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警視庁捜査一課9係

けいしちょうそうさいっかきゅうがかり

『警視庁捜査一課9係』は、テレビ朝日系列でシリーズ化された水曜21時枠の刑事ドラマ。
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概要

大都会東京で日々多発する凶悪犯罪。

警視庁は、その事件解決のために「捜査一課9係」を新設した。

捜査一課9係の係長・加納倫太郎、浅輪直樹、小宮山志保、村瀬健吾、青柳靖、矢沢英明の6人の刑事達が難事件を解決していく。

DVDもリリースされているが、season4第3話の「殺意のロザリオ」のみ収録されておらず「欠番」扱いとなっている(地上波などでの再放送や番販も行われておらず、理由も不明)ほか「日曜エンタ」枠にて放送された単発スペシャルもソフト化されていない。


相棒」とともに、テレビ朝日の水曜21時刑事ドラマ枠のレギュラーシリーズとなり、

2017年時点でseason12まで放送されていたが、主演の渡瀬恒彦氏が闘病の末に亡くなってしまい、

同年のseason12からは新しくセミレギュラーキャラを増員するも、

作品上ではこのシーズンを以って一旦幕を降ろす形となった。

その後の2018年からは新レギュラーに寺尾聰(※シーズン2まで)と中村梅雀(※シーズン3以降)、

そして山田裕貴を迎えつつ特捜9にリニューアルして再始動し、現在に至っている。


登場人物

9係

加納 倫太郎

演:渡瀬恒彦

本作の主人公(字幕放送で黄色表記)。

捜査一課で最も高い検挙率を誇る9係の係長。階級は警部

捜査では浅輪とコンビを組み、鋭い洞察力と勘(感覚)を持つ。

部下にはほとんど命令を下さず、それぞれが勝手に動くことを容認している為、

一部では"ダメ上司"と評されることも。

捜査へは積極的に参加するが、マイペースで自身の気になることを最優先にし、

独断独走で調べ回る。その飄々とした物腰の内には強い正義感の持ち主で、

私論で罪を正当化する犯罪者に対しては相手の神経を逆撫でしたり、

他者を踏み躙ったことを強く非難することが多い。

職場でよく料理をしている為、刑事部長に注意されているが、直すつもりはさらさらない。

顔は京都府警資料課の人そっくりだが、多分気のせいである


穏やかな口調だが、家庭を顧みない仕事の虫であったことから、妻に先立たれ、

娘の石川倫子とも疎遠になっていた。しかし、後に第3シリーズで誤解があることが判明し、

少しずつ和解し始めている。浅輪を通じて、彼女の様子を窺うこともある。

常に新人とペアを組むが、浅輪以外の転属してきた新人は、

加納の変人ぶりに3ヶ月以上も経たずに退職しているという(season1第1話)。

また、メンバーでペアがいない時にそのメンバーと組むことが多い。


season12では放送直前に加納役の渡瀬氏が闘病の末亡くなった事に伴い「加納は内閣テロ対策室への出向により不在」と言う設定で放送されている(逝去後も回想シーンでは過去の映像を流用している)。

ただし実際には第3話から復帰予定(第2話収録中までは入院中の為)であったらしく、

公式サイトにもコメントが載せられており、

また第1話冒頭でも出向の任を受けるシーンが存在した。


浅輪 直樹

演:井ノ原快彦V6

階級は巡査部長。捜査では加納とコンビを組む(字幕放送では水色表記)。

20代の頃に捜査一課に引き抜かれてきただけあって、頭脳明晰で運動能力も高め。

最初の頃は加納のことを影で「オヤジ」呼ばわりするなど加納の言動が理解できなかったり、

振り回されることも多かったために困惑していたこともあったが、

長らくコンビを組んでいるうちに加納のことを理解していくようになる。

言動は今時の若者ではあるが、基本的に真面目で素直な性格であり、

正義感が強く曲がったことが大嫌いで、加納からはその人柄を気に入られている。

その一方で押しに弱い一面も。

加納の娘である倫子と付き合っていたが、season9第1話冒頭にて彼女と別れてしまう。

しかし、その後もお互いが気になっていたらしく同シリーズの最終回で復縁した。

加納が不在になったseason12では単独で動くようになり「係長ならこうするはず…」と彼に代わって事件の真相を探り当てる役割も担ったりと、実質的に彼が主人公になっている。


