牛牧ジュリ
うしまきじゅり
「これでもっと、美味しいご飯が作れるようになれますでしょうか?」
ゲヘナ学園の給食部に所属する1年生。ゲヘナでは珍しく常識人の部類で、料理に対する熱意はとても強く、尊敬する部長のフウカと共に全学園生の給食を賄うため、早朝から料理の仕込みなどに精を出している。
性格は生真面目で朗らかなしっかり者。人を思いやることができる心優しい人物で、献身的。
しかし、彼女が手掛ける料理の数々は人知を超えた災害レベルの一皿となり果てる。
「高火力の方が時短になる」というありがちな誤解から調理に銃火器を使用するのはわかりやすい方で、他人がレシピ本通りに作った料理をお玉でかき混ぜただけで味が複雑怪奇なものに変わるなどの不可解な事象を引き起こす、単に「料理下手」と称するのもためらわれる特殊能力の持ち主。
公式Twitterでの生徒紹介では、彼女の料理に興味を示すアロナが「生物兵器」「命は大切にしなさい」と制止されている。
そんな彼女がレシピに頼らず我流で生み出す料理は悉く人体および生命に害をなすのものばかりで、特にEXスキルの発動時に現れるパンケーキと思われる物体は、全体が紫色で緑色の液体を垂れ流し、うねうね動くタコ足の様な触手が生えている。
加えて「また料理が自我を持ってしまったみたいです」という発言から、彼女の作る料理が勝手に動くのは日常茶飯事らしく、もはやネクロマンシーや錬金術の域に達している。
どういうわけかこの料理、EXスキルとして敵集団の中に放り込まれると、戦車に乗っている相手だろうが関係無く敵を引きつけるという強烈な誘引効果がある(詳しくは後述)。
こういった独創的な調理に関して、ユーザー間では「何をどう作ってもポイズンクッキングになってしまうため、成功体験(実技経験)が得られず、料理を学習できないからではないか?」や「必ずポイズンクッキングになってしまう特殊能力を克服しようと試行錯誤した結果、かえって能力が強化されてしまったのではないか?」などの考察もある。
ちなみに作中ではこういった自分の料理を自分で食したり味見する描写が無く、彼女の味覚がどうなっているかまでは不明。
またこういった自身の厄介な特殊能力にはある程度自覚もあり、それでも料理に携わりたいという熱意から、給食部で管理している菜園での農作業に励むなど、料理以外にも精一杯取り組んでいる。が、なぜかそれを忘れたかのように好意で手料理を振舞い、無自覚にテロを起こしてしまうこともある。
給食部部長であるフウカもジュリの熱意を無下にはしたくないため、食材選びや下拵えに専念させることでゲテモノ生成を(ある程度は)コントロールしている様子。そのためか、食材に対する目利きなど、調理以外のスキルは順調に上達している。
なお、現時点でジュリの料理をまともに堪能できるのは、美食研究会でも悪食の申し子たる獅子堂イズミただ一人。他の人物が食した場合、良くて気絶、悪いと食中毒で倒れてしまう。
イベント「夏空のウィッシュリスト」では直接登場はしないが、ジュリが作ったと思われる特製ソースを持ってビーチにやって来たイズミによって、意図せず、そして間接的にではあるが騒動のきっかけをつくってしまっていた。
給食部と美食研究会がまさかの共同作業を行うというイベント「喰積の前にいささか一番勝負」では、イベントの主役である部長達が新年の装いをお披露目する横で新規衣装はお預けとなり、いつもの制服姿で登場。改まった料理勝負の場で、料理人としての本領を発揮するフウカのサポートに徹しており、買い出しでは食材の目利きで活躍するなど、縁の下の力持ちという役柄であった。
なお、本イベントではフウカの指示で「下ごしらえだけ」を手伝っており、その後はフウカがきっちり美味しく仕上げているため、ジュリの奇天烈なスキルは調理の段階で発動するらしい事が判明している。とはいえ、オチとしてやはり焼いた魚が蘇生して暴れ出したため、ハルナの条件反射で爆破処理された模様。
パンちゃん
ジュリがしばしば生み出すパンケーキの怪物。毒々しい紫色をした2枚重ねのパンケーキの間から伸びる短い触手で元気に厨房を跳ね回っている。
EXスキルとして敵陣に投入される問答無用の生物兵器である点を除けば、友好的で知性すらあるという、ゲヘナ給食部のゲテモノマスコット。
ジュリとしても意図してパンちゃんを焼き上げているわけではないため、大抵は部内で処理されるようだが、どさくさに紛れて逃げおおせる個体もおり、晄輪大祭に出店した際には給食部の広報に併せて来場者への注意喚起が出されている。更に同イベントの復刻版で追加された後日談では後夜祭の最中に本当に逃げ出した個体が登場。ただでさえゴタゴタしている会場を更なるパニックに陥れていた。挙げ句イベント「陽ひらく彼女たちの小夜曲」でのサブイベント「ヒナ委員長の秘密のレッスン」にて食堂や万魔殿のテントに大量発生して混乱を引き起こしただけでなく、巨大化した個体が出現して風紀委員会が制圧に駆り出される羽目になった。
