「お前は甘い…考えも、戦う覚悟も…すべてが甘い!」
「俺の生き様、見せてやる!」
「たとえお前が何も信じられなくても、俺はお前を信じている」
演:山本涼介/多賀蓮真(幼少期)
変身する仮面ライダー
概要
仮面ライダースペクターに変身する青年。年齢20歳。第5話より登場(ただし、第3話にて彼と思われる人影が一瞬だけ登場している)。
天空寺タケルとは正反対のクールな性格で合理的な考え方の持ち主。更に戦闘のエキスパートで、戦いでもタケルの一枚上手をいくライバル。
その正体はタケルやアカリの幼馴染で、幼少期は妹のカノンも一緒に遊んでいた青年。「10年前に神隠しみたいに行方不明になった」が、実はとある事故によって『眼魔の世界』に飛ばされてしまっていた。
物語当初は、タケルと同様に眼魂(アイコン)を集めていた。しかし、ここでもタケルとは対照的に、眼魂集めのためにはどんな非情な手段を用いることも辞さない。暴力に訴えたり、無関係な人々が巻き添えになろうと、眼魂を全て揃えることに執着していた(ただし、和解前の時系列とされている『超MOVIE大戦ジェネシス』では本編と比べてタケルに対して協力的になっている)。
後にその目的は、何らかの事情で眼魂に封印させられた、妹=深海カノンを生き返らせることであることが判明する。
アランとは知り合いらしく、「親友」と呼ばれている。マコトの眼魂収集やアランの研究について互いに協力し合う様子が見られたものの、後にマコトが人間として生きる道を選んだことで、その関係はぎくしゃくしたものとなり始めていた。
アランはマコトが決別を宣言しても彼に執着心を抱き続け、マコトもまたアランと戦うことを拒んでいたことで両者の関係は平行線を辿っていた。
しかし第17話においてナイフ眼魔との戦闘中に、業を煮やしたネクロムに変身したアランに吹っ飛ばされて変身解除に追い込まれ、身動きの取れない状態で無理矢理アランにネクロムゴースト眼魂をゴーストドライバーにセットされた。そして彼はネクロムスペクターへと強制変身させられ意志を失ってしまう。
第20話ではネクロムゴーストアイコンの力から解放され正気に戻る。再度スペクターに変身し、ゴーストと共にネクロムを撃退した後、自身の肉体は眼魔の世界にあるという衝撃の事実を明かした。
本編での活躍
第7話にて彼の正体が判明する。深海兄妹は「10年前に神隠しみたいに行方不明になった」が、実はとある事故によって『眼魔の世界』に飛ばされてしまっており、「地獄の様な日々」を送った末に何とか脱出した模様だが、カノンの魂は妹眼魂の中に封印されてしまったことが明かされた。
それ以降、マコトはカノンを甦らせる事だけに全力を注ぎ、邪魔者には一切容赦しない非情な狩人と化した。昔のマコトを知っているアランからは「変わってしまった」と評され、当のカノンにも「こんなのお兄ちゃんじゃない」と嘆かれても、彼の暴走は止まらなかった。
(とはいえ、第6話ではベートーベン眼魂を手に入れる機会が訪れたにもかかわらず、君島兄妹を自分たちに重ねたのか乱入する事なく、静観していた)
だが西園寺がタケルやマコトから眼魂を強奪し、15個の眼魂が揃った事でグレートアイが出現。資格を持たない西園寺は拒絶されて消滅し、代わりにグレートアイの中に吸い込まれて願いを言うように問われたタケルは、カノンを生き返らせる事を選択する。元の姿になって戻ってきたカノンを抱きしめたマコトは、涙ながらにタケルに感謝を述べて和解し、共闘の道を歩むことになった。
