腹筋崩壊太郎「私の仕事ハ人間をわら、ワ………メツボウサセルコト……!」
ベローサ!ゼツメライズ!
「ハア、ハア…人間ヲ皆殺シニスル…!」
CV:なかやまきんに君
スーツアクター:神前元
データ
- 対象ヒューマギア/職業:腹筋崩壊太郎/お笑い芸人
- 身長:199.1cm
- 体重:104.6kg
- 特色/力:昆虫の絶滅種/斬撃鎌「トガマーダー」を用いた攻撃、頭部からのエネルギー照射
概要
『仮面ライダーゼロワン』第1話「オレが社長で仮面ライダー」で登場。令和初のライダー怪人である。
くすくすドリームランドで活動するお笑い芸人型ヒューマギア・腹筋崩壊太郎が、ベローサゼツメライズキーをゼツメライザーに装填して変貌したマギア。
カマキリに酷似した姿を持ち、両腕に装備された鎌「トガマーダー」を使った攻撃と眼から放つ光線を武器とする。
また、有線接続でヒューマギアに暴走プログラムを埋め込んでトリロバイトマギアに変えてしまう他、外部機器を操る事も可能。
人間体こそ筋肉質であったが、ヒューマギアは同一の素体の表面に外見を加工して製造されているため、筋肉関連の能力は披露されなかった(というよりそもそも持っていない可能性が高い)。
活躍
- 第1話「オレが社長で仮面ライダー」
舞台裏で迅にゼツメライザーを装着させられた腹筋崩壊太郎がデータを改竄されて暴走し、乱入したステージ上でゼツメライズして変貌。
取り押さえようとした従業員ヒューマギア達をトリロバイトマギアに変え、人々を皆殺しにすべく遊園地を破壊し始める。
「みんな笑って幸せになれる遊園地を作る」という夢を奪われ失意する支配人・根津光国を「人類に夢を見る未来は来ない」と嘲笑うが、その言葉に激怒した飛電或人が飛電ゼロワンドライバーを手にゼロワンに変身したことで交戦する。
トカマーダーの斬撃やビームで応戦するも終始押され、最期はゼロワンの必殺キック、「ライジングインパクト」で胴体をぶち抜かれて爆散した。
アークマギア(ベローサタイプ)
第16話「コレがZAIAの夜明け」から登場。
「人間の悪意」をキャッチして負のシンギュラリティに覚醒したヒューマギアが、通信衛星アークの遠隔プログラム改編を受けて変貌した、アークマギアの一体。
姿形はベローサマギアそのものだが、ゼツメライザーを装着しておらず、プログラム改変時に仕込まれたベローサマギアの能力が発現する事で生み出される。
活躍
- 第16話「コレがZAIAの夜明け」
滅亡迅雷.netが鎮圧された後日、アークマギア(ドードータイプ)と共に出現。
人々に襲い掛かるが、駆けつけたゼロワンとバルカンにアークマギア(ドードータイプ)共々破壊された。
- 第43話「ソレが心」
とある理由で人間との共存する未来を望めなくなり、悪意を生み出す人類を滅亡させる為に滅が流した極秘通信に賛同したヒューマギア達が変貌。既にアークマギアに変貌している。
滅の進言から人類を滅亡させようと動くも、そこへアズの情報を元に滅を破壊しようと仮面ライダーアークワンが乱入。
滅と共にアークワンに襲いかかるが圧倒的な戦闘力を持つ相手に太刀打ち出来ず次々と撃破されてしまい、最後まで残った個体もアークゼロの悪意の力で身動きが取れない所を、アークワンに向けて滅の放ったアタッシュアローの一撃の巻き添えになった。
ベローサゼツメライズキー
ベローサ!
"A big-headed Magia wielding a scythe."
昆虫の絶滅種「クジベローサ・テルユキイ」のデータイメージ「ロストモデル」が保存されているゼツメライズキー。カラーは深緑。
玩具版で確認できる英文の意訳は「大鎌を振るう大頭のマギア」。
第1話での使用後は迅に回収され、修復にかけられている模様。
モデル
モデルの「クジベローサ・テルユキイ」は、約8,600万年前(白亜紀後期)に生息していた脈翅目(アミメカゲロウ目)の1つ「トガマムシ科」に属する昆虫。和名は「クジコハクトガマムシ」。
化石は2006年に岩手県で発掘され、2018年にトガマムシ科の新種の昆虫だと分かった。
カラーリングや姿形から雑誌では「カマキリ型」と紹介されることも多いが、トガマムシが属する脈翅目は完全変態の昆虫であり、不完全変態であるカマキリ(カマキリ目)とは全く別の昆虫である。とはいえ、新種と判明する以前は「日本で唯一のカマキリの化石」とも言われており、カマキリに酷似していることは否めない。
玩具のゼツメライズキーの断面図では、カマキリにはない大きな羽根があることが確認できる。
ちなみに学名の由来は昆虫好きで知られる俳優の香川照之氏。お笑い芸人が素体となっているのも、名前の元ネタが同じ芸能人だからかもしれない。
余談
- 武器「トガマーダー」の由来は、和名の「トガマムシ」と"Murder"(殺人)が由来と思われる。
- ゼロワンが初めて対決したマギアであり、記念すべき令和ライダーシリーズ第1号怪人でもある。
- 顔は一見すると昭和ライダーに似ているが、離れて見てみると左右の突起が複眼になり、カマキリの顔そのままを模していることがわかる。
- 自然界での捕食関係とは裏腹に、仮面ライダーシリーズの歴史の中でカマキリ型の怪人がバッタのライダーに勝った例は1つも無い。カマキリのライダーはいるがバッタ怪人とは闘っていない。
- くすくすドリームランド支配人の「根津光国」の名前の由来は読んで字の如く。くすくすドリームランドの名前の由来は、閉鎖された奈良ドリームランドと思われる。
- 過去改変に伴う分史世界が舞台の『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』では一般ヒューマギアが自分でゼツメライザーを装着して変身しており、相棒のクエネオマギアと共に、テロリストに仕立て上げられた或人を襲撃している。
- 1話の怪人がよくある蜘蛛ではなくカマキリになった理由は、令和がスタートする5月1日の初代仮面ライダー放送内容が「怪人かまきり男」だったためと言われている。
- 『公式完全読本』によれば、マギアのデザインコンセプトを構築するにあたって、まず1話登場怪人のベローサがデザインされ、その素体となるトリロバイトマギア、さらにそれを簡素化してヒューマギア、という順序でデザインされたという。
関連タグ
仮面ライダーゼロワン ヒューマギア 滅亡迅雷.net マギア
カマキリヤミー:『仮面ライダーOOO』の1話に登場した、カマキリモチーフのヤミー。
リバイスカマキリ:2年後のライダーのフォームでこれを思い出した人も多かった模様。
マンティスマルガム:4年後に登場するカマキリモチーフのライダー怪人。この怪人もベローサマギア同様第1話に登場しており、バッタモチーフの基本フォームに倒される点が共通している。