概要
平成仮面ライダーシリーズ第18弾『仮面ライダーエグゼイド』に登場する敵対勢力。
元々は「幻夢コーポレーション」が開発していたゲームのプログラムから生まれたコンピューターウイルスで、それが何らかの理由で人間にも感染する能力を獲得した未知の病原体へと進化した。
その活動目的は自分たち「ゲームキャラ」を生み出しておきながらストレス発散の道具として扱う人類を攻略して滅亡させ、世界の支配者となる事。彼らの根底には「自分たちもこの世に生まれた命」だというプライドと「自分たちが一番世界で偉いと思い込んでいる人間への怒り」がある。
ゲーム開発に興じるあまり道を踏み外した男・檀黎斗に協力する事で人類抹殺を実現させるためのツールとなる『仮面ライダークロニクル』のゲームソフトを手に入れる事を狙っている。
そして第23話終盤で黎斗から「仮面ライダークロニクルガシャット」を奪い取る事に成功。幻夢コーポレーションの実権も握り、本格的に人類滅亡の計画を始動させた。
その後、幹部クラスはパラドたちが電脳救命センター(CR)側についたこととラヴリカ、グラファイトが消滅したことでいなくなり、組織としてのバグスターは消滅した。しかし、自然発生物でもあるバグスターウイルス自体はその後も度々出現し、CRのドクターたちは今なおバグスターウイルスと戦い続けている。
性質
ゲーム病
人間に感染すると宿主の脳内に寄生し、宿主のストレスによって増殖して「ゲーム病」と呼ばれる病気を発症させる。見た目こそ通常の病気と似たような症状が出るが、現代医学での治療は全く通じない。そのため、聖都大学附属病院の地下隔離施設へ搬送され、そこで治療が行われるが、これも一時しのぎでしかない。
病状が進行すると感染者を取り込み、デジタル3D形態「バグスターユニオン」として物理的に実体化する。この状態になった患者を救出するのが本作における「仮面ライダー」の役割である。
バグスターユニオンは見た目はウイルスや細菌が巨大化したような感じであるが、実は1体の怪人が無数のバグスターウイルスと融合して鎧を着たような存在である。ユニオンの中から患者を助け出すと融合は崩れ、怪人とバグスターウイルス(戦闘員)に分裂してしまう。
しかし、この状態でも患者とバグスターは繋がりが保たれている。
バグスターはどんな遠くにいようとも宿主である人間から存在力とも呼ぶべきものを少しずつ奪っていく。宿主は肉体が少しずつ透明化していき、最後にはこの世界から消滅。同時に寄生していたバグスターは人間への寄生を介さずに永久に存在できる完全体へと至るという恐ろしい結末が待ち構えている。
完全体になったバグスターは、たとえ倒されても他者に感染せずに復活できる他、乗っ取った感染者の記憶をセーブデータとして宿す厄介な存在である。
一方で感染者自体も完全に消滅せず、感染したウイルスと同じ種類のプロトガシャットに保存される。
怪人が完全体になる前に倒す事で初めて患者はバグスターから解放され、ゲーム病は完治する。
ただし、『ジュージューバーガー』のように特定の条件を満たしさえすればクリアと見なされるゲームの場合、怪人を倒さなくてもクリア条件さえ満たせばゲーム病が完治する。
なお、完全体になる前に患者が死亡するとバグスターは実体化できない。
これはゲーム病のストレスで消滅した場合も事故死などゲーム病に関係ない死因の場合も同様(前者は明言はされていないが、『バンバンシューティング』のウイルスに感染したと思しき大我の同僚の消滅にもかかわらずリボルが実体化していないことから推測できる)。
本編開始時までに多数の消滅者が出ているにもかかわらず、完全体のバグスターがパラドを除くとたったの3体(ポッピー、グラファイト、ラヴリカ)なのはこれが理由と思われる。
ちなみに事故死した患者は感染したウイルス自体が消滅してしまうようでゲーム病告知で追い詰められて事故死した貴利矢の友人はゲーム病に罹患していたことすら認知されていない。
