つくって! たべて! たたかって! 元気と笑顔をレッツ・ラ・まぜまぜ!
概要
2017年2月5日から2018年1月28日まで放映された『プリキュア』シリーズ第14作目で、チームとしては12代目にあたる。公式での略称は「プリアラ」(「キラプリ」「アラプリ」と略すファンもいる)。
小さい女の子が好きそうなものを盛り込もうということで、スイーツ(お菓子)つくりがメインテーマ。後述にあるように肉弾戦封印宣言をするなど、アクション演出に感じて従来作とは違う方向性が取られている。
初期から5人で活動するプリキュアは『Yes!プリキュア5』/『Yes!プリキュア5GoGo!』と『スマイルプリキュア!』に続いて3作目である。
なお、タイトルが『○○プリキュア××』の形式となる作品は『Yes!プリキュア5GoGo!』以来の9作振りとなる。また、プリキュアのカラーリング配分は『ドキドキ!プリキュア』に準ずる。
2016年10月25日に特許電子図書館にて、東映アニメーションによる商標登録の出願(商標出願番号2016-110792)およびタイトルロゴが確認され、プリキュアシリーズの次回作のタイトルと目されていた。
そして同年11月28日にシリーズ第14作目として2017年春から放送予定と正式発表され、12月26日にキャラクターの名前やキービジュアルが正式発表された。(東映アニメーションプレスリリース)
英語表記は『KIRAKIRA ☆ PRECURE A LA MODE』(キラキラプリキュアアラモード)。
スタッフ
メインスタッフは東映アニメーション側のプロデューサーに前前作『Go!プリンセスプリキュア』で同職を務めた神木優、シリーズディレクター(監督)に「聖闘士星矢Ω」の2期後半SDの暮田公平および『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』やデジモンシリーズで知られるベテランで『キュアフローラといたずらかがみ』の監督を務めた貝澤幸男が共同で就任する。
SDが2人体制というのは近年同シリーズでSDの業務量が過大になりつつあることを鑑みたもので、開始前のインタビューによると主導権としては暮田に寄るとのことである。但し両人とも他作で何度か組んでいる間柄であり、ある程度阿吽の呼吸で分担している面もある模様。
シリーズ構成は『Go!プリンセスプリキュア』で同職を務めた田中仁、キャラクターデザインにはいくつかのプリキュア作品において原画で参加している井野真理恵、 音楽にはプリキュアシリーズ初参加となる林ゆうきが就任する。前年と同じく総作画監督がキャラクターデザインとは別に置かれており、『ONEPIECE』などの作画監督を務めた川村敦子が担当している。
また、料理研究家の福田淳子がスイーツ監修として本作に関わっている。
声優陣には、宇佐美いちか / キュアホイップ役に美山加恋、有栖川ひまり / キュアカスタード役に福原遥とかつて天才子役として一世風靡した同世代の2人が抜擢された。また、『ワールドトリガー』の主人公・空閑遊真の声を演じた村中知が立神あおい / キュアジェラート、初音ミクの声優としても知られる藤田咲が琴爪ゆかり / キュアマカロン、元宝塚歌劇団男役である森なな子が剣城あきら / キュアショコラを担当する。7月から登場したキラ星シエル/キュアパルフェは水瀬いのりが演じる。中学生は全員平成生まれ、高校生は全員昭和生まれと、ある程度年齢順に沿ったキャスティングになっている。
オープニングテーマの歌手は駒形友梨、エンディングテーマは宮本佳那子がそれぞれ担当する。
宮本は「ヤングフレッシュ」のメンバーとしてプリキュアシリーズの主題歌のコーラスに参加後、本人名義で2007年に『プリキュア5』シリーズのEDテーマ「キラキラしちゃってMy True Love!」、「ガンバランスdeダンス〜夢見る奇跡たち〜」を、翌年『Yes!プリキュア5GoGo!』で「手と手つないでハートもリンク!!」を、更にキュア・カルテットとして「ガンバランスdeダンス〜希望のリレー〜」を担当した経緯を持つ。
同時に本人役で声優デビューを飾り、その後2013年に『ドキドキ!プリキュア』のメインキャラクター・剣崎真琴 / キュアソードを演じている。シリーズ全体としては劇場版短編『キュアフローラといたずらかがみ』における演技協力に続いての参加で、変則的ながら過去作のプリキュア役声優内で初のTV本編復帰を果たした。
あらすじ
私、宇佐美いちか!スイーツが大大大好きな中学2年生!
海外で働くお母さんが帰ってくるときいて、お母さんのためにショートケーキ作りに挑戦中♪
…だったんだけど
「おなか、ぺっこぺこペコ~~~!」
「ペコリン」っていう妖精が突然空から降ってきた!!
いやぁ~~これは驚くでしょ!!でもそれだけじゃないんだ!
クリーム爆発にケーキ泥棒…街でもふしぎな事件がいっぱい起こってて……!
しかも犯人はこれまたヘンテコな怪物!?
スイーツに宿るエネルギー「キラキラル」を抜き取って、次から次へとスイーツを真っ黒に変えてしまったの!!
もちろん私のショートケーキはそうはさせない。
だって、お母さんへの「大好き」がつまった大切なものだから……。
宇佐美いちか特製!うさぎショートケーキを完成させたその時――!!
私、伝説のパティシエ・プリキュアになっちゃった~~~!?
こうなったら!この宇佐美いちか改め「キュアホイップ」が想いがつまった大事なスイーツ……守ってみせる!!!
(※以上、公式サイトから転用)
※より細かいストーリーの流れについては、下部の「放送回」の節にある「ストーリー展開」を参考してください
シリーズとしての特色 ※ネタバレ込
テーマ
本作のテーマは、女の子が大好きな2大モチーフを掛け合わせた「【スイーツ】×【アニマル】」と物語で重要な要とされている「光と闇」されている。
その1:「スイーツ」
本作のプリキュアは「伝説のパティシエ」と定義され、スイーツに宿る想いの結晶「キラキラル」を操ることができる存在とされている。
タイトルロゴにお菓子のイメージがあしらわれている他、変身後のネーミングにも取り入れられている(キュアホイップ→ホイップクリームなど)。
スイーツ要素は物語部分の主要テーマとなっておリ、日常シーンではスイーツ作りが主体となるのは勿論、戦闘シーンにもスイーツ要素を反映している(詳細は後述の特徴の節を参照)。
プリキュアチーム全員が食べ物モチーフに統一されたのは『フレッシュプリキュア』以来となる。(チームの中の一人だけというなら3作前の『ハピネスチャージプリキュア!』のキュアハニーが存在している)
なお、「パティシエ」とは「菓子職人」を意味するフランス語の男性名詞(男性形)であり、女性名詞(女性形)は「パティシエール」というのだが、本作では男女問わず「パティシエ」で統一されている。なので、本項目でも本編に習って男女問わず「パティシエ」と表現する。
流石に食べ物としてのスイーツだけだと日常シーンはともかくバトルアニメとして保たないため、物語のテーマとしてはスイーツに込められるべき「大好き」の気持ちを軸にした心理戦の要素も打ち出されている。
その2:「アニマル」
一方、アニマル要素は各プリキュアのキャラクター性、そしてプリキュアとしての能力面を表すモチーフとなっている。
キャラクターたちの名前や個性、そしてプリキュア衣装には、動物の一部分が盛り込まれている。
変身後のプリキュアは全員がケモミミ&尻尾付きであり、尻尾は腰部分に生えていてスカートが捲り上がるのを防いでいる。
動物モチーフの採用は正規プリキュアとしてはキュアイーグレット以来11年ぶりだが、劇場版限定ならば前年にキュアモフルンが存在する。
ちなみに、初期メンバー5人のすべてが哺乳類をモチーフとしており、同時に陸に住む動物でもある(追加キュアとなるキュアパルフェのモチーフであるペガサスは唯一空を飛べるが、馬も哺乳類の動物である)。
特徴
スイーツショップで働く少女たち
主人公である5人の少女-宇佐美いちか、有栖川ひまり、立神あおい、琴爪ゆかり、剣城あきらは、「キラキラパティスリー」(キラパティ)というスイーツショップを開店し、そこでパティシエとして働きながらお客さんに「アニマルスイーツ」というスイーツをもてなしている。
このキラキラパティスリーが、プリキュアとして活動する彼女たちの拠点となっている。
本作では沢山のスイーツが登場し、スイーツの甘くてかわいい魅力が描写されるのは勿論、スイーツを作る時の胸の高鳴りや、スイーツの色、形、味に込められた製作者の想い等、目には見えないスイーツの魅力も余すことなく描かれる。
第1話ではスイーツを作っている実写映像が挿入されるという演出もされている。
主人公たちが感じたスイーツへのときめきを視聴者にも実体験させるため「プリアラ レッツ・ラ・1ぷんかんクッキング」「プリアラレッツ・ラデコレーション」なるアニマルスイーツの作り方を紹介するコーナーがED後に用意され、詳しいレシピを公式サイトやYouTubeの公式チャンネルにて公開する等、スイーツの魅力を多方面から楽しむことができる展開が用意された。
(「1ぷんかんクッキング」「レッツ・ラデコレーション」の詳細は後述)
