概要
キヴォトスで様々な事業を展開している大企業。
PMC(民間軍事会社)、銀行経営、リゾート開発、兵器の販売など、様々な分野に手を伸ばしている。
一方で経営方針は"儲かればそれでいい"という悪徳企業そのもので、利益のためなら平気で噓をついたり、武力による実力行使も辞さない。
グループ企業は王冠をかぶったタコをモチーフとしたロゴマークが特徴で、支部にもタコのシンボルが見られる。曰く「それだけ多くの会社を従えているから」という社風を表したものらしい。
よく見るとゲーム内背景のそこかしこにカイザーのグループ企業のロゴを見ることができ、キヴォトスの行政や経済にかなり深く食い込んでいることが窺える。
良くも悪くもハングリー精神が強いのか、ジェネラル曰くその気(損失を無視すれば?)になれば、カイザーの看板を下ろしてまた新しい名前で事業をやっていくことも可能とのこと。
プレジデントを始めとする上層部はゲマトリアのメンバーの一人である黒服と繋がりを持ち、彼と結託・暗躍していたが、1部終章でゲマトリアが半壊状態になった後は連絡が不可能となった。
劇中の動向
メインストーリーVol.1「対策委員会編」にて実質的なメインヴィランとして登場。第2章まではカイザー配下の民間軍事会社の代表であるカイザーPMC理事と対策委員会が争いを繰り広げる。
メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点編」では、黒服からの情報提供でアビドス砂漠に眠るウトナピシュティムの本船を見つけるや否や、連邦生徒会の幹部である野心家のカヤを逆に利用し、連邦生徒会やシャーレを武力制圧。キヴォトス全土の掌握を画策する。
しかし、直後に現れキヴォトスを侵食し始めた「色彩」と呼ばれる謎の存在の前には、我が身を守るだけで精一杯の状態に陥り、どさくさに紛れてそそくさと退却。
エピローグでは倒産の危機を復興事業の斡旋により回避し、カヤと復縁し再び手を組み直したが、その後「カルバノグの兎編」第2章における一件で彼女が逮捕されると、関係部署もろ共切り捨て、無関係を装った。
「対策委員会編」第3章以降は表向きはアビドスから手を引き、保有していた資産をセイント・ネフティスに売却したが、その結果彼らがキナ臭い動きを見せるや、背後にあった超兵器の実在を突き止めUターン。
プレジデント自らカイザーPMCを率い、企業同士がぶつかり合う瞬間を突いて一網打尽にし、兵器の使用キーと服従を強要。だが紆余曲折あって結果は大失敗に終わり、グループを総動員したものの活動そのものが暫く縮小する程のダメージを負い、弱体化してしまった。
エピローグでは超兵器も負の遺産としてゲヘナ学園が念入りに破壊した為、手に入れることは不可能となり、プレジデントの野望であるキヴォトス掌握は完全に潰える結果に終わり、プレジデント本人も目標を失ったのか、ずっと入院生活となっている。
これだけの問題を出している組織だがあまりにも巨大すぎるため迂闊に制裁し存在を無くしたら雇用や事業などの形で経済に関わる問題が大きく消すに消せないなど社会にガッツリ組み込まれている。
それを証明するように、『カルバノグの兎編』2章では連邦生徒会長代行である七神リンからカイザーへの処罰案が提示され、連邦生徒会内で議論が行われるも、カイザーを失う事で生じる悪影響を恐れた一部の連邦生徒会員から反発があり、一向に結論が出ない状況となっていた。
但し、カイザーコーポレーションが弱体化し、結託していたゲマトリアが半壊滅しても、キヴォトスには未だ未知の脅威が潜んでいる事、ゲマトリアが作り出したシステムが残り続ける限り、平穏が訪れるのは暫く遠いだろう。
グループ企業
カイザーコーポレーション
グループ本体。王冠をかぶったタコをロゴマークとする。
カイザーローン
グループの金融部門。王冠をかぶったタコを図案化したロゴを使う。傘下にダミー会社をいくつも抱えているらしく、オクトパスバンクもその一つ。
オクトパスバンク
カイザーPMC理事が失脚後に営業職員として働いている銀行。カイザーローン傘下のダミー会社の一つで、オクトパスという名前からも、カイザーグループの息がかかった銀行であることは丸わかりである。
やっていることも親会社と大して変わりない…というよりも、手口がワンパターンで、知っている人間からすればカイザーの仕業だということがすぐに分かるが、カイザー側はあまり気にしていない様子。
カイザーインダストリー
名前からして製造業を担っていると思われるが詳細は不明。王冠をかぶったタコを真上から見た形のロゴを使用し、カイザーインダストリーと堂々と掲げている。
カイザーコンストラクション
建設部門。カイザーローン同様に王冠をかぶったタコを図案化したロゴを使用しているほか、他がアルファベット表記でカイザーと表記するのに対し、堂々と「カイザー」と掲げている。最終編エピローグでの復興事業にも絡んでいる。
カイザーコンビニ
コンビニ事業。王冠をかぶったタコのキャラクターに「26」の文字が掲げられる。ただ、シャーレのオフィスがあるビルには入居していない(ソラが働くエンジェル24が入居している)。ちなみに26は『26時間働く』という意味で、とんでもないブラック企業である。
カイザーPMC
民間軍事会社。タコをモチーフとしたと思われる、三角形のロゴを使用。対策委員会編から登場し、度々先生や生徒達と対立しており、武力衝突もしばしば。数は多いがキヴォトスのネームド学生ならそれなりの数を相手にしても簡単に倒せる程度の実力しかなく、はっきり言って弱い。
カイザーセキュリティ
カイザーPMCの子会社にあたる警備会社。カヤの再クーデターで実権掌握後にキヴォトスを警備すると称し、カイザーグループによる圧政の実行部隊として活動。
しかし、爆破テロ計画を知ったRABBIT小隊と先生、カヤに反発したヴァルキューレやデカルトら一般市民による抵抗を受け、テロは失敗。カヤ失脚後はカイザーセキュリティの勝手な行動と親会社から切り捨てられてしまった。
所属人物
カイザーコーポレーションの重役。その名前からコーポレーション全体のトップと思われるが詳細は不明。杖をついたスーツ姿のロボットの姿をしている。
連邦生徒会長が残した「クラフトチェンバー」のアクセス権や「無名の司祭」のオーパーツについても存在を知っているなど、計り知れない人物。
詳細は個別記事にて。
カイザーPMCの幹部兼司令官で、軍服を着たロボットの姿をしている。不知火カヤと癒着関係を結んで、部隊などの兵力貸与をしていた。プレジデントからの信任も厚い。
詳細は個別記事にて。
カイザーPMC代表取締役で、大柄なロボットの姿をしている。対策委員会をめぐる本編での失態が原因で、現在はオクトパスバンクの営業職員にまで失脚する。
詳細は個別記事にて。
関係者
ハイランダー鉄道学園の生徒。かつてカイザーに所属しており、敵対するセイント・ネフティスに移転した現在でもコウモリ的な傭兵の立ち位置。
しかし帰属意識は薄く、自らの目的のため両陣営をあっさり裏切った。
カイザーの系列企業である「カイザーセキュリティ」の社員に強引にされてしまったロボット系住民。
カイザーを離反しヴァルキューレと共闘、そのまま退職(クビ?)になる。