ちなみに本編第11話で既にバグスターウイルスが大多数の人間たちに感染しており、潜伏期間を得て次々とゲーム病が発生する可能性が発覚した。
最終的に衛生省はゲーム病で消滅した患者を直接的な死ではないと認定。
かつての確実な死と認定された病などが医学の進歩によって治療できるようになったようにゲーム病で消滅した患者も治療の対象になった。
「進化」
上述のように、本作における敵怪人との戦闘は本来、「バグスターユニオンと戦って患者を救出する」「現れた怪人を処理し、ゲームをクリアする」という2つの段階を経なくてはならない。
しかし、物語の進行と共に、いきなり患者から分離して怪人態の姿で現界したり、患者の体に宿ったまま怪人態を形成するバグスターが現れるようになった。
これらはバグスターのレベルアップによるもの。
インフルエンザが毎年、人間の作り出した抗体をものともせずに流行するのは、ウイルスが常に環境に合わせて進化し続けているからであるが、バグスターも同じような性質を持っている(鏡飛彩談)。
たとえ倒されようとも、より強くなって復活する事ができるのだ(メタ的な事を言えば、バグスターユニオンが出なくなったのにはこのような設定上の理由だけでなく、予算という大人の事情が絡んでいそうだが……)。
この「進化」に伴いグラファイト撃破後の頃から上記の通り、患者の身体を乗っ取るバグスターが現れはじめた。
窮地に陥ると患者の身体の中に戻る事もできるので厄介ではあるが、患者の中から出てくる関係上、位置の特定が容易になった。
さらに『仮面ライダークロニクル』稼働後は、このゲームのシステムによるものか、患者の有無に関係なくバグスターが出現するようになった。
「『仮面ライダークロニクル』の真のプレイヤー」であるこれらのバグスターたちは、ライドプレイヤーが多数存在する場所に現れ、ライドプレイヤーの命を奪うべく攻撃を仕掛けてくる。しかも、倒されても短期間で復活することが可能で、その度に強くなる(今のところ、復活しても早々に撃破された描写ばかりで本当に強くなるのかどうかはレベル上で描写されるだけではっきりしていないが)。
一見ウイルスとしての性質は無くなってしまったように見えるが、実は『仮面ライダークロニクル』を起動する事でプレイヤーが発症してしまうゲーム病は各バグスターと関連づけられており、そのバグスターを倒すことで病気が完治する。
自力で病気を治せる――と言えば聞こえはいいが、実際は根拠のない自信に裏打ちされた特攻を引き起こしかねない周到な罠であり、作中のライドプレイヤーたちも最終的には「治療はCRのドクターに任せた方が良い」という結論に至っている。
詳細は仮面ライダークロニクルの記事にて。
人間への変身
バグスターが誕生する際は怪人態及びそれに近しい姿で生まれ、人間態で生まれることはない。
だが、完全体となったバグスターは人間のDNAを取り込んだ為か人間態を獲得することができる。故に、(完全体でないメンバーも含むが)幹部クラスのバグスターは人間態と怪人態(もしくは仮面ライダーの姿)の2つの姿を使い分けている。
が、しかし仮面ライダーへの変身は勿論のことながら怪人態へ戻るにも自力では行えず、あくまでガシャコンバグヴァイザーでの「培養」やライダーガシャットを用いる必要がある。
また、人間態はファントムやロイミュードのように「関係した人間と同じ姿」ではなく、オリジナルの外見である(感染者の性別とも関係ない)。
人間態は人間社会に潜伏できるメリットとバグスターとしての力が(ポッピーやラヴリカの例を見るにいくらかは使用できるらしいが)弱体化しており、必要なアイテムが揃っていない時には十分に戦えなくなるデメリットが存在する。
ただし、人間態があるバグスターの「人間態の姿」は、元々人間型のゲームキャラクターをモチーフにしているだけで本当は「怪人態」に相当する存在である可能性も十分高く、戦いの為に変身アイテムを使って怪人態風の姿、及び仮面ライダーになっている可能性もある。
現に、人間態が存在する4人はそれぞれ
