「これであなたの願いは叶いますよ」
「天空寺龍…私は必ず成し遂げてみせます。指を咥えて見ていなさい」
演:森下能幸
概要
『仮面ライダーゴースト』に登場する人物。第1話より登場。一人称は「私」。
物語当初は謎の男と呼称されており公式サイト等でもその名が使われていたが、本名が判明した第7話以降テレビの字幕や公式サイト等でも『西園寺主税』の名前が使われる様になった。
今作における敵怪人である眼魔を召喚・統率し様々な不可思議事件の裏で手を引いている、所謂敵幹部ポジションに当たる存在で、テレビ朝日公式サイト曰く「眼魂の秘密を知る数少ない人物の1人」らしい。なお第7話でのアランの発言によると、彼が"人間"である事は間違いない様子。また、方法については不明だが眼魔を視認する事も出来るようである。
歯並びが悪く、口を開けて笑った際の表情は非常に不気味。
また、当初、彼の目的は謎に包まれていたが、第11話において“自身が世界を総べる力を得る”という野望を抱いており、その目的の為に15個の眼魂を手にいてようとしていたことが判明する。
アランと共に行動しており、彼の事は「アラン様」と呼んでいる。
眼魂を手に入れる鍵となる人間(英雄への憧れを抱いている人物)に接触しており、街中では「願いを叶える方法を教えてくれる男」として噂になっている(実際は目を付けた人間の元へ眼魔を派遣して彼らの願いや欲望を助長させ、最終的には彼らの命と引き換えに眼魂を手に入れる事が目的)。またその為に、偉人に関係ある品を多く所有、もしくはその物品の在り処を良く知っている。
ちなみに、彼が普段所有している鞄の中にはゴーストドライバーが内包(後述)されており、その中にパーカーゴーストを吸い込んで封印する事でゴーストアイコンを生成出来る。また、パーカーゴースト召喚に必要な目の紋章も描くことが出来る。なおこの際、眼魔達と違って鍵となる人間の命を奪う必要は無いらしく、寧ろそのやり方はタケルに近い。
第7話・第9話の描写より、かつて天空寺タケルの父である天空寺龍や物理学者の五十嵐博士と共に大天空寺の地下で何らかの研究をしていた事が判明している。それ故か、10年前に起こったとされる深海マコトと深海カノンを巻き込んだとある事件にも心当たりがあるらしく、第8話ではその件をネタにしてマコトに接触し彼を焚き付けている。
なお、深海カノンが彼の事を信用出来ないと語っていたり天空寺龍のことを嫌っていたと独白していたりと、五十嵐の手帳にあった「裏切り者」や10年前の事件を引き起こした張本人の可能性がかなり高い(理由は後述)。
第10話では青竜刀眼魔をマコトへ差し向け、自らはシブヤを洗脳してそれぞれ眼魂を奪うことに成功するもタケルが青龍刀眼魔を倒したことで全て回収される。
その後、タケル・マコト・ジャベルの戦いに割り込み、アタッシュケースの力で散らばった眼魂を強奪。結解を張り、大天空寺地下へと姿を現した。
第11話で15個の眼魂の力で「全てのものを支配する力を手に入れる」という願いを叶える為、モノリスの前で儀式を行う。
しかし願いは叶うことなく、絶叫を上げながら黒い粒子状になり、モノリスの中に吸い込まれてその姿は消えてしまった(仙人曰く「ベルトを持たない者はいくらやっても無駄」ということらしい)。
公式サイトにおける役者のオールアップ報告より本編では再登場しないと思われたが、Blu-rayBOX特典映像『アラン英雄伝』において再登場、そして第31・32話にて本編でも再登場し、彼に関する10年前の真実が明らかになった。
10年前、天空寺龍や五十嵐博士と共に仙人と出会い、眼魔の大帝による侵略とガンマイザーの事を知り、力に魅入られた彼は3本目のゴーストドライバーを奪い(このときに奪ったドライバーがカバンに内蔵されていたモノである)、『眼魔世界』からの交換条件として、深海兄妹を『眼魔世界』へ飛ばした。眼魔を遣って龍を殺害(恐らくその眼魔がアデルと思われる)、真実を知っている五十嵐博士も口封じで殺そうとしていた事が明らかとなった。
本編外では
アラン英雄伝
第1章に登場。
2005年(本編開始の10年前)にアランと接触。『眼魔世界』に直接アクセスをしたということでアランの協力者となった。タケルを「アイコンを悪用する者」と嘯く。この時点で西園寺はグリム・サンゾウ・ヒミコのアイコンを集めている。
計画がある程度は進んだ段階でアタッシュケースからたこ焼きを取り出しアランに勧めるがこの時のアランは眼魔世界に肉体がある状態なので食べることができなかった。西園寺はアランを「何も知らないお坊ちゃん」と称し、自らの目的達成のために利用しようと考えていた。