なお本作では、キラパティを通じた主人公たちと地域の人々との交流の描写に重点が置かれている反面、主人公たちの学校生活の描写は少なめである。また家族や家庭生活の描写も、抱える課題が家庭と関わりを持ついちか・あおい・あきらのエピソードでは比較的強めに描かれているが、課題が内面的なものに起因するひまり・ゆかりのエピソードでは希薄で、特にひまりは家族の描写が本編全49話を通じて全く無かった。これも歴代作品に比べて異例な点である。
7年ぶりの高校生プリキュア
プリキュアといえば中学生の少女が変身するのがスタンダードだが、本作のプリキュア初期メンバーは中学生の他に高校生の少女が混ざり合った5人チームという構成となっている。
高校生のプリキュアが主人公チームの一員として登場するのは、『ハートキャッチプリキュア!』に登場する月影ゆり / キュアムーンライト以来実に約7年ぶりのことである。
その上高校生は1人ではなく、キュアマカロンに変身する琴爪ゆかりとキュアショコラに変身する剣城あきらの計2人。加えてゆりは追加戦士枠での登場かつ中学2年生で覚醒したという設定があるため、高校生で覚醒した初期メンバーという括りでは14年目にして初の要素である。
性格も価値観も違うデコボコな仲間たち
本作のキャラクター描写で重視されている部分は「個性の輝き」と「大好きの気持ち」である。
それゆえにメンバーそれぞれの価値観をあえてバラバラに描いている。
しかし、価値観が違う者同士が友達になれないわけではない。彼女たちはそれぞれ自分と仲間との違いを尊重しているため、仲間同士の人間関係が険悪な雰囲気になるようなことはない。
この点について、東映アニメーション側のプロデューサーである神木優は、放送開始に当たってのプレスリリースにて、
「『キラキラ☆プリキュアアラモード』の5人のプリキュアは性格も価値観も違うデコボコ5人組。彼女達は自分の特技を活かして生きる動物のように、戦い方も5人5様ですし、スイーツへの向き合い方も違います。「素敵なヒロイン像」は決して1つではないはずですよね。真面目だったりおちゃらけていたり、背が高かったり低かったり、おてんばだったりクールだったり…「かわいい」はもちろん「ボーイッシュ」な女の子が魅力的だったりするのかもしれません。そんな個性豊かな5人のプリキュアが繰り広げるドラマやアクションを一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。」
と語っている。
本作のプリキュアはスイーツに込められた想いを守るために戦うが、スイーツにどのように向き合っているのかは人それぞれである。さらに重要なのは、本作では全員がスイーツに興味があると言っても、それ以上に大切にしているものや大好きなものが各個人ごとに存在する。
よって、プリキュアとしてどういう想いで戦っているのかもメンバーによって異なっている。
つまり仲間たちが同じ使命感や想いを胸に戦っているわけではなく、本質的にはみんな自分だけの想いで戦っている。
彼女たちの間にある関係性は、「夢に向かって互いに支え合う同志」や「運命で結ばれたパートナー」のような重いもので決してない。スイーツという趣味を共通点に集まった友達同士のようなノリで、いわばサークル活動の延長に近い。
そもそも彼女たちはキラキラパティスリーでスイーツショップを経営する活動が「楽しい」からここにいるのであって、プリキュアとして戦うことはキラパティの店員としての活動の一部に過ぎないという認識である。
歴代のプリキュアシリーズでもかなり緩い関係性のチームであるといえる。
また、5人の違いの強調は外見にも表れている。
過去作の初期5人組のプリキュア(プリキュア5、スマイルプリキュア)では、人数の多さから5人が同じ画面に並んだ時に調和が乱されないように意識され、コスチュームデザインに統一性を持たせていた。しかし本作はまるっきり逆に、5人揃った時の調和などは一切無視した統一感なきデザインになっている。6人目となる追加キュア・キュアパルフェに至ってはさらに調和を乱すように意図的にデザインされており、初期5人の共通点であった「イメージカラーは単色」「モチーフは陸上に住む動物」というのを一人だけ崩している。
肉弾戦からカラフルポップな戦闘にシフト
本作のプリキュアは「伝説の戦士」ではなく「伝説のパティシエ」と位置付けられている。その設定やテーマ性もあって、プレスリリースでは「本作は拳で戦う肉弾戦ではなくカラフルポップなバトルへシフト!」と明記されており、今までのプリキュアシリーズとは一味違う戦闘描写になることが事前に告知されていた。
本作のプリキュアたちのバトルの要となるのはクリームエネルギーという変幻自在の流体状のエネルギー波であり、これを使ってあたかもお菓子を作るようにして敵と戦うのである。「伝説の戦士」ではなく「伝説のパティシエ」だからできる戦い方というわけだ。
クリームエネルギーの演出面では「エフェクト作画監督」の役職を設けており、先述の実写映像挿入とも合わせて新機軸を取り入れることが示唆されている。
もっとも、肉弾戦封印と言ってもプリキュア側がパンチやキックを全く行わないわけではない。というより、実際は従来通りの格闘能力をプリキュア達は有している。しかし本作の敵に対するあらゆる攻撃はクリームエネルギーを介するものでないとダメージを与えられないという設定があり、ただのパンチやキックをしても敵は微動だにしない。
逆に言えばクリームエネルギーを介する工夫の一環としてならばパンチやキックの挙動を行うことは許容範囲らしく、早くも第2話でキュアホイップがクリームエネルギーをキックで相手に叩き込み、第3話でキュアジェラートが氷を纏ったグローブでパンチを披露している。
しかしこれらもクリームエネルギーを使った多様な攻撃の一つにすぎず、パンチやキックのようなアクションが戦闘シーンの主体になっているわけではないのは確かである。
また、敵の攻撃を受けて吹き飛ばされたり叩きつけられたり、それを避けるために跳躍したりと、割と激しいアクションは従来通りに行われている。(映画での諸先輩方との共演でも違和感なく溶け込めている)
神木が各種メディアでの放映前のインタビューで答えたことを総合すると、プリキュアシリーズでは企画段階で女の子が好むモチーフを毎年色々と模索されるが、結局それが「戦う女の子」というものと噛み合わないということで採用されないという問題が繰り返されていたのだという。
そして今年はその壁を破るため「女の子がトキメキを感じる要素を、戦う女の子の凛々しさや格好良さ、強さにそのまま結びつける」ことに挑戦することになり、そのためにはバトル演出の自由度を高める必要があるとして、肉弾戦をしなくてはならないという縛りをなくす決断がされることとなった。つまり別に「肉弾戦は受けが悪い」という判断がされているのではなく、今年はスイーツのトキメキを感じさせるバトル演出が優先されているというだけである。
神木は「肉弾戦はシリーズの代名詞でもあったので、大切にしてきた。考えた末の決断です。一方で、スイーツのときめきをバトルに生かしたい。物理攻撃でなくてもバトルを描けるんではないのか?と考えた。挑戦をしたかった」と放映前から決意表明をしている。
なお、プリキュアシリーズは第3作である『ふたりはプリキュアSplash☆Star』以降、「肉弾戦一辺倒に頼らない戦闘演出」が常に模索されてきたシリーズである。その意味では、本作も革命的な変化というより既定路線の延長線上だとも言える。
一応、クリームエネルギーを叩き込む手段としてではない「ガチな肉弾戦」をプリキュア側が仕掛けたことも作中では2回だけあるが、どちらも敵にダメージを与えられない無駄な攻撃となっている。
1回目は第3話で、戦い方を知らなかったキュアジェラートが徒手空拳で敵を殴打しており、それが全く効かなかったということを示すことで視聴者にこの世界の肉弾戦無効ルールを長老の口から視聴者に説明していた。2回目は終盤の第48話で、キュアマカロンが激昂のあまり反射的にキックを繰り出している(当然、ダメージは与えられなかったが)。
しかし最終回である第49話で『HUGっと!プリキュア』のキュアエールがゲスト出演した時は、彼女だけが肉弾戦で普通にダメージを敵に与えており、『プリアラ』チームとの戦い方の差異で視聴者に大きなインパクトを与えた。次作へのバトンタッチによって肉弾戦解禁が告げられたとも言えよう。
敵キャラの新傾向
肉弾戦に縛られない戦闘にしたことで大きく変化したのは、実はプリキュア側よりもむしろ敵キャラの演出である。
従来プリキュアシリーズでは、人型の敵幹部が巨大な怪物を召喚してプリキュアと戦わせることが定番であり、召喚した幹部本人は後方で指示を出すだけで怪物が浄化されたらすぐに撤退していた。
物語の節目となる特別な回でしか、人型をした等身大の敵キャラクターとの直接対決はなかった。
これはどういうことかというと、やはり、女の子が人間の姿をした相手を生身で殴り倒すという絵面は、日曜朝の女児向けアニメにおいては過激すぎるという判断がどうしてもあったため。さらに言えば、「等身大の人間」相手に多人数のプリキュアが一斉に殴る蹴るをするのは単なるリンチのように見られてしまうという問題もある。これらの懸念を上手く解決するのが「戦う相手を巨大な怪物にする」ということだった。
