鏡飛彩
かがみひいろ
『仮面ライダーエグゼイド』の登場人物。
実年齢は宝生永夢と同じ24歳で通常ならば医学部を出たての研修医に相当するが、飛び級で海外の大学を卒業し若くして医師免許を取得した為キャリアは既にそれなりにあり、天才外科医として活躍中。かつてはアメリカに滞在しており、そこの超一流病院に留学していた。
本職の心臓外科を始めとした専門医資格も複数所持しており、ベテランでも躊躇するレベルの高難易度の手術もこなせる。
本編開始以前から衛生省からライダー候補として認められており(適合手術は5年前に受けている)、第1話終盤でアメリカから帰国、仮面ライダーブレイブの変身者となった。
「失敗しない外科医」と呼ばれている様に、若手ながら腕は確かだがプライドは高く自信家。
「疲労回復の手段」として甘いものを好んでおり、毎日決まった時間に糖分を摂取している。ケーキやアップルパイなどをわざわざ手術のメスを入れるところに見立て、ナイフとフォークを使って食べるというシュールな面を見せる(かなり癖になっているのか、喫茶店でケーキを食べる際、店員にナイフを頼もうとしてうっかりメスと言ってしまった事もある)。
「患者に関わらない=その事情に深入りしない」ことを信念としており患者を治すことを最優先としている。一言で言えば、仕事に私情を持ち込まない仕事人タイプ。これは患者に深入りして生じた感情によってオペに支障を出さないようにするためでもあり、そういう意味では彼なりに人命を第一に考えている姿勢の表れでもある。
そうした他人と距離を取る性格ゆえか、ナース姿であっても仮野明日那を「ポッピーピポパポ」、宝生永夢を「小児科医」(当初は「研修医」)、花家大我を「開業医」(当初は「無免許医」)、九条貴利矢を「監察医」、ニコは「女子ゲーマー」などと、基本的に他者を名前では呼ばず肩書きや階級で呼んでいる。大我の場合は途中で和解したため、「花家先生」と名前で呼んだ事があるほか、ポッピー状態の場合のポッピーピポパポは「ポッピー」と呼んだことも。
しかし、人間的には若者相応の未熟な面は未だ残っており、花家大我やグラファイトバグスターなどの自分と因縁がある相手を目にした際にはバグスターの排除=患者の治療を疎かにして彼らとの戦闘を優先してしまう場面も見られた。
更に、第5話ではライダーガシャットを盗んだ男がゲーム病患者だと判明したにもかかわらず「助けて欲しければガシャットを返せ」と告げたり、その患者の治療を最優先する永夢の姿勢を「綺麗事」と切り捨てる等、第2話での「患者が何者だろうと関係無い」と言う発言や上記の心情と矛盾する様な言動をしてしまう事もあった。
他にも、ゲーム関係の知識や技術に疎い為、物語序盤ではアイテムを手に入れてステータスをアップさせるというゲーム内のお約束を知らなかった。また、突然の音楽ゲームを模した攻撃に対応できずにダメージを受ける等、ゲーム関係の知識不足によって不利益を被る場面も少なくない。だが、「イージーモード」を理解できる、心臓マッサージの技術を戦闘に応用してレベル3の力を引き出す、襲い来るファンタジーゲーマを引きつけて「混乱」のエナジーアイテムに突っ込ませて混乱させるなど、機転の利く一面もある。
中盤に入ってからは強化アイテムであるガシャットギアデュアルβを使いこなせず、周りのレベルが上がる中で一人低レベルでの戦いを強いられたため、エナジーアイテムを多用してレベル差を埋めることが多かった。
最終回後の時系列に当たるファイナルステージではゲーム(とりわけRPG)にどハマりしていた事が明らかになっている。甘い物を好んだ経緯や本人の真面目な性格を見るに、一度ハマった物にはとことんハマるようだ。
他人に対して非情と見える面もあるが根本的にはツンデレめいたところがあり、永夢がゲーム病感染者だと知った時にはストレスを与えまいと告知できずにいながらポロっと「彼を患者として救いたい」と言う本音を漏らしてしまっている。
また「俺に切れないものはない」という一見自信過剰な口癖も、困難な仕事に対して自分を鼓舞するためという部分があり、内心では人並みの緊張や不安が全くないわけではない(第14話で肝臓癌とゲーム病を併発した患者であり消化器外科の大家でもある白河を手術した後には平静を装いつつびっしょりと汗をかいていた)。
