概要
2006年から2017年に「テレ朝水曜21時刑事ドラマ枠(以外『同枠』と称する)」で放送された『警視庁捜査一課9係』シリーズの続編。
題名は「9係」の世界観を受け継ぐとともに、所属部署が9人チームの「特別捜査班」であることにちなむ。
「科捜研の女」程ではないものの、レギュラーやゲスト問わず「特撮絡みの出演者」もちらほらいる。
従来は「新年度」になり、4月期は本番組を放送し、「刑事7人」(井ノ原の先輩が主演のドラマ)を7月期に、そして10月頃から年度末(翌年3月中旬)まで「相棒」を放送するというパターンが定着していたが、2023年はシームレス制を採用したため「刑事7人」の後に「科捜研の女」が続く形となる(ただし「科捜研の女」は京都の作品であるため従来は木曜ミステリーでの放送であったため、同枠では初放送)。
2024年では先輩の引退に伴い、刑事7人のドラマ制作が行われなくなったため、後番組は科捜研の女となった。
あらすじ
加納倫太郎の元に集まった個性的な刑事達が盤石のチームプレーで数々の事件を解決してきた警視庁捜査一課9係。しかし倫太郎がテロ対策室のアドバイザーをするために9係を離れた。
それでも残ったメンバーは数々のトラブルに巻き込まれながら事件を解決してきたが、
とある事件がキッカケで何者かの手により9係は解散し、メンバーは散り散りとなった。
それからしばらくして神田川警視総監は事件の早期解決を目指す「独立した捜査班」の結成を指示。かつての9係のメンバーが再集結し、そして新メンバーも加わり「特捜9」として、事件を解決することとなった。
警視庁捜査一課特別捜査班
神田川警視総監が、「事件の早期解決」を目的として新たに設立した捜査班。
9係が「解散させられた」理由については第1話の終盤における村瀬達の会話から、1年前のとある事件での「捜査ミス」と「捜査員の自殺」が関係していることが見て取れる(その事件の詳細はSeason1最終回で明かされることとなる)。
浅輪達も、当初は「1年前と同じ事の繰り返しになるかも知れない」として、特捜班のメンバー入りに否定的だった(後に、いつかその理由を暴いてやろうと思っている)。
部屋には青柳から9係時代に使っていたコーヒーメーカーが持ち込まれている。
基本的なノリは以前の9係と変わらず、仕切るのが9係時代の村瀬から浅輪になり、ペアで調べ上げて、まとめて話しつつ班長が助言をしながら事件を解決している。
Season1の最終回では、とある殺人事件が1年前の出来事と宗方が関わったとされる5年前の事件が繋がっている事が判明し、再び解散の危機に瀕したが、諦めない彼らは解決に導き1年前と5年前の雪辱を果たした。
事件後は解散の覚悟を固めていたものの、神田川警視総監の寛大な処置により解散せずに残ることとなったが、
Season2の最終回にて宗方は浅輪を守る為に5級警部補に昇進させ、自ら退職願いを出して警視庁から去ってしまった。
その後、Season3では特捜班の新班長として国木田が赴任。
しかし、彼は一切捜査しない上に明確な理由もなく定時で帰ると言う宗方以上の曲者だったが、事件を解決していくうちに国木田の事情を知り、国木田も過去に決着をつけ事件にかかわるようになる。Season7の第3話にて国木田は音楽隊へ異動し、最終回では新藤が警視庁警備局への異動が決まった。そして、浅輪が正式に特捜班の班長となり、また新たな風が吹くのだろう。
特別な捜査班であり、犯人逮捕のためには危ない橋も渡ったり、現場の刑事達に煙たがられる事もあるが、捜査権があるお陰か某陸の孤島より非常にまろやか。
登場人物
特捜班
詳細は「警視庁捜査一課9係」も参照
浅輪 直樹(あさわ なおき)
演 - 井ノ原快彦(V6)
特捜9から本格的な主役となった(字幕放送では黄色表記)。ウルトラマンに変身しそうな友人がいるかどうかは定かではない。