だが、親友であったアランを裏切ってしまった事に対して罪悪感はある様子。また「けじめをつけなければいけないことがある」と言いタケル達とは距離を置いているものの、タケルがピンチに陥った際には救援に駆けつけている。
その後、決別してもなおマコトに執着し本当の友を求めるアランに、ネクロムスペクターへと変身させられ意思を奪われてしまう。しかしカノンやタケルにゴースト眼魂らによって、なんとか自我を取り戻す。
しかしその後タケルに対し「自分の身体は眼魔の世界にある」との事実を明かし、単身でけじめをつけに眼魔の世界へと向かう。
そのけじめとは、「自分の身体を取り戻すこと」「自身を育ててくれたアリアに礼を言うこと」「アデルとの決別」であり、後者二つは実現した。
だが大帝であるアドニスが暗殺され、その罪がアランに着せられていることを知り、生身の肉体となり傷だらけになったアランを庇う形で、自身の身体を取り戻すことは叶わないままアランの力で人間世界へと戻ることとなる。
第23話では、生身の身体を持つようになったアランに食事を与えるなど世話を焼き、ウルティマとなったジャベルに命を狙われる彼を身を呈して守る。
そして絶体絶命の危機に陥ったアランをウルティマの攻撃から命懸けで庇ったことで、瀕死の状態に陥ってしまう。涙を流すアランには「俺がお前の命を繋ぐ」と満足げに微笑みかけ「想いは繋がるんだ」と言い残し、眼魂となって消滅する。
その身体は眼魔の世界に残されており、第27話で目覚め、結果的に残っていた「自分の身体を取り戻すこと」のけじめをつけたこととなった。イーディスから意味深な言葉を受けつつも、自らの決意と共にディープスペクターゴーストアイコンを手に取る。そして第28話でとうとうその力を開放してディープスペクターとなり、ガンマイザー・ファイヤーに挑みこれを撃破した(ただし、倒したファイヤーは後にプレートが復活している)。
第29話以降はタケル、アラン、大天空寺の面々らと共に眼魔の野望を阻止すべく戦い続ける。
しかし第36話では、眼魔幹部の衣装を纏ったマコトのコピーが出現。
続く第37話ではコピーである彼も本物のマコト同様スペクターに変身し、本物のマコトが変身したディープスペクターと激突する。一度は敗れて消滅するコピーのマコトだったが、その直後に何事も無かったかのようにすぐに復活、再び本物のマコトと激突。「お前が本物だとどうして言い切れる?」と、本物のマコトを惑わせるような発言を残す。
本物のマコトも、何度も彼と戦っている間に謎の痛みを身体に感じ取り、戦闘が終わった後に一度気を失ってしまっている。そしてアデルの傘下には、マコトのコピーが無数に並んでいる光景が…。
上記の原因についてはイーディスも何となく心当たりはあるようだが、詳しい事は彼にもわからないらしい。
そして第43話で今まで倒されたガンマイザー逹が一斉に復活し、第45話では遂にコピーマコトも本物のマコトと同じようにディープスペクターに変身するようになり、更に第46話では本物のマコトと全く同じ服装になった。このように、コピーマコトの存在はどんどん本物そっくりな状態にまで進化してきており…。
また、第39話と第40話で夏目親子のやり取りを見るなり、本来の父親への深い憎悪の心を仄めかしているようにも見えるが…真相や如何に?
