CV:菅原正志
「生きとし生けるものよ。あらゆる命を破壊する!!」
スペック
身長 | 232.9cm |
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体重 | 132.4kg |
概要
公式での名称はゲムデウスバグスター。
第32話で檀黎斗改め新檀黎斗の口からその存在が語られた、「仮面ライダークロニクル」のラスボスである"究極のバグスター"で、あらゆるゲームの力を凌駕する全知全能の神である。
頭部の大きな一本角、背中に生やした金色の翼、ドラゴンの頭部を模した両肩の金色の鎧などが特徴的なボディを持つ。その威厳ある外見はまさにラスボスと呼ぶに相応しい存在であり、ゲムデウスの姿を見た黎斗は感動のあまり「美しい」と告げている。
武器として宝剣「デウスラッシャー」と伸縮可能な攻防一体の宝盾「デウスランパート」を装備する。
第34話で「『仮面ライダークロニクル』のゲームの世界」においてそれらしき異形の存在が登場したが、第32・34話の説明シーンにおいてゲムデウスと見られる人型のシルエットも登場しているため、この異形は「まだ覚醒しきっていない幼体」や「ゲムデウスにとってのバグスターユニオン」と思われ、後に「超ゲムデウス」の不完全体の類であった事が判明している。
そして第41話ラストで遂に現実世界に顕現した。
他のバグスターと比べるとよりゲームのキャラ、AIに近い言動・行動を行っている点が特徴的。
なお、『仮面ライダーエグゼイド』の劇場版作品である『トゥルー・エンディング』の予告編にてゲムデウスと思われる怪人が確認されていたが、どうやらこの個体は劇場版限定の個体である事が後に判明した。
出現方法
13体のバグスターを攻略し、全てのクリアの証(ガシャットロフィー)を揃えた時にゲムデウスはこの世界に降臨する。 その存在はバグスターの間でも知れ渡っているようだが、誰もその姿を見た者はいなかった。ゲムデウスの情報を持つ者は仮面ライダークロニクルの生みの親である檀黎斗のみであった。
第41話にて、グラファイトが倒された事で全てのガシャットロフィーが集まったため、遂に現実世界に顕現。永夢達の前にその姿を現す事となる。
能力
- 特色/力:剣技、各バグスターの特殊能力
総合的な戦闘能力は仮面ライダークロノスさえも上回り、全てのバグスターを凌駕する存在という事もあり、攻撃力や防御力等のパラメーターがえげつない程に高い(体力だけでもライダーゲージ50本分にも相当する)上、自己修復能力も兼ね備えている為、戦いにおいて攻守ともに隙が無い。さらに、仮面ライダークロニクルに登場する全てのバグスター怪人の能力を使用でき、(この際、胸部に使用する能力の元となったバグスターの顔を模した紋様が浮かび上がる)前述した地のステータスの高さと相まって、その能力の効果はオリジナルのバグスターのそれを凌駕するという、まさに“神”という名に相応しいチートクラスの能力を持つ。劇中ではカイデンとグラファイトの剣術、アランブラの魔法を使用した。
また、仮面ライダークロニクルをクリアさせるつもりが毛頭ない檀正宗が万が一のことを想定して、思考ルーチンを書き換えてゲムデウスウイルスをばら撒くようにプログラムが改竄されている上、ゲムデウスがばら撒くウイルスは二次感染を起こさなかった従来のバグスターウイルスと違い、人から人へ感染してしまうため、出現したら最後、大規模なパンデミックを引き起こす災厄と化す。(そんなプログラミングをした覚えのない新黎斗がゲムデウスのプログラムが改竄されている事を知った時はかなり狼狽えていた)
攻略方法
新檀黎斗曰く「誰も(ライドプレイヤーや仮面ライダー)ゲムデウスを攻略できない。ゲームのプレイヤー達は不可能に挑み無残に散っていく。そうすることで仮面ライダークロニクルは夢と冒険の物語として永久に続いていく」という。
しかし、理論上はクリア可能となっている。
その方法は伝説の戦士仮面ライダークロノスの力「ポーズ&リスタート」を借りる事。
なお、これを聞いたパラドは「裏を返せばゲムデウスの力があればクロノスに対抗することも可能」と推測していた。