9係解散後、加納倫太郎の娘・倫子と結婚し、新婚生活を満喫中。
ある日、宝石店を襲撃した強盗犯を追跡中、宗方に出会い、彼の協力で犯人を確保。
彼から最初に特捜班に召集され、旧9係の仲間を集めて事件解決後、巡査部長であるにもかかわらず宗方から主任を任せられた。
そして、Season2の初回で宗方の特別措置でついに5級職警部補へ昇進し、名実共に特捜班の主任となった。
妻となった倫子手製のお菓子を持参してメンバーに振る舞う事も。
なお、これまでは加納とコンビを組む事が多かったが「リーダー」であった加納が去って以降は「立場が逆転」し、自身が「リーダー」として新藤とコンビを組む事が多くなっている(Season5以降における新藤の「謹慎中」はそのポジションを高尾が担う事になる)。
Season6では夫婦仲睦まじく赤ちゃんの世話をしていた為、当初は「浅輪の子か?」と話題になっていたが、後に倫子の知り合いであるバイトの子の赤ちゃんを預かっていた事が判明する。
そして、その赤ちゃんを親元に返した時はとても寂しそうな表情を浮かべていた。
Season7の終盤、班長になることを打診され了承し、三代目の班長となった。
小宮山 志保(こみやま しほ)
演 - 羽田美智子
「むらこみ」コンビの「こみ」の方(字幕放送では緑色表記)。平日朝のラジオの帯番組に彼女に似た声のパーソナリティがいる(ちなみにその番組の前任者は月本幸子のそっくりさんである)…かもしれない。
浅輪から特別捜査班の誘いを受けていたが、9係の解散の経緯から「上手くいかないんじゃないかな?」と断っていたが、事件解決後に特捜班のメンバーとなる。
仕事に生きる女として覚悟を決めていたが結婚も視野に入れているらしく、刑事の傍ら、婚活に精を出している模様。
しかし、回を重ねるごとに村瀬とは同僚以上の関係性を見せるようになってきている。
そして、Season4の最終回でついに結婚し、現在に至る。
Season5では夫の村瀬が別部署に異動した為、国木田とバディを組む事になった。
しかし、国木田は相変わらず裏方に徹する事が多く、現場での指揮は主に小宮山が行っている。
また、国木田の潔癖行動に思わずツッコミを入れる場面も(しかし、当の本人は片付けが苦手)。
そして第5話と6話ではカナロのそっくりさんに人質(元々の人質が妊婦だったため、必死の懇願の末に何とか了承された)にされてしまう。
実はカナロのそっくりさんにはオト(ちなみに「オトのそっくりさん」はこの前後編でこそ登場はしなかったものの、のちの第10話で「兄違い」である呉島貴虎のそっくりさんが被害者となった際に事件の関係者として登場している)…ではなく「兄違い」である深海カノンもしくは大治小夜に似た妹(ちなみに「後者の方の彼女のそっくりさん」と敵対しているヨドンナのそっくりさんは「番組スポンサーであるサカイ引越センターのCMにも出演している」というちょっとした小ネタがあったりする)がおり、彼女は高校生にして「天才」の称号を得ていて、まともに友人も作らず、学校生活の全てを実験や研究に没頭していたマッドサイエンティストであった(そのため、終盤にて明かされた事実から「てぇんさい科学者かと思いきや邪悪キラメイピンクにヨドンチェンジしてしまった」とイジられる事になってしまった)。
そして、研究の末に急性心不全を起こして死に至らしめるノイズと言う劇薬を生み出してしまった事で高校を退学。
しかし、退学後も研究に明け暮れていた妹の暴走を止める為に研究道具を隠した。
やっと平穏な生活が出来ると思った矢先、兄には秘密でノイズを作って金を得ていた事が発覚。
その後、特捜班と夫の尽力によって薬の売人であった真犯人を追い詰め、逮捕に至った。