小宮山 志保

演:羽田美智子

season8から9係の主任となり、警部補に昇格した。

捜査では村瀬とコンビを組むが、彼の想いには全く気付いていない模様。

ムードメーカーで、9係の紅一点だが、そういう扱い方を最も嫌っており、

男社会で肩肘張って生きている。

気が強すぎる性格から、聞き込みの相手の態度次第では挑発的・好戦的な態度を隠さない

(非協力的、あるいは態度が悪い相手の場合)が、他人に注意された場合はちゃんと反省したり、時には周囲を気遣う優しさも持つ。

しかし、自分のことになると不器用で、片付け・整理整頓、料理も苦手。

なぜかどこぞの所轄刑事と一緒にいることの多いキャリア警視にそっくりだが…


村瀬健吾

演:津田寛治

9係の刑事。season1から5までは9係主任。階級は警部補

捜査では小宮山とコンビを組み、品行方正で頭の回転が良く、

何をやってもソツの無いエリート刑事だが、

頑固で融通が利かなかったり、プライベートでは優柔不断な面も。

何かと突っかかってくる青柳とはしばしば対立している。

season5終盤で14係の係長への就任の話が飛び出すもののうやむやなまま放送終了し、

season6第1話で14係の係長として登場する。(ちなみに村瀬の抜けた9係は新メンバーとして新田という新刑事が加入したが、同話ラストにて矢沢の口から異動した事が明らかとなった。)

ところが同回で部下の不祥事が発覚し、その責任をとって退職を決意するが、

加納の説得により9係に再び戻ってきた。

しかし回が進むにつれ、妙に絡みづらいキャラクターが固定化していき、

season9にて、小宮山に壁ドン(しかも両手)をするシーンも見られた。

小宮山に片想いしており、何度か告白をしているが、

彼女の不器用さが相俟って、全て玉砕に終わっている。


青柳 靖

演:吹越満

9係の刑事。season6・7のみ9係主任。階級は警部補

事件現場にサングラスをかけて登場するなど「刑事というよりチンピラみたいな強面の顔」とは裏腹に、吐き気を催すほど死体を見るのが苦手で、その度に早瀬川に窘められている。

