左

9 柳田悠岐 右 左

24 長谷川勇也 右 左

32 塚田正義 右 右

37 福田秀平 右 左

51 上林誠知 右 左

54 アルフレド・デスパイネ 右 右


試合結果編集

☆は勝利投手、★は敗戦投手を示す。


第1戦 10月19日 福岡ヤフオクドーム編集


チーム123456789R
巨人0100000012
ソフトバンク02000140X7

  • 【投手】

ソフトバンク:千賀☆(7)→甲斐野(1)→森(1)

巨人:山口★(6)→マシソン(1/3)→田口(2/3)→澤村(1)


  • 【本塁打】

巨人:阿部1号(2回ソロ・千賀)、大城1号(9回ソロ・森)

ソフトバンク:グラシアル1号(2回2ラン・山口)


戦評編集

ソフトバンクは千賀、巨人は山口が先発。

巨人は2回に阿部が先制のソロホームランを放つが、その裏にグラシアルが逆転2ラン。

以後は投手戦の様相となるが、ソフトバンクが中盤に着実に追加点を挙げ巨人を突き放した。


巨人は阿部と大城のソロホームラン2本に抑えられた。


第2戦 10月20日 福岡ヤフオクドーム編集


チーム123456789R
巨人0000000033
ソフトバンク00000033X6

  • 【投手】

ソフトバンク:高橋礼☆(7)→モイネロH(1)→高橋純(1/3)→森(2/3)

巨人:メルセデス(6)→大竹★(0/3)→桜井(1と1/3)→高木(2/3)


  • 【本塁打】

巨人:なし

ソフトバンク:松田1号(7回3ラン・大竹)、柳田1号(8回ソロ・桜井)、福田1号(8回2ラン・高木)


戦評編集

ソフトバンクは高橋礼、巨人はメルセデスが先発。

高橋礼は7回まで巨人打線を無安打に抑える完璧なピッチングを見せる。

対するメルセデスも5回に安打を1本打たれただけで6回を無失点に抑えるという、息詰まる投手戦となった。


均衡が破れたのは7回裏。

巨人はメルセデスに代わって大竹がマウンドに上がるが、三塁手・山本がデスパイネのサードゴロを後逸するエラーをしたことがきっかけで無死一・三塁となり、松田に3ランを浴びる。

続く8回裏も大竹の後を受けた桜井は柳田にソロ、高木は福田に2ランを被弾し、救援陣がメルセデスの好投をフイにしてしまうこととなった。


巨人は9回に重信と亀井のチャンスメイクから岡本、阿部の連続適時打で3点を返すが、反撃があまりに遅すぎて連敗スタートとなった。


第3戦 10月22日 東京ドーム編集


チーム123456789R
ソフトバンク0114000006
巨人1010000002

  • 【投手】

ソフトバンク:バンデンハーク(4)→石川☆(2)→甲斐野(1)→モイネロ(1)→森(1)

巨人:髙橋(2と2/3)→鍵谷(1/3)→戸郷★(2/3)→高木(1/3)→澤村(2)→田口(1)→中川(1)


  • 【本塁打】

巨人:亀井1号(1回裏ソロ・バンデンハーク)、亀井2号(3回裏ソロ・バンデンハーク)

ソフトバンク:グラシアル(2回表ソロ・髙橋)


戦評編集

ソフトバンクはバンデンハーク、巨人は髙橋優貴が先発。


1番打者の亀井がバンテンハークより先制打となるソロホームランを放つも、先発の髙橋が2回表でグラシアルのソロホームランを浴びて同点に追いつかれ、3回表にもデスパイネのタイムリーヒットを浴びて1点リードされてそのまま無念の降板となる。


しかし、その裏の3回裏にも、亀井が再びバンデンハークよりソロホームランを放ち、2-2の同点に追いついたが、4回表より3番手として登板したルーキー・戸郷が捕まり、バンデンハークによる内野バントを戸郷の送球が勢い余って三塁手・岡本が捕球できなかったことも重なって1死満塁となる。

そして、代打・長谷川の犠牲フライと柳田への押し出し与死球を経て、再びデスパイネよりタイムリーヒットを浴びて、一挙に4失点となった。


4回裏には、二死満塁のチャンスが訪れるも、代打・重信が空振り三振で倒れて点に繋がらず、その後は両軍の救援陣が踏ん張って互いの追加点を許さない状況が続き、9回裏には、阿部がソフトバンクの守護神・森からヒットを打つも後が続かず、続く打者・大城が空振りで倒れ、阿部の代走・増田も痛恨の走塁ミスによるタッチアウトで二死無走者となり、最後の打者・ゲレーロも空振りで倒れて点に繋がらないまま惨敗し、完全に後がない状態となった。