…が、事件解決しようとした直前にカナロのそっくりさんにより首に切り傷を追ってしまい「最後の最後で村瀬(と、特撮ファンや全国の羽田美智子ファンの皆様といった視聴者勢)が動揺する羽目になる」というオチがついてしまった。
しかし、怪我自体は軽傷だった為、最後は被害者の母親と娘と和やかに談笑していた。
彼と並ぶとやたら「昼ドラ」「花嫁」「のれん」を連想する視聴者が多いが、恐らくは他人の空似である。
青柳 靖(あおやぎ やすし)
演 - 吹越満
矢沢とコンビを組む顔が怖い方。顔がフライドチキン男や龍井尚久(とセトー)によく似ている。
警察上層部から「警察官を続けたければ、『訳あり女(妙子)』と縁を切れ」と迫られるが、妙子の為に警察を辞職。そのことを妙子に隠したまま就職活動を行っていた。
かつてコンビを組んでいた矢沢と浅輪から特別捜査班の誘いを受けていたが、9係の解散の経緯から「戻っても同じ事の繰り返しだろ?」と言って断っている。
その後、面接を受けていた調査会社から採用の連絡を受けたが、宗方に会ったことや、採用の連絡を受けたときに妙子の反応を見て、特捜班の一員として警察に復帰する。
村瀬との不仲は相変わらずで、浅輪が「特捜9」の主任候補として挙げられた際には、「(主任は)村瀬じゃなきゃ誰でも良いよ」と口にしていた。
Season3ではナダのそっくりさん(ちなみにこの回には「明光院ゲイツにそっくりな警官」も登場していた)、トワのそっくりさん、コウのそっくりさんに、Season4でもアスナのそっくりさんやバンバのそっくりさんが事件関係者の一人として登場するなど楽屋ネタには事欠かない話題を提供していた。
そうなると、Season5でのカナロのそっくりさんとの「対面」も期待されていたが、直接の対面はないまま事件は終わった。とはいえ、回を重ねるに連れ(どうしても役者の事情でゲスト出演が叶わない実娘を除けば)ほぼ着実に「対面」していってはいるのだが…。
矢沢 英明(やざわ ひであき)
演 - 田口浩正
青柳とコンビを組む顔がまろやか(余談だが、本番組の前枠に当たる「くりぃむクイズ ミラクル9」のある回で解答者の一人として田口が出演した際には「下着泥棒」呼ばわりされてしまった)方。
浅輪から特別捜査班の誘いを受けるも、彼に青柳が警察を辞めたことを告げ、かつて一緒にコンビを組んでいた青柳を特別捜査班に勧誘するが断られている。
事件解決後、正式に特捜班のメンバーとなる。
青柳の意地の悪さに振り回されることも多いが、 彼の良い面も悪い面もよく理解していて、厳しく叱る事も出来る「青柳のお目付け役」といえる存在。
休日は売れっ子漫画家である妻のアシスタントをしている為か、捜査に必要な似顔絵の腕前はプロ級(ちなみに現実の警察では「似顔絵専門の捜査官」は存在しないので、画力はともかく矢沢みたいな「専属の担当では無い人が似顔絵を描く」という事例は割とあったりする)。
高尾由真(たかお ゆま)
演 - 深川麻衣
元々は品川東署刑事課の新人刑事だが、上司と揉めた為に特捜班に異動してきた。姓は「高尾」だが別に「(異動というのは表向きで本来の目的として)潜入捜査をしながら義賊である女怪盗として暗躍」なんかしたりはしない(先述した様に「高尾ノエルのそっくりさん」本人は過去にゲスト出演した事はある)。
真面目で堅物な性格故に自由奔放な班員達に付いていけない事も。
Season5以降は新藤の代わり(Season5は「謹慎」扱い、Season6は「科警研に出向」という設定で不在)に班員達のお目付け役(と浅輪とのバディも)を任される事になった。
警視庁捜査支援分析センター(SSBC)
村瀬 健吾(むらせ けんご)
演 - 津田寛治
「むらこみ」コンビの「むら」の方。OREジャーナルの編集長や赤い殿様の父親によく似た顔をしている。
浅輪から特別捜査班の誘いを受けていた。
事件解決後、正式に特捜班のメンバーとなるも、主任が自分ではなく浅輪が選ばれた時には不満を露に。
