「お仕置きが必要ね、アナタ達?」
「ヨドンナは私が食い止める!」
演:工藤美桜、浅田芭路(幼少期)、宮澤雪(吹き替え)、下園愛弓(吹き替え)
概要
『魔進戦隊キラメイジャー』の登場人物。治癒能力と合気道に秀でる“治”の戦士・キラメイピンクに変身する。
ピンクキラメイストーンに認められた、テレビでも評判の美人すぎるスーパードクター。誕生日は3月4日。
年齢は23歳と本来ならまだ医学部学生の年齢だが、早い年齢で海外で医師免許を取得している(おそらく飛び級)ため既にキャリアはそれなりにあり技術も高い。
物分りが良く、キラメイジャーにスカウトされた際も快く引き受けていた。メンバーの中でも年上で落ち着いた振る舞いも目立ち、誰かしら困った時は率先して歩み寄っては助けようとする包容力もあって、為朝や瀬奈からは『小夜姉(さよねえ)』と呼ばれている。
物事の判断基準は「エモい」か「エモくない」かで、ちょっとズレていることもあるが、『無理』とか『絶体絶命』という言葉を聞くとスイッチが入り、医療や戦闘において人命に対する強い意思とそれに伴う神のごとき技術力を発揮する(詳しくは後述)。
「パパレホドリミンパ」「愉快痛快怪力君」など、妙に古い言い回しをすることがある。携帯の着信音は何故かウィリアム・テル。
戦闘では、得意の合気道を生かした戦闘スキルを披露する。相棒は魔進ヘリコ。
今でこそ冷静で大人な女性だが、合気道の師である大文字鉄夫によると幼少期は怖がり且つ泣き虫だった。しかし、合気道の道場で飼っていたコテツという犬が工事現場で危機に陥った際、危険を冒しながらも何とか助け、それ以降は泣かなくなった。また、この時に生命の大切さをより深く知り、医者を目指して「『無理』や『絶体絶命』なんて認めない」、「誰かを助ける人になる」と誓った。そしてこの経験から、他者の命を弄ぶ者を絶対に許せない熱さを心の内に秘めており、そうした輩へ相対すると冷静ながらも怒りを燃やして毅然と立ち向かっていく。
また、患者が作曲した曲を演奏しその子に自信を持たせるため充瑠が提案したバンド(因みに小夜はドラムを担当)を他メンバーに懇願し練習するも時雨たちに活を入れるなど普段見せたことない面を他のメンバーにも見せてしまうなど熱心な一面を持っている。
エピソード38ではムシバ邪面によって為朝や瀬奈共々虫歯にされてしまった時は、医者ひいては医療関係者であるにもかかわらず歯医者が嫌いという事が判明した。
それもあってか、同エピソードのエンドロールでも為朝や瀬奈と一緒に視聴者へ歯磨きはちゃんとするよう呼び掛けていた。
全編を通して医者である立場と彼女自身の性質もあってか、邪面師が民間人に危害を加えたり仲間達が思い悩んでいる時は真剣に寄り添ったり助けようとする場面がメンバー内でも目立っていた。
関連人物
- キラメイジャーのメンバー
チーム内では時雨と並ぶ年長者だがマブシーナを「シーナちゃん」と呼ぶなど、他のメンバーに対してはフランクに接する。為朝も「小夜姉」と呼ぶ為、立ち位置的には姉貴分と言った所か。
小夜のキラメンタルを見出した相方。
アメリカでの医学生時代の同級生で、遺伝子分野の若きスペシャリスト。
余談
医療関係に従事する戦隊ピンクは意外にも少なく、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の巽マツリ以来となる。
名字の由来は愛知県海部郡にある大治町から、名前の由来は白衣の天使で有名な看護師ナイチンゲールの和名となっている鳥サヨナキドリから。
医師という設定も「医療→ヒーリング」という連想から、合気道により敵の力を受け流すという描写を行うべく取り入れられた。上記の性格と併せても、歴代ピンクには無い人物像と言える。
しかし、現実では新型コロナウイルスの影響で病院ロケが断られており、医療従事者としての本領はあまり発揮できなかった。
演じる工藤美桜氏は、『仮面ライダーゴースト』にて深海マコト/仮面ライダースペクターの妹である深海カノンを演じていた。マコト役の山本涼介氏もTwitterにて祝福のコメントを述べている1(ただし、関係ないシーンで毎回マコトの話題を出すのは流石にその作品自体を楽しみたいファンからすれば宜しくないこともあるので注意が必要)。
前作でアスナ/リュウソウピンクを演じた尾碕真花氏も仮面ライダーシリーズ経験者(奇しくも彼女がライダーに出演した際は仮面ライダーゴーストと深い関わりを持っており妹の役だった)であり、戦隊ピンクがライダー経験者であるのは2年連続記録となる。
また幼少期を演じた浅田芭路氏は、後に『王様戦隊キングオージャー』にてパピヨンオージャー・リタ・カニスカの幼少期を演じている。
他のメンバーが演者とほぼ同じ年齢に設定されている中で、工藤氏の場合は実年齢(放送開始時点で20歳)より高い役を演じることから、「大人の余裕を出すこと」を意識しているとのこと。
第6話では小夜の合気道の師匠・大文字鉄夫役として、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』でマンモスレンジャー・ゴウシを演じた右門青寿氏(ジュウレンジャー時の芸名は「高安青寿」)が出演。「知恵の戦士」であるゴウシの演者が(医師とは畑違いとはいえ)彼女の師として登場したことは何か感慨深いものがあるかもしれない。