捜査では矢沢とコンビを組み、プライベートでも親交がある。

年下の上司だった村瀬に反発することが多く、自身が主任になっていたseason6・7でも相変わらず何かと突っかかっていた。

法や規則よりも感情で判断するため問題を起こしがちだが矢沢曰く「悪い人ではない」。

かつてヤクザに麻薬中毒にされていた垣内妙子を救出したことがきっかけで、

彼女と恋人になり、現在同棲中。

だが、事件関係者との恋だけに非常に神経質になっている。

その為、妙子との関係性を良く思っていない警察組織の中で、

自分が刑事を続けて良いのかどうかと葛藤し始める。


矢沢 英明

演:田口浩正

9係の刑事。階級は巡査部長

青柳とコンビを組み、意地の悪さに振り回されることも多いが、

彼の良い面も悪い面も理解し、家族ぐるみで親交がある。

妻の早苗は売れっ子漫画家で、彼女の仕事に徹夜で付き合わされることも多く、

刑事の仕事に支障が出ることも多い。しかし、彼女のお陰で生活は裕福であるため、

タクシーの乗車にも自腹で領収書を切らない。

早苗との間に一児を授かったことで多忙の中で幸福感を得たものの、

妻は育児ノイローゼと脳腫瘍になってしまったため、気の休まる時間が全くない。

season4以降は療養中の早苗と子供を彼女の実家に預け、

自身は独り暮らしをしていたが、season7からは同居を始めている。

事件に子どもが絡んでいたり巻き込まれたときは見過ごせず、非常に感情的になることが多い。

9係の関係者

早瀬川 真澄

演:原沙知絵

season4からのレギュラーで関東監察医務院の監察医

クールな性格で、遺体に関しては徹底的なプロフェッショナル。

親近者の不審死がきっかけで監察医に転身したらしいが、真相は不明。

しかし、度が過ぎて、生きた人間よりも遺体とのコミュニケーションを大切にする変わり者。

加納とは気が合うらしく、9係に訪れると、加納の手作り料理を食べて行く事も。

また、小宮山とは友達がいない女同士で飲みに行ったり、

ヨガやテニスをする仲になっている。


石川 倫子

演:中越典子

パティシエの女性で、加納の実の娘だが、本当は警察が大嫌いで、母の旧姓を名乗っているのもそれが理由となっている。

母・登紀子を苦しめた父を恨んではいるものの、浅輪の尽力で少しずつ和解し始めている。

浅輪からは「倫子ちゃん」と呼ばれている。

あちこちの店を転々としながらお菓子作りの腕を磨き「シェ・タカギ」での修行を経て、念願の自分の店をオープンさせた。

しかし、味の研究のために海外を回ろうと店を閉め、恋人の浅輪に「初心に戻って」と励まされている。

そして、season8からは自宅マンションが火事に遭ってしまった経歴もあり浅輪と同棲し始めるが、season9にて、ストレス性の味覚障害に陥ってしまった事から彼に別れを告げ家を出てしまうが、同シリーズの最終回で復縁。

その後特別編(2014年10月5日の「日曜エンタ」枠ドラマスペシャル)にて山梨のぶどう農家で知り合いの手伝いをしていた事が発覚、間接的ではあるが事件解決に貢献し(本人ではなく「手伝い先のぶどう農園の関係者」を調べていたところ、意外な人物が黒幕と判明した)、ラストで味覚障害を克服した。

season11にはフランスでコンクールに出ていたが、「君の作る菓子には人生がない」と酷評され帰国。

season12の第2話にて再び渡仏を決心、第3話から現地入りしたため以降はPC越しの登場に。


猪狩 哲治

演:伊東四朗

小宮山と同じ所轄署から転属してきた伝説の鑑識員。season3でのゲスト登場の後定年退職したがseason10から再雇用となり、度々9係とも対面する。

なぜか小宮山そっくりなキャリア警視とよく一緒にいる、東王子署の所轄刑事にそっくりなのは気にしてはいけない。


宮原 礼二

演:金児憲史

倫子の勤めていた洋菓子店「パンとケーキの店 ミヤハラ」の息子で、パティシエでもある。父親から店を受け継いでいる。倫子が好きらしく、浅輪をライバル視していた。

S2で倫子に告白するが結局振られる。その後も彼女のことを諦め切れないようだったが、終盤は浅輪と倫子の関係を応援するようになる。元高校球児だった(S7第9話より)。


浅輪 和樹

演:豊原功補

直樹の兄。芸術関係の仕事に就きたかったらしく、家族関係とあいまって長らく海外を放浪していたが、突然弟の前に現れる。顔は意外と広い様だがお人好しの割に軽薄で、借金を背負わされた挙句に勝手に実家の土地を担保にした等様々な問題で過去から家族に迷惑をかけていたため、直樹からは嫌われていた。

弟と和解しようと現れた矢先に倫子の開業資金を友人と思っていた人に持ち逃げされたため、返金と弟に手柄を立てさせようとして事件に関わり、遂には何者かに刺され怪我を負ってしまう。しかし、その件を通じて、現在は和解している。傷が癒えたら再び海外に行く心算らしい。


安西 つかさ

演:浅見れいな

村瀬健吾の元恋人。父親は元警察官僚の安西大二郎である。父にお願いして、村瀬を昇進させようとするクリスマスプレゼントを贈るも、昇進は白紙となる。刑事の仕事を理解しているかは微妙であり、残業や急な呼び出しに機嫌を損ねることも良くある。愛車は白のフェアレディZ→ロードスター(S2から)。村瀬が自分を「ちゃん付け」で呼ぶことが特に気に入らず、呼び捨てするように要求。さらに、村瀬が小宮山に傾きかけていることに危機感を持っており、彼に自分専用の携帯電話を持たせたり、誓約書を書かせるなどして村瀬を振り回す。S3で父親が絡む汚職問題に村瀬が手をつけたことから、村瀬に別れを告げたが、村瀬が片を付けたことで復縁した。S4ではウェディングプランナーとして働き始め、「働く女」に目覚めた。S5開始時点ですでに村瀬と別れてしまっているため(S5東映公式サイトのあらすじにて)、以降の出演はない(村瀬と別れた後の彼女については電子書籍にて描写されている)。


