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「素敵な看護師さん。まるで地上に舞い降りたエンジェルだ」 

「きっとボクは!君に出会うために生まれてきたんだ!」


演:小手伸也


概要編集

仮面ライダーエグゼイド』の登場人物。

第24話から登場した、檀黎斗に代わる幻夢コーポレーションの新社長。

第18話ではシルエットのみで登場しており、小星作の台詞によれば、その時点で失踪扱いされていた黎斗に代わって、社長に就任していた模様。


スマートな二枚目だった前社長の黎斗とは対照的に、小太りでアクの強い風貌の中年男性。

社長室には自身の写真を飾っていたり、ピンク色の名刺を持っていたり、手鏡を手によく自身の顔を見るなどナルシストの一面がある。

白いスーツと赤いバラを愛用し、座右の銘は「世界中に I LOVE YOU」。女性には紳士的に接しつつ、所々にキザな立ち居振る舞いとオーバーなリアクションをまじえてくるという(しかもその都度フラメンコギターの音色が奏でられる演出つき)、暑苦しく胡散臭い人物である。


裏の顔と正体編集

こう書くとコミカルなキャラクターと思いがちだが……その本性は善と悪の顔を使い分ける掴み所のない不気味な存在で、目を紫に光らせて相手を文字通り言葉巧みに洗脳する謎の力を持っている。この力を使い、新作ゲームの歌手を引き受けるようポッピー を洗脳した。

電脳世界へと侵入できる力も持っており、洗脳したポッピーを連れ去る際にこの能力を披露している。


その正体は『ときめきクライシス』のデータから生まれたラヴリカバグスター表の顔である幻夢コーポレーションの社長という立場を利用し、「仮面ライダークロニクル」の普及と運営に努める裏で、人間社会でバグスターが有利に立ち回れる様に暗躍している。

放送終了後の後夜祭によれば、宿主は黎斗に程近い「秘書的な人物」だったとのこと。

幻夢コーポレーションを離れる際に、黎斗が一時会社を任せていた人物だったのだが、そのままゲーム病に感染してしまった。

初登場時のシルエットとは、大きく異なる体型をしているが、これは「急激に食べて太った」ためらしい。


二面性という点では、前述の女性に対するキザで紳士的な振る舞いとは逆に、男性に対する態度は基本的に傲慢で慇懃無礼。特に乱暴な男を最も嫌悪している。

また社長としても、自ら広報映像に出演して「仮面ライダークロニクル」の安全性を主張し世間の耳目を集める裏では、その運営方針を受け入れられず退職を申し出る社員の退職届を破り捨てるなど(現実の社会なら人権侵害)横暴な振る舞いをしており、檀正宗が会社に戻ってきた時は社員達がみな復帰を喜ぶなど、人望は薄かった模様。


劇中での動向編集

初登場の第24話では、新作ゲーム主題歌の最終オーディション中の事故でアーティストが怪我をしてしまった為に電脳救命センター(CR)へ見舞いに訪れた。彼曰く「このゲームは幻夢の社運がかかっており、制作スケジュールが遅れたら大赤字で倒産してしまう」とのこと。


仮野明日那/ポッピーピポパポの前に現れると、まずはキザな台詞を連発。そしてポッピーが音ゲー「ドレミファビート」のバグスターであることを知ると、新作ゲームの歌手にならないかと非常にクドいアプローチをしたため、流石のポッピーもかなり引いていた。

更に、その最終オーディションに勝ち残ったソラに対し「今回は縁が無かったということで」とあっさり不採用通知を告げてしまい、彼女のゲーム病を進行させてしまった。


そして同話後半にて自分の能力でポッピーを洗脳してバグスター側へ引き入れた。また同時に上記の事故やアーティストのゲーム病悪化などは全てライダー達をポッピーから引き離し彼女を洗脳させるための作戦だったことが判明した。


それ以降はバグスター達のアジトに頻繁に出入りしながら「仮面ライダークロニクル」を普及させるべく暗躍。第25話後半ではポッピーに仮面ライダーポッピーに変身するためのアイテムを与えた。


大きな動きを見せたのは第27話。同話前半で衛生省の発表によって減少を始めたライドプレイヤーを増やすために「ゲームがクリアされれば消滅したプレイヤーは全員復活する」という情報を流し、テレビカメラの前で自らもライドプレイヤーに変身してみせた(安全性アピールのためと思われる)。そして同話後半では、ライドプレイヤーとなった西馬ニコ/ライドプレイヤーニコを攻略するべく、ラヴリカとしての姿を現してライダー達を圧倒するが、肝心のニコからは冷たい態度を取られてダメージを受け、彼の取り巻きである「ラヴリーガールズ」も大我にときめいている有様だった。