出世しか頭にないような節はあるが、実は熱い刑事魂を内に秘める。
Season3のある回で「埴輪」呼ばわりされた事で、一部の視聴者達からも面白がって呼ばれる事がある。
Season4では犯人に腰の部分をナイフで刺され、意識不明の重体に陥ってしまう(一部では演者の降板が取り沙汰されていたが、Season4の同時期に放映されていた「青天を衝け」における武田耕雲斎に専念するために設定されたという見方が強い)。
その後、班員達の地道な捜査によって犯人の逮捕と同時に意識を取り戻した。
しかし、その時の怪我で上手く歩行出来なくなった為、現在は仕事の傍らリハビリを続けている。
そして、Season4の最終回でようやく小宮山とゴールインするも、Season5からは警視庁捜査支援分析センターに異動し、村瀬の部下となった三ツ矢がレギュラーとなった為、同シリーズ以降の彼の出演回数は激減する事態となり、彼は準レギュラーに格下げされ、シリーズに1,2回程度の出演となった。
小宮山(夫婦別姓式なのだろうか…。)と並ぶとやたら「昼ドラ」「花嫁」「のれん」を連想す(ry
三ツ矢翔平(みつや しょうへい)
警視庁捜査支援分析センター分析官で、直属の上司である村瀬の後任とも言える存在。
名は体を表すかの如く「サイダーみたいに爽やかな顔立ち」をしており、仕事は優秀だが、一言多いタイプで情緒不安定な部分もある。
煽てにも弱く、小宮山の口車に乗せられて無茶振りに応えてしまい、ある時には(最初は事情を知らなかったとはいえ)浅輪が差し入れた倫子のクッキーを「生焼けのお好み焼き」と酷評してしまった(そして浅輪が「倫子ちゃんが焼いた」と言うなり掌返しで弁解する羽目になった)残念なイケメン。
元特捜班
宗方 朔太郎(むなかた さくたろう)
演 - 寺尾聰
season1からseason2までの班長(字幕放送では水色表記)。ルビーの指環が似合いそうな、パルムを頬張っても画になりそうな顔立ちをしている。
とある事件をきっかけに退職していたが、神田川から直々に特別捜査班班長に「子育て優先」という条件を申し出た上で任命された。
当時2才の桜庭琴美を引き取り、以来男手一つで育てている。
浅輪が宝石店を襲撃した強盗犯を追跡中、琴美と一緒にいた時に出会い、犯人確保に協力した。
加納と同じく、部下には命令を下さず、それぞれが自由に動くことを容認している。
早瀬川から「良い部下をお持ちになりましたね」と言われた際「部下ではありません。仲間です。」とどこかで聞いたような返答をした。
時折、浅輪家に琴美を預けたり、ご飯をご馳走になる事も。
しかしSeason2最終話にて、浅輪を警部補にするという目的を果たしたことと、彼を守るために自ら辞表を出し「琴美の将来を考えたい」と言い残して特捜班から去ってしまった。
国木田誠二(くにきだせいじ)
演 - 中村梅雀
Season3より登場した警視庁広報課の主査(字幕放送では水色表記)。
「信濃のコロンボ」と称された長野県警捜査一課の警部(ちなみに、同時間帯な余談として、局こそ異なるがその「後任」で竹村岩男を演じたのは元祖&出戻りな「特命係の亀山」君だったりする)や女々しい顔の助さん格さんを侍らせて「今宵も、おなじみの顔でござる」などと言いそうな御老公顔(しかしリアルの父親は「桜吹雪の奉行顔」である)や「パルパティーン(の真の姿)の仮装をしたダロム」によく似た顔をした、警視庁屈指の切れ者と噂される謎多き人物で、警視庁の変人並みに誰に対しても敬語で接する一方、無機質かつ機械的。その心中は檸檬色なのかも不明である。
とある河川敷で起きた発砲事件で犯人に繋がる証拠を浅輪に託し、間接的に解決へと導いた。
その後、神田川の指令で特捜班の班長となるが「捜査は一切しない」と自ら宣言し、定時を理由に帰ってしまった。