どちらかといえば本質的には患者に感情移入し易いタイプではあるが、それを自ら律することができるが、そして、その上で必死に患者のメンタルに向き合う事が出来るのが飛彩ともとれる。
かつての彼には百瀬小姫という恋人がいたが、医学の勉強に打ち込む余り彼女を疎かにしてしまう事が多く、彼女を怒らせることもあった。
そして5年前に小姫はバグスターウイルスに感染してゲーム病を発症、最終的に彼女の肉体はグラファイトに乗っ取られてしまい消滅、彼女は飛彩の目の前で死亡してしまった。
この出来事が彼を仮面ライダーの変身者にした切っ掛けであった。
また、実は以前の彼は甘いものが好きではなく、食べるようになったのは小姫が死亡した後である。これには小姫がよく飛彩に甘いものを差し入れていた事が関係している(以後は完全に甘党になっている様子)。
第30話で死んだはずの檀黎斗が復活し、第31話でゲーム病患者が蘇る可能性を彼から知らされたことで心に秘めていた小姫への想いが揺さぶられる。しかしそのために必要なプロトガシャットは何者かによって衛生省から盗み出されていたことが第32話で判明。
- 第33話
檀正宗が接触、仮面ライダークロニクル運営のための協力を依頼される。その段階ではまだドクターとして仮面ライダークロニクルを終わらせるために依頼を断り戦いを挑むものの力及ばず敗北。正宗から「協力の報酬」としてプロトドラゴナイトハンターZガシャットを提示され、ついに正宗の側に付くことを決意。永夢と黎斗によるクロノス攻略があと一歩というところで彼らを裏切り、CRから離れた。
- 第34話
ガットンバグスターを切除しようとしていたエグゼイドを襲撃し、変身の解けた永夢からゲーマドライバーを強奪(このゲーマドライバーはかつて貴利矢が使用していた物)。
この時、正宗に従っている理由が「小姫の笑顔を取り戻すため」である事が判明する。
小姫の無念も晴らさずに、患者の命は預かれない事。小姫が消滅した原因は、自分と同じ時間を過ごさない事で彼女にストレスを抱えさせてしまったからである事。彼女の手術に失敗した大我を恨む事で、その真実から自分は目を背けてしまっていた事などを、涙を流しながら初めて永夢逹の前で本音として語ってみせた。
「小姫を殺したのは、俺だ…!」
そして永夢からゲーマドライバーを回収した事への報酬として、クロノスの力によりプロトドラゴナイトハンターZガシャットの中から小姫が復活。
しかし同じ台詞しか喋らない彼女の人格を元に戻すには更なる労働が必要だと正宗から言い渡される。
その後、再び暴れ回るガットンを切除しようとした永夢逹の前に再度立ち塞がり、互いに譲れない物の為に2人は本格的に対立する事となる(なお、ガットンはこの戦いでマキシマムゲーマーレベル99により再度撃破された)。
- 第35、36話
前髪がかなり長くなっていて憔悴しきっていたところに正宗が現れ、彼からタドルレガシーガシャットを渡される。
しかし彼自身の覚悟が足りていなかった為か、タドルレガシーガシャットを起動する事ができなかった。その後、ムテキゲーマーに敗北して今までの余裕がなくなった正宗から「恋人を救いたければ、エグゼイドを絶版にしろ(=永夢を殺せ)」という非情な命令が下される。
- 第37話
「ドクターとして、人の命を奪う事などできない」と躊躇するも、正宗から「ならばパラドを倒せ。パラドが消えれば永夢のゲーム病は治って変身能力もなくなる」という妥協案を提示される。それによって覚悟が決まったのか、タドルレガシーガシャットを起動しブレイブレガシーゲーマーレベル100に変身。レベル99のパラドクスやグラファイトをも圧倒する戦闘力を獲得する。
しかしパラドクスと戦う中、グラファイトの相手を引き受けた大我から「お前が今向いてる先は過去じゃない、未来だ! 恋人との未来だけを考えて、前に進んでりゃ良いんだよ!!」と小姫との幸せを後押しする言葉を投げかけられるが、大我はグラファイトに敗れて瀕死の重傷を負ってしまう。自分と小姫のために大我が犠牲になるという予想外の事態の前に、責任感と罪悪感に押し潰されそうになった飛彩は、顔面蒼白になってその場から逃げるように去ってしまった。
- 第38話
意識不明の重体に陥った大我は極めて危険な状況で、手術を成功させられるのは飛彩以外にはいない。灰馬から「すぐに病院に戻れ」と電話がかかってくるが、その会話を横で聞いていた正宗から下されたのは「わざと手術に失敗して大我を死なせろ。もし彼を救ったら、小姫のデータを抹消する」という冷酷非情極まる命令だった。
