概要
ブルーアーカイブに登場する生徒(キャラ)は、1人1人独自の形状をした天使の輪(光輪)のような「ヘイロー」を頭上に浮かべている。
ちなみに天使の輪の正式名称は“エンジェルヘイロー”または“エンジェル・ハイロゥ”である。
複雑な形状をしたものもあれば、シンプルなものや機械的なもの、本人の特徴を表したものまで、色も単色から複色、グラデーションがかかっているものや金属光沢のあるものまで、その種類は千差万別。
浮かんでいる位置も頭の真上や後頭部寄り、横や斜めにずれていたりと個人差があるが、デフォルトの位置は決まっているようだ。
実際にゲーム内の編成画面でキャラクターをドラッグした際は、モーションに応じて動くだけでなく、どれだけ激しく動かしても追従し、逆に押し付けると反発して一定の距離をとる。
なお「1人1人独自の」とは書いたが、大人の事情により個別にデザインされているのはプレイアブルかそれに準ずるキャラだけで、いわゆるモブ生徒たちは共通した汎用デザインで描写される傾向にある。
設定
ヘイローをもつのはキヴォトスの女生徒達だけであり、一般市民(動物姿のキャラクター達)やロボットやオートマタ、怪人達はもたない。(例外として天童アリスはミレニアムに所属する前から存在した)
その一方でデカグラマトンの預言者、サンクトゥムタワー周辺を飛ぶ飛行船などにもヘイローが確認できる理由は現時点で不明。
生徒達はヘイローを持っている事が当たり前なため、マンターゲットの絵や案山子もきちんとヘイローがある状態となっている。その他には標識などにもヘイローが見られる。
グローバル版公式チャンネルで公開されたインタビュー動画内でシナリオライターが「先生にはヘイローが無い」ことと「ヘイローには触れることができない」と言及されている。
また細かな特徴として“ヘイローは影が投影されない”、“鏡には映る”、“本体との間に帽子などの物質が間に挟まっていても影響を受けない”ことが確認されている(英語版公式4コママンガなどではユズの入ったロッカーの天井の上にヘイローが浮かんでいるコマもある)。
このことからヘイローは1種のホログラムのようなもので、物理的な存在ではないようだ。
また、立ち絵のヘイローは明度が常に変化しているものの、暗所を照らすライトのような発光体でないとみられる(少なくとも光源として活用した描写は存在しないし、ヘイローの光が何かに影を落としたスチルもない)。
しかし、通常時から暗所においてまで、その輝きの程度や描写には幅がある。
- エデン条約4章16話終盤のミカのスチルでは、暗闇でヘイローが煌々と輝いている。ミカのヘイローは通常時もキラキラと光をまとっている。
- 5thPV(0:56ごろ)、アイドルライブをみる対策委員会のスチルでは、観客席のモブのヘイローは暗闇に沈んでいるのに対し対策委員会のヘイローは一定の明るさを保って見える
- 最終編4章7話、エンディングで見られるRABBIT小隊のスチルでは、同じ画面内のミヤコのヘイローが一定の明るさを保っている一方で、ミユのヘイローは暗闇に沈んでいる
- 一方4thPV(1:27前後)、夜のキャンプで映るRABBIT小隊のスチルでは、笑顔のミユのヘイローが白く輝いている
- 対策委員会3章28話、列車に現れたヒナのスチルは、瞳とヘイローの紫色部分が明らかに発光している
- アルのメモリアルロビーでは、室内の暗さに反して、アルのヘイローがかなり明るく輝いている
- アル(正月)のメモリアルロビーでは、夜闇の背景を歩くモブのヘイローも一定の光量が確認できる
他色々…こうした明るさの幅がヘイローの個人差であるのか、何かしら感情のゆらぎに依存するのか、ただの演出やビジュアル表現か、そのあたりは不明
気絶中や就寝中など、意識がない時は消える様で、アニメPVにてシロコがベッドで目を覚ます直前にヘイローが頭上に出現しており、ロード画面でも寝ているジュリやヒナタ、ゲテモノを口にして気絶したジュンコの頭上からはヘイローか消えていた他、国内版の4コマでは便利屋面々やヒマリが寝ていたり、チェリノがのぼせたりマリナが気絶した際に消えている為、ヘイローは“意識の具現化”でもあると思われる。