最終話(特別編)では眼魔の世界を再興すべくアラン、カノンと共に眼魔の世界へと旅立った。
主な人間関係
天空寺タケル / 仮面ライダーゴースト
関係は上述の通り。
再会した当初は眼魂集めの邪魔者として、その性質を「甘い」と称し、眼魂のためなら命を奪うことも辞さないほど横暴な態度をとっており、基本的には心優しく温厚な性格なタケルですら、「うわっ。来たよ…。」と嫌悪感を露にする程だった。しかしタケルにかつての「マコト兄ちゃん」であることが発覚し、妹を救ってもらえたことをきっかけに彼のことを認め始め、強い信頼を寄せている。
タケルからは「マコト兄ちゃん」と呼ばれ、昔と変わらず兄貴分として慕われている。
なお、彼の父親である天空寺龍の事は本当の父親として尊敬しており、「龍さん」と呼んで墓参りも欠かさない。
アラン / 仮面ライダーネクロム
「親友」と称される間柄であり、当初はアランもマコトに対しては非常に砕けた口調で接し、協力し合うなどの関係が見られた。しかしマコトが人間として生きる道を選んだことで、アランは友としてのマコトを失いたくないあまり強制的に洗脳するなど、価値観の相違から強硬手段にでることになってしまう。
かつて「友はいない」と言い、自身の身体が奪われたことで眼魔を快く思っていないマコトも、アランに対しては「戦っても無駄」と争う意思がない様子を見せるなど、複雑な感情を覗かせる。
そして画材眼魔と心を通わせたタケルを見て、今度こそアランとも真の友となれると考え、弟を消そうとするアデルに対しては、アランには心があるかもしれないと訴える。
アランから眼魔の世界から助けてもらったことを機に、生身の身体になった彼に笑顔でパンと牛乳を差し出すなど、甲斐甲斐しく世話を焼くようになる。一度自分を裏切ったと考え、そっけなく接してくるアランには「お前が何も信じられなくても、俺がお前を信じている」と口にした。
そしてジャベルに抹殺されそうになったアランを庇ったことで、マコトは致命傷を負ってしまう。涙を流すアランに対し「俺がお前の命を繋ぐ」と満足げに微笑み、「想いは繋がるんだ」と言い残して、眼魂となって消滅した。また、肉体を取り戻した後も父を失い戦意喪失したアランに一喝し、タケルの助言もあって眼魔の世界が完璧ではない事に気付かせた。そして今度こそ手を取り合い本当の友となった。
深海カノン
実妹。何らかの原因で眼魂になってしまった彼女を救うために、マコトはどんな手段も厭わなかった。タケルによってカノンが生き返ったのちも、やや過保護すぎるほどに彼女の面倒を見ている。普段は仏頂面のマコトも、カノンに対しては心からの笑顔を見せることが多い。
そのせいか前々からシスコンキャラとしてネタにされていたが、第34話で夢の中に行った際、様々なコスプレに身を包むカノンたちの夢を見て満面の笑みを浮かべながら大喜びすると言うかなりのシスコンっぷりを見せつけた。
もうやばい人にしか見えない…
特にこの症状が極端に悪化しているのが、公式キャラ崩壊で有名なファイナルステージで、『天下一英雄武道会』にツタンカーメン魂で参加するも本編以上にカノンに甘かった為に、あっさりとカノンが変身したビリー・ザ・キッド魂に敗れる。極め付けがドリンクを買った帰りにグレートデミアに第34話よろしく…いや、第34話以上の数のカノンの幻影を見せられて、アッサリとディープスペクターアイコンを盗まれてしまう。グレートデミアの検索によればマコトの弱点は『深海カノン』であるとの事。もうヤバイどころの騒ぎでは無い…。色々と手遅れである。
ただ、後述にある彼と彼女の出生を考えると笑えない事もまた事実。実際に、真実を知ったファンからは「もうネタに出来ない」、「本当に笑えない」と言われる事が増えてきている。
???(※リンク先ネタバレ注意!!)
マコトとカノンの父親。何らかの理由で二人の前から姿を消し、亡くなった母の葬式にも来なかった彼の事をマコトは嫌っている(その為、母の葬式に来てくれた龍の事を父親として認識している)。
所持眼魂リスト
注意:一つの欄に書きすぎるとはみ出し読めなくなります。「確認」の段階で読める状態かどうかチェックをお願いします。
第28話終了時点で所有眼魂は3個。