第28話以降は前回で受けたダメージの静養に努めていたらしく、本編には暫く登場しなかった。

第32話でようやく戦闘のダメージが回復し、上級バグスターである彼もバグスターとライダーの最終決戦へ参加。同話前半における前哨戦では父親である鏡灰馬が彼のウイルスに感染してしまったことでラヴリカに挑んだ仮面ライダーブレイブを前回と同じく優勢な状態で変身解除に追い込んでみせた。

その後、真の最終決戦という形でブレイブと再び戦ったが、力の源であるラヴリーガールズをマキシマムゲーマーレベル99リプログラミングで倒されたことで、通常攻撃無効化能力を失って一気に弱体化。トドメを刺されようとしたその時、幻夢コーポレーションの社長に復帰した檀正宗が突如として乱入して仮面ライダークロノスへと変身。

他のライダーやバグスター達が圧倒的な力で変身解除にまで追い込まれた後、彼はクロノスによって

「君にはもはや商品価値はない。『ときめきクライシス』は絶版だ」

と非情にも宣告された上で「クリティカルクルセイド」を受け撃破されてしまい消滅。その後すぐにグラファイトが復元しようとしたが、ポーズで止まった時間の中で死を迎えた者にコンティニューの道はなく、彼が復活することはなかった。

かくして久々の登場回でありながら、先々代の社長によって引導を渡されるという無念の最後となった。


しかし最終回でクロノスが消滅したことにより、『死』という瞬間のまま止まっていた彼の時間は再び動き出したため、データさえあれば復活が可能となり、永遠の『死』ではなくなっている。


主な人間関係編集

仮野明日那 / ポッピーピポパポ / 仮面ライダーポッピー

「仮面ライダークロニクル」のプレイヤーの1人。CRに協力していた彼女を洗脳してバグスター陣営へ引き入れ、「仮面ライダークロニクル」のイメージガール&サポートキャラクターの役割を与えた。

そして第25話では彼女に変身ツールを授け、違反行為を行った仮面ライダーを排除する仮面ライダーポッピーとして彼女を戦わせた。

ゲームキャラの習性なのかよくアプローチをかけていたが、大抵は素っ気ない反応で終わり、時にはビンタまでされていた(ただし全く懲りていない)。


パラド / 仮面ライダーパラドクス

「仮面ライダークロニクル」のプレイヤーの1人。彼とは協力関係にあった。


花家大我 / 仮面ライダースナイプ

恋の嫌う「暴力的な男」。

幻夢コーポレーションに乗り込まれ彼に襟元を掴まれた時は「スーツがシワになる」と抵抗したが、なおも止めない大我を口から放った衝撃波で吹き飛ばした。

これが元でバグスターであることが判明する。


西馬ニコ / ライドプレイヤーニコ

落とそうとしたターゲット。

初対面の時もアプローチを掛けていたが、その性格から前社長の黎斗とまとめて「幻夢の社長って変な奴ばっか!」とドン引きされている。

ゲームを自由にプレイさせたり、大我を侮辱したりとあらゆる手でニコの気を引こうとしたが彼女には通じず、「お前、マジ寒いんだけど!」の一言で変身解除及び暫くの静養が必要なほどのダメージを受けてしまった(物理攻撃が効かないラヴリカが劇中で受けた初ダメージ)。


檀正宗 / 仮面ライダークロノス

恋から見れば先々代社長。

釈放されるとすぐに社長復帰を宣言、恋の横暴ぶりから社員からも歓迎されるが、それを恋が許すわけも無く対立。

しかし彼があらゆるバグスターウイルスの完全な抗体を得ていることまでは知らなかったようで、最期は「商品価値がない」という理由で彼に引導を渡され、絶版とされてしまった。


Vシネクストでは編集

仮面ライダーエグゼイドトリロジー アナザー・エンディング』の第1弾『ブレイブ&スナイプ』にて、彼の時間を停止させた檀正宗=仮面ライダークロノスが消滅したことにより復活。

檀黎斗の手でまた一から培養され、復活後は百瀬小姫を洗脳し、ルーク・キッドマンに感染することで完全体になろうとした。

また、消滅前にラヴリーガールズを失っているためか、座右の銘も「世界中にI miss you(あなたに会いたい、という意)」に変わっている。


一から培養された影響かどうかは不明だが、かつてリプログラミングで失われた通常攻撃無効化能力も復活しており、この時は洗脳した小姫がラヴリーガールズの代わりとなっている。