迷いを抱えたまま病院に戻って執刀を開始。クロノスと戦った貴利矢から上記のやり取りを聞かされ、「彼女を助けるために大我を殺すんだ!」と半狂乱で泣き叫ぶニコの声を背に受けながらも、大我にかけられた激励が脳裏を過ぎり、遂に覚悟を決めて手術を成功させる。
正宗と戦おうとするも、小姫のデータを人質を取られて手出しができず、一方的に殴る蹴るの暴行を受けていた永夢のもとに駆けつけ、大我が一命を取り留めたことを告げる。それにより遂に小姫のデータを消去されてしまうが、永夢と共に力を合わせクロノスを圧倒。レガシー&飛彩byはくと涙のperiodbyオトカム
だが恋人を取り戻す機会を永遠に失った悲しみは深く、一人その場で泣き崩れた(ただし、この後、正宗が覚醒させた能力により仮面ライダークロニクルのゲーム時間がハイパームテキ開発以前まで巻き戻った為、破壊された彼女のデータも復活したと思われる)。
しかし自分が真に果たすべき本懐は、自我を奪われたデータになってなお、うわ言のように彼女が繰り返し続けた「世界で一番のドクターになって」という願いに応え続けることだと悟り、意識を取り戻した大我に「俺の望みは果たされた」と、彼を手術で救えたことで恋人との約束を守れたことを感謝。さらに「花家先生、あなたに対する今までの非礼、心からお詫びします」と、深々と頭を下げて謝罪し、大我も笑顔で受け入れた。飛彩はようやく、怨みと後悔に満ちた大我との5年間の確執をも切除したのであった。
その後はCRに復帰し、仲間と共に仮面ライダークロニクルの収束に向けて奔走する。
仮面ライダークロニクル収束後は、研修医(永夢ではない)と思わしき男性2人に外科手術を指導している様子が描かれた。その際にシュークリームの執刀を披露し彼らを困惑させていた。
病院を襲撃した忍者プレイヤーと交戦するも集団戦法の前に敗北し、他のライダーと同様に意識が仮想空間に閉じ込められてしまう。
そこではほかの例に漏れず、仮想空間内の運動会に参加しているのだが何と普段のクールな彼とは正反対の娘にデレデレな一児のパパとして登場する。なおカメラを構えながら「俺に撮れないものはない」とカメラを構えながら発言したり。お弁当のピザを見事なメス捌きで執刀するなど普段の癖はこちらでも相変わらずだった。
仮想空間からの脱出後は星まどかの手術を担当する。手術終了後は他の仲間達に合流し、黒幕との決戦に臨む。
以下、「仮面ライダージオウ」での活躍
- 第3話「ドクターゲーマー2018」
聖都大学附属病院に勤務する天才外科医として登場。
永夢が「クリアできないゲーム」の真実を追って無断欠勤している事をソウゴ達に伝え、「なぜか分からないが、お前たちには協力をしなければいけない気がする」と永夢が残したメモを彼等に託した。
- 第4話「ノーコンティニュー2016」
2016年(エグゼイド本編第2話)でブレイブとしてエグゼイドと共にアランブラバグスターと交戦中、2018年からやって来た明光院ゲイツと遭遇。彼からアナザーエグゼイドによる歴史改変について説明されたが、「下らない」「未来だの歴史だの、バカな話で俺の時間を無駄にするな」と一蹴した。
アナザーエグゼイドがジオウによって撃破された後、アナザーエグゼイドの変身者・飯田の息子の病気がもう治らない事を2018年の飛彩から聞かされていたソウゴは、2016年の永夢を介して飯田に飛彩を紹介する。本来の歴史よりも早い段階で病気が発見された為、飛彩の「鏡式バチスタ手術変法」により無事に病気が治り、2018年でも元気でいる姿が確認されたのだった。
ナイフとフォークを使ってケーキを食べる癖は今作でも健在。
ちなみにバチスタ手術変法自体は実在する手術方法である。
加えてアナザーエグゼイドの誕生によってバグスターウイルスの存在が消滅したことにより、こちらの時間軸においては恋人の百瀬小姫が健在である可能性が高い。
演じる瀬戸氏は『ブレイブVSスナイプ』の舞台挨拶にて、「もし次回作があればやりたいことはあるか?」という問いに対して「総回診をやりたい」と答えており、第3話での登場シーンはこの意見を汲み取ったものかもしれない。