ところが本作ではプリキュア側が肉弾戦以外の戦闘方法をとるようになったため、人間の姿をした敵キャラクターとの生身戦闘が平然と毎週のように行われるようになったのである。
敵側の戦い方もキャラ毎に全く異なるためバリエーションに富んでおり、悪い妖精たちのように自ら巨大化してプリキュアに肉弾戦を一方的に仕掛ける者もいれば、ジュリオのように様々な武器を駆使してプリキュアと戦う者もいる。
ビブリーやエリシオは怪物を召喚して戦うが、ただ指示するだけでなく怪物を支援するため自分も積極的に戦う。
従来のように「怪物に指示を出すだけで自らは戦わない」という演出がされたのはグレイブの初期出撃回(24話・28話・31話)だけ。そのグレイブもディアブルの力を取り込んだ覚醒後は怪物に頼らず自らプリキュアと戦っている。
このように、登場する敵キャラによって戦闘方法が異なるが、唯一共通しているのは「奪ったキラキラルの力で強化される」ことである。つまりプリキュアと敵キャラは同質な力を使って戦いあっている。これが物語の重要な鍵とされている光と闇というテーマを更に引き立てている。
つまりは敵もプリキュアも「殴る蹴る」に頼らず、遠距離攻撃も範囲攻撃も精神攻撃も特殊攻撃も武器の使用も自在にこなすので、「プリキュア5人 VS 同サイズの人間1人」という構図でも戦闘バランスの違和感を減らせるようになったのである(ニチアサ繋がりで言えば、スーパー戦隊シリーズ的な戦闘とも言える)。
そして敵キャラクターがただ後方で見てるわけではなく、毎回のように戦闘に直接介入してくるということは、敵キャラクターの個性を演出する機会が増えるということである。
プリキュアたちと敵キャラクターとのセリフの応酬も従来より自然な形でなされ、因縁も戦いを通じて積み重ねられていく。
そのおかげで、敵側の日常風景がほとんど描かれていないにもかかわらず「敵キャラの人気がすごく出てる」と共同SDの暮田公平に言わしめるほどに強い印象を視聴者に残すこととなった。
登場人物
キラキラ☆プリキュアアラモードの登場キャラクター一覧も参照。
プリキュア
- 宇佐美いちか / キュアホイップ(声:美山加恋)
- 有栖川ひまり / キュアカスタード(声:福原遥)
- 立神あおい / キュアジェラート(声:村中知)
- 琴爪ゆかり / キュアマカロン(声:藤田咲)
- 剣城あきら / キュアショコラ(声:森なな子)
- キラ星シエル / キュアパルフェ(声:水瀬いのり)
妖精
いちご山の妖精たち
キラキラルをうばう存在
闇の存在
ノワールのしもべ
- ジュリオ / 黒樹リオ(声:皆川純子)
- ビブリー(声:千葉千恵巳)
- エリシオ(声:平川大輔)
- グレイブ(声:江川央生)
- ディアブル(声:竹内良太)
- ジャック(声:不明)※ミュージカルショーに登場
- ソルティ・ペッパー(声:なし)※漫画版に登場
怪物
- ガミー(声:うえだゆうじ)
- プルプル(声:武虎)
- ホットー (声:伊丸岡篤)
- シュックリー(声:武虎)
- マキャロンヌ(声:川崎恵理子)
- ビタード (声:伊丸岡篤)
- フエール(声:武虎)
- スポンジン(声:伊丸岡篤)
- クッカクッキー(声:武虎)
- タルトーン(声:川崎恵理子)
- モンブラン(声:不明)※ショー限定で登場
その他
- 長老の身体(声:水島裕)
プリキュアの家族
※有栖川家、ゆかりの両親、あきらの両親は登場しなかった
宇佐美家
立神家(立神コンツェルン)
琴爪家
剣城家
取り巻く人々
昔のプリキュア
いちかのクラスメイト
教職員
- 校長(声:豊富満)
いちご野高校
その他の人物
ゲストキャラクター
- 児玉えみる(声:鈴木絵理)
- 辰巳だいすけ(声:間島淳司)
- 中村みどり(声:佐藤朱)
- ナタ王子(声:鳥海浩輔)
- 立花ゆう(声:魚建)
- さき(声:渋谷彩乃)
- ソレーヌ(声:恒松あゆみ)
- ゆり(声:駒形友梨)
- かなこ(声:宮本佳那子)
スペシャルゲスト
※1…ノンクレジット。
※2…最終話のみ。「HUGっと!プリキュア」から1週早くの先行登場。
映画版のキャラクター
- ジャン=ピエール・ジルベルスタイン(声:尾上松也)
- クック(声:悠木碧)
- 泡だて器モンスター(声:真木駿一)
- ブリオッシュくん、タルトちゃん、エクレアちゃん(声:不明)
- 巨大スイーツ(声:吉田有里)
- ベビードラゴン→クッキードラゴン(声:真木駿一)
プリキュアドリームスターズのキャラクター
呼称表
が\に | 宇佐美 | 有栖川 | 立神 | 琴爪 | 剣城 | キラ星 | リオ | ペコリン | 長老 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
いちか | わたし | ひまりん | あおちゃん | ゆかりさん | あきらさん | キラリン/シエル | ピカリオ/リオくん | ペコリン | 長老 |
ひまり | いちかちゃん | わたし | あおいちゃん | ゆかりさん | あきらさん | キラリン/シエルちゃん | ピカリオ/リオくん | ペコリン | 長老 |
あおい | いちか | ひまり | アタシ | ゆかりさん | あきらさん | キラリン/シエル | ピカリオ/リオ | ペコリン | 長老 |
ゆかり | いちか | ひまり | あおい | わたし | あきら | キラリン/シエル | ピカリオ/リオくん | ペコリン | 長老 |
あきら | いちかちゃん | ひまりちゃん | あおいちゃん | ゆかり | わたし | キラリン/シエルちゃん | ピカリオ/リオくん | ペコリン | 長老 |
シエル | いちか | ひまり | あおい | ゆかり | あきら | キラリン/わたし | ピカリオ | ペコリン | 長老様 |
リオ | いちか | ひまり | あおい | ゆかりさん | あきらさん | キラリン | オレ | ペコリン | 長老 |
ペコリン | いちか | ひまり | あおい | ゆかり | あきら | キラリン | ピカリオ | ペコリン | 長老様 |
長老 | いちか | ひまり | あおい | ゆかり | あきら | キラリン | ピカリオ | ペコリン | ワシ |
用語
詳細は各項目を参照。
本作のプリキュアに変身する宇佐美いちか、有栖川ひまり、立神あおい、琴爪ゆかり、剣城あきらの5人が開店するスイーツショップ(のちにキラ星シエルも参加する)。
いちかたちは「パティシエ」として働き、お客さんのために想いを込めてスイーツを作っている。
想いが込められたスイーツに宿るエネルギー。人々や世界を元気にする力がある。
本作のプリキュアの敵対勢力である悪い妖精たちをはじめとするキラキラルをうばう存在はこのエネルギーを狙っており、キラキラルを奪われたスイーツは真っ黒な灰になってしまう。
キラキラパティスリーで働くいちかたちが作るスイーツ。
いちかたちがプリキュアに変身するために必要な重要アイテムのひとつ。
スイーツパクトを使っていちかはキュアホイップに、ひまりはキュアカスタードに、あおいはキュアジェラートに、ゆかりはキュアマカロンに、あきらはキュアショコラに、シエルはキュアパルフェに変身する。
戦闘の際プリキュア達が使用する攻撃エネルギー。キラキラルでできている。
シリーズお約束の強化アイテム。
キュアパルフェの専用武器。
第32話から登場した強化アイテム。いにしえのプリキュア・ルミエルが使用していたクリーム絞りがキュアホイップ達現在のプリキュアによって変化した。
ルミエルに授けられた宝珠が変化した小瓶型のアイテム。
物語の舞台となる町で、スイーツの街をウリにしている。その地形的な関係で高低差がとても多い。名前の通りに坂道だらけである。
いちご坂を臨む形でそびえる山で、ペコリンや長老などの妖精たちが隠れ住んでいた。第一話のスイーツ爆発でペコリンの仲間たちはどこかに吹き飛ばされて散り散りになる。
オープニング・エンディング
OP
ED
『レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム』(1~22話)
作詞・作曲・編曲:Nostalgic Orchestra、歌:宮本佳那子
『シュビドゥビ☆スイーツタイム』(23話~36話・39話~49話)
作詞・作曲・編曲:R・O・N、歌:宮本佳那子
『トレビアンサンブル!!』(37話・38話※)
作詞:Nostalgic Orchestra、作曲・編曲:三好啓太、歌:駒形友梨・宮本佳那子
※地方局やCS放送(アニマックスなど)の再放送版は、「シュビドゥビ☆スイーツタイム」に差し替えられている。
エンディング後企画
プリアラ レッツ・ラ・1ぷんかんクッキング
エンディング後に用意されたコーナーで、劇中に登場したアニマルスイーツの作り方を実写映像にプリキュアたちのセリフつきで解説するコーナー。