- ポッピーピポパポ…元となった『ドレミファビート』のキャラは人間に近い姿。また、人間態とおぼしき姿に変身する際に「コスチュームチェンジ!」と叫んでおり、逆にそちらからポッピーの姿になる際には「培養」を必要としていない他、そもそも顔自体は変わっていない為、これらの変化は元となったゲームの着せ替え機能の一環の可能性があり、そうなると正式な人間態の姿が不明となる(現にVシネではコスチュームチェンジを用い、自ら様々な姿にコスプレをしていた)。
- グラファイト…Vシネで元となったゲームの画面が映った際に人間態と全く同じ顔の同名キャラが存在していた。
- パラド…完全体ではないが人間の姿を持っており、また永夢が考えた自分のゲームの遊び相手を元にしていた事が第29話で判明したので、パラドも人間の姿をしたキャラから生まれた可能性が高い。
- ラヴリカ…元となったゲームのジャンルが恋愛ゲームであり、普段の言動から察するに主人公のライバルとなるキャラクターがモチーフと推測できる。
…と、それぞれそれらしい要素がある。が、その一方で
- ポッピーピポパポ…上記のVシネでのコスプレでは髪色毎変化している様子もなかった為、戦闘力が低い分(或いはポッピーは檀黎斗本人が直接プログラミングした存在であることが言及されていた為)特例的に自由に変身できる…という可能性もある。
- グラファイト…誕生時点では他のバグスター同様怪人態の姿であり、人間態の顔が元のゲームキャラクターをモチーフとしているだけであくまで「バグスターとしての」本来の姿は怪人態と考えるのが自然。
- パラド…永夢と同じく世界で初めてのバグスターウイルスに感染した人物からもほぼ全く同じ姿のバグスターが誕生している為、ダブルアクションゲーマー等の永夢が変身した姿はともかく、件の人物が永夢のゲームの詳細を把握しているとは思えない為、怪人態=人間の姿の可能性はあれど変身前の人間態に永夢のゲームは無関係であると考えるのが自然。
- ラヴリカ…人間態の姿は中年の男性の姿で「恋愛ゲームのライバル」という人物像としてはイメージが結び付きにくく、どちらかというと怪人態の方がそちらのイメージ近い。
…と言った面もあり、一概にこの説の全てが正しいとも言い切れないことも留意。
他には、劇場版には元人間の特殊なバグスターが登場しているが、こちらも変身には黒いグラファイトと同じくガシャット(プロトガシャット)を用いる必要がある。
ちなみにこの人間態、内面までそうとう忠実に人体を模倣しているらしく、食べ物を食べることも可能。ただし「元々コンピュータウイルスである」という出自を考えると有機的な栄養の摂取が生命活動上必要とも考え辛いため、あくまで嗜好品としての範囲に留まっていると思われる。
もっとも後述する檀黎斗が過労死したことを考えると、元人間のバグスターはストレスなどによって死ぬ可能性があり、食品や嗜好品がその抑制になる可能性もあるが。
その他の性質
『ヴァーチャルオペレーションズ』第5話にてグラファイトがシミュレーションシステム内のヴァーチャル空間にいた事から、実体化したとしても現実空間と電脳空間の双方に干渉可能なことが示唆されている。
さらに、本編第11話ではデータさえ残っていれば一度倒されても何度でも復活できることが示唆された(しかもレベルアップによる強化も可能)。
一見不死身な上に復活するたびに強化復活を遂げる厄介な存在のように見えるが、ゲームの進行が進まない=時間が止まった状態で倒されると、たとえデータが残っている限り何度でも復活を遂げる完全体であったとしても2度と復活できないことが第32話で明らかとなった。
シリアスでギスギスとした人間関係の垣間見える衛生省のドクターたちとは対照的にコミカルな描写が目立つ(ソルティバグスターの芝居がかった台詞回しやリボルバグスターの高所恐怖症、バガモンバグスターは患者と仲良しになるなど)。
バグスターの死生観は「ゲームキャラとして生まれ、ルールに則った上でゲームキャラとしての役割を全うすること」であり、クリア条件を満たしていて倒す必要がないのに倒す、及びゲームとして扱われないまま倒されることはそれらに反する唾棄すべき事と認識している。