その後はジャベルとも会い、以降は本編へと繋がっていく。
ハイパーバトルDVD
『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダーゴースト 真相!英雄眼魂の秘密!』にて、まさかの復活。
モノリスに吸い込まれた西園寺は『眼魔世界』に転がっていた眼魔眼魂の1つに宿り、復活を果たす。『眼魔世界』の一室にあった西園寺が集めていた英雄たちの遺品の中からモナリザの絵画を持ち出し、タケルたちの前に姿を現す。
深海兄妹たちを『眼魔世界』に飛ばしたのはイゴールからの「人間のサンプルが欲しい」という交換条件であった。その勝手な理由に怒りを隠せないマコトたち。
特殊な結界を創る装置と『眼魔世界』を消滅させるスイッチを脅しに使い、グレートアイを呼び出すようにタケルたちに迫る。しかし、既にグレートアイは役目を果たし消えてしまっている事実を伝えるも、全く信じようとしない西園寺。
15年前、モノリスの研究をしていた考古学者の西園寺はそれが大天空寺にあることを知り、龍と接触。龍も好意からモノリスを彼に見せ、研究仲間として誘った。
信念と力、仲間たちに囲まれ幸せな生活を送る龍に憧れた西園寺。いつしかその感情は嫉妬へと変わり、憧れれば憧れるほど自分には無いものを持っている龍を憎み始めていた。
イーディスからグレートアイの存在を教えられ、その力さえ手に入れれば天空寺龍を越えられると西園寺は盲信する。
それでも龍は西園寺を信じていたと語り掛けるタケル。もはや聞く耳持たずの西園寺はグレートアイ召喚の儀式を急かす。タケルがグレートアイに呼び出そうとするも全く反応しない眼魂を見た西園寺は、モナリザの絵画からダヴィンチ眼魔を生み出す。
西園寺の強い嫉妬の力に支配されたダヴィンチ眼魔は「15の英雄たちは努力で道を切り開き、自らの命を燃やし尽くした者たち」「父も最初から完璧ではなかった。厳しい修行の末に人を守る力を手に入れた」というタケルの説得を受け苦しみだす。
マコト、アランと共にダヴィンチ眼魔を解放すべくそれぞれの必殺技で撃破したと同時に西園寺も塵となって消滅した……
と思われたがすぐに粒子から復活。「どうやら私は人間ではなくなっていたようです」という言葉通り、人間とも眼魔とも言えない存在となってしまったようだ。
死ぬことも目的を果たすこともできずに絶望した西園寺は憧れ、嫉妬した龍が努力でのし上がった人であると気づく。それと共にモナリザの絵画が光り、タケルの手によってダヴィンチ眼魂と変化する。
「嫉妬は元々純粋な憧れ。父さんはあなたを英雄だと思っていた」と写真の裏に書かれた「英雄たち」を見せるタケル。「私が英雄……私は英雄などではない」とダヴィンチ眼魂を差し出すタケルから離れ、彼らの元を去る西園寺に「あの人ともいつか……(心を繋いでみせる)」とタケルは決意を固めた。
「とんだ買い被りだ、天空寺龍」と呟いた西園寺は『眼魔世界』を一人さ迷い歩くのであった。
Vシネマ
さらに、Vシネマ『ゴーストRI:BIRTH 仮面ライダースペクター』にも登場する。
眼魔世界を放浪する中、ダントンの拠点にたどり着き、彼の危険性を知った。
マコトへダントンに近づかないよう警告するが、今まで自分がしてきた深海兄妹への理不尽な仕打ち故に、全く信用されずそれどころか軽くあしらわれた。
その後、カノンをダントンの攻撃から庇い、マコトに「妹を、大切にしなさい」と言って膝から崩れ落ちる。
その体は光の粒子となって消滅した。
「これで私も、英雄になれたかな…… 天空寺龍よ……」
所有眼魂リスト
西園寺が所持している『英雄の眼魂』の総数。
最終的に彼が所持していたものも含めて全て離散した。
アラン英雄伝 ヒミコ・グリム・サンゾウ |
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※既に入手済み |
アラン英雄伝~本編開始時 ゴエモン・リョウマ |
※上記を踏まえると、この時期に揃えたと思われる |
第7話 ビリー・ザ・キッド |
※生み出すことに成功するが御成に奪われる。 |
第8話 なし |
※同話にて、5個の眼魂を揃えていることが判明 |
第10話 15個の眼魂コンプリート |
タケルたちの不意を突いて10個の眼魂を強奪 |
第11話 なし |
15個の眼魂を全て揃えるが、彼自身が消滅。眼魂も離散した |
関連タグ
謎の男(正体発覚前の仮称)
仁良光秀 前作の登場人物で、敵組織と繋がっている、主人公の父親と因縁がある等の共通点を持つ。もっとも、こちらは最後まで改心しない極悪人である。