概要
視聴したい番組をめぐって起きる争いのことである。
1970年代頃まで多くの家庭にはテレビが1台しかなかった。複数台あってもたいていは家族全員の人数をカバーしていなかった。このため人気番組が重なる時間帯には家族間でチャンネル争いが勃発する家庭が多く、兄弟間のリアルファイトになったり、父親や祖父が家長の権限と称して独占するなど様々な家庭内紛争があちこちで発生していた。
特に1980年代前半の8時だョ!全員集合を擁するTBSとオレたちひょうきん族を擁するフジテレビの土8戦争は、視聴者側の争いも熾烈であった。どっちを見るかで争うだけでなく、プロ野球中継や暴れん坊将軍との争いもあった(現在も教育現場等で見られる宿泊行事等で同室仲間と此の争いが続いている模様)。
状況が変わったのが1978年のVHS普及黎明期に入った事や1980年代で、其の時代から高価ながら録画機器が普及していく。そして1989年に衛星放送が動き出した事からS-VHS普及黎明期に入ったり1990年代のデフレ時代になると海外製造や家電量販店が増加、一気に映像機器は低価格化し、S-VHS対応録画機で高画質な録画にも一役を担った。この頃にはもう過去の言葉となっている。2000年代後半にはワンセグ放送の開始によりケーブルの心配もいらなくなったりHDD録画機が登場した事から録画した後にDVD-R/RW、2008年からデジタル放送の画質が上がり、普及に入ったBD-R/REへの書き込みで残す事が出来るようになった。
しかし、同時にテレビ離れも進み別の意味で過去の言葉になってもいる。