「ハンバーガーのいい匂いがしたんだガー」
データ
概要
『仮面ライダーエグゼイド』第17話に登場したバグスター怪人。
幻夢コーポレーション開発部男性社員・小星作が完成にこぎつけたアクションゲーム『ジュージューバーガー』より発生したバグスターウイルスが彼に感染して誕生した。外見の特徴も作がデザインしたゲームキャラ・バガモンを模した物。
他のバグスター怪人の目的である「患者のストレスを高めてゲーム病を進行させ、患者を死に追いやり自分が完全態となる」意思を持たず、むしろ自分を実の息子の様に扱ってくれる作の身を案じて彼の看病をする等、バグスターにあるまじき心優しい気性の持ち主。
左腕のバガコンベアーからハンバーガーの具材や、材料を模したウェポンを射出する攻撃こそ可能だが、本人の非好戦的な気質も相まって戦闘能力はあまり高くない。ただし、レベル4の高レベルガシャットの元になったゲームから誕生したおかげか、バグスターユニオンを経由せずにいきなり人型で実体化した。
ちなみに、モデルとなったバガモンと同様にハンバーガーが大好物。
劇中での動向
小星作と外出中、作が買い物に行っている間にハンバーガーの匂いに釣られて車から出てしまい、運悪く宝生永夢や花家大我に見つかって危うく討伐されかかるも、作が彼を擁護する発言をしたり「彼を倒すと作のストレスが増幅しかねない」と気付いた永夢の判断により一命を取り留める。
その後は入院した作に付き添って電脳救命センター(=CR)に出向き、共にドクター達に事情を説明したりポッピーピポパポとゲーム機の中でハンバーガーを作ったりしていたが、鏡飛彩の「バグスターは人類の敵だ!」発言を受け、バガモンは「自分は敵キャラでありいずれは倒される運命にある」「自分が生きている=作がゲーム病を患っている=作を命の危機に晒し続けている」現実を突き付けられ、置き手紙ならぬ置きピクルスを残してCRを脱走。
「今まさに、残酷なケチャップが!あ、いや違う……残酷な血が流れるガ~!!」
その後はまるで人が変わったかの様に人を襲い始め、それを見た大我/仮面ライダースナイプに倒されかかるも、彼の「わざと悪役を演じて仮面ライダーに自分を倒させ、作をゲーム病から解放する」真の狙いに気付いた永夢によって再び救われる。
更に永夢/エグゼイド・バーガーアクションゲーマーレベル4は、バガモンが飛ばす食材をキャッチし『ジュージュークリティカルストライク』でハンバーガーを作り、彼に提供。
エグゼイド「お待たせ致しました! お客さま、ご注文の特製ジュージューバーガーです! 召し上がれ。」
バガモン「ガー……はぐっ! ゴクン……ん! ああ……ああ……デリ~シャス スマ~イル!」
そのハンバーガーを食したバガモンは、美味しさのあまり涙を流し宇宙まで飛び上がって大喜び。
「バガモンの注文通りにハンバーガーを作って、彼を笑顔にする」して『ジュージューバーガー』のクリア条件を満たしてゲームクリア。
作のゲーム病は完治し『エグゼイド』初の「バグスターが倒されずに患者が救われる」展開に至り、作とバガモンの2人とも救われる締めくくりを迎えられたかのように思われたが……
黎斗「不正なゲームは回収する」
パラド「永夢、俺と遊ぼうぜ!」
作を守る為にゲンムの『クリティカルデッド』に立ち向かったバガモンは必死に抵抗するものの力及ばず、ゾンビゲーマーが放ったゾンビの幻影に捕食されるかのごとく攻撃を受けて致命傷を負い、最期まで作の身を案じる言葉を残して爆散してしまった。
黎斗が会社から失踪した後に開発されたガシャットのバグスターであるため、「ゲームマスターの許可なくゲームを作る事は許されない」のを理由にガシャコンバグヴァイザーによるデータ回収すら行われなかったため、最後まで復活することはなかった。
「作……これからも、夢いっぱいのゲームを作るガ……」