早乙女 静香

演:野際陽子

season11より登場。亡き加納の元妻(倫子の母)・登紀子の従姉。団地の自治会長をしている。

数少ない加納が苦手とする人物である。

倫子と浅輪の関係をやきもきしながら見守っているようで、season12からはより積極的になってきていた(…のだが、野際氏も放送終了後に亡くなっている)。


園田 俊介

演:中村俊介

season2で登場した、倫子の元ルームメイトであった新進気鋭の画家。

season12で再登場。静香の住んでいる団地で行き倒れしたところを発見され、どうやらそのまま彼女の元に居ついているらしい…

京都で見かけた?それ多分別人じゃないかな…


警視庁

是枝 正志

演:誠直也

刑事部長。階級はなぜか警視。

上司として加納に指示を与える立場であるが、時には非情な指示を下すこともあった。加納が庁舎内で料理をするところを注意しているが、全く聞かなくて困っていた。

なお、実際の警視庁刑事部長の階級は警視ではなく警視監が就任することが普通。また刑事部長が直接、係長に命令することはない。


三島 昇

演:江藤潤

刑事部長。良くも悪くも官僚型の警察官であり、警察庁出身の国会議員で民政党の幹事長・坂東喜一郎の息子の絡んだ事件では、加納に部下たちの警察官生命を人質に捜査から手を引くように圧力をかけたり、元犯罪者と交際している青柳に辞職を迫ったりするなど自己保身に走る傾向が強い。


関口 麗子

演:清水美沙

生活安全部長。9係の実力は認めている。

空手剣道の実力者。


高杉 浩一

演:青山勝

警視庁生活安全部の刑事。関口麗子の部下。


警察庁

安西 大二郎

演:三浦浩一

つかさの父親。娘には甘く、彼女の脅迫染みたわがままに度々折れて(作中でそうシーンはなく、つかさが村瀬との逢瀬の際に口にしているのみ)、融通することが多い。そのためか。娘と村瀬の交際には好意的。

S2では警察庁長官官房参事官、S3にて警備局長へ昇進。しかし、自らが関わった汚職事件を9係に暴かれ、警備局長を辞職する。名前はS1より度々出ていた。


水野 治久

演:佐戸井けん太

警察庁刑事局長。是枝の上司。


その他

黛 優之介

演:竹中直人

season12から登場の、真澄の師である世界的な法医学者。

空手の実力者でもあり、その関係で加納とも因縁がある。


余談

  • 2006年12月27日放送の『警視庁捜査一課9係 特別編』と、season6第1話では『相棒』に登場する鑑識の米沢守が登場し、2010年9月15日放送のseason5の最終回では『相棒』でもおなじみの「帝都新聞」の文面が登場していた。これらのことから『相棒』とは事実上世界観を共有しているものとみられるが、小道具や刑事部長の違いもあり、現時点での真相は不明である。
  • 2016年10月22日放送の『おかしな刑事』において青柳と矢沢が出演。これにより同一の世界観である事が判明した。
  • 2014年のseason9が放送開始される2週間前の6月27日(水曜21時枠ではなく金曜ナイトドラマ枠)には、青柳と矢沢を中心としたスピンオフドラマが展開された。「日曜エンタ」枠の回とは異なりこちらに関してはソフト化もされている。

番組キャッチコピー

season12まで8つのキャッチコピーが存在する。


「切れ者がいる。クセ者がいる。変わり者がいる。」(season1)

「こんなですが、検挙率NO.1。」(season3)

「謎が謎を呼び、新9係始動」(season4)

「止まらない事件。止まらない9係。」(season5)

「この夏…最高に輝く刑事たち」(season6)

「覚醒」(season7)

「好きにやらせてもらいます。いつもの僕らのやり方で。」(season8)

「「9係」が9年目に突入! 超個性的な7人の捜査官の、熱い2014年夏が始まる!」(season9)


主題歌

全シリーズを通して、浅輪直樹役の井ノ原快彦が所属しているV6の楽曲がエンディングに起用されている。(ただし一部によってはドラマ冒頭(もしくは中盤)で流れる場合もあり、その場合は別の曲で物語が終了する事もある)


season1:グッディ!!(2006年)

season2:ジャスミン(2007年)

season3:(2008年)

season4:GUILTY(2009年)

season5:only dreaming(2010年)

season6:Sexy.Honey.Bunny!(2011年)

season7:kEEP oN.(2012年)

season8:君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか(2013年)

season9:涙のアトが消える頃(2014年)

season10:Timeless(2015年)

season11:Beautiful World(2016年)

season12:COLORS(2017年)


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