私物の片付けを後回しにする部下達にイラついていると言うより、やや神経質で自分の身の回りを綺麗にしないと落ち着かない潔癖症の節があるようだ(Season4最終回では筐体に赤色灯と「国」「木」「田」とマーキングされたルンバ部隊も配備されていた)。
Season3終盤にて一連の謎が解明されたSeason4以降は「憑き物」が取れた事もあり、ようやく主査らしく活躍する場面が…と期待されるも、新藤に「偽名のダシ」にされた(ただしSeason5では「カナロのそっくりさんが探している陽川咲也のそっくりさん」の偽名を名乗って電話応対するという機転を利かせていた)り、(前よりはマシになったとはいえ)相変わらず裏方に徹している状態であったが、Season5で村瀬が他部署へ異動した事で、正式に小宮山とバディを組むようになったが、Season7第3話にて音楽隊へ異動した。
新藤 亮(しんどう りょう)
演 - 山田裕貴
警察官だった父親の背中を追って自らも警察官になったイマドキ刑事。
スマホ(断じてモバイレーツから機種変した訳ではない)やパソコンで事件関係者の情報を掴むのが得意。
浅輪が宝石店を襲撃した強盗犯を追跡中に遭遇し、彼と協力して強盗犯の一人を確保した。
刑事部長から特捜班への異動を命じられ、以降は浅輪とバディを組む事に。
運動神経が高く(ただし、高尾ノエルのそっくりさんにパルクール勝負をした際は中の人が素で運動神経抜群だったため勝負にならなかった)、積極的で実直な性格だが、若さ故に結果を早く出そうとする傾向があり、ベテランの浅輪達に叱られたり、イジられる事も少なくない。
配属された当初は浅輪達の地道な捜査能力を軽んじていたが、彼らとの触れ合いを通じ、その能力と地道な捜査方針の大切さを理解したことで見直すようになる。
目つきの鋭さから参考人に話を聞こうとして逃げられたり、犯人と思われて捕まったり、果ては犯人に殺されかけたりなど巻き込まれ体質。
Season4からは「偽名として『国木田』を名乗る」ネタが時折出る様になった(ただし、新藤が「国木田電器の人」として登場した回では青柳も「天津飯を届けに来た『国木田飯店』の人」としてネタを「拝借」している)。
しかし、Season5の初回で違法カジノらしき場所に出入りしている描写があり、
潜入捜査なのか、(ギブケン…もといドラケン的な意味で)顔の似た別人なのか、はたまたダークナイト的存在なのかは不明であったが、第3話で小学生時代からの幼馴染であった三島(のちに「シュゴッダム史上最悪の国王」となり、紆余曲折の末「自らを『邪悪の王』だと嘯く反逆者」により崖から落ちて所沢で始球式をする羽目になるが、それはまた別の話)が半グレ集団と繋がっていた事が発覚し、上層部からの命令で潜入捜査を行っていた。
しかし、その事情を知らない生活安全課の刑事達に捕まり、しばらく謹慎扱いとなった(こちらも村瀬のケース同様に同時期に放送されている別のドラマの撮影に専念するための措置である。「彼の場合はちむどんどん」における石川博夫役に専念するための措置だと思われる)。
謹慎中の間は国内旅行に出掛けており、日本各地にある名物を特捜班に送っている。
そして、最終回ではようやく謹慎が明けて、再び浅輪達と共に捜査する事に。
その後、かつて潜入捜査中に亡くなった父の遺志を継いで警視庁警備局へ栄転する話が上がるも、
これからも浅輪達と共に事件を解決したいとの理由で断ったが、今度はSeason6の放送が決まらないうちに井ノ原の後輩が主演を務め、井ノ原の元同僚も共演している「どうする家康」にて本多忠勝役で出演中であるため、またしても雲行きが怪しい状態であり、まさにどうする新藤という状態であった。そして、Season6では科警研に研修と言う形で特捜班から離れ、浅輪からのお願いで捜査に必要な情報や資料を調達すると言うモブキャラに近い立場になっている(中の人が同時期に放送されているドラマの主演を務めている為)。
