詳細は→キュアジュリオ
解説
「キュアジュリオ」の記事を見て分かるとおり、ジュリオ/ピカリオには男の娘プリキュア待望論があった。というのも『キラキラ☆プリキュアアラモード』の劇中設定では伝説のパティシエとして高みに達したときにプリキュアになれる。現に双子の姉のキラリンがキラ星シエルとして人間に変身できるようになり、さらにキュアパルフェに変身できるようになっている。また、設定の状況から考えれば女性限定とはなっていないため、男性でもプリキュアになれる可能性も出ていた。
こうした事から二次創作の分野ではジュリオの姿で男装女装(例えば姉あるいはキュアホイップと同じ格好)問わず彼をプリキュアとして描いた作品が見受けられるようになる。その際に「キュアジュリオ」と共にタグとして使われているのがこの「キュアワッフル」。ワッフルはピカリオが得意とするスイーツであり、これがきっかけで闇落ちした一方、シエルが立ち直りキュアパルフェになるための最後のピースとなったキーアイテムだからである。しかし、当初タグの使用量はキュアジュリオの方が多かった。
まさかの公式?
ピカリオの声優である皆川純子は現場で「わたしもキュアワッフルになりたいです!」とずっと言い続けていたらしく、その成果もあってか第39話で登場したピカリオの人間態での設定ラフには、
「プリキュアっぽい感じ(キュアワッフル)を入れてもらってもかまいません」
と記載されていた。ちなみにこのメモ書きは暮田公平SDによるもので、キャラクターデザイン担当の井野真理恵にあてたものである。
あくまで暮田氏による設定段階でのメモ書きなので、裏設定的なものではあり、作中でキュアワッフルの名前で呼ばれるわけではない。
しかし作中でも「いにしえのプリキュアであるルミエルの力を借り受けた姿」と明言されており、アニメージュ増刊号では、井野が手がけた完成稿は「ルミエルのプリキュアっぽい雰囲気を男性風にアレンジしたデザイン」だと明かされている。さらにロッドにはワッフルの装飾が施されており、ワッフルが彼にとって重要なシンボルであることもきちんと意識されている。
こういう形でジュリオもプリキュアに準ずる力を持つ人物であることが明らかにされた上に、半公式的に「キュアワッフル」という単語が使われている(事実、『HUGっと!プリキュア』第37話でこの姿のリオが登場した際には暮田氏やいちか役の美山加恋もキュアワッフルと呼んでいた)ことから、次第にこの言葉も定着するようになり、タグとしても今ではキュアジュリオよりも使われるようになっている。
また、このことを踏まえた上で、その後奇跡の力によってキュアアンフィニに変身した若宮アンリ、ブラックペッパーに変身してプリキュアとともに戦った品田拓海、レギュラーとしては初の正規の男子プリキュアであるキュアウィングに変身する夕凪ツバサが登場した際には、その先駆者あるいは先輩と見なし、キュアワッフルという扱いでリオと組ませることが多くなっている。舞台版「Dancing☆StarプリキュアThe_Stage」は初の男子のみによるプリキュアチームであるため、こちらに関しても絡みが見られるかもしれない。