そもそもバグスターが人類に対して敵対的なのは、「プレイヤー(人間)に襲い掛かるエネミーや対戦相手としての役割」を果たそうとしているからと言うのも大きな理由であり、ポッピーやバガモンの様なプレイヤーに攻撃しないキャラから生まれたバグスターは、自発的に人間への敵意を抱く事はまず無い。
ただしこれらは飽くまで基本的な性質であり、経験や感情、場合によってはデータの改竄により別の考えを持つようになる事もある。
誕生経緯
「ポッピーピポパポの部屋」第8回にて、彼らが誕生・発生した経緯の一部が語られた。
幻夢コーポレーションの前社長である黎斗の父親・檀正宗が5年前に10個のゲーム(プロトガシャット)を開発し、発売のためにテストプレイを行なった。しかし、それらのゲームに突如バグが発生、テストプレイヤーたちはそのバグから生まれたバグスターウイルスに感染してしまう。この一連の出来事を人々は「ゼロデイ」と称するようになった。
ちなみに、その結果10個のゲームは発売中止となり、正宗はその責任を負わされて逮捕、幻夢コーポレーションは一時期倒産の危機に瀕してしまった。
第21話において正宗が言うには、2000年問題の影響で誤作動したコンピュータから生まれた新種のコンピューターウイルスこそがバグスターの原点であるらしい。
そして第22話での黎斗の説明により、自分の考えたゲームよりもクオリティが高いゲームの原案をファンレターと共に送ってきた幼少時代の永夢にプライドを傷つけられた学生時代の黎斗がバグスターウイルスの仕込まれたサンプルゲームを送ることで永夢をバグスターウイルスに感染させた事が判明。初めてゲーム病患者が誕生した瞬間だった。
その後、高校生になった永夢の姿を見て彼の体内のバグスターウイルスが成長している事を確信した黎斗は、財前美智彦に彼の手術を依頼、永夢の体内からバグスターを現世に実体化させようと画策。しかし手術は半ば失敗し、バグスターの実体化と引き換えに財前とその部下たちは一度消滅してしまった。
そして第29話にてこのバグスター分離手術で発生したバグスター第1号がパラドである事が判明。また、第31話でゼロデイより前であろう6年前にポッピーも誕生した事も判明している。
バグスター一覧
名前 | パラド | グラファイト | ラヴリカバグスター |
---|---|---|---|
イラスト | |||
ゲーム | マイティアクション/マイティアクションC | ドラゴナイトハンターZ | ときめきクライシス |
モチーフ | なし | 龍戦士 | 不明 |
CV | 甲斐翔真 | 町井祥真 | 諏訪部順一 |
備考 | 完全体のバグスター。一応のリーダー。仮面ライダーパラドクスに変身。 | 行動隊長格。完全体のバグスター | 完全体のバグスター。人間名は天ヶ崎恋、幻夢コーポレーションの3代目社長 |
名前 | ソルティバグスター | アランブラバグスター | リボルバグスター |
イラスト | |||
ゲーム | マイティアクションX | タドルクエスト | バンバンシューティング |
モチーフ | ボス | 悪の大魔法使い | 敵部隊の隊長 |
CV | 前田剛 | 松本大 | 稲田徹 |
名前 | モータスバグスター | ガットンバグスター | バーニアバグスター |
イラスト | |||
ゲーム | 爆走バイク | ゲキトツロボッツ | ジェットコンバット |
モチーフ | ライバルレーサー | ラスボス | 不明 |
CV | 大畑伸太郎 | 井口祐一 | 松田健一郎 |
名前 | カイデンバグスター | チャーリーバグスター | コラボスバグスター |
イラスト | |||
ゲーム | ギリギリチャンバラ | シャカリキスポーツ | 複数のガシャット |
モチーフ | 不明 | 不明 | なし |
CV | かわのをとや | 穴井勇輝 | 不明 |