Season7では初回と国木田異動後の第4話から登場。同シリーズにおいて数々の事件を解決してきたが、警視庁警備局への異動案が再び来る。三代目の班長となった浅輪や特捜班の面々に見送られ、警備局へと移動することとなった。
中の人が豪快な青い海賊(に変身する人)を演じていた事もあってか、新藤の私物には青色の物が多い。
その他登場人物
猪狩 哲治(いかり てつはる)
演 - 伊東四朗
警視庁鑑識員。断じて喪黒福造でも亀井定雄でも「おかしな刑事」でもない…はずである。デンセンマンよろしくベンジャミン伊東に扮して電線音頭を踊ったりしないし、サプリガードの使い手でも無い。
一度定年退職していたが、鑑識の腕を買われて復職。口数は少ない根っからの仕事人だが、懐は深く頼りがいのある人物。特捜班の班長として復帰した宗方のことを「『悪い奴』ではないが、『気を許していい奴』でもない」等と話しており、彼の過去について何らかの事情を知っている模様。
かつて小宮山が所轄に配属していた時の鑑識だった為、彼女とは顔見知りの間柄。だが、やはり小宮山とのツーショットに既視感を覚える視聴者も少なくなかったりする。
近年は高齢もあってか、事実上「ゲスト出演」扱いとなるも最低1回は登場している。
佐久間 朗(さくま あきら)
警視庁鑑識員。特捜班の刑事達をサポートする若手鑑識員。
ベテランの猪狩を父親のように慕っており、彼の下で技術を学んでいる。
特捜班の無茶なお願いに困惑する事もあるが、丁寧に仕事をこなす頑張り屋。
小宮山からは「イケメン君」と呼ばれ、可愛がられている
…というか出るたびに彼女のテンションが上がり調子になっており、最終的に「アギラグゥン!!」と叫ぶほどになってしまっている。
しかし、中の人である宮近が所属するグループ、TravisJapanのメンバー全員で無期限の海外留学をした為、彼は事実上の卒業…と思いきや、season6にて研修から帰って来たと言う形で復活したが、登場頻度はシリーズに一回程度となったため、上記の猪狩同様「ゲスト出演」という扱いである。
早瀬川 真澄(はやせがわ ますみ)
演 - 原沙知絵
関東監察医務院の監察医。顔がどこぞの警部殿の姪に似ているが、人違いだろう。
クールな性格で、遺体に関しては徹底的なプロフェッショナル。
死体の不審点を指摘した後、浅輪や村瀬が「何故そんなことになったか」を訊いたときには「それを調べるのが貴方達の仕事でしょ」と返すのが定番。
村瀬と小宮山の関係に鋭いツッコミをする事も。
小宮山とは友達がいない女同士で飲みに行ったりする。
浅輪 倫子(あさわ みちこ)
演 - 中越典子
パティシエール。加納倫太郎の実娘(過去のシリーズでは「石川 倫子」と呼ばれた事もあった。姓が異なるのは加納と加納の当時の妻であった倫子の母が離婚し、母の旧姓である「石川」姓を名乗っていたため)で、旧9係解散後、紆余曲折の末に直樹と結婚。
早速、夫である直樹を良いように指揮している模様。
様々なニーズに応えられるお菓子をネット販売したいと考えており、
あらゆる試行錯誤を繰り返している。
倫子が経営する店には捜査に行き詰まった直樹と新藤が定期的に来店し、彼女の何気ない一言が事件解決への糸口に繋がる事も。
所謂某陸の孤島の人々が行きつけにしている小料理屋的存在。
垣内 妙子(かきうち たえこ)
演 - 遠藤久美子
クラブ歌手。穏やかで面倒見の良い性格。
かつてはヤクザの手によって麻薬漬けになっていたが、青柳に助けられ、同棲する仲にまで発展。
season6では何らかの事情で入院しており、青柳が定期的にお見舞いに行っている。
桜庭 琴美(さくらば ことみ)
演 - 庄野凛