深夜12時のタイムリミットまでに小姫と結ばれるべく彼女と口付けを交わそうとしたが、ギリギリのところで駆けつけた大我に邪魔される。

大我は明日那から強奪したガシャコンバグヴァイザーⅡと密かに隠し持っていた市販の仮面ライダークロニクルガシャットでクロノスに変身しようとするが、完全な抗体を持っていない彼は副作用で苦しみ、それを見たラヴリカは「勇気と無謀は違う。君が檀正宗のようになれると思ったのかい?」と小馬鹿にする。


しかし大我が副作用に耐えてクロノスに変身したのを見て動揺しすかさず攻撃を仕掛けようとしたが、大我クロノスが発動したポーズで動きを止められ、その隙に小姫の洗脳を解除されてしまう。

洗脳の解けた小姫が苦しんでいるのを見たラヴリカは怒って大我クロノスに挑みかかり、大我クロノスもガシャコンマグナムガシャコンソードを駆使してラヴリカを圧倒。しかし大我クロノスの力を以てしてもラヴリカを倒すことは出来ず、副作用で限界を迎えた大我クロノスは変身が解けてしまった(この時、反動でどこかに飛ばされた仮面ライダークロニクルガシャットは檀黎斗がある目的のために密かに回収してしまう)。


その後、駆けつけた鏡飛彩が変身したブレイブレガシーゲーマーと対峙。彼の攻撃では自身を攻略出来ないと慢心するラヴリカだったが、ブレイブが繰り出した攻撃は何故かラヴリカにダメージを与えた。

小姫の洗脳が大我によって解除されていたこと、飛彩の小姫への想いが本物だったことで、小姫の気持ちがラヴリカではなく飛彩に向き、ラヴリカの通常攻撃無効化能力を無力化したのである。


ダメージが通るようになってからは一方的に追い詰められる事となり、最後は「タドルクリティカルストライク」によるライダーキックをその身に受けて敗北。「世界中にI miss you……!」と言い残し爆散するのだった。


余談編集

ちなみに、ポッピーを洗脳した時やバグスター達と接触している時などラヴリカとしての本性を現している時は、ナレーションを担当している諏訪部順一氏が担当している。

後にアニメ『GREAT_PRETENDER』へのゲスト出演で小手氏が再び諏訪部氏と共演することになった際には、「ヤツとは3年前『外見が小手さんで声が諏訪部さん』という冗談みたいな設定で一心同体だった」と、作品名は伏せつつ本役についてインタビュー記事で言及している。


演じている小手伸也氏はかつて遊戯王5D'sにて超官のあだ名で知られるレクス・ゴドウィンの声優を担当していたため、それになぞらえて社超と呼ぶファンもいる。


第27話でニコについて語っているシーンで、さりげなく別のにこアピールポーズを片手で披露していたが、これは小手氏によるアドリブであるらしい。

また、後に小手氏が出演する月九ドラマ『コンフィデンスマンJP』において、九条貴利矢/仮面ライダーレーザー役の小野塚勇人氏と共演した際は、ストーリーの内容や、小手氏の明らかにエグゼイドを意識した演技に、特撮ファンがノせられていた。


恋が退場することになった第32話放送後に、恋を演じた小手氏はキャストブログにて、『恋の役割は、「死」が平等に現実となり、ゲームとリアルは垣根を失い、その上で「命」はルールに管理される、と言う物語の最大の変化をもたらす切っ掛けだった』と述べている。

※情報出典&原文:テレビ朝日公式サイトのキャストブログへの外部リンク


その後編集

「私を呼ぶのは誰かな?Mademoiselle…」

「どなたでしょう?貴方を呼んでなどいません。」


そして、令和でも帰ってきた。


上記の台詞は『仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス』で、アークの内部空間で厘に対して話したものだが、上記の通りばっさりと塩対応されており、さらに予告のラストで唐突に現れたために演者の小手氏には 出オチって言わないでください」とネタにされてしまっている

しかも本編では復元がうまくいかなかったのか消滅してしまい、本当に出オチになってしまった


関連タグ編集

仮面ライダーエグゼイド 幻夢コーポレーション

バグスター ラヴリカバグスター

ときめきクライシス ときめきクライシスガシャット

社長 二枚目 ナルシスト ブラック上司


類似人物編集

  • 仁良光秀2年前の作品に出てきた性格が悪いコミカルなキャラと思わせ、実は悪人キャラである設定繋がり。
  • 坂城匠:モチーフになったゲームキャラだが、外見は真逆。

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幻夢コーポレーション げんむこーぽれーしょん

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