名前 | ポッピーピポパポ | バガモンバグスター | ゲムデウス |
イラスト | |||
ゲーム | ドレミファビート | ジュージューバーガー | 仮面ライダークロニクル |
モチーフ | マスコットキャラ | マスコットキャラ | ラスボス |
CV | 松田るか | 小山剛志 | 菅原正志 |
備考 | 人間に友好的なバグスター。完全体のバグスター。人間名は仮野明日那、仮面ライダーポッピーに変身 | 人間に友好的なバグスター。自分よりも宿主である小星作の体調を優先する心優しい性格。消滅せずにゲームクリアとなったが黎斗に始末された | 『仮面ライダークロニクル』のラスボスを担当する究極のバグスター |
元人間のバグスター
バグスターウイルスの項目も参照
幻夢コーポレーション社長。パラドと協調するような姿勢を見せていたが、実際にはバグスターを自分の駒としか見ておらず、最終的には決裂した。
第23話でパラド自身の手にかかり死亡したと思われていたが、第30話でバグスターとして復活。現在はCRと共闘関係を結んでバグスターに歯向かっている。
監察医。第12話にて黎斗に倒され消滅するが、第34話で正宗によって復活させられ、彼の左腕として活動する。
しかしそれは正宗を欺くための作戦であり、彼の信用を得て彼からプロトガシャットを取り返すのが狙いであった。
正宗から離反後は再びCRの協力者となる。
幻夢コーポレーションの創設者。2代目社長である黎斗の父親でもある。
追い詰められ『仮面ライダークロニクル』をクリアされそうになったため、自らがゲムデウスのウイルスに感染し、人間をやめてバグスターに転生した。
巨大怪人
感染者と分離する前に現れる巨大バグスター。
戦闘員
ゲームのデータを元に姿を変化させたバグスターと共に現れる。一部の個体は元にしたゲームに因んだ格好をしている。
本編以外の作品に登場する個体
※『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』に登場
感染者から発生したオリジナルではなく、人間だった頃の人格を持って生まれた特殊なバグスター。
『ハテサテパズル』のデータを取り込んだバグスター。本映画における唯一純粋なバグスターである。
究極生命体。厳密にはバグスターではないが、便宜上ここに記載する。
※『仮面戦隊ゴライダー』に登場
無敵の怪人。
※『トゥルー・エンディング』に登場
テレビ本編に登場したゲムデウスとは別個体のゲムデウス。
※『アナザー・エンディング』に登場
第2章『パラドクスwithポッピー』に登場。
もう1人のパラドであり、仮面ライダーアナザーパラドクスの変身する。
※『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』に登場
ネビュラガスを浴びて突然変異を起こしたバグスターウイルス。
ヒーローショーに登場
ラビタンバグスター
ひらかたパークのショーに登場。仮面ライダービルドガシャットから誕生したバグスターで、仮面ライダービルド同様に対象の成分を採取して自らを強化する能力を持つ。作中ではラビット側を大剣に変化させた。
見た目はカイザーとラビットタンクフォームを足して割ったような外見。
最後はレーザーターボにワクチンを打ち込まれ、ドクターライダーとビルドの前に敗北した。
フタゴバグスター
マイティブラザーズXXガシャットから誕生した、外見はバグスターウイルスにヒゲが生えた赤緑二人組のバグスター。中々に危ない外見である。
クロニクルバグスター
仮面ライダークロニクルガシャットから誕生したバグスター。喋り方が檀正宗に似ているが、それもそのはず、檀正宗の人格データをコピーしたバグスターである。
仮面ライダークロノスや仮面ライダーリュウガなどが混じり合った外見をしており、腰のバグルドライバーでポーズを行うなど戦法はクロノスと変わりはない。
最後はリボルバグスターの体を乗っ取った檀黎斗神にハイパームテキガシャットを奪われ、ムテキゲーマーとスナイプに敗れた。