宗方の元にいる少女。ある事件がきっかけで宗方に引き取られ、以降宗方の手で育てられている。宗方のことを「さくたん」と呼ぶ。
面倒をよく見てくれる倫子に懐いている。
加納倫太郎(かのう りんたろう)
内閣テロ対策室長。おみやさんには似てるが十津川省三ではないし、タクシードライバーみたいによく騙されたりはしない…はずである。
元警視庁捜査一課9係長で、浅輪・小宮山・村瀬・青柳・矢沢の元上司にして、倫子の実父。
演じていた渡瀬恒彦氏が逝去したため(間接的に本作が誕生したきっかけでもある)、神田川や浅輪らの会話の中や回想シーン等で登場している。こちらでは存命していて、捜査能力を買われ単身渡米したらしい。
小宮山同様、猪狩とのツーショットに既視感を覚える視聴者も少なくなかったり(ry
神田川 宗次朗(かんだがわそうじろう)
演 - 里見浩太朗
警視庁警視総監であるが、(国木田とは別の意味…というか、むしろこっちが「本家」だと思わせるほどの世を忍ぶ仮の姿が「越後のちりめん問屋」である水戸の御老公の子孫…と言われても信じてしまうほどの顔立ちをした)上層部からの圧力を良しとしない人格者。
「特捜9」を作中で命名しているが定着までには至っていない(作中での描写とはいえ、実際視聴者の間ですら「9係」で通じてしまっているのが現状である)。
警察の捜査が、官僚からの圧力等によって強制的に中止させられたりする事を「くだらないシガラミ」として不服に感じており、特捜班の設立を考案したのも「(シガラミによって事件が闇に葬られないようにするために)『シガラミに囚われない捜査』を行う為の班が必要」という意向によるものである。
旧9係を高く買っており、退職していた宗方を再雇用し特捜班を結成させるが、宗方は退職してしまい、Season3より登場した国木田を「彼(国木田)が抱えていた心の闇を少しでも果たしてくれる」事を願って任命させた。
柴崎直道(しばさき なおみち)
演 - 清水章吾
Season1時点での刑事部長。「9係」時点から登場していた。でもチワワにはときめかない。
1年前に元警察官僚で国会議員の高森徹也の指示に従って浅輪たち9係を解散させ、1年後の法務大臣に就任した高森の妻殺害事件において特捜班として再結成された9係と再び対立する。
Season2ではの三原達朗が刑事部長職にあるため、異動か退職したと思われる。
三原達朗(みはら たつお)
演 - 飯田基祐
Season2より就任した刑事部長。
東大法学部卒業後、警察庁入庁。警察庁長官官房人事部長を経て刑事部長に就任した、トップを目指す野心家。
神田川とは大学の後輩ではあるが、特捜班には何かと否定的な態度を取っている。
後にとある事件の責任により、追って辞令が出されることとなった。
Season3の1話では刑事局広域捜査担当審議官に異動し、再び浅羽達の前に姿を現した。
中の人が刑事で仮面ライダーの上司役で色々あったので今度ももしや…と思うかもしれないが、
役者さん自体は普通の刑事ドラマだとちゃんとした刑事だったりするので大丈夫…と思いたいところである。
なお、いわゆる刑事ドラマの別の班の嫌味な上司役ではあった。
主題歌
本作品も浅輪直樹役の井ノ原が所属しているV6→20thCentury(井ノ原及び長野博・坂本昌行が所属するユニット。以下「トニセン」と略す)の楽曲がエンディングに起用されている。
Season4放送直前に「V6解散」の一報が出たため、V6としてはSeason4での楽曲使用が最後となり、2022年4月放送のSeason5からはトニセンが担当する事になった。
Season1:Crazy Rays(2018年)
Season2、2019年4月SP:ある日願いが叶ったんだ(2019年)
Season3:It's my life(2020年)
Season4:僕らは まだ(2021年)
Season4最終回:グッディ!!
Season5:夢の島セレナーデ(2022年)
Season6:あなたと(2023年)
Season7:旅立ちの鐘(2024年)
TVerでの配信について
TVerでは2021年放送のSeason4から見逃し配信を、翌2022年放送のSeason5からリアルタイム配信を開始した。
TVerでは基本的に最新回の見逃し配信(原則は1週間だが、翌週が放送休止の場合は次回放送日まで延長して配信)に加え、初回の前後編から第3話(Season6の場合)を最終回放送1週間後の期間まで配信している。さらに、これらに加えて過去シーズンの傑作選が実施される場合もある。
大抵は再生画面の設定で「字幕放送相当の内容」も閲覧可能で、これに加えて解説放送版(予め本編映像に解説放送の音声を焼き込んでいる)も同時に配信されている。
TVer内でのリアルタイム配信は、配信中は提供クレジットこそ出さないものの、CMに関しては「地上波と同様のスポンサー(日産自動車を筆頭にその都度持ち回り)を内包」してCM配信を実施している。その他の部分はテレ朝の番宣CMで穴埋めしつつ、それでも尺が余ればフィラー映像を流している(CM明けでは地上波では関東ローカルでしか観られない「CM明けのテレ朝ロゴCG」も付与されている)。
余談
Season4の最終回では時間帯としてはちょうど裏番組(17:40〜22:24)となっていた「テレ東音楽祭2021」に本作の終了直後(22:04過ぎ)にV6が番組終盤にゲスト出演し、楽曲を披露したが、その中には「僕らは まだ」も含まれていた。
Season5では(一部話数を除き)本編終盤で主題歌が流れる中「本編映像がフェードアウトし『エンディングテーマのバンク映像』と思しきカットに切り替わる」という演出があった。
Season6は2023年4月開始で5月末で全9話放送で終了という異例の短期間(本作では初めて総話数が2ケタを下回り、前身の「9係」を含めても同作品のSeason2及び最終のSeason12以来である)となった。これについてはテレ朝側の「1年を2ヶ月間で区切り、年間ドラマを5本放送する」という編成方針に則したものとされる(これらについては火曜ドラマや木曜ドラマも同様の措置を行っているが、何故か「相棒」だけは2023年12月時点で最終回にならず、加えて翌年の元日スペシャルも通常通り「最終回扱い」とせず従来通り3月まで完走していた)
なお、最終回ゲストとして次番組の『刑事7人』から天樹悠が登場している。
Season7では前シリーズまでとは異なり「主演俳優が所属事務所の関連企業の社長業→別の関連企業のCOOを兼務している」事もあるため、(それ以外にも『いろいろあった』ために普通に危惧されるだけでなく、やや皮肉やネタ混じりに)早くも視聴者サイドから「こんな状況で放送出来るのか?!」などと揉めている最中に、渦中の本人が「どうか、どうか皆さん落ち着いてください」と言い出しかねないくらいに放送そのものが危ぶまれたが、放送された。なお、このシリーズの放送により警視庁捜査一課9係から数えて200話を突破した。