一見分かりにくい理屈だが、「仮面ライダークロニクルは高難易度のサバイバルゲーム(バグスターが関与する前の元々の開発者の想定の時点でそうなっていた)」ことを考慮すると、恐らく「クロニクルのラスボスであるゲムデウスの能力も『クロノスを相手にすることを前提にした強さ』ものである可能性は高く、同様に『ポーズを使うクロノス相手にも対等に戦える、何らかの手段を持っているのではないか?』」と推測したのかもしれない。実際に第34話においてゲーム世界で回収されたゲムデウスのウイルスの力によって、「ポーズ&リスタート」は度々無効化されている。
第38話ではグラファイトが体内のゲムデウスウイルスのおかげで完全にポーズを無効化できており、それを考えると「仮面ライダークロノスがゲムデウスに対抗できる」と言うのは、「ゲムデウスにポーズが通用する[という意味ではなく、「ゲムデウスが戦闘時に常時ポーズ状態のゲームエリアを展開できる為、同じポーズの能力を持たないと戦闘にすらならない」という意味なのかもしれない。或いは、上記の修復能力による自然回復への対策か、[[ラヴリカバグスター]]の時のようにポーズ状態のゲームエリアで倒さないと復活してしまうという意味かもしれない(下記の例ではクロニクルの仕様にないガシャットで弱体化されているためこちらの場合でも一応矛盾はない)。
第42話ではゲムデウスウイルスをばら撒いて大規模なパンデミックを引き起こした(ちなみに第38話で感染させられていたニコのウイルスはリセットにより消えていた)が、黎斗と貴利矢のぶつかり合いの果てに誕生したドクターマイティXXガシャットによって力を抑えられステータスが弱体化、エグゼイドとパラドクスに追い詰められる。その事に焦ったクロノスの「クリティカルクルセイド」を受け、実質的に敗北する。
しかし、散らばったゲムデウスウイルスがガシャコンバグヴァイザーⅡを通じて正宗の体内に撃ち込まれた事で彼をバグスター化(厳密には、ゲーム病患者と同じような状態)させ、『仮面ライダークロニクル』と物語の真のラスボスを誕生させた。
第44話ではゲムデウスクロノスとなった正宗を超ゲムデウスの姿に変身させるが、ドクターマイティXXガシャットの力を使ったパラドクスによって動きを止められ、レベル1の姿に変身したライダー達のライダーキックを受けた事で正宗と分離。
そして分離した後も、パラドによって体中にゲムデウスワクチンを広められてしまい、そのまま消滅してしまった。
ゲムデウスウイルス
ゲムデウスは、バグスターウイルスよりも強力なゲムデウスウイルスを内包しており、バグスター同様にゲーム病を発症させることができる。ゲムデウスウイルスの症状や感染力はバグスターウイルスの比では無く、その上先述の様に人から人に二次感染を起こすため、一度拡散させれば瞬く間に感染者が増える事となる。
超ゲムデウス覚醒後の44話では再び活性化し、一度感染した人々を戦闘員バグスターウイルスのような姿に変貌させ、(本家の方の)ゾンビよろしく二次感染によるパニックホラー映画じみたパンデミックを再び巻き起こす(軽く触れただけで発症するので尚更タチが悪い)。
更にこのウイルスはバグスター相手にも有効であり、仮にレベル0の能力を併用したとしてもウイルスによって死を迎える危険性がある。
例として、クロノス対策にウイルスを自身の体内で培養させていたグラファイトはしばらく苦しんでいた他、34話の初登場ではレベル0の力でバグルドライバーⅡ内の(上記のグラファイトが培養した)ゲムデウスウイルスを無効化できていたレーザーターボも、ドクターマイティ作成の為にゲンムと共にウイルスを浴びた42話では苦しそうにしており、更に44話の再活性のタイミングでは一般市民と同じようにバクスターウイルスの姿になってしまった(なお、ゲンムの方はドクターマイティ作成の過程でゲムデウスウイルスを完全に克服しており、再活性の時も影響を受けていない)。
だが、バグスターの場合はウイルスに順応していくことで抗体や通常以上の戦闘力を獲得、完全に順応することでポーズや感染に対応することが可能となっている(前述のグラファイトや黎斗もその例である)。
逆に、仮面ライダークロノスはゲムデウスウィルスの影響をポーズの使用不可と引き換えに免れるようで、これこそがポーズがゲムデウスに唯一対抗できる能力とされている理由かもしれない。