ちなみにモエの家具モーションでは完全にヘイローが消えているが、マリナやヒナタの家具モーションでは寝落ちする際にヘイローがどのように消えるかが見ることが出来る。
破壊
ヘイローが一体なんなのか、まだまだ謎は多いものの、共通認識としてキヴォトスの生徒にとってヘイローは命・人格に相当する重要な存在であり、ヘイローが消失する=死、または廃人になってしまうことが判明している。
ストーリー内ではヘイローの破壊方法として、肉体の限界を超えるような致命的なダメージを与える、または与え続けることによって破壊できる、と述べられている。
つまり、ヘイローを破壊すれば死ぬのではなく、本体が死ねばそれに伴って破壊されるという事であり、「ヘイローを壊して欲しい」という言葉が持つ意味は「殺してほしい」ということになる。
ヘイローは物理的存在ではないので、ヘイロー自体に銃弾を撃ち込もうが、爆破しようが、本体そのものに影響はない。そのためヘイローのみを狙った殺害行為は不可能かつ無意味である。
しかしながら、ヘイローは生徒の人格や意識の具現化的存在であるため、後述するゴルコンダの爆弾のように、肉体は無傷でもヘイローに直接干渉できる力で何かされた場合、生命活動に深刻な影響が出ることは変わらないようだ。
具体的に生徒がどれほどのダメージで死に至るかは不明で、ストーリーでは5.56mm級のマガジン1つ分、約30発を近距離で打ち込まれても気絶する程度であった。
一方、ユスティナ聖徒のミメシスは複製体のためか、比較的少ない弾数で倒すことができ、倒されたユスティナのミメシスは塵になるように消失していく。
アリウス分校やゲマトリアは『ヘイローを破壊する』という爆弾を有していたが、詳しく描写されなかった。
しかし制作者である、ゴルコンダ曰く「先生には効果が無い」との事で、ゴルコンダの『テクスト』の能力によって、“本来触れられないはずのヘイローにのみ直接ダメージを与えられる”という力を付与された、かなり特殊な爆弾だと推察されている。
最終編では「(別の世界線だが)ヘイローが砕け散っている」カットが登場し、これによってどのようにヘイローが壊れるのかが明らかになった。持ち主が絶命した場合、ヘイローはガラスが割れるかのように砕け散ってしまうようである。
例外の一つとして精神が崩壊すると、肉体的には起きている状況でもヘイローは消えているようだ。
形状変化
ヘイローの形状は普通は変化しないが、「神秘が恐怖に反転した」場合、形状が元の形から変化する。
原形をとどめないほどに変わるのではなく、元の形を残した上で、形状が鋭利になったり傷ついて一部が壊れていたりと痛々しい印象となる。
なお、一度形状が変わってももとに戻らないわけではないらしく、完全に神秘が恐怖に反転していなければ、本人を正気に戻せば元の形に戻る(相応の神秘の持ち主が必要になってくるが)。また、本人を正気に戻す以外にもヘイローの形が本来の形状や色に近くなることが確認されているが、その条件は不明。
実際、テラーのヘイローは初登場時と実装時とで見比べると若干修復が進んでいる。
例外?
アロナやプラナもヘイローを保持しているが、彼女たちのものはその時の感情によって色や形状が変化し、また居眠りしている間も消えない。
同様の現象が起きているキャラは他に存在せず、彼女らはシッテムの箱のOSである事から、彼女たちの姿が見える=シッテムの箱はスリープ状態ではないといった理由から、他の少女たちとは性質が違うのではないかとユーザーからは推測されている。
一方、TVアニメ版では机で寝ているアロナのヘイローは生徒達のように消える描写となっているほか、公式のyoutube展開アロプラちゃんねる#15でも、うとうとする中で何度もヘイローが薄らぎ、眠りにつくと消える描写がなされた(動画2:22~)
異世界人
とある科学の超電磁砲や雀魂とのコラボでは、御坂美琴、食蜂操祈、佐天涙子、一姫といったキヴォトスの外から来た異世界人達も、来訪と共に通常時は本来持たないはずのヘイローが現れていた。
各々の世界観とキヴォトスの「神秘」に、何かしらの親和性があるのかもしれない。
美琴は原作でも頭上に光輪が現れる描写があるが、こちらは最早"彼女"とは言えない状態だった上、コラボで実装された美琴のヘイローとは著しく形状が異なっている。
余談
ヘイローは見えているのか?