第4戦 10月23日 東京ドーム編集


チーム123456789R
ソフトバンク0003001004
巨人0000020103

  • 【投手】

ソフトバンク:和田☆(5)→スアレス(2/3)→嘉弥真(0/3)→甲斐野(1と1/3)→モイネロ(1)→森S(1)

巨人:菅野★(6と1/3)→中川(2/3)→デラロサ(2)


  • 【本塁打】

巨人:グラシアル3号(4回表3ラン・菅野)

ソフトバンク:岡本1号(6回裏2ラン・スアレス)


戦評編集

ソフトバンクは和田、巨人は菅野が先発。

ソフトバンク先発・和田は、5回裏までの登板で、1被安打無失点6奪三振とベテランの貫禄を見せつける好投ぶりを見せ、巨人先発・菅野も3回までは1被安打無得点に抑える好投ぶりを見せる。


しかし、その菅野が、4回表でグラシアルから痛恨の3ランホームランを浴びてソフトバンク先制を許すも、その後の回でも4奪三振の好投を見せた。

6回裏で、岡本が、ソフトバンク2番手・スアレスより2ランホームランを放って1点差に詰め寄り、ようやく巨人側へ流れが行きかけたように思われた。


しかし、続く7回表では三塁手・岡本が福田のサードゴロを落球し、ショート一直線に行った松田のゴロも遊撃手・坂本が送球できず、一死一・二塁の崖っぷちに立たされてしまう。続く代打・長谷川から打ち取ったはずのセカンドゴロをこの回より登板していた二塁手・山本が送球を大きく逸らしてしまうという痛恨のタイムリーエラーが起こり、そのまま2塁走者・福田の本塁生還を許す形で更に1点を失ってしまう

2つのエラーが絡んで1点を失ったこの回は、更に甲斐野のセーフティーバントが決まって1死満塁の危機的状況に陥るも、2番手・中川が代打・内川をゲッツーで討ち取って終了するも、この1失点が最終的に大きな痛手となった。


8回裏には丸のタイムリーヒットで再び1点差に詰め寄るも、あと一歩のところで打線が振るわず、9回裏では大城がセンターフライ、続く代打・陽もショートゴロで討ち取られて2アウトとなり、亀井が8球粘った末にフォアボールで出塁するも、続く坂本がフルカウントからの空振り三振で倒れて試合終了となり、結局ソフトバンクの勢いを止められないまま1勝もなく屈辱の4連敗となった


今回の優勝によって、ソフトバンクは南海時代の1959年以来となる久々の勝利を得てダイエー時代のリベンジを果たすと共に、日本シリーズ戦におけるセ・リーグ全6球団制覇を達成した。


また、試合終了後には、ソフトバンク側の労いもあり、今季をもって現役引退を表明していた阿部への敬意や感謝のしるしとして、ソフトバンク側の選手が巨人ナインや控え選手らも交えて阿部を胴上げをするというサプライズが用意された。


表彰選手編集


その他編集

なお、読売ジャイアンツは今回のシリーズで歴代ワーストとなる珍記録をいくつか作っている。

セ・パ両リーグ間の戦力の開きが露呈した試合内容や采配の問題に加え、今年度のセ・リーグ優勝チームらしからぬこれらの惨憺たる有様には、巨人OB・ファンのみならず様々な球団OBや関係者・ファンから苦言を呈されることとなった。


  • チーム打率 .176(旧記録であった2005年の阪神タイガースのチーム打率.190を下回る)
  • シリーズ最少安打 22(歴代最低タイ)
  • シリーズ最多三振 35(4試合での歴代最低)
  • シリーズ最多失策 5(4試合での歴代最低)
  • ゲーム最多三振 13(第3試合で記録)

関連タグ編集

日本シリーズ プロ野球 原点回帰の日本シリーズ

2005年の日本シリーズ:参考。前回の日本シリーズ「4タテ」。33-4


過去の原点回帰の日本シリーズ編集

1951年の日本シリーズ

1952年の日本シリーズ

1953年の日本シリーズ

1955年の日本シリーズ

1959年の日本シリーズ

1961年の日本シリーズ

1965年の日本シリーズ

1966年の日本シリーズ

1973年の日本シリーズ

2000年の日本シリーズ


※1973年までが南海時代、2000年はダイエー時代。

今季以前のホークスvsジャイアンツ戦のうち、ホークスが勝ったのは1959年の1回だけであり、今季の勝利が念願の2度目となった


関連リンク編集

関連記事

親記事

原点回帰の日本シリーズ げんてんかいきのにほんしりーず

兄弟記事

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました