「世界で一番のドクターになって」
演:中川可菜
概要
『仮面ライダーエグゼイド』の登場人物。
双方の家族公認の交際であり、両方の父親たちも暖かく彼らを見守っていた。
当時は甘いものが好きでなかった飛彩によく甘いものを差し入れていた。
医学の勉強に没頭していた飛彩がつい彼女を疎かにしがちであったため怒ることもあったが、内心では誰よりも彼を応援していた。
本編開始の5年前にゲーム病を発症、飛彩の勉学の邪魔をしたくない余り感染を言わずにいたが、花家大我の過ちによりグラファイトを倒せず、グラファイトが完全体となってしまったため、その代償として消滅してしまう。
消滅の間際、飛彩に上記の台詞を言って微笑みを浮かべて消えた。
彼女の消滅をきっかけに、飛彩は甘いものを進んで食べるようになる。
そしてこの消滅は「死」と同義であると、誰もが信じていた。
新檀黎斗が衝撃の真実を告白するまでは。
明かされた真実、そして試練
自ら消滅から蘇った新檀黎斗が明かしたのは、「消滅した人間のデータは感染源のバグスターの出身であるゲームのプロトガシャットにセーブされている」こと。
そして小姫もまたプロトドラゴナイトハンターZガシャットの中にデータと化して、存在している。死んではいなかったというのだ。
そして第34話にて実際に、檀正宗がクロノスの力を使って彼女をプロトガシャットの中から蘇生。
しかし、復活したのはあくまで肉体のみで人格は戻っておらず、張り付けられた笑顔のままで「世界で一番のドクターになって」という台詞をただ繰り返すだけの状態だった。まるでRPGに出てくるNPCの様に。
第37話では正宗の手で彼女の肉体が再びガシャコンバグヴァイザーⅡに吸収され、飛彩は「エグゼイドを絶版にしなければ、彼女のデータを抹消する」と脅迫されてしまう。
第37話で重傷を負った花家大我の手術の際、正宗は彼女のデータを人質にとり大我の手術を失敗させるように脅迫するが、第38話で飛彩は苦悩しながらも「目の前の患者を救わないわけにいかない」という医師としての矜持に立ち戻り手術を成功。それに怒った正宗により彼女のデータは消されてしまったが、第40話で正宗が発動したリセットによって彼女のデータは蘇った。
その後の最終回では衛生省が「ゲーム病で消滅した患者は直接的な死ではない」という判断を下した。
そして飛彩のラストシーンは彼女との写真を見て「待っててくれ、いつか取り戻すから…小姫の笑顔を…」と告げるものだった。
ゲーム病で消滅した患者も治療の対象となった今、「世界で一番のドクターになって」という彼女の願いを叶えるためには彼女の復活が必要ともいえる。
トゥルー・エンディングで描かれた飛彩の役柄は最終話より前では皮肉と言えるロールだったが、最終回で彼女の笑顔を取り戻すことを決めた飛彩にとっては、いずれ実現させる希望の未来の一描写に変わったと言える。
そして
2018年春に発売の本編から数年後を描いたVシネマ「仮面ライダーエグゼイドトリロジー アナザー・エンディング」の「ブレイブ&スナイプ」編に出演する事が公式ツイッターにて発表された。
しかし作中では、黎斗の手により復活した天ヶ崎恋/ラヴリカバグスターに洗脳された事で、ラヴリーガールズの代わりとして恋と結ばれた状態にされてしまっていた。
洗脳された彼女を救う為、負担に耐えながらも仮面ライダークロノスに変身した大我が彼女の洗脳を解き、飛彩の小姫を想う気持ちが恋を上回った事でラヴリカの撃破へと繋がった。
そして正気を取り戻した小姫は、かつて医学の勉強に熱心だった頃の飛彩を心から信じてあげられなかった事を謝罪。その上で「飛彩は飛彩の人生を、未来だけを見て。ずっと応援してるから」と激励の言葉を告げた後、再び飛彩と会える日が来る事を信じて、三度目の消滅を迎えたのだった。
小説『マイティノベルX』ではアナザー・エンディングの後日談が語られ、過去を吹っ切れた飛彩は彼女を蘇らせることができたらプロポーズをすると語っている(そのための指輪はすでに用意済み)。
関連タグ
バグスター:新檀黎斗同様にバグスター化している可能性が高い。
ピーチ姫:名前の元ネタと思われる。