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概要編集

プロ野球のレギュラーシーズンのリーグ戦及び交流戦。これが公式戦とされる。

優勝チームにペナントが贈呈されるためこう呼ばれる。

2023年現在では143試合が設けられている。


勝敗の規定編集

有事の場合を除き、現在では以下のように定められている。

  • 9回終了時点で点数の多い方を勝利チームとする。
    • 同時点で同点の場合、最大で12回までの延長戦を行い、裏の攻撃終了時点で点数が多い方を勝利チームとする。12回を終了しても同点だった場合は引き分けとする。

順位決定編集

ペナントレースの順位は勝率を原則とする。この勝率は

(勝利数)/(勝利数+敗北数)で求められる。

よって、勝てば増加、負ければ減少し、引き分けは勝率の計算に考慮されない。また、試合時の得点や失点は一切考慮しない。


勝率が高い方が上位だが、同率で並んだ場合、以下の順で決定される。

1.勝利数(パ・リーグであれば無視)

2.直接対決の成績

3.交流戦を除くリーグ戦の成績

4.前年ペナントレースの順位


主な用語編集

  • 貯金・借金

勝ち数が負け数より多いことを「貯金」、その逆を「借金」と呼ぶ。

万年下位のチームは借金まみれになるため、「銀行」の蔑称がつけられることもあった。


  • Aクラス・Bクラス

順位が半分より上のチームを「Aクラス」、下のチームを「Bクラス」と呼ぶ。

現在のNPBリーグはセパ共に6チームなので、上位3チームをAクラス、下位3チームをBクラスと呼ぶ。

あくまで相対的なものなので、Aクラスだからといって貯金があるとは限らず、その逆も然り。過去には1位のチームが借金持ちだった時期もある

Aクラスに入ったチームはクライマックスシリーズへ進出できるため、入るのと入らないのとでは天と地ほどの違いがある。


  • ゲーム差

下位のチームが上位のチームに追いつくのに直接対決で何回勝たなければならないかを示したもの。

「直接対決で」というのがポイントで、上位のチームが負けたとしても下位のチームも負けてしまってはゲーム差が縮まらない。下位のチームが引き分けでも0.5しか縮まらない。

基本的にはゲーム差で上回れば上位になる。


  • マジックナンバー(マジック)

首位のチームが優勝するまでに必要な勝利数。

首位のチームが勝てば減るが、勝たなくとも2位以下のチームが負けた場合、そのチームが勝率で自分達を上回る可能性が低くなり、マジックが減る。

基本的に2位のチームが負ければ減るのだが、直接対決を多く残している3位や4位のチームが負けなければ減らないケースもたまにある。

マジック自体は常にあるが、首位チーム以外の全チームの自力優勝が消滅した時、初めて公にマジックナンバーが表示され、これをマジック点灯と言われる。これを0にすれば、その後全敗かつ、2位のチームが全勝しても、勝率で上回ることが無くなるため、優勝が確定する

首位のチームがもし連敗するなどして勝率が下がった場合、マジックが消滅することがある。

マジックが点灯した時点で他の全チームは自力で優勝できなくなり、防ぎたければ点灯チームが別の試合で負けてくれるのを願う他ない。


  • 3タテ

ペナントレースは同一カード3連戦を基本日程とするが、その3連戦に全て勝つこと、または全て負けること。

本来は後者の意味で使われていたが、現在では前者の意味でも使われることが多くなり、野球以外にも広まった。


  • 遠征・ロード

あるチームが本拠地以外の球場でビジター(客側)として長期間試合をすること。

長距離移動やビジターという特性上、チームに多大な負担がかかる。

特に阪神タイガースは本拠地が春や夏の一定期間使えないため、同期間はこれになりやすい。


  • 消化試合

順位が確定したあとに行う試合。

興行的には盛り上がりに欠けるため、ファンサービスを多くする、個人記録のために出場する・しないなど、いろんな意味で緩くなりがち。


関連タグ編集

NPB セ・リーグ パ・リーグ

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