ガエル!ゼツメライズ!
「ゲロ~!」
CV:美山加恋
データ
- 対象ヒューマギア/職業:香菜澤セイネ/声優
- 身長:192.9cm
- 体重:109.2kg
- 特色/力:両生類の絶滅種/爆弾
概要
『仮面ライダーゼロワン』第6話「アナタの声を聞きたい」に登場。
声優型ヒューマギア・香菜澤セイネが、ガエルゼツメライズキーをゼツメライザーに装填して変貌したマギア。
カエルに酷似した姿を持ち、巨大なカエルの顔の中にもう一つカエルの顔が存在するという奇妙な顔立ちだが、肩にはカエルの手をあしらった肩当を付けており、姿全体は可愛らしく愛嬌がある出で立ちをしている。
装甲とほぼ同色のためやや分かりにくいが、両方のカエルの顔の目の下の模様部分が縦形の複眼となっている。
言葉は発さなかったものの、ネコの鳴き声も演技することができたマギア変貌前の能力ゆえなのか、時折カエルの鳴き声の様な音を鳴らしていた。
口腔内から小型のカエル型爆弾「コガエルボマー」を放つほか、大きなカエルの口で噛み付くことで至近距離でコガエルボマーを発射しダメージを与えることも可能。
また、両生類がモチーフなだけあり陸上だけではなく水中でも活動できる模様。
マギア共通の有線接続でヒューマギアをトリロバイトマギアに変える能力も有している。
活躍
香菜澤セイネの記事も参照。
その存在を違法とされながらも、或人の計らいにより回収前に劇場版「パフューマン剣」のゲストヒロイン公開オーディションに参加する事になったセイネ。
だがオーディション会場に現れた迅にゼツメライザーを取り付けられて暴走、自身を守ろうとする青次すらも殴り飛ばしてしまう。
それでもなお我が子としてセイネを救おうとする青次の行動と、「子は親の言う事を聞いていればいい」という滅の教えとの矛盾に迷いを見せた迅にゼツメライザーを取り外されそうになるが、それを振り切ってゼツメライズし変貌。ゼロワンと交戦する。
その後は滅により滅亡迅雷.netに接続された迅が変身した仮面ライダー迅と共にゼロワンを追い詰めるも、駆け付けたバルキリーと交戦。
近くにいた清掃員型ヒューマギア達をトリロバイトマギアに変貌させ、自身も無数のコガエルボマーを放って応戦するも、バルキリーはトリロバイトマギアをすべて倒した上にライトニングホーネットに変身。
バルキリーの放つ小型ミサイル「ヘクスべスパ」によってコガエルボマーを撃ち落され、不利を悟って水中へ逃亡を図る。
だが最大出力の「ヘクスベスパ」の爆風で上空へと吹き飛ばされ、最期は「サンダーライトニングブラストフィーバー」の一撃に貫かれ撃破された。
アークマギア(ガエルタイプ)
第23話「キミの知能に恋してる!」から登場。
「人間の悪意」をキャッチして負のシンギュラリティに覚醒したヒューマギアが、通信衛星アークの遠隔プログラム改変を受けて変貌した、アークマギアの一体。
姿形はガエルマギアそのものだが、ゼツメライザーを装着しておらず、プログラム改変時に仕込まれたガエルマギアの能力が発現する事で生み出される。
活躍
- 第23話「キミの知能に恋してる!」
CV:馬場良馬、スーツアクター:神前元
結婚コンサルタント型ヒューマギア・縁結びマッチが通信衛星アークに同期して変貌。
海老井千春からのプロポーズを振った末にイズから自前に教えられた、あまりに酷い罵詈雑言を投げかけられて傷ついた千春から平手打ちを受けて彼女の「人間の悪意」をキャッチして負のシンギュラリティに覚醒、アークマギアに変貌して千春に襲い掛かろうとするも、千春を守ろうと二階堂輝男が変身したストーミングペンギンレイダーが乱入し、戦いに発展する。
その後は、或人が変身したゼロワン・メタルクラスタホッパーによって追い込まれるも、この戦いにさらに天津垓/仮面ライダーサウザーも乱入、2人のライダーが戦う所を傍観していたが、ゼロワンの繰り出した「メタルライジングインパクト」からストーミングペンギンレイダー=二階堂をかばって必殺技をもろに浴びてしまう。
しかし、その正体を暴きつつ二階堂と海老井の縁を結ぶ事に成功し、「ベストマッチ…」の言葉を残し、ハート型の爆炎を上げて爆散した。
ガエルゼツメライズキー
ガエル!