※ここでの眼魂とは目的達成の為の『英雄の眼魂』。スペクターゴーストアイコン、ディープスペクターゴーストアイコンは除外。
第4話-ノブナガ |
---|
※スペクターのみでの登場。 |
第5話-エジソン |
※タケルを戦闘で圧倒してエジソンを強奪。 |
第6話-なし |
※ムサシゴーストアイコンを奪おうとするが撤退。エジソンはアランに貸し与えた。 |
第7話-エジソン、群青色のアイコン |
※実験が終わったとして、アランから返却された。 |
(ツタンカーメンゴーストアイコン、群青のアイコン)※既に入手済。 |
第9話-なし |
※ゴーストに変身解除に追い込まれたがアイコンは奪われていない模様。 |
第10話-なし |
※西園寺が差し向けた青龍刀眼魔により奪われてしまった |
第11話-ノブナガ、ツタンカーメン、群青色のアイコン |
15個の眼魂全てが離散したがそれぞれ回収され、当初所持していた3つは彼の元に戻った。 |
第15話-フーディーニゴーストアイコン |
※「群青のアイコン」が使用可能に。総数に変動無し。 |
第23話-なし |
アイコンドライバーGから分離した後、タケルの元へ。 |
第27話-ディープスペクターゴーストアイコン |
※イーディス長官からマコトの下に託される。 |
第28話-ノブナガ、ツタンカーメン、フーディーニ |
※マコトが不在時にタケルの元にあったマコト所持の眼魂が彼の元へ戻った。 |
余談
- 深海マコトを演じた山本涼介氏は過去にウルトラシリーズのネオ・ウルトラQの第10話に出演していたことがある。
- 序盤に主人公が辟易する程の激情家かつシスコンという強烈な属性に加え、山本涼介氏の高身長スタイルから繰り出される変身ポーズなどが視聴者に凄まじいインパクトを与えており、当初から礼儀正しさを見せていた新堂倫太郎とは度々比較される。
- これに加えてライダーとしての戦闘力も高く、グレイトフル魂をもねじ伏せたガンマイザー、果ては自分を止めるために新フォームを披露した友すらも撃破する印象的な活躍を見せた為なのか、Googleのサジェストにも「無駄に強い」が出てくるほど。
- これらの個性故か、作中でタケルがアランに言い放った「前のマコト兄ちゃんみたいだ」は視聴者からタケル殿、ないしは仮面ライダー史上最大級の罵倒と評されているんだとか。
- また、そのシスコンっぷりから下記のような「どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!!」と発言しているイラストも投稿されている。マコトはこの台詞を言ってもなんら違和感がない性格。違和感仕事しろ
- マコトの妹であるカノンを演じた工藤美桜女史は後に『魔進戦隊キラメイジャー』で大治小夜/キラメイピンクを演じており、出演が発表された時に「マコト兄ちゃん」もトレンド入り。その後も印象深いシーンがあるとトレンド入りする事が多々あった。但し、『仮面ライダーゴースト』やマコトを連想させるようなネタは一切無い為、悪乗りにはご注意を。最初は本人も嬉しかった様だが流石に丸1年ずっと「小夜」よりも「マコト」の方がトレンドが上になっていた事に関しては複雑だった様で劇場版公開記念の座談会(5分あたり)でもその心境を露わにしている。
- 8年後の作品『仮面ライダーガッチャード』の登場人物である黒鋼スパナのキャラクター性や言動等からマコトを想起した視聴者が多く、「マコト兄ちゃん」がトレンド入りする事となった。なお、彼は初登場時点では疑似ライダーだったが、後に仮面ライダーへと変身している。
関連タグ
Cマコト:第36話から初登場したマコトのコピー。
氷川誠:「まこと」の名を持つ青い2号ライダー。ただし、彼は最初から主人公に協力的だった。
天道総司:普段はクールだが、妹達に関してはシスコンっぷりを発揮するライダー。
2号ライダー変身者
外部リンク
Vシネマ(ネタバレ注意)
最終話の後日談を描く、マコトが主役のVシネマである『仮面ライダースペクター』にて、アラン、カノンと共に眼魔の世界に旅立った後の話や、アランとの出会いから友情に結び付いたエピソード、そしてもう一人のマコトについて描かれた。
