東京・新宿の「代官警察署」刑事課に所属する刑事達の活躍を描いた刑事ドラマ。
日本テレビ系列で1990年4月~1991年3月まで、全37話が放送された。
1980年代末期からのバブリーな世相を反映したかのようなファッショナブルかつスタイリッシュな設定や要素が特徴である。
物語前半では舘ひろし演じる「牧刑事」が物語のメインを担っていたが、舘の降板に伴い後半からは郷ひろみ演じる「風間刑事」が新たに主役として登場。
全3作中唯一殉職者が出るなど、第2作以降と比べるとハードな展開が多いのが特徴で、特に牧刑事が主役だった前半にその傾向が強く見られる。
登場人物・俳優
牧俊介(演:舘ひろし)
主役で作中における代官署刑事課のエース。
シングルのスーツとサングラスが特徴。
気障でクールな性格なとは裏腹に、時として射殺さえも辞さないなど、凶悪犯に対する容赦のなさはかなりのもの(ある意味では彼もあぶない刑事と形容出来なくもない)。
宮本課長とは兄弟のような間柄であった。
16話にてとある事件を解決後、デートへと向かう途中で岩田と由美子が追っていた通り魔に刺され命を落とす。
志村由美子(演:黒木瞳)
男女同権主義者で、女性であることにコンプレックスを持っていた。
ストーリーが進むにつれて牧に思いを寄せるようになるが、彼の死によって成就すること無く終わり、彼女自身もまた物語からフェードアウトした。
泉裕史(演:布施博)
猪突猛進な体育会系の刑事で、面倒見の良さから後輩である岩田や拓の兄貴分的なポジションとなることも多い。
牧に対しては尊敬の念を抱く一方、風間とは考え方の違いから対立することも少なくはなかった。
物語後半ではある事件をきっかけとして知り合った相沢より子という女性と婚約にまで漕ぎ着けるが、その関係は思わぬ形で終わりを迎えてしまう。
そして最終話では岩田との突然の離別を経て南青山署に転勤した。
岩田伸夫(演:布川敏和)
お調子者な面の目立つ新米刑事で、ついつい発した余計な一言によって同僚から睨まれることもしばしばである。
付き合いの長い泉と組むことがほとんどであるが、後半からは拓と共に行動することも多くなった。
最終回にて風間の身代わりとなる形で覆面車の爆発に巻き込まれ殉職。
風間明(演:郷ひろみ)
17話から牧の後任として、FBIから代官署にやってきたエース。
基本的に柔和で礼儀正しい一方、一度決めたことは曲げない頑固な一面も持っている。
とある事情から、物語終盤では単身別行動が多くなったが、これが岩田殉職の遠因になろうとは…
「犯人の心臓に銃を向けない」ことが昔からの信条であり、それを破った際には刑事の職を辞すると決めていたが、最終回にてその信条を破らざるを得ない状況に追い込まれ、宮本に辞表を出し代官署を去って行った。
青木順子(演:高樹沙耶)
由美子の後任。陸上部出身で面倒見のいい性格で、刑事課のお姉さん的存在でもある。
プロ意識が高く、ゆえに自らの未熟さに悩むことも。
村木拓(演:宍戸開)
通称タク。
「まかしといてください」が口癖。
突っ走りがちなところが多く、その結果手痛い失敗を被ることも少なくない。
刑事になりたてということもあってかやや真面目。
武田秀彦(演:地井武男)
捜査課のまとめ役とも言えるベテラン刑事で、通称「タケさん」。
自ら現場に出ることも多く、「刑事は靴の底を履き潰してナンボ」を信条に地道な捜査を主としている。
宮本謙(演:松方弘樹)
代官署刑事課課長。一癖も二癖もある部下達の行動を黙認しつつも、押さえるべきところはしっかりと押さえる大物。管理職のため、現場に出る機会は数少ない。釣りが趣味。
劇中車種
フォード・マスタング マッハ1
・プレートNo:品川33 め 74-05?
牧刑事の専用車。ボロボロの黒い車体が特徴。
関連項目
- 刑事ドラマ
- 勝手にしやがれヘイ!ブラザー…本作の前番組。メインは「あぶデカ」繋がりのあの2人。