人物
入団から12年連続20本塁打の球団記録を持つ。
父親は元高校野球監督の原貢。甥に菅野智之(読売ジャイアンツ)がいる。
岡田彰布とは大学全日本代表のチームメイトだった。
ニックネームは「若大将」。
1958年7月22日、福岡県大牟田市に生まれ、神奈川県相模原市で育った。
東海大学4年時の1980年のドラフトで読売から1位指名されてプロ入り。
現役時代は主に三塁手としてプレーし、引退後は読売監督として長きに渡って指揮を執っていた。
冗談で「野球より好きだ」と言うほどのゴルフ好き。更にはプロレス好きでもあり、日本テレビで中継されていた全日本プロレス→プロレスリング・ノアの系列に造詣が深く、ゲスト解説などもしている。これら団体の試合を会場で観戦することもしばしばある。
現役時代から阪神タイガースのユニフォームを着たファンからもサインを求められることが頻繁にあり、私設応援団などから野次としての応援歌の替え歌を流されることはあったものの、阪神ファンからも好意的な印象を得ている数少ない読売OBの一人である。2002年の甲子園での胴上げは過去の歴代監督の苦い経験から暴動が起きるのではないかと心配されたが、逆に大きな拍手を送られた。
星野仙一からは「タツ」と呼ばれ、星野のスタイルを参考にしている。また、中日を戦力外となった選手(武田一浩)がテストを受けた際、星野に助言を求めている。星野は読売の大型補強に関しても、「あの『戦力』なら誰でも勝てる」などといったファン本位の声が上がるなか、「あれだけの“名前”が揃うと原もやりづらいだろう」と数少ない擁護発言をしている。
2003年第1次監督辞任の際、引退セレモニーおよびスピーチを阪神対読売最終戦の試合終了後敵地阪神甲子園球場で行った。これは親交が深い阪神・星野監督(当時)の発案である。同球場の観客には阪神ファンが圧倒的に多く、ライバル球団の関係者がスピーチを行うことなど前代未聞であったが、辞任に至る経緯などから、原に同情的な阪神ファンも少なくなかった。辞任挨拶の際、阪神を率いていた星野から花束を渡され、「また戻って来い」「くじけるな。また野球を一から勉強しろ」と激励され、互いに抱擁を交わした。原は感極まり、涙が止まらなかった。
余談だが、2020年にDeNA監督で第2次監督時の選手だったアレックス・ラミレスが退任する際、星野が自身にそうしたように「ラミ、カムバックだ」「ご苦労さん」と声をかけ抱擁を交わした。
2006年から監督復帰。前年、読売は5位に沈み「巨人を立て直すには後5年かかる」(恩師の藤田元司の発言)「あと10年は中日・阪神の時代。巨人の時代は終わった」等と言われる中、2年後の2007年にはリーグ優勝。2008年には13ゲーム差を覆す大逆転優勝でV2。
2009年には上述のWBC優勝に加えリーグV3、そしてついに悲願の日本一奪還を果たし、世界最優秀監督に輝いた。その後2年間は3位(といっても首位とは1ゲーム差、3ゲーム差であったが)に沈むが、2012年から再びV3を達成。2015年、1.5ゲーム差の2位でシーズンを終えた後、10年間に及んだ指揮から退任。
しかし後任の高橋由伸は成果を残せず3年で退任したため、2019年より監督として3度目の登板。
再就任後の2019年はチームの再建を目標に掲げてコーチ陣を一新し、内海哲也、長野久義などのベテランをFAの人的補償で放出するなど、大規模な血の入れ替えを行い、リーグ優勝は2連覇となった。しかし2021年からは投手陣の成績が軒並み劣化しチームは低迷、2022・23年に「同一監督で2年連続Bクラス」を経験したため辞任を申し出た。
監督としてはリーグ優勝9回・日本一3回を経験した。17年間の指揮、通算1291勝は球団では最長・最多の記録。
因みに、報道でその手腕を否定されたりネット上で人間性を批判されたりすることがあるが、それらをものともしない鋼のメンタルに定評があり、実際2023年シーズン中の順天堂大学でのストレス値計測では「全くのノーストレス」との結果が出た。
経歴
選手歴
- 東海大学付属相模高等学校
- 東海大学
- 読売ジャイアンツ (1981 - 1995)
監督・コーチ歴
背番号(プロ野球)
背番号 | 使用年 | 所属チーム | 備考 |
---|---|---|---|
8 | 1981年~1995年 | 読売ジャイアンツ | 選手 |
80 | 1999年 | 読売ジャイアンツ | 1軍野手総合コーチ |
80 | 2000年~2001年 | 読売ジャイアンツ | 1軍ヘッドコーチ |
83 | 2002年~2003年 | 読売ジャイアンツ | 1軍監督 |
88 | 2006年~2015年 | 読売ジャイアンツ | 1軍監督 |
83 | 2019年~ | 読売ジャイアンツ | 1軍監督 |
背番号(日本代表)
背番号 | 使用年 | 大会名 | 備考 |
---|---|---|---|
83 | 2009年 | 第2回WBC | 監督 |
顔芸
写真に映るたびに上のような面白い顔が撮れることに定評があり、ネット上では度々ネタにされる事が多い。だが、顔のインパクトが大きすぎるためかコラージュにされる頻度は少なく、画像をネタにした画像放出スレや打線スレの方が多い。