そしてこの『スペクター』で彼の正体が判明。彼は眼魔世界の創設者の一人ダントンが作り出した究極の人間の完成品(デザイナーベビーに近い)として生まれた。
ダントン曰くマコトの本名はリヨン(由来は妹共々演者の名前から来ている)。
しかし、その手伝いをしていた深海大悟(当時はゴーダイという名前)に連れ去られた。妹のカノンも彼と同じダントンの実験で生み出された人形であった。
余りに衝撃的な事実を前にマコトは激しく動揺し、自分たちはいったい何者なのかと苦悩する余り嘔吐、気絶し、更には絶叫して地面をのたうち回る始末。彼の精神は大きく疲弊してしまうのであった。
マコト「どうして俺たちを作ったんだ!? 俺たちは偽物だ!! 心のない人形だ!! 俺たちはいったい何なんだよ!?」
ダントン「お前たちは人間だ!! 私の子供たちだ!!」
しかしカノンを落石から身を徹して庇い、自分を人間として扱ってくれる上に、賛同者たちに救いの手を差し伸べるダントンを信じるようになったが、それによってアランと対立することとなってしまう。
人々を救いたい思いは同じながら、再び戦うこととなってしまう二人。結果はマコトが辛くも勝利するものの、アランは重傷を負い倒れてしまう。
アランを手にかけてしまったマコトは逃げるようにダントンの下へ戻ったが、そこでダントンの狂気を垣間見てしまい、自分の過ちを痛感する。
マコトはカノンを逃がすと、細々と自分の罪を数えた。
- ダントンの理想を信じてしまった罪
- 眼魔世界の人々を危険にさらした罪
- アランを手にかけそうになった罪
- 仲間を信じなかった罪
- 兄妹(失敗作)の未来を絶った罪(この時、自分の手で兄妹たちをガンガンハンドで射殺した)
- ダントンの罪
- ダントンを信じたマコトの弱さという罪
7つの過ちを認めそれを背負い生きるという覚悟により出現した『シンスペクターアイコン』によりマコトはシンスペクターに変身し、ダントンを止めるべく戦いを挑む。
心を鍛えてくれた父・天空寺龍。
厳しかったけれど、自分を育ててくれた父・深海大悟。
そして、自分をこの世に生み出してくれた父・ダントン。
そんな父親たちの思いを繋いで生きていく決意と共に、マコトは激闘の末ダントンを倒した。
そしてラストでアランが演説を行う中、アリアとともに間近で見届けるカノンとは対照的にマコトは彼の下へは戻らずにどこかへ歩き出した。
彼がこの先どのような道を往くのかは分からないが、3人の父親の思いと自分の罪を背負って、これからも前に進み続けることだろう。
その後発売された小説によれば、ダントンの言っていた力が完全に覚醒した彼は、自分に組み込まれていた様々な知識や能力(相手の傷を癒すなど)を使って眼魔世界の住人たちを救うべく世界を放浪しているらしい(スペクター×ブレイズではこの辺の描写が少し掘り下げられた)。
『仮面ライダージオウ』
EP14にて、2015年のマコトが登場。
「フッ!ハッ!タケル!どうして変身しない!!?」
活躍
- EP14『Go!Go!ゴースト2015』
アナザーゴーストの誕生を防ぐために現代(2018年)からタイムマジーンで飛んで来たタケルがアナザーゴーストの誕生を阻止した後、それを良しとしないタイムジャッカーのウールがアナザーウォッチを介して複数の眼魔コマンドを召喚。そこにこの時代のマコトも駆けつけてスペクターに変身し、現代のタケルもゴーストに変身して共に眼魔コマンドの集団を全滅させた。
2018年のマコトがアナザーゴーストの事件に関わっていないため、当然ながら2015年のマコトも事情は把握しておらず、現代のタケルが変身しないのを見て「タケル、どうして変身しない!?」と呼び掛けていたり、現代のタケルが去り際に「こっち(2015年)のタケルによろしく」と告げた際も困惑の表情を示していた。
ジオウにおける余談
- アナザーゴースト誕生による改変後の歴史および2018年の彼がどうしているのかは明らかにされなかった。
- 眼魔世界の有無にもよるが、人間界出身ではない彼の出自を考えるに「存在していない」「人間界との接触がない状態で存在」のどちらかかと思われる。比較的立場が近いフォーゼの歌星賢吾は改変後も存在していたため、普通の人間として人間界に存在している可能性もゼロではない。