各プリキュアの覚醒回である第1話〜第3話、第5話〜第6話、第23話で放送。
「1ぷんかんクッキング」はこのコーナーが1分間の尺であるためにそう呼ばれるだけで、1分で手軽に作れるスイーツというわけではないので注意。
このコーナーは1分という尺の制限もあってあまり細かな説明はせず、作る楽しみを強調したものとなっている。ちょうど2016年あたりからSNS経由で1分レシピ動画というものが流行していたので、その流れを意識したところもあるだろう。
ABCテレビ側公式サイトにはもっと細かいレシピがかなり詳細に乗っているため、手間を惜しまなければちゃんと完成させれるのは間違いない。分量と手順を守ればスイーツは誰だって作れるのだから。
公式サイトのレシピ掲載ページにも「1ぷんかんクッキング」の実写映像はアップロードされているが、プリキュアたちのセリフはカットされており無音である。
ちなみにこのコーナーの1分間の尺を融通するために放送する時はスポンサー提供画面がない。スポンサーロゴはアバンで右下に小さく紹介される。
提供画面はOPとEDで15秒ずつなので、このコーナーがある時とない時ではシナリオの尺に30秒の違いが出る。
プリアラ レッツ・ラ・デコレーション
「1ぷんかんクッキング」をリニューアルしたコーナーで第14話から登場。
「1ぷんかんクッキング」との違いは、時間が30秒に短縮され、歌ありのキャラクターソングを流しながら、アニマルデコレーションに関わる工程だけが重点的に紹介されるもの。
プリキュアたちのセリフによる掛け合いはないが、隅っこでデフォルメされたキャラが歌にあわせて踊る。
文字テロップは「1ぷんかんクッキング」よりも少ない傾向で、言葉による説明をできる限り排して映像のみで伝えることが目指されているようだ。
これらの演出から、キャラクターソングに合わせた一種のミュージッククリップに近いものとなっている。
第7話-第13話までの休止期間とリニューアルとの関係がどうなっているのかは不明だが、「1分で材料の用意からデコレーションまでを全部通して紹介するのは難しい」という判断が放映開始早々になされ、企画を練り直すことになった事は容易に想像できる。
もともとこの映像コーナーはスイーツ作りの手順を細かく紹介するのではなく、「子供たちがスイーツを作りたくなるような楽しい動画」を目指していたものなので、細かい説明に尺をとられるくらいなら、子供たちが興味を持ちそうな面白そうな部分だけクローズアップした方がコンセプト的には正しいというところだろう。
また、公式ページでの詳細レシピではデコレーションの仕方についても説明はされていたものの、やはりデコレーションについては文章や写真だけではわかりづらかったので、この部分こそ動画で見せるというのはお母さんたちへの救済策でもある。
「1ぷんかんクッキング」と同様に、放送後には公式サイトのレシピ掲載ページにも実写映像がアップロードされる。キャラクターソングは歌がないインストゥルメンタルバージョンに差し替えられている。
スポンサー提供画面も「1ぷんかんクッキング」と同様に省略される。1分でなく30秒のコーナーなので、このコーナーは有無にかかわらずシナリオの尺が変化しない。
新作アニマルスイーツが本編に登場しなかった場合、コーナーは休止となる。
映画
2017年3月18日公開の『映画プリキュアドリームスターズ!』でプリキュア映画初登場。前前作の『Go!プリンセスプリキュア』のキュアフローラ、キュアマーメイド、キュアトゥインクル、キュアスカーレットおよび、前作の『魔法つかいプリキュア!』のキュアミラクル、キュアマジカル、キュアフェリーチェと共演することになる。
さらに同年10月28日には単作映画版「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!」が公開された。
先行登場
前作魔法つかいプリキュア!最終回にて宇佐美いちか/キュアホイップが本編に先駆けて先行登場し、朝日奈みらい/キュアミラクルを始めとした前作のプリキュア達と共演・共闘した。
このような先行登場は仮面ライダーシリーズなどでよく使われている演出だが、プリキュアシリーズでは初である。
余談
キャラクターの誕生日
本作のプリキュア達にも近年同様誕生日が設定されており、その日は大半がメンバーの担当スイーツに因んだ記念日となっている。
カレンダーをよくよく確認すると全員誕生日がプリアラ放映中の日曜日であり、キャラクターの誕生日に本放送を迎えた回ではエンドカードがそのキャラのお祝いイラストになる。
また、エンドカードがお祝いイラストになる関係からか、その時は本編中で新作アニマルスイーツが作られないことが多い。
プリキュアショー
過去シリーズの前後期2期体制から、前期・中期・後期の3期構成に変更された。
前期はキュアパルフェ以外の5人のプリキュア、敵側は悪の妖精2体が登場する。ショーでは従来作品と同様素手による格闘戦を行う。
中期はキュアパルフェが加入するが、内容はキュアマカロンとキュアショコラに焦点が当たっており、パルフェはホイップとともにビブリーと戦うがピンチになるシーンが多い。敵となるビブリーは単身での登場であるがマカロンとショコラを薬で罠に嵌めたり、肉弾戦でもプリキュア達と互角以上の戦いを見せる。
後期は改心したガミーが登場するが、ノワール(声のみ)が直々に洗脳した事で再び敵になるという独自展開を見せる。
コラボレーション
- 国境なき医師団日本(MSF日本):2017年11月に設立25周年を迎えるにあたり、宇佐美いちか/キュアホイップが祝賀メッセージを送った。いちかの母・さとみが、医療システムが確立されていない海外で活動する医師という設定にちなむ。
- 初音ミク:誕生10周年記念企画の一環として、2017年12月よりプリキュアプリティストアにてコラボグッズを展開。
- 2018年1月28日、最終回本放映直前の『サンデーLIVE!!』にキュアホイップが生出演し、メインキャスターの東山紀之と生トークを展開。なお、このゲスト出演には「Live2D」という技術が使用された。
系列外局での打ち切り
宮崎放送(TBS系)では、本作終了と同時に『プリキュアシリーズ』のネットを打ち切っている。
放送回(ネタバレ注意)
話数 | サブタイトル | 放送日程 | 備考 | 本日のアニマルスイーツ※1 | 本日のレトロ |
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1 | 大好きたっぷり!キュアホイップできあがり! | 2月5日 | 宇佐美いちか、有栖川ひまり、立神あおい、琴爪ゆかり、剣城あきら、ペコリン、長老、宇佐美さとみ、宇佐美源一郎、ガミー初登場/いちかがキュアホイップに覚醒 | うさぎショートケーキ | 3号電話機 |
2 | 小さな天才キュアカスタード! | 2月12日 | キラキラパティスリー登場/プルプル初登場/ひまりがキュアカスタードに覚醒 | リスプリン | |
3 | 叫べライオン!キュアジェラート! | 2月19日 | 園部けい、横川りゅうた、浅香さら、岬あやね、ホットー初登場/あおいがキュアジェラートに覚醒 | ライオンアイス | |
4 | 3人そろってレッツ・ラ・まぜまぜ! | 2月26日 | 日向まりこ、シュックリー初登場 | スワンシュークリーム | |
5 | 気まぐれお姉さまはキュアマカロン! | 3月5日 | 琴爪しの、マキャロンヌ初登場/ゆかりがキュアマカロンに覚醒 | キャットマカロン | |
6 | これってラブ!?華麗なるキュアショコラ! | 3月12日 | ビタード初登場/あきらがキュアショコラに覚醒 | ドッグチョコレート | |
7 | ペコリン、ドーナツ作るペコ~! | 3月19日 | フエール初登場 | ペコリンドーナツ | |
8 | キラパティオープン…できません! | 3月26日 | 児玉えみる、スポンジン初登場 | サクラケーキだいふく、モフルンさくらマフィン※2 | |
9 | キラパティがあなたの恋、叶えます! | 4月2日 | 辰巳だいすけ、中村みどり、クッカクッキー初登場 | パンダクッキー | |
10 | ゆかりVSあきら!嵐を呼ぶおつかい! | 4月9日 | ゆかりのファンクラブ、あきらのファンクラブ、タルトーン、ジュリオ初登場 | ハリネズミタルト | |
11▲ | 決戦!プリキュアVSガミー集団! | 4月16日 | キャンディロッド誕生/スイー・ツー・ワンダフル・アラモード初披露/悪い妖精達が浄化 | なし※3 | |
12 | 敵は…モテモテ転校生!? | 4月23日 | ジュリオが黒樹リオとして学校に潜入/ホイップ・デコレーション初披露 | ヒツジカップケーキ | |
13 | ムリムリ!ひまり、まさかのデビュー! | 4月30日 | カスタード・イリュージョン初披露 | フラミンゴチュロス | |
14 | お嬢様ロックンロール! | 5月7日 | 水嶌みつよし初登場/ジェラート・シェイク初披露 | イルカゼリー | |