超ゲムデウス
身長 | 18.1m |
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体重 | 80.8t |
特色/力 | 最高の戦闘能力、ゲーム病の感染拡大 |
一度敗れたゲムデウスクロノスが自身のウイルスを活性化させることで、進化・覚醒した姿。
バグスターユニオンをも超えるであろう巨体を持ち、龍の頭の様に伸縮自在に動かすことのできる両腕「デウスファーブニル」や下半身そのものが大剣となった「デウスカリバー」を用いた近接戦闘や全身から放たれる光弾や光線を駆使して戦う。
元々規格外であったゲムデウスクロノスから戦闘力はさらに上昇し、全身で急速にゲムデウスウイルスの培養が行なわれていることにより驚異的な再生能力を持ち、「仮面ライダークロニクル」のバグスターの召喚や巨大なゲームエリアの展開も可能となっている。体力についてもゲムデウスをもはるかに上回るライダーゲージ999本分に相当する。
ファイナルステージ「約束のdoremifa beat」
檀正宗の思考ルーチンの書き換えにより邪悪な自我を獲得して復活。
ダブルチーズバガモンバグスターの取り成しで人間との共存の兆しが見えてきたソルティバグスター、アランブラバグスター、リボルバグスターを洗脳するだけでなく、仮面ライダーポッピーの幼児退行化、グレングラファイトバグスターの再生、ムテキゲーマーへの対策としてゲムデウスムテキの製造など神らしい能力を次々に披露。
最期はタドルクリティカルストライク、紅蓮爆龍剣、パーフェクトクリティカルフィニッシュ(ガンモード)、ハイパークリティカルスパーキング(ガシャコンキースラッシャー)に敗れた。
洗脳されたバグスターたちも元に戻り、CRの新薬開発の手伝いをするようになった。
仮面ライダージオウ
最終話にて、アナザーディケイドによってラスボスクラスの怪人達と共に召喚されて登場。
アナザーディケイドと共にグランドジオウを追い詰め(デウスラッシャーでサイキョージカンギレードを弾き飛ばすなど)、他のラスボス怪人達との同時攻撃でグランドジオウを変身解除に追いやるなど、原典同様に圧倒的な戦闘力を見せつける。
しかし常磐ソウゴが変身したオーマジオウの圧倒的な力には敵わず、オーマジオウによって火の球に閉じ込められたまま吹き飛ばされ爆殺されてしまった。
余談
名前の由来はゲームと神というラテン語のデウスを掛け合せたものと思われる。
実際、劇中のPC画面では「GAMEDEUS」と英語表記されている。
また、ゲムの部分は幻夢(ゲンム)とのダブル・ミーニングになっているものと思われる。
さらに、文字を入れ替えると「ですげうむ」即ち「デスゲーム」となるため、仮面ライダークロニクルの性質に御誂え向きである。
ちなみにゲム"デウス"、エグゼイド("EX"-AID)、"マキナ"ビジョンの三勢力の名称を合わせるとデウス・エクス・マキナになるという指摘もあったりする。
声を担当した菅原氏は、今作が平成ライダーシリーズ初出演であり、特撮出演は『超力戦隊オーレンジャー』のバラカクタス(兄)以来22年ぶりとなる。
ゲムデウスの仕様とクロノスの防御力・攻撃力が上昇していく設定から、本来はクロノスに変身できるほどの仮面ライダークロニクルに精通できたプレイヤーが己の力量でゲムデウスの使用するすべてのバグスターの攻撃を避けつつゲムデウスを攻撃し、防御力と攻撃力が十分に上がった段階で一気にこれまで苦戦していたラスボスを倒すという爽快感のあるプレイが可能だったのでは?と推測している視聴者もいる。
この仕様である場合、仮にプレイヤーがクロノスをチート(に値する行為)で出したとしても単純なスペック勝負ではなく実力による攻略が必要となるため、ゲームとしての完成度も高いと言える。
なお、装備の一つであるデウスランパートはその後、仮面ライダーバッファ プロージョンレイジの左腕の鉤爪に改造された。
関連タグ
ゲムデウスX(マキナ)
ゲムデウスムテキ:ファイナルステージで登場したゲムデウスが生み出した対ムテキ用バグスター
ゲムデウスバグスター→公式での名称。
仮面ライダーアークゼロ:同じく力を奪われたラスボス的存在