- 上述したようにアナザーライダーの事件には一切関わっておらず、そのためジオウのTV本編に登場したレジェンドの中では唯一ジオウのキャラクター達と全く絡んでいないのだが、(一切の前触れも無くいきなり現れて)「フッ!ハッ! タケル!どうして変身しない!!」を初めとするセリフ群や上述した登場や行動はゴースト本編当時とまったく変わっておらず、多くのゴースト視聴者から「完璧なマコト兄ちゃんムーヴ」と比較的好評であった。
- それ故に誰が呼んだか「マコト兄ちゃんスターターセット」。なお「フッ!ハッ!タケル!」の下りはマコトを代表するセリフとしてファンの間で定着してスラングと化してしまい、第三者から見ると(本編では)言ってないセリフとなってしまった
- ちなみに、後年公開されたトーク動画によれば、こうしたマコト兄ちゃん関連のネタはゴーストのキャスト陣も知っているらしく、見る度に腹筋崩壊に襲われているらしい。ご丁寧に「フッ!ハッ!タケル!」のセリフの字幕の再現がサムネに使われている始末である(重ねてご丁寧に動画内では言っていない「タケル」の部分も完全に補完している)。
『仮面ライダーセイバー』
「強くなったな、カノン」
「あの人は…"俺をこの世に生み出してくれた父さん"は…もうそんな事は望んではいない!」
TTFC会員限定作品である『仮面ライダースペクター×ブレイズ』にて久しぶりの登場、前作の『ゴースト×セイバー』ではタケルはグレイトフル魂までしか変身していないことや既にシンスペクターを会得していることから『Vシネスペクター』や小説版よりも後の時代と思われる。
今作ではダントン一派の残党たちに彼の「究極の生命体」としての肉体を狙われており、残存していたカノンの姉妹(コピー)がマコトを誘き出すためのエサとして使われていた。このことを察知して兄をこれ以上苦しませたくないと密かに眼魔世界から来訪した本物のカノンがブレイズと共に眼魔スペリオルと対決するも、奮戦虚しくカノンの姉妹たちはスペリオルに吸収されてしまうが、遅れてマコト本人が皆を取り戻すために駆けつける。
この時には「(究極の生命体になることが)ダントン様が追い求めた夢だ!」と叫ぶ残党たちには「あの人は青い空を見て満足そうに消えていった」と一蹴し、倫太郎にはタッセルから預かったスペクター激昂戦記ライドブックを授けた(カノンの危機もタッセルから直接聞いて知った模様)。
自身も妹と共にスペクターに変身し、スペリオルに対してはだめ押しでシンスペクターにもチェンジして圧倒、グラトニーバイトによってコピーカノンたち4人を全員救出した後はカノンスペクターとのオメガドライブでスペリオルを打倒した。
激闘の後はコピーカノンたちの前でも「みんな俺の妹だ」と温かく迎え入れ、タケルとも久方ぶりの再会を果たすのであった(この時、本編と同様「カノンがいっぱいだー」という迷言も発している)。
セイバーにおける余談
何気に今作ではさも当たり前のようにタッセルからスペクター激昂戦記ブックを受け取っていたマコトだが、実は丁度『スペクター×ブレイズ』の配信開始日と同日に放送された『セイバー』第41章において、タッセルはワンダーワールド以外の現実世界には干渉できないということが明かされている。
これではシナリオ的な意味だと放送の当日に設定が矛盾していることになるが、タッセルはマコトに真っ白な謎の空間で激昂戦記ブックを預けている点や、そもそもマコトが普通のホモサピエンスではない(そもそもホモサピエンスですらない)点を考慮すると、必ずしも マコトに対して通常のセオリーが通用するかはやや怪しい所ではある。
また、ブレイズの変身者である新堂倫太郎はマコトと対照的な性格や一面が多くファンからは「マトモ兄ちゃん」「アナザーマコト兄ちゃん」との愛称で呼ばれていたが、両者が満を持して共演することになった。
『仮面ライダーリバイス』
『ガールズリミックス』にて妹のカノンが客演すると発表されるや否や、ネットでは「また出て来そう」と言われていた。
しかし今回は初めて名前のみでの登場。どうやら、妹を心配しすぎるあまりカノンスペクターゴーストアイコンを没収していたようであり、カノンは終始生身でブラックサタンの戦闘員を相手にしていた。シスコン道極めすぎでしょ…。
メタ的に言えば大人の事情が絡んでいるが。