15 | 愛ゆえに! 怒りのキュアショコラ! | 5月14日 | 剣城みく初登場/ショコラ・アロマーゼ初披露 | プードルチョコケーキ | 丹頂型電話BOX、ボンネットバス |
16 | キケンな急接近!ゆかりとリオ! | 5月21日 | マカロン・ジュリエンヌ初披露 | シロイルカいちごだいふく | |
17 | 最後の実験!変身できないキュアホイップ! | 5月28日 | ビブリー、イルが初登場 | うさぎクッキー | ボンネットバス |
18 | ウワサの主は強敵ビブリー!! | 6月4日 | キラ星シエル初登場/ノワールの存在が初めて明かされる | キリンミルクレープ | 丹頂型電話BOX・糸電話 |
19▲ | 天才パティシエ!キラ星シエル! | 6月11日 | なし※3※5 | ボンネットバス | |
20 | 憧れまぜまぜ!いちかとシエル! | 6月25日 | くまパンケーキ | ||
21 | なんですと~!?明かされるシエルの正体! | 7月2日 | ノワール初登場/ピカリオがシルエットで登場/シエルの正体であるキラリンが正式登場 | ペコリンムースケーキ | |
22▲ | やめてジュリオ! 憎しみのキラキラル! | 7月9日 | ジュリオの正体であるピカリオが正式登場 | なし※3 | |
23 | 飛べ!虹色ペガサス、キュアパルフェ! | 7月16日 | シエルがキュアパルフェに覚醒/ピカリオが闇の力を失い、キラキラルとなっていちご山へ眠りにつく | ペガサスパフェ※4 | |
24 | 転校生は妖精キラリン!? | 7月23日 | エリシオ・グレイブ・校長初登場/いにしえのプリキュアの魂が6人のプリキュアが宝珠を一つずつ与える | コトリカップケーキ | |
25▲ | 電撃結婚!?プリンセスゆかり | 7月30日 | ナタ王子初登場 | なし※3※5 | |
26 | 夏だ!海だ!キラパティ漂流記 | 8月6日 | 水着回/ひまりの宝珠がペガサスの小像に変化 | ペンギンかきごおり | ボンネットバス |
27 | アツ~いライブバトル!あおいVSミサキ! | 8月13日 | あおいの宝珠がライオンの小像に変化 | クジラグミ | |
28 | ふくらめ!ひまりのスイーツ大実験! | 8月20日 | 立花先生初登場/ひまりの宝珠がリスの小像に変化 | ひよこケーキポップ | |
29▲ | 大ピンチ!闇に染まったキュアマカロン! | 8月27日 | ゆかりの宝珠がネコの小像に変化 | なし※3※5 | 笹舟、飛行船 |
30▲ | 狙われた学園祭!ショコラ・イン・ワンダーランド | 9月3日 | 剣城トミ初登場/あきらの宝珠がイヌの小像に変化 | なし※3※5 | |
31▲ | 涙はガマン!いちか笑顔の理由! | 9月10日 | いちかの結晶がウサギの小像に変化 | なし※3※5 | ボンネットバス、3号電話機、ボーイング747 |
32 | キラッと輝け6つの個性!キラキラルクリーマー | 9月17日 | ルミエル初登場/キラキラルクリーマー支給/6つの小像からリスタルアニマルが誕生/アニマルゴーランド披露/ビブリーが闇の力を失う | カンガルーカップケーキ | 上皿てんびん・クリーム絞り出し器(骨董品) |
33▲ | スイーツがキケン!?復活、闇のアニマル | 9月24日 | ディアブル正式登場/ビブリーがシエルの保護下へ | なし※3 | |
34▲ | 小さな大決闘!ねこゆかりvs妖精キラリン! | 10月1日 | ねこゆかり | なし※3 | |
35▲ | デコボコぴったり!ひまりとあおい! | 10月8日 | なし※3 | レトロ橋 | |
36 | いちかとあきら!いちご坂大運動会! | 10月15日 | 中いちご坂地区会長・副会長初登場/グレイブがディアブルを吸収(ディアブル退場) | 【メモワールミルフィーユ】※4 | |
37 | サリュー! シエル、フランスへ去るぅー!? | 10月22日 | 映画コラボ回/ジャン=ピエール・ジルベルスタイン、ソレーヌ初登場 | ハムスターパンプキンプリン | |
38 | ペコリン人間になっちゃったペコ~! | 10月29日 | ペコリン人間体の初登場 | 【キラリンクッキー】※4 | |
39 | しょんな~プリキュアの敵はいちご坂!? | 11月12日 | ピカリオ復活 | なし※3 | |
40 | レッツ・ら・おきがえ!スイーツキャッスルできあがり! | 11月19日 | 最終形態アラモードスタイル/ファンタスティックアニマーレ披露/エリシオがグレイブをカードに封じ込める(グレイブ退場) | 【スイーツキャッスル】 | |
41▲ | 夢はキラ☆ピカ無限大! | 11月26日 | リオがシエルの保護下へ | なし※3 | |
42▲ | 歌えWOW!あおいラストソング! | 12月3日 | 立神雷桜、立神藍子初登場 | なし※3 | |
43▲ | かくし味は勇気です!ひまりの未来レシピ! | 12月10日 | ゆり・かなこ初登場 | なし※3※5 | ボンネットバス |
44▲ | 雪に秘めた想い!愛をさけべ、あきら! | 12月17日 | なし※3※5 | 赤電話、丹頂型電話BOX | |
45 | さよならゆかり!トキメキ☆スイーツクリスマス | 12月24日 | しろくまブッシュドノエル | ||
46 | ノワール大決戦!笑顔の消えたバースデー! | 2018年1月7日 | ノワールとエリシオが融合 | うさぎのハートケーキ※4 | ボンネットバス・クリーム絞り出し器(骨董品) |
47 | 大好きをとりもどせ!キュアペコリンできあがり! | 1月14日 | キュアペコリン初登場 | なし※4※5 | |
48 | さいごの戦い!世界まるごとレッツ・ラ・まぜまぜ! | 1月21日 | アニマルプラネットスイーツ披露 | ※4 | |
49 | 大好きの先へ!ホイップ・ステップ・ジャーンプ! | 1月28日 | 次回作の野乃はなとはぐたん登場(→バトンタッチプリキュア!)/数年後、それぞれの場所で活躍(→大人プリアラ) | なし※4※5 |
※1…エンドカードで描かれる実際に作ったアニマルスイーツの写真のこと。ここで写真が載ったアニマルスイーツは公式サイトにレシピが掲載される。太字になっているアニマルスイーツは、本編エンディング後に「1ぷんかんクッキング」や「デコレーション」のコーナーがあったもの。なお、【】内は、本編では作ったスイーツが存在しなかったが、コーナー内で紹介されたもの。1ぷんかんクッキングおよびデコレーションについては後述。
※2…作中ではいちか達5人のアニマルスイーツをケーキに乗せた「ワンダフルアニマルスイーツ」が作られているが、レシピは丸ごとカットされエンドカードにも乗らなかった。公式サイトでは放映当時に公開中だった『映画プリキュアドリームスターズ!』に登場する「サクラケーキだいふく」「モフルンさくらマフィン」のレシピが紹介された。
※3…新作アニマルスイーツ自体が本編に未登場。エンドカードは次の通り。
第11話:本放送日に誕生日を迎えたカスタード=ひまりのお祝い絵
第19話:本放送日に誕生日を迎えたマカロン=ゆかりのお祝い絵
第22話:映画「パリっと!想い出のミルフィーユ」の宣伝として、「メモワールミルフィーユ」「キラリンクッキー」が実写で表示
第25話:本放送日に誕生日を迎えたパルフェ=シエルのお祝い絵
第29話:本放送日に誕生日を迎えたジェラート=あおいのお祝い絵
第30話・第31話:映画「パリっと!想い出のミルフィーユ」の前売り券販売宣伝告知。
第33話:本放送日に誕生日を迎えたショコラ=あきらのお祝い絵
第34話・第35話・第39話:映画「パリっと!想い出のミルフィーユ」の公開宣伝告知。
第41話・第42話・第43話・第44話:アニマルスイーツキャンペーン結果(5種)。
※4…エンドカードでは描かれなかった。
第23話 視聴者プレゼント告知に差し替え。
第36話・第38話:映画「パリっと!想い出のミルフィーユ」の公開宣伝告知。
第46話:本放送日に誕生日を迎えたホイップ=いちかのお祝い絵とキャンペーン写真(ケーキ)
第47話・第48話:映画「プリキュアスーパースターズ」の前売り券販売宣伝告知。
第49話:「ありがとう」の挿絵。
※5…レシピ情報が公式サイトで公開していないスイーツ(通常のスイーツ)のみが登場した。
第19話:ロンドゥ・デ・ラパン(シエル制作スイーツ)
第25話:チョコマカロン
第29話:抹茶マカロン
第30話:アニマルクッキー
第31話:デコレーションケーキ
第43話:マロンリスプリン
第44話:ワンちゃんの雪だるま
第47話:ペコリンドーナッツ
第49話:アラモードケーキ
※6..話数後の▲印は、提供カードがあった回。(それ以外は、映画告知などで表示されす、最初と最後に右側に表示される。再放送では、差し替えになる場合あり。)
ストーリー展開(ネタバレ注意)
個性派ぞろいの5人の出会い、プリキュアの覚醒へ(第1話~第6話)
伝説のパティシエ・プリキュア
スイーツで世界を笑顔に包み込んだ古の存在
今、スイーツに宿るキラキラルをめぐり
新たなプリキュアの力が試される!
