概要
1979年から1984年まで3部にわたり制作・放映された、刑事達の戦いを描いたアクションドラマ(テレビ朝日系)。全236話。
PART-III最終回「さよなら西部警察大門死す!男達よ永遠(とわ)に…」(1984年10月22日放映)が最高視聴率25.2%を記録した。
2004年には、石原裕次郎の十七回忌、石原プロモーション創立40周年、テレビ朝日開局45周年に合わせてスペシャルドラマが制作され20年ぶりに放送された。
ちなみに、PART-IとII・IIIは出演者や設定、BGMなどに変更が見られ、近年の公式関連書籍では両作品はパラレルワールドという説明がなされており、スペシャルドラマはPART-Iの続編という設定になっている。
アクション
とにかくこの作品は爆発・カーチェイス・銃撃に尽きるといって過言ではない。
火薬使用量(5年間で約4.8tとされる)と撮影で破壊された車両・建造物は日本のテレビドラマ史上類を見ない数であった。壊した車両の台数、約4,680台(1話平均・20台)。
車はただ爆発するだけでなく空を飛んだり横転したあげく爆発することも多く、パトカーや犯人の車は盛大に爆発していた。
特に犯人の車は廃車寸前の車をリペイントして使っていただけに壊しても問題がないということで派手に壊された挙句爆発していた。採石場の崖の上から崖下まで転落し大爆発、なんてのはこの番組ではもはや普通である。
名古屋ロケでは巨大煙突を、広島ロケでは路面電車を爆破解体した他、福島ロケや高松ロケでは数千万かけて敵アジトを建造した上で爆破するという豪快さであった。
その豪快さゆえ、当時は西部警察のロケは来るだけで町おこしになったほどである。
ステーキハウス「あさくま」では彼らが来店した時のシャンデリアがそのまま残されているなど、当時のものを記念に残しているロケ地もある。
このほか大門軍団の刑事たちが火炎放射を受けて背中が燃え上がったり、冷凍車に閉じ込められて全身凍結する目にあうなど、とにかく演出が過激であった。
聞き込みでヤクザを、取り調べで容疑者をボコボコに殴りまくる(犯人側もボコボコにされるだけの罪を犯していたり非協力的な態度を取っているのだが)など、現代の感覚からすると問題の多いシーンも目立ったり(ただし、前身である『大都会』シリーズに比べれば、それでもソフトになっている)、脚本には強引な展開やご都合主義も目立つが、そんなものは爆発の衝撃で全部ぶっ飛んでしまう迫力が満載されており、多くの視聴者を熱狂させた。
このドラマを見て警察に入った者も少なくないという。
登場人物
レギュラー
PART-I(1~126話)
- 巽総太郎(タツ:1~30話)/舘ひろし
- 松田猛(リキ:1~123話)/寺尾聰
- 谷大作(谷さん:1~126話)/藤岡重慶
- 源田浩史(ゲンもしくはゲンちゃん:1~126話)/苅谷俊介
- 兼子仁(ジン:1~54話)/五代高之
- 桐生一馬(リュウ:31~74話)/加納竜
- 北条卓(ジョー:55~236話)/御木裕※
- 平尾一兵(イッペイ:75~236話)/峰竜太※
- 鳩村英次(ハトさん、もしくはポッポ:109~236話)/舘ひろし※
PART-II(127~166話)
PART-III(167~236話)
SPECIAL(2004年)
(愛称:登場話数)
※はPART-III最終話まで続投。
◆はPART-IIIの序盤で降板。
パロディ
- 仮面ノリダー:必殺技の一つの名称がノリダー西部警察だった(大規模な爆発で敵を一掃する)。
- 仮面ライダードライブ:第20話で追田現八郎がパロった。
- 獣電戦隊キョウリュウジャー:第40話で敵が刑事ものの世界を作り出したときに『恐竜警察』の名に変えてロゴをパロディしていた。また、小道具のDVDに『清家警察 ~怒りの八つ当たり刑事~』などと書かれている。
関連タグ
日産自動車(日産) フェアレディZ セドリック グロリア ローレル スカイライン 爆弾 タンクローリー 広島電鉄 宝酒造
角南攻:脚本のゴーストライターだった。当時「週刊ヤングジャンプ」編集長。
科学戦隊ダイナマン:爆発つながりでMAD動画が作られることが多い。
大河ドラマ / オールスター家族対抗歌合戦 / Gメン'82:裏番組