"A Magia raising a child in his mouth".
両生類の絶滅種「イブクロコモリガエル」のデータイメージ「ロストモデル」が保存されているゼツメライズキー。カラーはモスグリーン。
玩具版で確認できる英文の意訳は「口の中で子供を育てるマギア」。
第6話の戦いの後、迅により回収された。
モデル
モデルの「イブクロコモリガエル」は、オーストラリアに生息していたカエルの一種。別名「カモノハシガエル」。
1972年に正式に学名を付けられた(発見は既にされていた)ものの、1981年以降自然下での発見例がなく、飼育個体も1983年までに死滅。2002年に絶滅種と認定された。
元々生息数が少なかったうえ、皮膚呼吸を阻害するカエルツボカビ症が人間の活動により持ち込まれ広まったことが絶滅の原因と考えられている。
クローン技術を用いての復活再生が試みられているものの、現在まで成功には至っていない。
受精卵を飲み込み胃の中で育て、カエルになってから吐き出すという珍しい習性を持っていた。
親ガエルはこの間絶食状態になり、卵やオタマジャクシが分泌する物質により胃酸の分泌すら止まってしまう。
こうした育成方法はアロワナなどの魚類では数多く確認され、「マウスブルーダー」と呼ばれているが、こちらは口の中に留めており、また魚類以外では確認されていない。
ガエルマギアの特徴的な顔や能力はこの習性がモチーフと思われる。
また、我々がよく知るカエルと異なり、舌を伸ばすのではなく獲物に突進し直接噛みついて捕食する食性を持っていた。
噛みつき攻撃を使っていたのはこの食性がモチーフと思われる。
(wikipedia「カモノハシガエル」、わけあって絶滅しました。より、一部編集)
余談
- 今回のテーマは『親子』となっており、そこからイブクロコモリガエルがモチーフとして選ばれたと考えられる。
- また、香菜澤セイネを演じた美山氏が以前演じた宇佐美いちか/キュアホイップのモチーフがウサギであるため、ジャンプする動物繋がりでカエルが選ばれた可能性もある(実はカメ版もある)。ちなみに、キラキラ☆プリキュアアラモードにはアニマルスイーツという動物をモチーフにしたスイーツがあるがガエルマギアと同じカエルをモチーフにしたスイーツ「フロッグケーキ」が実在する。
- 声優という声を使った職業からカエルなのではと思いきや、前述通り素体やモデルの特性モチーフが女性(雌)由来のためか、再登場したオニコマギア共々音波攻撃の類は全く使っていない(鳴くのは雄だけ)。
- 女性型ヒューマギアがゼツメライズキーで変貌・両生類モチーフ・近年代の絶滅種がモチーフ・名前が和名ベースと、作中初となる要素尽くしのマギアでもある。
- 再登場した第23話では提供欄のキャッチコピーに「熱暴走」と言うワードがあったり、チーターモチーフの仮面ライダーバルキリーが久々に登場したり、パンチングコングが必殺技で使用されたり、小宮有紗女史が出演しておまけに結婚ネタなど、馬場氏の代表作である『特命戦隊ゴーバスターズ』を思わせる要素が非常に多かった。
- ゴーバスターズ作中でもカエル型のバスターマシン・エネたん/FS-0Oフロッグおよびゴーバスターケロオーが登場している。
- この2回目も「千春と二階堂をくっつけるべく悪役としてふるまっただけではないか?」と言われておりそうなるとマギアの力を人の為に使ったという時点でも異例である。
- アークマギアとしては、初めてうめき声以外のセリフを発したマギアである。
- 『公式完全読本』によれば、大きなカエルの口内に子ガエルがいるというコンセプトの下、子ガエルの顔の両脇に手の意匠を入れることで頭部自体が一つのカエルになるようデザインしたそうだ。
関連タグ
ゴッドガンマー:『忍者戦隊カクレンジャー』におけるカエル型の巨大戦力で、こちらも同じく口から子ガエル型の爆弾を発射出来る。
トードマン:エグゼ版のデザインが「カエルの口の中に顔がある」という似たコンセプトになっている。オペレーターも中の人もプリキュア声優である。(トードマンEXEと緑川ケロは声優が同じ)
宇邪美いちか:最初の登場は文字通りこれである。