説明
アニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』の舞台となる街で、宇佐美いちかをはじめとしたプリキュア変身者たちが住んでいる街でもある。
「スイーツの街」をウリにしており、街中にはスイーツショップがやたら多い。また、年に一度「いちご坂スイーツフェスティバル」なる食フェスが開催されており、結構な知名度がある模様。
行政区分として「市」なのか「町」なのかは現状では不明だが、いちご坂と呼ばれている領域は山から海までのかなりの面積を持っていることから大きさ的には市に属すると推定される。
商店街などに立ち並ぶ建造物は欧風の雰囲気のものが多く、道路が石畳だったりもして、スイーツショップの多さと絡めておしゃれな雰囲気が醸し出されている。ただし住宅地にある民家はごく普通。
戦前から残っているらしい古い時計塔(100年前の時点で建設中とはいえ既に形がはっきりしている)があり、いちご坂のシンボルとされている。
地形的にはいちご山と呼ばれる険しい山の裾野に作られており、山を降りるとすぐ海になる。海側には大きな港も確認できる。
ぶっちゃけて言えば平地というものがない街であり、名前の通りに「坂」と階段だらけである。
作中では施設や場所によって「いちご坂」と「苺坂」の二つの表記が存在するが、オフィシャルコンプリートブックではいちご坂内は上下3つの区域で『上苺坂(いちご山寄り)』『苺坂(商店街寄り)』『下苺坂(いちご野高校寄り)』に分かれていると説明されている。つまり、「苺坂」と漢字表記されると、それは「いちご坂の苺坂区」を意味する。
本作の美術デザインを手がける飯野敏典が『アニメージュ』2017年10月号のインタビューで語ったところに拠ると、制作側から「神戸みたいな街」とのオーダーがあり、それがイメージの根底となっている。海と山に挟まれた坂が多い街になっているのはそのため。
そして神戸の通俗的なイメージといえば異人館などの欧風建築が残るレトロモダンな街という感じなので、実際にデザインを起こすに当たってはそのあたりを強調するため、「ジブラルタル+プロヴァンス+明治時代の日本の欧風建築」の要素を混ぜ合わせていったとのこと。
ボンネットバスや黒電話など妙に懐かしいガジェットが出てくることがあるのも、レトロモダンな感じの演出でもある。ただしプリキュアシリーズはあくまで「子供達に身近なリアルタイムの現代」が舞台であることが大前提なので、懐古趣味を感じさせるような演出は避け、オシャレな異国情緒みたいな感じで描かれている。
用語
いちご坂の街を望む形でそびえる山。その名前の通りに山頂部がいちごの形をしている。
ペコリンや長老といった妖精たちが隠れ住んでいた山で、第一話アバンで妖精たちの青空スイーツ工房が悪い妖精たちに襲撃されたことが物語の始まりとなる。
ちなみに作中設定上の地図上/行政上の正式な名称は「苺山」と漢字表記だが、字幕では「いちご山」とひらがなになっている。
- 苺坂自然公園
森と広場に囲まれた癒しの場。広場では野外ステージも常設されてアイスクリームなどの屋台も自由に出せるようだ。宇佐美いちか達のスイーツショップ「キラキラパティスリー」はこの自然公園の広場の一角に普段は設置されている。一応、屋台扱いの様子。ちなみにこの自然公園も「苺坂」の漢字表記が正式名称。
- いちご坂スイーツフェスティバル
スイーツ専門の食フェスで街の名物。11話でいちか達がキラパティ名義で出店参加したことで店の知名度が大きく向上した。
また、このフェスを襲撃した悪い妖精とプリキュアの決戦が衆目監視の中で行われたため、「スイーツを守るために戦うかっこかわいい謎の5人組」としてプリキュアという存在が街のみんなに知れ渡ることになった。
- いちご坂商店街
いちかの家の近くにある商店街。上述のように石畳の道路に欧風の建物が立ち並ぶおしゃれな見た目で、スイーツショップやブティックなど実際におしゃれな店も多いが、八百屋や魚屋などごく日常的な商店も普通にある。イチゴンというマスコットキャラクターがいる。キラ星シエルとビブリーは(町内会として)ここに加入している。
プリアラ中学生組(宇佐美いちか、有栖川ひまり、立神あおい、キラ星シエル)が通う中学校。
字幕では「苺野高校」と漢字表記される。
- 中いちご坂町内会・東いちご坂町内会・西いちご坂町内会
いちご坂にある3つの町内会。宇佐美家と剣城家が中いちご坂、有栖川家が東いちご坂、琴爪家が西いちご坂に所属する。なお、シエルとビブリーは商店街(上記)に加入しており、立神家は(立場的理由からか)いずれの町内会にも加入していない。
- いちご坂大運動会
毎年、上記の町内会・商店街がチーム対抗で競う地域運動会。第36話で52回目が開催された。
競技には「ドーナツ転がし」「チョコレート利き対決」「マカロン食い競争」といったスイーツアレンジの種目があり、もちろんスイーツ店の出張出店も行われる。
立神家は前年(第51回)までは観戦だけだったが、今回から「チーム立神コンツェルン」として参加している。
関連タグ
歴代プリキュアシリーズの舞台になっている街
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