概要
ある時間帯に放送されている番組と同じ時間帯に放送されている他局の番組のことである。
裏番組というものは、あくまでも相対的なものである。
また俳優/女優、タレントや声優は同じ時間帯に別チャンネルで被ってはいけない暗黙のルールがある(スポンサーへの配慮や当該出演者の放送先の1本化並びに視聴率集中のため)。ただし「地方局のキー局からの放送時間帯の変更」や「過去やった番組の再放送」(地方限定の場合もある)などにより裏番組のタレントや声優が被ることはままある。
テレビが貴重品で、各家庭での保有台数がごく限られていた時代には、家族内で見たい番組が裏番組同士だとチャンネル争いも頻繁に起こっていた。ビデオデッキが普及しておらず、録画という方法も無い時代ならばなおさらである(現在も修学旅行等でこの争いが続いている模様)。
1970年代には『ウルトラマンA』と『変身忍者嵐』、『ミラーマン』と『シルバー仮面』といった具合に特撮作品同士が裏番組で競合し、子供たちを悩ませるという事態も起こっていた。
長時間番組やスペシャルにおける途中からの裏かぶりの場合は当該出演者の出番が番組途中であってもそこまでになり、出演者本人や司会者からのその旨の説明の後に退出となる。
具体的な例として2012年のFNSの日において裏かぶりのため番組終盤で途中退場となったベッキーは「大人の事情で世界の果てまで行って来なければならなくなった」旨のコメントを残しスタジオを去った。
一方アニメやドラマでは同じ雑誌や出版社の原作作品同士での裏かぶりは制限されておらず、同じ雑誌・出版社の作品同士が裏でぶつかる事例が幾例か存在しており、特に週刊少年サンデー系列作品ではMAJORと名探偵コナン、電波教師と境界のRINNE,半妖の夜叉姫と舞妓さんちのまかないさんの再放送など複数の例が存在する(さらに「舞妓さん…」は同じ小学館作品のドラえもんとも競合した)。
一方、あさりちゃんは裏番組にてコロコロコミック原作のゲームセンターあらしの放送が始まった際にコロコロでの連載が打ち切られたり、1992年春にはテレビ朝日系月曜19時台にて藤子・F・不二雄原作アニメの放送が計画されていたものの、企画立ち上げ時に藤子作品と同じ小学館・コロコロコミック原作の炎の闘球児ドッジ弾平が同時刻テレビ東京系にて放送していたため、クレヨンしんちゃんの放送(なお、クレしん開始と入れ替わるように弾平のアニメは終了している)に変わったといったような裏かぶりに配慮する事例も存在する(現在は17時前後への変更で行う形となっている)。
今日では録画はもとよりインターネットでの見逃し配信も普及しているので、「見たい番組が同一時間帯に重なるので一つしか視聴できない」といった問題はほぼ解消している。ただしリアルタイム視聴でなければ「実況」には参加できないという制約は残る。
関連タグ
よくわかる?裏かぶり
モンハンプリキュア プリキュア・マスターズ ゲゲゲのライダー デジモンライダー アースグランナー×スーパー戦隊 ワンピ戦隊ムギワラー
オールスター感謝祭:生放送版では、一部出演者の席に写真と共に「〇〇時より参加」など書かれていたりすることがある。一番、裏番組の関係で分かりやすい一例。
外部リンク
土8戦争(ニコニコ大百科):もっとも有名な裏番組をめぐるテレビ局や視聴者の争い