ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

パンデミック

ぱんでみっく

感染症が広まること。 感染規模の規格では最も大きく、世界各国で被害が出ている状態を指す。
目次 [非表示]

パンデミック【英語:pandemic】とは、感染症の拡大を表す言葉である。


概説編集

語源はギリシャ語の【πανδημία(pandemia)】で、「すべての人々」という意味を持つ。

日本語では「世界流行」と訳されるが、近年はパンデミックで通用する。


感染症の拡大でも、ある感染症が大規模かつ多数の病死者や重篤な罹患者を発生させた場合に使用される。感染症にはいくつかの感染規模を表す段階があり――


段階名称規模
1エンデミックある国の一地方に蔓延した状態。風土病なども広義にはここに属する。
2エピデミック国全体、さらに数ヵ国程度まで蔓延した状態。
3パンデミック世界の複数の国や地域で蔓延し、猛威を振るっている状態。

…といったように表現される。

エンデミックではまだ流行と看做されない場合もあり、エピデミックで比較的広範囲、パンデミックまで到達すると大規模な感染と認定される。


パンデミックの危険性が懸念される感染症編集

インフルエンザ(鳥インフルエンザ・新型を含む)、肺炎天然痘炭疽ペストマラリアエボラ出血熱黄熱病……等、複数の感染症が指定されている。


いずれも病原体が感染力、もしくは殺傷力の強いものであり、過去に大きな被害を招いている。


パンデミックの代表例編集

黒死病編集

14世紀、16~17世紀のヨーロッパで発生したペストの大規模感染。

特に14世紀のものは2,000~3,000万人という想像を絶する病死者を記録している。

のちにネズミ等の不衛生な場所を棲みかとする小動物の活動が、ペスト菌の媒介者であると特定され、ネズミの駆除と衛生管理の徹底がなされ、また近代日本で北里柴三郎による腺ペストの抗血清の開発がなされたことで、甚大な被害は抑えられるようになった。

しかし出血熱の治療法は未だ確立されておらず、現代でも完全な病理の駆逐には至っていないため、対処法こそ確立されたが、予断を許さない状態である。


スペイン風邪編集

20世紀初頭に発生した、人類発のインフルエンザよるパンデミック。

アメリカを中心に世界各地で感染者を出し、勃発中だった第一次世界大戦の戦死者を超える4,000万人~5,000万人という病死者を記録した。その正体は鳥インフルエンザの突然変異と目されており、新型に変異したインフルエンザウイルスによって過去にない感染力で猛威を振るったためと推察されている。


コレラ編集

現在も継続するパンデミックの一つ。

過去に7度のパンデミックを記録しており、特に感染力の強さが特徴とされる。

拡大する最大の要因は感染者からの飛沫によるもので、咳や唾液はおろか、排泄部に至るまですべてが感染源となり得る。

特に下水道管理に不備がある場合、周辺の水域を汚染して鼠算式に感染者を増やしていく。


日本でも江戸時代に数度にわたる大感染を記録しており、下水道の位置が公共の井戸の喫水線の位置より上だったことが災いし、上水に下水に潜伏するコレラ菌が潜入したことで大規模感染を引き起こしたと考えられている。この事実が判明した幕末の大感染では、直ちに下水道の位置を井戸の喫水線より下へ掘り下げる工事が施された。

その一方、関所による人間の流通を厳格に制限していたおかげで、感染規模が江戸周辺の関を越えることは無かったという。


新型コロナウイルスCOVID-19編集

2019年11月ごろに中国武漢市で感染者が確認され、その後2020年1月~2月にかけて世界各地へと爆発的に感染が広まった。2022年現在でもなお変異株等が猛威を振るっているものの、ワクチン接種がかなり進んだため、諸外国ではコロナ対策のための規制が徐々に緩和されており、日本でも規制緩和が検討され始めている。

詳細はリンク先を参照。


余談編集

創作においてはゾンビウイルスのパンデミックが定番となっている。

アイ・アム・レジェンド』『バイオハザード』『28日後…』など、ゾンビ映画といえばウイルスによるパンデミックがつきものとなっている。


あと、間違ってもパンミクではない⇒ダジャレ

流行りのパンは嫌いですか?パンDEミック


関連タグ編集

病気 感染症

世界 拡大


インフォデミック:誤った情報やデマが拡散する事で発生する猛威。

関連記事

親記事

感染症 かんせんしょう

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 851914

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました