「まあ、原則なんて知ったことではありませんね!」
プロフィール
※『ブルーアーカイブ オフィシャルアートワークス 2』より
※注意
このキャラクターは時折過剰なキャラヘイト表現や、「似たような人物」など本来の記事内容の趣旨からズレた書き込みが行われる事があり、それが原因となって編集合戦へと発展する事があります。
原則中立性のある記事を保つ為、そして無益な編集合戦及び、公式や演者などに対する風評被害を防ぐ為にも、そういった悪意を含んだ書き込みは極力控えるようお願い致します。
人物
常に笑顔の表情を保ち、柔和な態度で接してくるが、どこか裏の意図があるような怪しさを漂わせる。
キヴォトスの治安維持の責任者である為、防衛室直轄の組織であるヴァルキューレを自身の指示で動かす事が可能。
初登場はメインストーリーVol.3「エデン条約編」での連邦生徒会の記者会見シーン(CG内に描かれているのみでセリフはない)だが、本格的に登場するのはVol.4「カルバノグの兎編」からである。
先生との初対面時には、自分やヴァルキューレに代わり治安問題を解決している先生に感謝を伝え、連邦生徒会の組織構成を説明。
SRT特殊学園の閉鎖に関しては反対派であることを語り、暴動を起こし一時的に収監されていたRABBIT小隊は彼女の手引きによって釈放された。
第1印象は物腰の柔らかい、話の通じる官僚といったイメージだが、その本性は、自分は特別な人間だという自負に基づく高慢な自信家で、なにかと自身を「超人」であると嘯く。
防衛室長という治安を司る役職のトップに就いていながら、黒い噂のあるカイザーコーポレーションと結託して汚職を働いており(※1)、ゆくゆくは自分が連邦生徒会、ひいてはキヴォトスの頂点に立とうとしている野心家でもある。
また、先生やシャーレに対しては表向き好意的に接しながらも、連邦生徒会長に匹敵する特権を有しているシャーレの存在を脅威と考えており、シャーレの解体もしくは権威の失墜を目論んでいる。
そのため、表面上は柔和な物腰をとりつつも、裏では冷酷・容赦ない態度で部下いびりや切り捨てを平然と行い、学園の再興を約束に手駒に加えた元SRTのFOX小隊を使って、自らに靡かない役員を秘密裏に襲わせ休職に追い込むなどしていた。
そんな彼女の内面を直に知る者、またはそれに勘づいている者達からは全く信用されておらず、自ら「人望がない」と自嘲している。
官僚としてはともかく、組織のトップが務まる器とはお世辞にも言い難く、そもそも本人も「邪魔者は片っ端から潰す事が、統治者の在るべき姿」と断じているかなりの暴君気質である。
それ故か、(少なくともカヤの視点からでは)誰からも信用され「超人」と称されていた連邦生徒会長に対して劣等感とも憧憬ともとれる複雑な感情を抱いている様子。
好物はコーヒー。「特別なモノ」に対する執着からか、値段の張るもの、希少で手に入りにくいものを好んでいる。
※1 カルバノグの兎編第2章の回想シーンによると、防衛室は(おそらくカヤが室長ではなかった)2年以上前からカイザーと癒着関係にあったことが語られており、カヤ個人というよりも防衛室という組織自体が古くからカイザーと結託していたことが示唆されている。
作中での動向
メインストーリー最終編「あまねく奇跡の始発点編」では、彼女とこれ以上手を結んでおく必要はないと判断したカイザー側に一方的に裏切られて拘束されるが、騒乱の中でFOX小隊に自身を救助させ、同時にシャーレのオフィスビルの地下からなんらかの品物を盗み出させていた。
エピローグではカイザーと再び手を結び、新たな火種として暗躍を開始することが描写されている。
そして「カルバノグの兎編」2章においてFOX小隊を用いた工作や、デモ隊の扇動などで七神リン代行政権の信用を大きく失墜・失脚させ、ついに自らが連邦生徒会長代行に就任。
直後シャーレを正式に傘下に取り込むべく先生へ契約をもちかけるも、負うべき責任についての思想が根本的に噛み合わず、きっぱりと断られて終わる。
ここまでは比較的順調に計画を進めることに成功したカヤであったが、トラブルや問題児だらけもとい「学園都市の皮を被った世紀末世界」とも称せるキヴォトスを治める立場に就くことの意味を彼女は甘く見ていた。
文字通り超人的な執務能力を前提とするワンマン体制な組織を運営していくことによる心身への負担、全く阿らず元の姿勢を貫くモモカやアオイ、先生を助けたカンナに対する処分(※2)に反発した公安局の「ストライキ」と称したサボタージュ、雇ったデモ要員の人選ミスなど計算違いが相次ぎ、何も自分の思い通りにならない状態が続く羽目に。
こうして散々ナメられまくった結果またもカイザー側から見限られそうになり、2つ返事で信頼されていた(と少なくともカヤには見えていた)連邦生徒会長と自分との違いに精神的に追い詰められ、遂には大量破壊兵器(サーモバリック爆弾)を使って周辺地区ごと吹き飛ばす事で恐怖政治を行おうとする前代未聞の暴挙に着手。
だがそんな計画が真っ当な人々に看過される筈もなく、実行を阻止せんと離反したRABBIT小隊やヴァルキューレ等と全面衝突になり、最終的に私兵部隊諸共制圧された。
その後、先生に媚びを売り保身を図るも「(自分にではなく)リンをはじめとした迷惑をかけた人たちに謝りなさい」と断られ、同時にFOX小隊から提供された不正の証拠をミヤコが開示したことでカヤの本音を知り激怒したハイネ達役員にも弾劾される孤立無援の状態に陥る。
結局最後はRABBIT小隊によって逮捕され連邦矯正局に投獄された。
カヤの逮捕に合わせて追及が向かったカイザーは子会社の責任として切り抜け、共に矯正局送りとなったFOX小隊は自分たちに対する処分に満足しているため、結果的にカヤのみが破滅した形である。
※2 カンナに対する処分はカンナ自身が語っていた通り、組織の規律を保つためには必要かつ必須な人事であり、横暴とは言い難い。特にヴァルキューレが警察組織という連邦生徒会麾下の暴力機関でありカンナがその一部署のトップという立場である以上、結果的にカンナの行動がシャーレ奪還に繋がったとはいえ、結果論から不問として例外を生み出してしまうこと自体が(いくらキヴォトスとはいえ)問題になってしまう。
予言(?)と謎
そうして表舞台から消えたカヤは、クロノスの報道によれば一連の行為は私欲によるものではないと主張し続け、移送の折には「いずれ本当の超人が現れ、誰もが私の意思を理解する」といった旨を言い残したとされる。
「本当の超人」とは誰を指すのか、自身が返り咲く宣言か、何らかの到来を予言したか、はたまたただのデマカセなのかは、エピローグにカヤが一切登場しないため不明。
マイはこれを気にかけていたが、番組にゲストで呼ばれたデカルトは一笑に付している。
また、上述した最終編にてFOX小隊にシャーレから盗み出させた品物の正体が何であったのかも結局明らかになっておらず、カヤがクーデターを決意した真の理由なども含んで多くの謎を残したままカルバノグ2章は幕を下ろす。
装備
FNハイパワーをモデルとしていると思われる拳銃の所持が確認されている。
余談
カルバノグ2章において明らかになった(本作の登場人物にしては逆に珍しいほどの)傲慢かつ小物な性格が多くのプレイヤーから失笑を買うことになったが、あまりの裸の王様っぷりに一部からはネタキャラ的な人気も得ることになった。
ちなみに退場時に流れたのもあの曲。
一方で、情けない面が目立ちながらも、理不尽や不条理が絶えないキヴォトスの社会に向き合いきれず、それでも抗おうと足掻く一般人寄りの姿は評価及び共感されており、その点からもキャラとしての人気を得ている。
見方によっては先生以上にプレイヤーと同等の感性や思考を有しているキャラとも言えるのが皮肉かもしれない。
その他、(やり方こそ最悪であったが)彼女の打ち立てた政策の方針自体は妥当なものであることに加え、上述したカンナに対する処分、さらには子供である生徒でありながら大人の対応もできる政治手腕などから、官僚としては十分なほどの能力を有していることがうかがい知れ、決して無能な人物ではないことがわかる。
特に一度自分を一方的に裏切ったうえに連邦生徒会に対して事実上の武装蜂起を決行したカイザーに対する業務停止命令を回避させたり、再び手を結ぶなどの選択をするのは作中の生徒たちではまずできない(というより感情が先だって選択肢に入れない)ことである。
こうした「大人のやり取り」ができる点はカイザー側からも評価されており、「プレジデントが認めただけはある」「防衛室長は(政治というものを)よくわかっている」というセリフをジェネラルが口にしている。
言ってしまえば、カヤにはキヴォトスという魔境の統治者に真に必要とされていたもの“だけ”が欠けていた。
そのことが彼女と連邦生徒会長、さらには先生との明暗を分けることになった。
あまりにもあっけなく退場したが、上述した謎を多く残していることから今後もメインストーリーの重要な局面に関わってくるのではないか、という期待を抱いているプレイヤーも少なくない。
ちなみに、巨乳に対して個人的に妬みの感情を抱いているのか、リンを敵視していた理由の1つもそれだったことを匂わせるセリフを口にしている。
偶然かそれとも意識してのことだったのか、少なくとも作中で確認できるカヤ派閥のメンバーは全員貧乳である。
ただし、これは窮地に立たされたことで自暴自棄を起こし巨乳を理由にリンに対する愚痴をぶちまけたカヤとその場にハイネがいたことからモエが冗談半分で口にした仮説であるため、(巨乳に対する嫉妬も含んで)本当に意識していたのかどうかは微妙なところ。
そんなリンとは体型だけでなく役員として得意不得意な分野や「責任」に対するスタンスがまるっきり正反対だったりする。
角や動物耳が無いためヒューマンタイプだと思われるが、糸目を見開いた際に見える瞳孔は、山羊などと同じ横長タイプである。