余談
「バグスター」で検索すると、同名のツーリング用品メーカーもヒットする。
レーザーヘルメットといい、当作品は何かと自転車に縁のある作品である。
劇中でそのゲームのバグスターが未登場のガシャットとして登場している劇中ゲームはデンジャラスゾンビ、マイティブラザーズXX、パーフェクトパズル、ノックアウトファイター、タドルファンタジー、バンバンシミュレーションズ、マキシマムマイティX、ハイパームテキ、タドルレガシー、ドクターマイティXX、ナイトオブサファリ、バンバンタンク、マイティクリエイターVRX、ハリケーンニンジャの計14本14体。バグスターウイルスの出所と最終回の結末を考えると、これらのガシャットにもバグスターが存在する可能性は否定できない。
生態について
公式が提示したわけではないものの、無性生殖を行う生命体として解釈する考察が存在する。
バグスターウイルスと生態ウィルスの違いとして、バグスターウイルスの遺伝子に該当するものがプログラミングデータである事があげられる。
バグスターウィルスの保存シャーレとも表現できるガシャットの数だけバグスターウィルスの種類があり、プログラミングデータの中に組み込まれている情報によってさまざまな症例=バグスターとして誕生する為、同じ系統のバグスターウィルスであっても、進化・突然変異などの形で別のバグスターとして爆誕する。
それとは別に同じガシャットをルーツに持つ・同じキャラのバグスターであれば、戦術記録を遺伝子に刻み、レベルアップと言う名の抗体を獲得する事が出来る。
そこからさらに拡散したウィルスによって新たに感染した人間を宿主として成長・バグスターとなるのが、いわゆる一般的なバグスター。(生体ウィルスと同じ原理。詳しくは無性生殖を参照)
以上の事からバグスターは培養・自然発生であっても単体で繁殖する。
仮面ライダーであるパラドとポッピーピポパポもこの法則から出る事は出来ず、少々培養した結果、別のパラドが誕生した。
性別問題
無性生殖を行うという前提で見ると、つい「無性別」であるというシンプルな結論に走ってしまいがち(現にそうした考察もある)だが、人間を原型とするバグスターたちや、明らかに自分を「男性」と定義し男性の人間に対して強い対抗意識を見せるラヴリカなどもいるため、仮に彼らが「無性別」であったとしてもそれは身体の条件上に限定され、本人が自分を無性別と認識しているかどうかは別の問題と言える。
具体的に言うと、バグスターの外見的性別とは設定された容姿にすぎず、通常の無性生殖・培養には一切関連性がないので、あくまでバグスターという種族としては、無性生殖で繁殖する生態なので、生殖に関わる分野の身体は無性別に分類される。
当人が自己を男か女かあるいは中性・無性と自覚・判断した段階で初めて、該当バグスターの性別が結果する。(宿主の性別に影響されてバグスターの性別が決定する場合もあるだろうが、グラファイトは自己が(恐らく)男で宿主が女性なので、絶対条件ではない)
バグスターに有性生殖が可能なのかは不明。
可能性があるとすれば人間を原型とするバグスター、檀黎斗・檀正宗・九条貴利矢だが、その辺りに関してはほのめかす程度の設定すら描かれていない。(メタ的に言えば、『仮面ライダーエグゼイド』は視聴者層に未就学児も含む番組であるため、公式でそこまで踏み込んだ解説を行うことも難しいと思われる)
しかし、アウトサイダーズで檀黎斗が『子供が欲しい!』と願った為、有性生殖でのバグスター、あるいは人間との繁殖について、順調に進化していけば可能になるかもしれないが、現時点のバグスターの生態では、有性生殖ができない可能性がある。
関連タグ
真相
バグスターウイルスの誕生はTV本編では上記の通り幻夢コーポレーションのゲームのプログラムから生まれたと語られていたが、『小説仮面ライダーエグゼイド ~マイティノベルX~』にて実はその大本は別の会社の仮想シミュレーションが原因であり、さらにはこの事にはある人物の親族が深く関わっていたことが判明した。