出会った当初に「CRにライダーは2人もいらない」と語る等、「研修医」である彼の事は基本的に見下している。更に「病気を治しても患者が笑顔にならなければ意味が無い」との信念を持ち患者に寄り添う事を良しとする彼とは信念の違いと言う面でも対立関係にあるが、「バグスターの殲滅」「患者を治したい」という理念は共通している為、なんやかんやで共闘している。
2クール目からは、彼の研修がローテートで外科になったため、彼の指導医を引き受けている。指導医を引き受けてからは「お前に向いてるのは精々ゲーム医療くらいだ」と彼なりに永夢の事を褒めるようにもなったが、彼がゲーム病である事を知ってからは、彼が本当にゲーム病であるかどうかを確かめるためと彼を治療するためにエグゼイドに攻撃を仕掛けざるをえなくなり、二人の仲に再び亀裂が生じかけた。しかも、彼にストレスを与えないために彼に病気の告知が出来ない事がそれに拍車を駆けていた。
永夢が自身のゲーム病を知って一時的に精神を「M」に乗っ取られた際は、ゲームを楽しむばかりで患者に興味を示さない「M」の態度に怒りを露わにしている他、彼に代わって患者と向き合おうとするなど、永夢の「患者の体を治し、患者の笑顔も取り戻す」という信念については、彼なりに認めており何処か憧れている様子が見られているが、同時に2クール目からは上述のようなそんな気持ちに任せた暴走が目立つようになった末に…第33話では…。
第23話では「永夢」と名前で呼んだが、それ以降は元の呼び方に戻っている。
第33話で暴走の末にCRを裏切った後、第34話で初めて彼に本音を明かし、譲れない物の為に本格的に対立する事となってしまう。
第36話ではタドルレガシーガシャットを使おうとするも、彼自身の覚悟が足りず失敗。ムテキゲーマーに敗北した正宗から脅迫され、永夢の絶版を命令されるが、第37話で「医者が人の命を奪う事は出来ない」と正宗に伝え、断固拒否した。その答えを予想していた正宗から代わりにパラドを狙うよう言われるが…。
本編後日談となる『マイティノベルX』では彼との一定の距離感が心地よいと語っている。
仮野明日那 / ポッピーピポパポ / 仮面ライダーポッピー
「ポッピーピポパポ」呼びで統一しており、看護婦の姿の彼女から「この姿の時は明日那って呼んで」と言われた時には「どうでもいい」と彼女の要請を一蹴した。
なお、悪気は無いとはいえ彼女に何度も突き飛ばされている(第5話、第13話)。
彼女が洗脳されてバグスター側についた時は、患者の為に覚悟を決め倒そうとしたが、永夢の必死の説得で元に戻った時にはすぐに謝罪し、元の仲間関係に戻っている。
永夢と同様、恋人を取り戻す為とはいえ正宗側に付いた事を明日那からも非難されている。
実の父親。一応院長と外科医と言う関係でもあるが、彼の事は「親父」と呼んでいる。
親馬鹿な灰馬からの評価は高く、次期院長候補として大いに期待を寄せられているが、お調子者の彼の言動を「うるさい」と一蹴する等、態度は基本的にそっけない。しかし「誰の背中を見てドクターを志したと思っている」と永夢らに告げるなど、本心では尊敬している。
永夢が適合手術を受けていないことを灰馬から聞かされる。
恋人を取り戻す為に正宗側についた自分の息子にショックを受けたが、どうする事も出来ない自分にジレンマがある事を第37話で永夢に打ち明けた。
5年前に大我がグラファイトを取り逃がし、その後小姫が消滅したことから「自分の大切なものを奪った男」として敵意を向けており、彼が再び仮面ライダーとなったことを認められず、ゲーマドライバーとライダーガシャットを没収しようとしている。そのせいか、時折彼の挑発に乗ってバグスターや患者よりも彼との戦闘を優先してしまうことがある。
グラファイト消滅後、多少は蟠りも消えたのか、相変わらず不仲ではあるが二人だけで話し合ったり、利害の一致で共闘する機会も増えてきている。
第34話にて、大我を恨む事で小姫が消滅したのは自分が彼女と距離を置き、ストレスを与え続けたせいだという事実から目を背けていた事を打ち明ける。
それを知った大我は心を打たれ、正宗の命令のままにCRを妨害し続ける飛彩を強く止める事ができなかった。
第37話では彼から小姫との幸せを後押しするような言葉を投げかけられるも、彼がグラファイトに敗れて重傷を負った際は、自身のこれまでの行いから罪悪感に耐えられずその場を立ち去ってしまう。
第38話では小姫を失う事を覚悟の上で彼の手術を行い、手術は無事成功。意識を取り戻した彼に『自身の望みは果たされた』と告げ、彼の事を「花家先生」と呼び今までの非礼を謝罪した。
その後の第39話でも彼の事を「花家先生」と呼び敬語で話しており、それを見たニコからは「ないわ~」、永夢からは「飛彩さんが大我さんに敬語なんて不気味」とまで言われている(もっとも、大我から「いつも通りで良い」と言われた際はお言葉に甘える形で「サンキューだ、無免許医」といつもの話し方に戻ったが)。
『マイティノベルX』では彼がゲーム病専門のクリニックを開業したため「開業医」と呼んでいる。
九条貴利矢 / 仮面ライダーレーザー / 仮面ライダーレーザーターボ
CRの部外者なのに、独自の思惑で動き回る彼を良く思っていない。貴利矢の行動の裏には、かつてゲーム病を発症したショックで事故死した友人への想いがあるのだが、表向きはただの交通事故死となっているため、「友の死すら利用する男」と思い込んで「お前の言葉に真実などない」と嫌っていた。しかし第11話でゲンムの正体が発覚した際に「監察医の言っていた事は本当だったのか」と驚いており、第12話で彼が消滅しようとしていた時は「俺達に話したい事があるんだろ!」と彼なりに貴利矢の事を案じる一面を見せるなど、表には出さずとも貴利矢の言葉を信用しなかった事を多少は申し訳なく感じていた様子。
第22話にて彼の私物を調査していた所、彼が遺した「リプログラミング」のデータを発見、有効なデータを残してくれた貴利矢の事を「お前は大した男だよ」と評価した。
第3話で初対面。一応敬語で接しているが、彼が大我に変身システムを与えたことについては不満を隠さずに問い詰めている。
ヴァーチャルオペレーションズ3話では黒いエグゼイドが使っていたプロトマイティアクションXガシャットの存在を問い詰めるが何者かに奪われたと返される。その後、VRシステムでゲンムのデータと対戦、あっさり勝てたことに違和感を感じた飛彩がベッド横のモニターを確認したところ「イージーモード」に設定されており、「なぜこんな初歩的なミスを」と呟いた。
彼の正体が判明した後は人々を苦しめる元凶として敵視しており、自分自身も撃破に貢献した。
第31話では復活した黎斗に死んだ人間が生き返るのかと問い、彼からは「感染したのと同じ種類のプロトガシャットにデータが保存されている」と返された。終盤で彼がCRに加わった際には様々な情報などを提供したため「利用価値はある」ことは認めている。
小姫の命と引き換えに完全態となったために、彼女の仇と見なしている。
レベル3との初戦闘以降、グラファイトの方も「必ずこの手で潰す」と敵対視している。
第10話でグラファイトを倒し復讐を遂げたが、その復讐の後に虚しさを感じている。
錦小路みずき・正親町さつき
彼の側近とも言える女性看護師2人組。ブレイブの初変身時のみ手術の道具出しの形で手伝っている。第10話で負傷した彼に付き添って看護する場面が見られる等、手術のサポートのみならず、スケジュール管理や飛行機のチケットの手配等、公私に渡って飛彩をサポートしている。
なお、黒髪の方が"みずき"で茶髪の方が"さつき"である。
さつきの名字は「ビーストライダー・スクワッド」で判明(病室の表札より)。みずきの名字は仮面ライダー図鑑で判明。→https://www.kamen-rider-official.com/zukan/characters/80
『ビーストライダー・スクワッド』にて、本編の数年前に火災で怪我をした彼女達の事を火の手が迫る中、見捨てずに治療したことが明らかになった。
かつての恋人。故人。
勉強を優先する飛彩からはやや素っ気なく扱われていたが、心から彼を案じていた。
本編の5年前にゲーム病を発症。最終的にグラファイトに体を乗っ取られる形で飛彩の目の前で死亡した。それ以来、飛彩は極度の甘党に陥る。
飛彩の方は素っ気ない扱いをして彼女を怒らせた経験や、彼女がゲーム病の事を自分に隠していた事から「こんな男は愛想を尽かされて同然」とずっと後悔の念に捉われていたが、第6話での出来事を受けて自らを気遣う彼女の想いに気付くことが出来た。
飛彩の彼女への愛情は本物で、第10話にてグラファイトを倒した後に「できることならもう一度(小姫に)会いたい」と1人呟いている。
第31話では黎斗が復活したことを受け、彼女の復活の可能性に縋るようにモータスのガシャットロフィーを入手していた。黎斗の言葉通りなら、彼女のデータはプロトドラゴナイトハンターZガシャットの中にある。
第34話でようやく彼女と再会するが、現在の彼女は同じ台詞を喋る事しかできず、以降も正宗の手中で人質として利用され続ける。
そして第38話にて、大我の手術を成功させた事で正宗にデータを完全に抹消される。遂にまともな形で再会する事は叶わなくなり、飛彩は雨の中で1人涙を流すのだった。
しかし第41話で正宗が発動したリセットの影響があったのか、最終話後日談の記者会見で永夢が告げた「ゲーム病で消滅したが直接的な死ではない患者者達」の中には小姫の名前も含まれており、ラストシーンでは飛彩もいつか彼女と再会できる時を望んでいた。
※なお、このリセットで小姫のデータが復活したかどうかはTV本編では語られていない。恐らくリセットで受けた影響の中に「小姫も含まれている」という、そういう未来の可能性を視聴者に掲示したのかもしれない。リセットの影響は後の話で語られることになる。
第33話で接触される。
小姫のデータが入ったプロトガシャットを持つ彼からその未練を突かれ、甦る可能性に縋るように彼の側に付くことを選ぶ。
第34話では正宗の手によって、人格の無い小姫が復活。彼女の人格を元に戻す事を報酬に、更なる労働を彼から強いられる事となる。
第35話の終盤において、正宗からタドルレガシーガシャットを渡された。
第36話にて、ムテキゲーマーに敗北して余裕を失いかけている正宗から永夢を絶版にするよう命令され、出来なければ小姫のデータを消去すると脅迫される。
第38話でも大我の手術をわざと失敗しなければ小姫のデータを消去すると脅迫されるも、死にかけている患者を見捨てる事ができなかった飛彩は大我の手術を成功させ、その怒りで小姫のデータを目の前で消去されてしまった。
有料スマートフォン専用アプリ「東映特撮ファンクラブ」オリジナル作品『【裏技】仮面ライダーブレイブ ~Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!~』では主役を担当。かの仮面ライダー王蛇こと浅倉威が率いる野獣系仮面ライダー達と激闘を繰り広げる。2017年2月19日(日)より配信中。
演じる瀬戸氏は甘いものが苦手である。東映公式によれば「苦労している」とのこと。
鼻血を出して以来、チョコ系が苦手。スタッフが用意してくれるので頑張って食べているようだ。
最終的に、克服はできなかったそうである。
「また、彼の甘いもの好きの設定は、彼が患者に寄り添わないタイプの為に視聴者に「ただの嫌な奴」と認識される可能性があり、それを危惧した企画チームが付け足したもの。曰く「周りには冷たいけど甘いものが好き。そして、甘いものを手術のごとくナイフで真面目に切って、表情を変えずに食べる。このギャップがおかしくて、かわいい奴になるんじゃないか」とのこと。
本編の中盤、味方の主力形態のレベルが20~99帯、敵のレベルが10~50(X)帯な中、一人だけ最大レベル5の状態での戦闘を強いられることになり、その厳しい戦力差を埋めるためにエナジーアイテムを活用しながら戦うことが増え始めた。
その様子を見た一部視聴者からは「天才ゲーマーM」にちなんで「天才縛りゲーマーH」と呼ばれる他、後に手に入れたタドルレガシーガシャットによってレベルが100に達した際は「縛りプレイ特典」と言われていた。
名前の由来はブレイブのモチーフがRPGの勇者(ナイト)であることから、そこから連想してヒーロー→→ひいろ→飛彩と思われる。
ちなみに、日本人の人名として「ひいろ」と検索した場合、これが出て来るのでヒーローのWネーミングでもある。
小説版で「紛争地帯の軍医」と親戚関係である事が飛彩本人の口から語られているが、これが過去作に登場する職業が同じ2号ライダーである彼を指しているかは不明。
そのキャラクター性から、『Doctor-X』の主人公である大門未知子との類似性を『アメトーーク』の「仮面ライダー芸人」で指摘されていた。
また、同番組で「仮面ライダーの総回診」とネタにされていたが、上記の通り『ジオウ』で半分実現してしまった。
コメント
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