(※第6話までのOPナレーション)
中学2年生の少女・宇佐美いちかは、海外から帰国するお母さんのためにショートケーキを作ろうと奮闘する。そこに、街中を揺るがす爆発音がしたかと思うと空からクリームが降って来てスイーツ型の雲が現れるという怪現象に遭遇。そして、ペコリンという腹をすかせた不思議な妖精がいちかの家のリビングの窓から飛び込んできた。
さらに、スイーツに宿る「キラキラル」というエネルギーを狙う悪い妖精も出現し、次々とキラキラルを奪ってスイーツを黒い灰にするという怪事件を引き起こし、街中大騒ぎに。
そんなドタバタの中でいちかは、ペコリンの応援を受けてお母さんへの想いがつまったショートケーキを完成させるも、そこへスイーツに宿るキラキラルを狙う悪い妖精のガミーが現れる。
ガミーからショートケーキを守る決意を固めたいちかは、キラキラルの輝きに包まれて「伝説のパティシエ・プリキュア」の継承者候補の一人であるキュアホイップへと覚醒し、プリキュアの力でもあるクリームエネルギーでガミーを撃退する。事件解決後、いちかは不思議なカバンを見つけると、カバンはキラパティスリーというパティスリー工房に変化した。中にはクリームエネルギーの爆発の影響で、魂と肉体と分離したいちご山の長老が入っていた。
いちかの他に、努力家で頭が良い同じクラスの女子中学生の有栖川ひまりがプリンを奪おうとするプルプルを撃退するためキュアカスタードに、自由奔放で情熱的な女子中学生の立神あおいがアイスを狙うホットーに立ち向かうためキュアジェラートに覚醒する。
それぞれプリキュアへと覚醒したいちか、ひまり、あおいの3人は、いちご坂商店街のマドンナでバレリーナの娘・日向まりこのために自分達が懸命に作ったシュークリームを奪おうとするシュックリーから守る為に力を合わせて撃退する等、お互いの絆を強固なものにする。
さらに、美しく気高い女子高校生の琴爪ゆかりがマカロンを奪おうとするマキャロンヌを撃退するためキュアマカロンに、いちかの家の隣に引っ越してきた優しいボーイッシュな女子高校生の剣城あきらがチョコレートを狙うビタードを撃退するためキュアショコラにそれぞれ覚醒する。
プリキュアへと覚醒したゆかり、あきらの2人は、同じくプリキュアへと覚醒したいちか達と合流することになり、プリキュアは5人のグループとなる。
性格や価値観等が全く異なるものの、優しいスイーツ好きである共通点を持つ5人の物語が始まる。
スイーツショップ・キラキラパティスリーの開店(第7話~第11話)
いちご山で起きたクリームエネルギーの爆発によって仲間たちと離れ離れになってしまったというペコリンは仲間達を呼び戻すため、いちかは先代のプリキュアが残したスイーツ工房を利用してスイーツショップ「キラキラパティスリー」を開店することを決意する。
それぞれの事情や店づくりへの無知もあってトラブルの連続だったが、互いの長所を活かしながら準備を進めることで次第にチームワークもよくなっていく。
キラキラパティスリー、通称キラパティはゆかりとあきらの美貌やスイーツそのものの評判が伝わり、少しずつ人気のお店になっていく。
その一方、ペコリン達が作ったドーナツを狙うフエール、お菓子選びに悩む児玉えみるの為に作ったスポンジケーキを狙うスポンジン、中村みどりに恋する辰巳だいすけの為に作ったクッキーを狙うクッカクッキー、ゆかりとあきらの為に作ったタルトを狙うタルトーン等、悪い妖精たちによってキラキラルを奪われる事件は絶えず発生していた。
その悪い妖精たちからスイーツや人々の元気と笑顔を守る為、いちかたちはプリキュアとしての使命も奮闘していく。
調子づいた一同は、このいちご坂の町の恒例行事である食フェス「いちご坂スイーツフェスティバル」へ出店参加することになり、作って食べて楽しんでという最高の休日をフェスで過ごすいちか達。
しかし、これまで懲らしめたはずのガミー、プルプル、ホットー、シュックリー、マキャロンヌ、ビダード、フエール、スポンジン、クッカクッキー、タルトーンが何者かに操られた状態で街中を暴れまわり、スイーツに溢れるフェス会場を襲撃する。
プリキュアと言えどもただでさえ10匹を一度に相手するのは苦労するのに、終いには合体までされて圧倒されるプリキュア達たが、キュアホイップが父親が娘に宛てたショートケーキを守るため、気絶してまで懸命に戦った想いを理解したのを機に変化が起こる。
今までスイーツを食べて笑顔になった児玉みえる、辰巳だいすけ、中村みどりやフェス会場の皆の心からキラキラルが溢れ出し、スイーツを守るために戦うプリキュアの力になりたいと人々が思った時、キラキラルは新たな力である「キャンディロッド」へと生まれ変わる。
そのキャンディロッドを用いた技で闇に侵されていた妖精達の心を無事解放した。
妖精達を操り、闘いの一部始終を見ていた怪しい仮面の少年・ジュリオは何を思うのか…
謎の少年・ジュリオの暗躍(第12話~第17話)
スイーツフェスティバル襲撃事件は町に大きな衝撃を与え、それを解決したプリキュアは「謎のスーパーヒロイン」として一躍英雄視されるようになっていた。
さらに、キラキラパティスリーもスイーツフェスティバルに参加したことで知名度が一気に上がり、いちご坂の町内においてはみんな知っている人気店にまで成長する。
その一方、悪い妖精たちを唆していたジュリオにもキラキラパティスリーの評判を知られることになり、ジュリオはキラパティの名物パティシエであるいちかに興味を持ち、イケメン転校生の「黒樹リオ」としていちかの学校に潜入する。
ジュリオは、食べた人の心がキラキラルに変化を与える現象を調べるための「実験」として、スイーツを愛する人間に近づいてはキラキラルを奪う襲撃事件を引き起こす。
悪い妖精たちとは比較にならない程の強さと知略を兼ね備えたジュリオの登場により、プリキュア達は苦戦を余儀なくされる。
ジュリオは実験の中で、スイーツを食べた人がそこに込められた作り手の想いを感じることができればキラキラルが増幅していくことを掴むが、その一方で、トラウマがあるのかスイーツやそれを好む心理、更に人と人の絆を激しく嫌悪していた。
そんな折、リオの行動を怪しむゆかりに尻尾を掴まれてしまったため、これ以上の干渉はできないと判断し「最後の実験」に乗り出す。
いちかのキラキラルを直接抜き取ることで4人のプリキュアを圧倒するが、心の奥底にあるスイーツとそれが繋いだ母娘の想い出を想い出したいちか改めキュアホイップの復活により逆に追い詰められていく。
しかし、プリキュアたちの猛反撃によってジュリオの力の源であった闇のロッドは砕かれ、彼は戦う力を失い完全敗北した。
ジュリオは根っからな悪人ではないと踏んだキュアホイップは彼に事情を打ち明けるよう促すが、たとえキャンディロッドでも心に抱える激しい嫌悪感を払いきれなかったジュリオは逃走してしまい、いずこかへと去ってしまう。
実は、ジュリオは闇の存在・ノワールに仕えるしもべの1人に過ぎず、このジュリオが犯した大敗を機に他のしもべ達も行動を開始するようになり…
天才パティシエ・キラ星シエルの登場(第18話〜第23話)
ある日、1人の少女がいちご坂の町にやってきた。なんとパリで活躍してる若き天才パティシエ・キラ星シエルが来日し、このいちご坂の町で期間限定のスイーツショップを開くというのである。
物珍しさも加わりいちか達はシエルのスイーツショップを訪れるが、彼女の作るスイーツの素晴らしさに感動したいちかはなんとシエルに弟子入りを希望。弟子入りは断られるもののいちかは諦めず、いつかはシエルに認められるスイーツを作ろうと負けん気を見せるのであった。
その一方、ジュリオを撃退して平和になったのも束の間、今度はジュリオの同僚にしてノワールのしもべであるビブリーが登場し、そのビブリーが大敗を犯したジュリオに代わってキラキラルを奪う悪事を続けることとなった。
ビブリーの口から、ノワールなる人物がキラキラルをうばう存在の真の黒幕であることを知ったプリキュア達は、ジュリオ以上に狡猾なビブリーの参戦に危機感を覚えつつも、スイーツを守る誓いを新たにする。
そんな中、バラバラになっていた妖精たちはいちご山に帰還。感動の再会となるが、なぜかそこにシエルが現れた。
実はシエルの正体は妖精キラリンだった。真実をしったいちか達とシエルは、お互いの秘密を明かしあう。
シエルの帰国目的はスイーツショップ開店や里帰りだけでなく行方不明になった双子の弟ピカリオを探すためでもあったのだが、なんとピカリオはジュリオとしてノワールの下僕になっていた。