コラボカフェでも食べることができる、流石に動きはしないが毒々しい色は健在。とか言っていたらコタマの中の人がTwitterで写真を加工して動かした。
固有武器「給食部の護身用銃typeB」のモデルはM30 Luftwaffe drilling。護身用として持たされているが、たまに調理に使われてしまう。
部活の備品のような名前だが、私物の銃火器を別に持っているのかはフウカ共々謎。
通常版
「これで完成です!…ちょっと待って!?」
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆ | 爆発 | 軽装備 | SPECIAL | BACK | サポーター | SG |
通常スキルでは、最も攻撃力の高い敵の攻撃速度を下げて味方の被害を減らしたり、味方のHPの最大値を増やすことができる。戦闘には直接参加しないSPECIAL枠だが、主に防御面におけるサポート役として優れるので、後述のEXスキルを使わなかったとしてもスペシャル枠に置いておくだけで味方が打たれ強くなる。
しかし、彼女最大の武器はEXスキル。
発動すると、指定ポイントに例のパンケーキを投下し、そこから一定範囲内にいる敵を(たとえ戦車であろうと)容赦なく誘引して毒状態にしてしまう。スキル発動の準備中だろうと強制的に移動させるスキル妨害の効果を持つため、敵の行動を邪魔しながら無防備にし、さらに毒ダメージのオマケまで付けてじわじわとHPを削っていく。
発動位置によっては遮蔽物に隠れている敵を引きずり出せるため、相手の前線を崩壊させるにはうってつけであり、使い方次第でピンチを脱して攻勢に転じることも可能。まさにオート戦闘ではなく、手動でスキルを発動する直接指揮下での戦闘で真価を発揮するEXスキルである。
ジュリのボイスでは味方のために用意したものをうっかり敵に供してしまった様子がうかがえるのだが、尊敬しているフウカが実際に手料理で味方を回復させるスキルを持っているだけに、一抹の切なさが漂うスキルでもある。
……発動中に隣でフウカが諦めたような顔をしているのは見なかったことにしてあげてください。
なお、注意点としてはペロロジラの出してくるペロロミニオンには誘引効果が発揮されず、着弾地点にいる相手に限って毒効果となる。特に色彩化ペロロジラ戦の決戦パートではジュリが強制出撃となるため要注意。また、動かない敵(グレゴリオの音楽隊、ホドのインベイドピラー、ケセドやホド戦で配置される砲台など)も誘引できない。
1周年記念PV
フウカと共にシャーレ発足1周年パーティーの準備に勤しんでいた──ようなのだが、「準備の監督」という名目で襲来した美食研究会によってフウカと共に椅子に縛りつけられるという不憫な目に遭っている。パーティー用のスイーツを平らげていく美食研の蛮行を絶句しながら見つめるフウカと違い、ジュリは項垂れてヘイローも消えているため、何らかの手段で眠らされたか、もしくは気絶させられていると思われる。
どうやらこの一幕はライブ配信されていたらしく、チャット欄には用意されていたケーキの安全性を気にかける書き込みや、どう見ても無事ではない給食部員を心配するスケバンっぽい書き込み(ユーザーネームは“sukeben”になっている)も見られた。
同じカットではイオリが惨状を目にして立ち尽くしている他、直後にはちょうどシャーレに到着したヒナやチナツといった風紀委員会の面々も登場しているため、流石に二人とも間もなく解放されたのではないかと思われる(先生のお出迎え直前には厨房からケーキを持ち出そうとするジュンコと、阻止しようと縋りつくフウカ、後を追って出てくるイオリの姿も描かれている)。
なお、PV後半で描かれる各校自治区の情景では、とある事情で給食部の車両が水没してしまった後の買い出しの様子も差し挿まれ、フウカが運転する原付とロープで繋がれた、ピンク色の自転車(給食部のステッカー付き)に乗るご機嫌なジュリが描かれている。
冬の寒空の下とはいえ眩しい笑顔を浮かべて牽引されている姿からは、色々な目にあってもなお給食部としての活動が楽しいのであろう微笑ましさが窺える。
バレンタインチョコ
バレンタインで渡してくれるチョコレートは、先生たちの予想通りの手作りチョコレート。
と言っても、当初は先生の健康を優先した結果、スーパーで買ってきたチョコを手作りと偽って誤魔化そうとしたようだが、ジュリの手料理の味を知る先生は「違う」と看破。それでも「私の手作りをお渡しするわけには」「体調を崩させてしまうわけにもいきませんし」と躊躇う彼女に、先生はなおも手作りが食べたいと食い下がる。
出来上がったのは紫と緑のオーラを纏ったトリュフチョコレート(リンク先・5列3段)。受け取ったチョコをその場で食した先生は、ジュリの手作りチョコを食べられた喜びに包まれながら気持ち良く卒倒していった。
コメント
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