ピクシブ百科事典

テレビ離れ

てれびばなれ

テレビ離れとは、テレビを視聴する習慣を持たなくなること。
目次[非表示]

概要

 この現象は特に地上波テレビもしくはテレビ番組を、視たり聴いたりする習慣を持たなくなることを言う。この現象は日本だけでなく、アメリカ合衆国イギリスなど各国でみられる現象である。

しかし、テレビ番組を見ているかどうかの指標が公的には視聴率しかないため、近年の視聴率の下がり具合から想像されるほどのテレビ離れは起きていないともいわれる。

視聴者が録画して後で見た場合や、動画配信サイトでの視聴は視聴率に反映されない。ヒロミは新春TV放談で「テレビ見なくなった」のでなく「テレビ見なくなった」と語っている。

理由

この現象の理由としてよく語られるのは「娯楽の多様化」および「放送内容の劣化」である。

娯楽の多様化

若年層の多くは、インターネット、携帯電話ビデオゲームといったコンテンツを選択して時間の大半を過ごすようになり、それまで時間を使用していたテレビの視聴時間が圧迫されている。

また動画サイトであれば見たい動画を自由に選択できるのに対し、チャンネル数や番組が限られ、放送時間が決まっている地上波テレビは敬遠されている(これに関しては上述のように見たい番組だけを録画して後で見ればいいのであるが)。

内容の劣化

また、「過去よりもコンテンツ自体の魅力が落ちている」という意見もよく聞かれる。民放で顕著であるが、番組制作予算の圧迫]などの理由により、ひな壇芸人らのトークやタレントの食べ歩き、報道のように見せかけたバラエティーに埋め合わせじみた通販など似たり寄ったりの番組ばかりとなり、視聴者に敬遠されている。また、視聴者からの「子供が真似をするからやめさせろ」といった苦情、スポンサーからの広告引き上げ圧力、政治家からの介入などに晒され、無難な内容に終始している。


海外の対策

 世界各国においては、放送局の多局化やチャンネルの多チャンネル化によって、視聴者の多様化するテレビへのニーズに答えているという現状がある。

 例えばイギリスの場合、地上波のデジタル化に合わせて『Freeview』という無料の地上デジタル放送が始まり、2015年時点で全国一律60チャンネル以上が視聴可能となっている。フランスにおいても同様のサービスが行われており、地上デジタル放送が無料の24チャンネルと有料の8チャンネルが利用可能となっている。

ドイツに至ってはなんと100チャンネル以上の放送が可能なケーブルテレビ衛星放送が普及しており、現在のドイツのケーブルテレビの加入率は43.6%、衛星放送の加入率は46.8%で、地上波デジタルだけ受信している世帯は圧倒的に少数派となっている。
 アメリカ合衆国の場合は更に極端であり、ケーブルテレビの加入率は約70%、衛星放送の加入率は約30%であり、地上波デジタルだけをみている世帯は殆どいない。

 ちなみにアジア諸国もドイツ型の放送形態をとっていて、ケーブルテレビや衛星放送などの多チャンネル放送の普及率は台湾韓国は約80%、シンガポールは約70%、マレーシアですら約60%とかなり高い。
 日本の多チャンネル放送と言えば『スカパー!』が代表的だが、普及率は24%とかなり低く、日本のテレビ業界だけが世界から取り残されている状態にある。

 こうしたテレビ業界の構造の違いはニュース番組にも反映されており、世界のニュース報道は多チャンネル化によってより専門的・多様化する傾向にある。
 これに対し日本の地上波テレビは、殺人事件から芸能報道、グルメや旅、あるいはスポーツや健康体操に至るまで、専門性の無い何でもかんでも盛り込んだ保険を掛ける番組作りが好まれている。

ニュース報道は総務省に支配されたNHKと、大手新聞社の系列会社である民放による寡占状態が続いており、どの局も政権寄りの解説者やタレント性のある素人ばかりを登用するようになり、万人ウケする番組作りに終始するようになる。

こうして、ニュース番組に出演するコメンテーターは色々な話題に無難にコメントをするための反射神経ばかりが求められ、分かりにくい専門知識を語る専門家を「万人ウケしない」と邪魔立てし、むしろ専門知識の無い芸能人などばかりを「素人感覚で感情的なコメントの方が万人ウケする」と重用している。

上述した欧米の専門チャンネルでは逆に、各コメンテーターの政治的立ち位置が明確であり、それぞれのテーマに精通した専門家が出演し、素人は出演できなくなっている。200近くあるチャンネルからそれを選んで見る人は目の肥えた視聴者を前提としているため、素人同然のコメンテーターにコメントさせるような演出は行わないという。

ただし、政治報道においてはこれはこれで問題があり、政治的保守層は保守的な局の番組ばかりに傾倒し、リベラル層はリベラルな局の番組しか見ないので、政治的意見の異なる層のコミュニケーションが断絶し、世論が二極分化するという現象が発生してしまっている。

関連タグ

テレビ マスコミ メディア ケーブルテレビ/衛星放送
地デジ

関連記事

親記事

テレビ てれび

兄弟記事

コメント