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概要編集

地下水や温泉や天然ガス等を採取するために地面を人工的に深く掘った設備のこと。

一般的には、地下水を汲み上げるための設備を指す場合が多い。


心霊的なイメージが強く、ホラー小説の『リング』では貞子が這い上がってくることで有名。また『シャドウゲイト』では「しんのゆうしゃ」が転落死することでも有名。


明治時代は、共同の井戸で主婦たちが炊事や洗濯をしながら世間話や噂話に興じていた。その名残として近所に住む主婦同士でお喋りすることを「井戸端会議」と呼ばれる。


井戸を埋めてはならない編集

日本では、井戸の中には神様が宿るという伝承がある。井戸を埋めてしまうと神様が呼吸できなくなり、祟りが起きると言われている。

そもそも井戸を埋めてしまうと井戸内部が密閉され、他の地下水脈に影響が出てしまったり、井戸から発生するメタンガスが溜まり爆発する危険性がある為、安易にやってはならない。


どうしても埋める場合は、神様が呼吸できるよう井戸の底から外にパイプを通す「息抜き」という伝統的な作業を行う。

また息抜きには、井戸内部のメタンガスが抜けるようにする為と、埋めた井戸の上に新築を建てないよう目印になる役割がある。井戸周辺は地盤が緩く、その上に家を建ててしまうと地盤沈下の恐れがあるからである。


『ドラゴンクエスト』の井戸編集

ゲーム『ドラゴンクエストⅥ』では「井戸が異世界へのワープゾーンになっている」という、物語を進める上で重要な役割を担っている。

加えて、他にも井戸の中にモンスターのいどまじんがいたり(井戸専用のトラップモンスターが登場したのも本作が初である)、井戸の中がダンジョンになっていたり、井戸の中がと繋がっていたり、井戸の中にがあって人が住んでいたり、挙句の果てには井戸の中に井戸があったりと、井戸に関しては非常になんでもアリな世界観となっている。

ちなみに、本作のラスボス隠しボスは除く)であるデスタムーアの居城(つまりラストダンジョン)に向かう際の最後のセーブポイントも井戸の底である。ここには牢獄の町から逃げてきた神父と老翁がおり、神父は教会と同じことを、老翁は無料でHP・MPを全快させてくれるので、お世話になったプレイヤーも多いはずである。

リメイク版Ⅲ・Ⅳ・Ⅴでも井戸に入れるようになり、Ⅳでは井戸モンスターも登場するようになった。

このように、本作は歴代作品の中でも井戸の出番が多く、なおかつその扱いもかなり良いためか、「ドラクエ」シリーズのまとめwikiではとうとう「井戸ゲー」呼ばわりされた。

開発陣によほど井戸が好きな人でもいたのだろうか…?

ちなみに、井戸の本来の用途である「飲用の地下水を汲み上げる」目的の井戸は、本作において意外と少ないのだが、この本末転倒っぷりもこのさい味だろう。


関連タグ編集

  水道 地面 ポンプ


井戸端会議 井の中の蛙 猿猴捉月


釣瓶落とし釣瓶火……つるべ(井戸水をくむ)に似た形の妖怪

井戸子……「生と死を別つ境界の古井戸」の作中人物の通称

井戸の底……「ゼルダの伝説」のダンジョン

恐るべき井戸の怪……キスメの二つ名

井戸仙人 いどまじん 骨喰いの井戸

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