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「心のままにやってごらんよ」


演:大方斐紗子(現在)/篠川桃音(10歳時点)/日置かや(20歳時点)


概要編集

大天空寺の近くの公園で、屋台のたこ焼き屋「フーミン」を営むおばあちゃん。

あだ名は「フミ婆」で御年75歳。


若いころは画家を志していたらしく、(本人は忘れてしまっているが)アランとも2度も出会っていたことが、『アラン英雄伝』で明かされている(1950年代と1960年代にアランが地球を訪れた為である)。

実は絵を描き続けるきっかけになった人物こそアランであり、アランもまた幼少期の彼女の絵に感銘を受けている。

しかし、画家にはなれず、苦悩に苛まれていた時期もあったようだが、現在のたこ焼き屋という職業にはみんなを笑顔にできるという事から誇りを持っている。


フーミンのたこ焼きは8個入りで400円であり、知り合いには奢る事もある。

天空寺タケル月村アカリ、失踪する前の深海マコト深海カノン兄妹らは、子供の頃から常連客だった。


眼魔の存在は知らず、タケルやアランの会話の内容なども全く理解していないのでアランをカノンの彼氏である変わり者のお坊ちゃん程度にしか認識していない。

しかし険しい表情で理想を語るアランに対しても素っ気なくあしらったりはせず、たこ焼きを振舞って優しい笑顔を見せるフミに、アランもいつしか心を開くようになっていき、彼のその後の生き方に大きな影響を与えることになる。彼にとっては師のような存在であり、人間界の優しさや温もりを象徴する人物である。

人生の厳しさを身を以て経験した年長者故に「人は誰かが救えるものではないが、本人がなんとかする為の手助けはできる」という人生訓を持つ。


だが29話で体に何らかの変調をきたしているらしいことが判明し、意識を失って倒れてしまう。

今際の際に若い頃のように絵を描きたいと言葉を残し、その願いを叶えようとしたアランが画材をプレゼントしようとした先の出来事であった(この時点ではアランはフミ婆が疲れて眠ったと勘違いしていた)。


その次の30話で亡くなったことが判明した。

大天空寺にて葬儀が行われ、彼女を慕う多くの人々が参列しており、タケル達以外にも慕われる存在であったようである。

この出来事はアランが人の「死」の意味や「心」について考える大きなターニングポイントとなった。


彼女の死後、たこ焼き「フーミン」は孫娘のハルミが引き継ぎ、絵も描き続けている(ハルミ曰く、「祖母の声が聞こえた」とのこと)。なお、ハルミの容姿は若い頃のフミと瓜二つであり、アランも人間とは時間の認識が異なる事も相まって初対面時にフミと間違えてしまったほど(演者も同じ日置かやである)。


アランへは彼女がプレゼントした明るい緑と白を基調にした普段着とアランの似顔絵が遺された。

更に彼女からタコ焼きの美味しさや芸術を楽しむ「心」を教わっただけでなく、孫娘のハルミからはタコ焼き作りも教わっており、眼魔世界にもたこ焼きがもたらされるまでに至った。

戦いとは無縁の人生であったが、本人の知らないところで『ゴースト』に多大な影響を与えた人物と言っても過言ではない。


今でもフミ婆からプレゼントされた衣装を現在も着続けているあたり、フミ婆がアランにとってどれほどの存在かが窺い知れる。


余談編集

仮面ライダーシリーズにおいてライダーやその協力者が亡くなることは珍しくはないが、戦いに関係の無い一般人が戦いとは全く関係なく寿命で亡くなるなど「普通の人が普通に死ぬ」のは意外とレアだったりするが、これも「生命」をテーマにしたゴーストだから出来たのだろう。


若い頃のフミと孫娘のハルミを演じた日置かやは仮面ライダーフォーゼにも出演している


関連タグ編集

仮面ライダーゴースト アラン(仮面ライダーゴースト) たこ焼き

おやっさん


ジャベル:アランからフーミンのたこ焼きの魅力を伝え聞いており、現在は「TAKOYAKIは世界を平和にする力」だと認識している。

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