CV:山口由里子
説明
宇佐美いちか/キュアホイップの母親。女医で世界中の小さな村を回っている。
物語開始時点では単身赴任のため既に1年家を空けており、帰宅予定だった第1話でも急患が出て帰る見込みが立たなくなった。
いちかと同じくスイーツ作りが趣味で、ショートケーキが得意。
家に帰ってきたときはよく作ってくれるらしい。
母親と触れ合う機会が少ないいちかにとっては、ショートケーキは「お母さんの思い出」がいっぱい詰まった特別なスイーツである。
仕事上でも優秀なのか、いちかが小学生の頃から海外での仕事のオファーが来ていたが、娘の小学校卒業までは返事を保留にしており、いちかの進学を機に海外への赴任を決めた。
3つの約束
『映画プリキュアドリームスターズ!』ではいちかのモノローグで、幼い頃に母親とした「3つの約束」が語られている。
- 「友達を大事にしなさい」
- 「勇気を持ちなさい」
- 「つらい時でも笑いなさい」
映画でいちかは、この約束を「お母さんとの絆」として今でも守り続けていると語っている。
プリキュアの春映画はTV本編との繋がりは薄いのが通例であるが、『プリアラ』TV本編でのいちかの行動は第1話からずっとこの3つで解釈可能になっている。
(この映画の脚本を担当した坪田文はTV本編の脚本チームでもあったので、映画スタッフとTVのスタッフの間の連携は取れていた方だとは思われる)
第31話では3番目の「つらい時でも笑いなさい」についての約束がクローズアップされ、この言葉がいちかにとって祝福と呪いを同時に与えていたという複雑な事実が描かれた。
この31話は見る人によって祝福と呪いのどちらを強く感じるかがかなり異なり、「さとみがまだ自立しきれていないいちかを置いて海外に行ったことの是非」についてネット上の感想が大きく割れた話でもある。ただ、この31話ほど顕著ではなくても作中でさとみ周辺のことが語られるときは、常に肯定的視点と否定的視点の双方が同時に描かれている。
シリーズ構成の田中仁によると「現実でも両親共働きの家庭が増える傾向にあるので、いちかはそれに絡めた主人公として、自分の母親が活躍していることへの誇りや憧れと、離れて暮らすことへの寂しさの気持ちの、双方を平等に描いている」ということ。
余談
さとみの設定がSNS上で国境なき医師団を想起させると話題になったことから、国境なき医師団日本が2017年11月1日に創設25周年を記念して開設した特設サイトにおいて、キュアホイップが祝福のメッセージを贈るコラボレーションが行われた。特設サイトには記念メッセージの他、東映アニメーションによる描き下ろしイラストも掲載されている(ただし作品設定上では、さとみが現実に存在するNPOの一員というわけではない)。
声優について
演じる山口由里子はプリキュアシリーズ初出演。
関連タグ
菱川亮子:女医をしているプリキュアの母親繋がり。ただしこちらは単身赴任ではない。
ニコ・ロビン:1時間後の世界の中の人繋がり。因みに彼女は公式によると家族に例えると「母」。
歴代プリキュアシリーズの母親
朝日奈今日子 ← 宇佐美さとみ → 野乃すみれ