作品内やスタッフのインタビューでこれに言及した事例は複数回あるが、直近では24/10/18、グローバル版の生放送での質疑応答コーナーで、作品の統括PDキム・ヨンハが触れている。ここでは、
- 生徒は自分がヘイローを持っていることは認識している
- 個人差があるとか、具体的な形については認識していない
- だから覆面をしていると正体はわからない
- 開発部では「息遣いのようなもの(숨결과 같은 것)」だと説明している
- 息は目に見えない、触れることもできない
- 息を見て人の正体を知ることは出来ない
- しかし、「息をしている」「生きている」という認識はできる
- 人それぞれ息が異なることもあるだろう
とされている
(ソース:韓国語版 / 英語版 。ただし英語版は、韓国語の放送をMCが同時通訳する内容。1次ソースは韓国語版の確認をおすすめ )
これが公式設定ならば「素顔は隠していてもヘイローで身バレする」という事は無いという点にも説明が付く。
幼女化したシュンを妹のココナが見抜けなかったり、ワカモがスケバンを影武者に仕立て上げてヴァルキューレ生を出し抜けたり、イブキの描いた絵にはヘイローがなかった事にも説明がつく。
つまりモモミドの入れ替わりのようなネタをやっても大丈夫である。
それ以前から作中ではヘイローの破壊云々の発言や標識に描かれていることから、そういうものがあることを知覚しているのは間違いないのだが、形や色等に関する言及や、ヘイローが消えてないから狸寝入りだ、とかそういう類の会話が一切ないため、キヴォトス人がヘイローを実像として見えているのかどうかが不明であり、しばしば議論となっていた。
先述のイベント「とある科学の青春記録」では、別世界から来た御坂美琴とそれを迎えたエイミ・ヒマリの3者間で「頭の上に変なのが浮かんでる」「美琴は何を言ってるの?」「ヘイローが浮かんでいるのは美琴さんもでしょう?」と会話があるため、少なくともこの3人が全員が視認しているのは確か。
ヘイローを模したオブジェクトが堂々と存在していたり、イベントでマキが岩壁に描いたユウカの絵にハッキリとヘイローが見られる。よって少なくともマキもヘイローが見えているのは確か。
ほか、このように散発的に見えている事例が存在するため、どこまでディティールが掴めているかは解らないものの、おそらく住人たちはヘイローを視認していると思われる(しかし全員が見えているとする直接的な言及はない)。
※なお、作品外(公式4コマやXへのポストなど)では、明らかに色も形もディティールまでヘイローを見分けている事例が複数存在する。これは公式のポスト/公式の作品としてチェックを通っていると思われるが、実際どこまで設定に厳密に描かれているかは分からない(設定を逸脱するスピンオフは往々にしてある)ため、判断としては弱かった。
異世界への進出時は?
異世界人達がキヴォトスに来る時にはヘイローが現れるなら、その逆はどうなのか?という疑問が起きる。
雀魂とのコラボでは、ヘイローは消失しないことが発覚した。
ヘイロー忘れ
世界観的にも重要で、各キャラのアイデンティティとも言えるヘイローだが、意外と形状が複雑な上、折角描いても配置やアングル次第でほとんど見えなくなってしまう(実際にカフェで左右を向いていると、謎の線状態になってヘイローがよく見えなくなる生徒も多い)、案外描き手泣かせな要素でもある。
それ故(意図的な省略か単なる描き忘れかは問わず)公式・二次問わずヘイローが存在しないイラストもたびたび見受けられ、特にtwitter等では投稿後にヘイローを忘れたことに気づき、後程描き足して再投稿する流れが度々見られる。
このように描くのが面倒なヘイローだが、有志が作成したヘイローの素材を利用するほか、「この作品の登場人物のヘイローはあえて省略しています」と前置きしておくという方策(?)をとることもある。
またイベント「船上のバニーチェイサー」によりバニーガール衣装を色んなキャラに着せるのが流行った際、ブルアカを知らないままムーブメントを楽しむ絵描きも多かったことから、省略も含めてヘイロー忘れ状態での投稿が多発した。ブルーアーカイブの設定においては「ヘイローがない=意識か命がない状態」のためギョッとするが、流行りとはそういうものでもある。
また先述通り面倒などの理由から、設定も知っており書き忘れでもないが、ヘイローを描かないという主義の人もいる。究極的には人それぞれの表現に委ねられる。
ファンメイド泣かせの小道具
その性質から、ヘイローはコスプレイヤー&モデラー泣かせな一面もある。もちろん個人差はあるが、例えば
- 立体物であり、生徒によっては制作に莫大な制作費と労力が必要となる
- 頭上に浮いている設定のため、目立たない方法で・浮かせて・固定する手法を要求される
- ブルアカキャラの大きな個性であり、再現するにあたって省くのに抵抗がある
など。割り切ってヘイローなしでコスプレを行ったり、クリアパーツを使ったり、写真加工でヘイローを後付けするパターンも多く見られている。
二次創作的表現
ヘイローの点滅
感情などに応じて形が変化したりするのは原則アロナやプラナだけなのだが、二次創作的表現として、絶頂などを迎えた際にヘイローが揺らぐ描写が複数見受けられる。
腹ヘイロー
妊娠した際に子どものヘイローがお腹に浮かぶ二次創作的表現。詳しくは腹ヘイロー参照。
関連イラスト
基本的に上記忘れがない限り、生徒達のイラストには必ず入っている。個々人のヘイローの形については、個別のキャラクター記事を参照。
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