しかし、本来「倒す必要のなかったバグスター」であるバガモンを身勝手な理由で殺害したのが原因で、パラドは黎斗に対して不信感を抱くようになり、最終的に裏切りまでに至ることとなる。
余談
劇中での描写から分かる様に、バガモンのみバグヴァイザーにデータを回収されていない。その為、第24話でパラドがこれまで登場したバグスター怪人を一気に復活させた際にも、バガモンの姿は無かった。
仮にも "敵キャラを模したバグスター" であるバガモンが温厚な気性を獲得したのは、 "バガモンが倒される必要の無い敵キャラ" であるのに加え、 "自分に混じりけの無い愛情を注いでくれる人間が傍にいてくれた" 環境も関係あるのかもしれない(バグスターの多くはRPGやハンティングアクションなど戦闘を前提としたゲームの敵であり、またパラド曰く、バグスターは人間のストレス発散の道具としての役割を持っている為、基本的に人間から向けられる感情は敵意や憎しみばかりである)。
スーツの大部分はコラボスバグスターの素体の改造である。そしてそのバカモンのスーツは後にバーニアバグスターへと改造された。
ちなみに、ハンバーガーモチーフの特撮怪人の先輩にベーダー一族のハンバラーがおり、こちら側はハンバーガーを食わせたデンジブルーをハンバーガーに掛けたのか、半バカに変えてしまい、五感をおかしくした挙句に性格を粗暴にさせてしまうと、バガモンよりも病原菌らしい悪行をやってのけた。ご丁寧にエグゼイドレベル4と同じく、身体にはケチャップとマスタードが備え付けられている。
ファイナルステージでは、新たにダブルチーズバガモンバグスターが登場している。
声を演じた小山氏は『仮面ライダー龍騎』の13ライダーと仮面ライダーアビスの召喚機音声及び仮面ライダーオーディン役としても知られており、『仮面ライダー電王』のライノイマジン役から約9年ぶりの仮面ライダーシリーズへの出演となった。
完全な余談だが、ポッピーピポパポ役の松田るか女史は本作から3年後、ハンバーガーを扱ったグルメドラマに出演している。
また、これも余談だがバガモンは『ジュージュークリティカルストライク』で作られたハンバーガーを食した際に「デリ~シャス スマ~イル!」と発言しているが、奇しくも6年後に「食」がテーマであるプリキュアの常套句の1つに「デリシャスマイル〜!」が出る事態になったのだった。
関連タグ
仮面ライダーエグゼイド バグスター ジュージューバーガーガシャット 小星作 善玉怪人
関連・類似項目
- バーガーアクションゲーマーレベル4:同じくジュージューバーガーガシャットを使用してレベルアップしたエグゼイドの形態。
- モータスバグスターLv.5:同じく小星作から生まれたバグスター。
- ロイミュード072、画材眼魔:似た様な経緯を持った過去作のライダー怪人。前者はバガモン同様に死亡したが、後者は生存している。
- 腹筋崩壊太郎:上記の二人と似た様な経緯を持つ後発作品のライダー怪人。こちらは破壊されただけでなく、その死を誰にも悲しんで貰えないと、より悲惨な最後を遂げた。だが後に復活し、主人公を含めた人間達との和解にも成功している。
- 仮面ライダーオーディン、ライノイマジン:中の人のライダーキャラクター繋がり。
- ガキツキ:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場したハンバーガー&ゲームキャラ繋がりの戦隊怪人。
- 和実ゆい:『デリシャスパーティ♡プリキュア』に登場する「デリシャス・スマイル」に関係のある主人公。
- ドラゴンクエストモンスターズ3:『バーガースライム』と『バーガーミミック』等々、ハンバーガーをモチーフとしたモンスターが登場するゲーム。尚、文字制限の関係でバガモンバグスターをNNにはできない。