かつて一緒にパリで修業していたキラリンとピカリオだが、天才型なキラリンと努力型なピカリオの実力の違いは歴然としていた。
それでもスイーツ作りを孤独に続けるピカリオに、人間のパティシエの弟子になりある日変身能力まで開花したキラリンはいちご山で泣いている自分に作ってくれたワッフルの方がおいしいと無邪気かつ残酷な感想を述べてしまい、これが原因でスイーツと姉への愛情が憎悪に変わってしまったのだという。
戦いの中でそれでも心の奥底にある『大好き』の気持ちをキラキラルから見出したキュアホイップ達はスイー・ツー・ワンダフル・アラモードで遂にジュリオの闇を払い切ることに成功。
だが、それを見たキラリンはピカリオとずっと一緒にいたのに全く何も気づけず、闇に吞み込まれた彼を救えなかった自分を責めてしまう。
弟のことや己の未熟さから、すっかり落ち込んだシエルは自分の夢に意味を見いだせなくなり、「自分がそんなに憎いのか?」とノワールに自責の念をつけこまれてしまう。
闇に染まったシエルはプリキュアを目指すどころかスイーツ作りも止めると言い出すが、他ならぬピカリオに叱咤され「スイーツでみんなを笑顔にしたい」という夢を再び追う覚悟を決めた。
その時シエルの心から大量なキラキラルが溢れキュアパルフェに覚醒する。ノワールから直接力をもらってパワーアップしたビブリーと死闘を繰り広げ、ビブリーをはるか彼方に吹き飛ばすことで勝利した。
しかしその過程で、覚醒途中のシエルを狙って放たれたノワールの闇の矢をピカリオが庇い、彼は致命傷を負ってしまう。
闇に堕ちたものの当然の末路として消えていくことを覚悟したピカリオだったが…
キュアパルフェの仲間入り、試されるプリキュアの心(第24話〜第32話)
ピカリオの体がキラキラルの輝きとなって霧散してしまうと思われたとき、その輝きはいちご山の祭壇へと吸い込まれる。長老が言うにはかつて伝説のパティシエと呼ばれた「いにしえのプリキュア」の加護によりピカリオは消滅を免れているのだと言う。
ピカリオの魂は今は休眠中の状態であり、いつか時が来て傷が癒えればピカリオは蘇ると聞かされたシエルは、その時までに立派なパティシエになることを決意。
そしていちか達と改めて仲間になり、プリキュアたちは6人となった。
その一方、ノワールは闇のキラキラルが支配する世界の創造に向けて本格的に動き出すこととなる。
浄化されたジュリオに、行方知れずになったビブリーに代わる新たな2人のしもべとして、エリシオとグレイブがノワールの命令によりキラキラルの回収とプリキュア討伐の任務に就く。
グレイブの生み出したネンドモンスターと、エリシオの生み出したカードモンスターは、巨大イルとビブリーを圧倒したキュアパルフェですら苦戦させる程に手強く、6人になったプリキュア達は油断ならぬ試練を強いられることになる。
しかし、闇の脅威は外からのみとは限らず、日常生活を送るプリキュア達にもそれぞれ心に悩みや不満を抱えていた。
年頃の少女である彼女たちが抱える悩みは、いつか破裂する時がくる。心の闇は誰もが抱えるもの。そうして生まれた心の闇を、エリシオは見逃さなかった。
巧みかつ狡猾なエリシオの策略により、プリキュアの中にも闇に飲まれてしまうメンバーが出てしまう。しかし、仲間たちの助力もあり闇を振り払ったプリキュアの手には、いにしえのプリキュアから授かったクリスタルアニマルの小像が握られていた。
6人全員がクリスタルがアニマルを入手したのち、一同は「いにしえのプリキュア」の導きで過去のいちご坂へと転移。そこでルミエルと名乗る女性と出会った。彼女こそ「いにしえのプリキュア」の生前の姿であった。
かつてノワールの手によりキラキラルを奪われ深い闇に染まっていたいちご坂だが、ルミエルは単身工房でスイーツを作りながらキラキラルと町の皆を守り続けていたのである。
未来のプリキュアであるいちか達の個性の輝きにルミエルは自分にはない可能性を見出し、彼女達にキラキラルクリーマーを託して未来へ帰した。
自分の幼少期に孤独の恐怖を与えた元凶がノワールであったと知るビブリー。ノワールこそが自分を孤独から救ってくれた恩人と信じていたビブリーは何も信じられなくなり、心を閉ざしてしまう。
いちか達は彼女を見捨てず「あなたの悲しみは自分と違うかもしれないけど、人は皆違うからこそ支え合える」と励まし続け、新旧のプリキュアの輝く個性を秘めたキラキラルクリーマーの力もあってビブリーも遂に闇から救われる。
闇のアニマルの復活、深め合う仲間との絆(第33話~第40話)
プリキュアに浄化されたビブリーは、シエルの強引な勧誘によって彼女の店で働くようになり、悪態をつきながらもいちかたちと行動を共にしていく。
また、ゆかりとシエル、ひまりとあおい、いちかとあきら、シエルとビブリー、ペコリンといちかたちといったそれぞれの仲も今まで以上に深めていく。
その一方でノワールは、ルミエルの意思と力を継承しビブリーを浄化する程に成長したプリキュアに対して明確な危機感を抱いていた。
そこで、かつてノワールのしもべとして世界を闇に染めていた魔獣・ディアブルが不完全ながらも復活を果たし、自身の完全復活を果たすためにキラキラルを集める傍ら、ノワールの目的の妨げとなるプリキュアを始末しようと動き出す。
そのディアブルは、エリシオやグレイブですら身構える強大な闇の力を宿しており、ルミエルの力を授かったプリキュアの技である「プリキュア・アニマルゴーランド」を使用してようやく撃退できる程に手強く、プリキュア達はかつてない脅威に立ち向かうことになる。
いちか達が絆を深め合い、一方のディアブルはプリキュア達に逆転されることが多くなる中、エリシオに唆されたグレイブはディアブルが宿す強大な闇の力に着目し、プリキュアとの連敗続きに弱っていたディアブルの隙を突いて彼のエネルギーと亡骸を自身の愛車と融合させて「ディアブルカスタム」という乗用車を作り、グレイブは「ノワールを超える闇の存在になる」という真の目的を叶えるために行動を本格化させる。
グレイブはディアブルの闇の力を吸収して凶暴化し、いちご坂の住人達を無数の粘土兵士へと変えてプリキュア達を窮地に追い込むが、再度人間の姿を得て復活を果たしたピカリオ、ガミーを始めとする悪い妖精たち、ビブリーといった今までプリキュアに関わってきた皆の奮闘もあって、プリキュア達は徐々に立ち直っていく。
追い詰められたグレイブは暴走したディアブルの闇の力に飲み込まれる形で巨大な怪物へと変貌し、プリキュア達に対して最後の抵抗をするが、最終的にはプリキュア達の新たなる必殺技を受けたことで大敗する。
しかし、その状況を待っていたかのようにエリシオが突然現れ、プリキュア達に敗れて戦闘不能な状態になったグレイブ、ディアブル、グレイブの車を自身のカードの中にそれぞれ取り込み、プリキュア達に対して本気で挑む決意を固める。
エリシオの暗躍、少女たちが見い出す未来への道(第41話~第45話)
休養から復帰を果たしたピカリオは「リオ」という名で活動を再開し、紆余曲折あって姉のシエルと完全に和解した後、改めてパティシエとしての修行を決意する。
その一方で、光と闇の因縁に決着をつけるべく好機を見計らうノワールとエリシオ。
エリシオは数々のノワールのしもべ達を封印してきたカードを駆使するという真骨頂を披露するようになり、今まで以上に多彩な戦術とパワーでプリキュア達を苦しめていく。
同時に、いちか達はそれぞれの未来に不安を抱えており、バンドメンバーのけいが音楽から引退することで窮地に立つあおい、スイーツの論理やレシピ本に頼る自分に苦悩するひまり、妹のみくが患う難病の治療法を探すために研究者としての道に不安がつきまとうあきら、スイーツの勉強をするために「コンフェイド王国」への留学を抱えるゆかり等、自分達の将来に悩み始める。
エリシオによってプリキュア達は自分の抱える闇に直面して苦悩するが、最終的にいちか達は「闇」と隣り合わせにある「光」に気づき始める。
自らの闇をあえて受け入れたいちか達は光の先にある未来や夢に向かい始めるも、いちか達が見出した道は必ずしもキラキラパティスリーと結びついたものではなかった。
それぞれの自立が促されていくと同時に、いちか達は今のこの時間が永遠ではないことを次第に気付いていく。
いちか達がそれぞれ自分の闇を克服していく状況に焦ったエリシオは、遂に全てのカードを用いてプリキュア達を力づくで始末しよう試みるが、既に心身共に成長していたプリキュア達に圧倒され、彼女達の固い決意を見たエリシオは光を完全に消滅させることは不可能という結論にたどり着く。
しかし、ノワールはそのエリシオを吸収することで本来の姿へと戻っており......
光と闇による積年の因縁、エリシオの空っぽの世界(第46話~第48話)
年が明けて間もない1月7日、いちかは14歳の誕生日を迎えていた。いちかを祝うためにキラパティで誕生日パーティーが開催されるが、その最中にエリシオによく似た人物が襲来し、世界を闇に染め始める。 その人物は、本来の体であるエリシオを取り込んだノワールであった。
祭壇から魂のかけらとして一時的に現世に降臨したルミエルは、ノワールとの過去を語り始める。ノワールも元は人間であり、しかもルミエルとともに過ごしたことがある知人同士であった。
戦場での悲劇から心が闇に染まっていたノワールはルミエルの暖かさに触れ一時は救われたが、ルミエルはプリキュアの使命からノワールの恋慕の情を拒んでしまい、そこから生まれた絶望の想いがノワールに闇の力を覚醒させるきっかけになったのだと言う。
最終的にノワールは「自分がルミエルに”大好き”の気持ちを持ったことが苦しみを生み出した」と結論付け、この世界の全てを闇に染めてそんな想いはなくしてしまおうと決意。
こうして、光と闇の戦いが始まったのである。
ノワールの過去を知ったいちか達は、ノワールの中にも「大嫌いの反対にある大好き」が残っていると見抜き、ノワールを笑顔にするべく奮起。ルミエルの助力もあり、ノワールを浄化寸前にまで追い詰める。
しかし、ノワールとルミエルが拮抗する力を出し合って動けない隙をついて、突如エリシオがノワールから分離。2人をカードに封印してしまう。
光と闇は表裏一体と悟っていたエリシオは、ノワールが「大嫌い」の気持ちに囚われている限りその裏側にある「大好き」をなくすこともできないと結論づけ、ノワールに代わってこの戦いを終わらせようと独自に動き出しただのだ。
ルミエルとノワールのカードを同時に発動し、相反する光と闇の力は互いを消滅させながら世界に広がり、愛も憎しみもあらゆる感情がない「空っぽの世界」を作り出した。
キラパティに入っていたおかげで「空っぽの世界」でも感情を失わずに済んだペコリンと長老は「大好き」の気持ちを取り戻すべく奮闘。
エリシオの配下として治安警察のような役割を持つグレイブに何度痛めつけられようとドーナツを食べてもらうため立ち向かうペコリンの想いが通じ、ドーナツから莫大なキラキラルが溢れ出す。それはキュアペコリン覚醒を促すだけにとどまらずいちかたちが「大好き」を思い出す契機となった。
記憶も感情も全部取り戻したキュアホイップたちはエリシオと対峙し、大好きなものがない、大嫌いなものもない、人々の繋がりなどもっとない寂しい世界を作り出した彼の心に「大好き」の気持ちを込めたキラキラルを届けるため今一度立ち上がる。
自分には心が無いから気持ちなど届かないと嘯くエリシオに対し、プリキュアたちは今までの経験から彼にも心があるはずだと応戦し、遂にはプリキュア・ファンタスティックアニマーレスペシャルが決まり平和が戻った……かと思われた瞬間、なんとエリシオは自らの身体に空洞を作りその中に地球を丸ごと飲み込んでしまう。
再び虚無に襲われたばかりか世界の存在すら無くなりかけてる現状を打破できるのは、全ての命から生まれた分だけのキラキラルの力だけ。
プリキュア達は力を合わせて地球を再生しようと試みも、地球を構成していたキラキラルのひとかけらが見つからずに失敗してしまう。
その様子を虚ろに見つめるエリシオの精神体はもう諦めろと諭すが、諦めきれないキュアホイップがエリシオに掴みかかったとき、彼のいままでの記憶がホイップに流れ込む。
ルミエルのカップケーキから生まれたキラキラルをノワールが闇に染めたことで生まれたエリシオはずっと人間の心を見続けていた。どんなに愛を語ろうと簡単に憎しみに裏返ってしまう。大好きの気持ちが強ければ強いほどその影は濃くなり、光と闇はいつまでも争い続ける。
エリシオは自分が見てきたものの醜さをプリキュア達に朗々と語るが、100年を思い返すうちに彼の目からは涙が溢れる。それはエリシオさえも自覚していなかったもの。
エリシオは心が無いのではない。自他ともに抜け殻という立場に甘んじていたのと、光と闇の2つの対立するキラキラルから生まれたがゆえに、どちらにも感情が揺れ動かないだけなのだ。
エリシオにも自分だけの心が、キラキラルがあると知ったプリキュアたちは、それこそが足りなかった最後のパーツであると気づく。そして今度こそ全員分のキラキラルを混ぜ合わせることに成功。
それは大小様々な個性が溢れる『アニマルプラネットスイーツ』となり、地球として元のあり方を取り戻す。
「大好き」の気持ちがぶつかり合ったら争いが起こるのは仕方がない。他人のことを理解するのは難しいから。でもバラバラの夢を持ったいちかたちがスイーツを通して絆を深めたように、「大好き」がみんな違っていても別の「大好き」で繋がりあうことも出来る。「大好き」は一つでなくてもいいのだから。
あくまで人々の心が繋がる未来を信じているプリキュアに対し、エリシオは花を持たせる形で敗北を認めていずこかへと去っていく。本当にそんな未来が作れるというならば見てみたいものだと挑発的な言葉を残して。
そしてエリシオは最後にルミエルとノワールのカードを空へと投げると、それは光と闇のキラキラルへと代わり霧散していく。愛も憎しみも、希望も絶望も、大好きも大嫌いも、全て混ざり合ったこの世界で、それぞれがそれぞれの場所へと帰っていくのだった。
大好きと笑顔が集まるお店、キラキラパティスリーへようこそ(最終話)
エリシオとの戦いから1年、いちかを除くキラパティのメンバーはそれぞれの夢に向かって順調に歩んでいた。そして迎えるパティシエ最後の日、留学先から帰ってきたゆかりと一緒に来店した、最後のお客様、野乃はなとはぐたんをおもてなしする。
キラパティに増える笑顔の写真。みんな夢に向かって進んでいる中で、一人パティシエに残っていたいちかにも、大好きでできた笑顔で世界を繋げるという「やりたいこと」ができた。
しかしこのいちご坂のキラパティのことも大事で離れられない。いちかの心は揺れていた。
そこに長老の体が突如暴走。街を破壊し始める。
いちご坂を守るべく出撃するいちか達。一時は劣勢に立たされるものの、キュアペコリン率いる妖精達の奮闘や謎のプリキュア、キュアエールの助力もあり、見事鎮圧することに成功する。
妖精達の頼もしさを感じたいちかは、自分の大好きのために世界へ羽ばたくことをようやく決意する。持ち運べるお店、キラキラパティスリーを託されて……
そこからさらに数年の時が流れた。
世界のどこかの国で、喧嘩している二人の子供たち。その二人の前にお節介をかける感じでスイーツを渡す女子(大人いちか)がいた。その女子はこの地でスイーツショップをつい最近開いたジャパンの店長さんであった。
スイーツを食べて笑顔になった二人の子供たち。ここは、世界中を笑顔でつなげていく場所。そんな二人を見て、その店長さんは歓迎な言葉を素敵な笑顔でかける。
「キラキラパティスリーへようこそ!」
Pixivイラストにおける、プリキュアの変身前後の姿のタグの使い分けの配慮について
近年では、変身前の姿のみが描かれたイラストに対して変身後の姿の名前のタグが付けられている事や、変身後の姿のみが描かれたイラストに対して変身前の姿の名前のタグが付けられている事が多い。
しかし、そのような行為はどちらか一方の姿のイラストのみを検索したい人にとっては検索妨害にあたるので、行うべきではない。
中にはもちろん、変身前後の姿の両方のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。
タグ使用上の注意
いつからかは不明だが、日本語が読めない海外ユーザーの方々が、pixivからのオススメのタグと勘違いをしてしまい、投稿するイラストの内容に関係なく「キラキラ☆プリキュアアラモード」のタグを付加してしまう事案が時々発生してしている。
悪意はないと信じたいが、検索妨害となり得る行為であり、心当たりのあるユーザーには自重を促したいところであり、もしそのような投稿を見かけたら、検索サイト等でその事を和訳して、コメント欄等に書き込んで注意を促してもらいたいところである。
(もちろん、イラスト内容やキャプション等で、プリアラを意識している事が明白な場合はその限りではない)
※詳しくは、※作者は海外ユーザーの記事を参照。
関連タグ
キャラ別タグ
宇佐美いちか | かわいいちか/ゴプリキュアポーズいちか/いちバウアー |
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有栖川ひまり | ひまりこれかわいい/ひまりんがアップを始めたようです/有栖川ひまりす/白衣ひまり |
立神あおい | ドレスあおい |
琴爪ゆかり | さすゆか/ゆかりさんには敵わない/変態ゆかりさん/ロリゆかり/ねこゆかり |
剣城あきら | あきら王子様 |
キラ星シエル | 箱入りシエル |
ジュリオ | キュアジュリオ/キュアワッフル |
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