概要
ブルーアーカイブで使われているBGMの一つ。作曲はミツキヨ氏。正式なタイトルはスペースのある「Unwelcome School」。
意味を訳すると「学園には歓迎しない」「登校禁止」辺りだろうか。
ギャグシーンで頻繁に使われているノリの良いBGMなのだが、メインストーリーVol.1で便利屋68がやらかすシーンで先生達に強い印象を残した。
そのためか、半分便利屋(というよりその社長である陸八魔アル)のテーマ曲化していたりする。作曲者のミツキヨ氏も「陸八魔アルが登場するときよく出てる魔法のBGM」と紹介しているほど。
公式も便利屋68のアニメーションPVでこの曲を使っている。
ただ、実際にはアルちゃん社長ばかりではなく、
- 真のアウトローによる銀行強盗シーン
- 露出狂と先生が部屋で並んでいたところを他人に見られる
- 便利屋社員による悪い大人への「挨拶」
- 野宿中の特殊部隊が五右衛門風呂に入っている時に近くにいた先生に対してミサイル発射
- 覚悟ガンギマリの超きわどい衣装で大真面目な顔して出てきたシスター
- 連邦生徒会の中の悪徳役員が脳筋役員に弾劾され失脚
- 美食を求めるテロ組織が給食部に突入
- 例の『あっちむいてホイ』
- 過去の後悔とトラウマを乗り越え、物思いにふける少女の後ろで喧嘩を始める狼二匹
など、トラブルメーカーが多過ぎる本作では、いろんな人がこの曲でギャグ時空に巻き込まれている。
言ってしまえば「生徒たちが何かしらやらかした時のBGM」。常日頃から事の大小問わず騒動の絶えない、キヴォトスの日常を象徴するBGMの一つといえるかもしれない。
その一方、メインストーリーを中心に若い生徒達が心身ともに辛い目に遭ったり、極限の選択を迫られたりするシリアスな展開も多い本作において、このBGMが流れ出すと途端に場面がギャグ時空に陥り、少なくとも先生達が心を痛めるようなオチにはならないため、勝利確定BGMとも認識されている。
実際、メインストーリーの中でも終始シリアスな章はそれを中和するようにコレでオチがつく事がほとんど。
サウンドトラックには長らく未収録だったが、韓国版の公式YouTubeチャンネルではアレンジ版を聞くことができる。
そして2023年7月、「Original Soundtrack Vol.4」にて遂に収録。しかも1トラック目というVIP待遇である。
これを意識したのか、本CDのジャケットは便利屋68が担当している。(ちなみにこれまでのサウンドトラックのジャケットは各章の主役又は主役部活が担当していたため、実は異例の人選だったりする)
なおVol.5もメインストーリーの主役でない部活が担当したので唯一ではなくなった。
ちなみに2023年7月26日付のSpotifyの「Daily Viral Songs(日本)」では、Unwelcome Schoolが1位をかっさらっていった(なお、このランキングはバイラルチャートで、再生回数ではなく、「Spotify上から様々なSNSでシェア・再生された回数などのデータを元に、『いまSNSで最も話題になっている曲』をSpotifyが独自に指標化したもの」とされる。要はSpotifyから共有・再生されてSNSでバズった曲のランキング)。
なお、この曲と同じメロディーラインを持つが、調子の穏やかで対照的なアレンジのBGMも最終編で使用された。こちらはミツキヨ氏によると、タイトルはそのものズバリ「Welcome School」とのこと。こちらもSoundtrack Vol.4に収録されている。
アニメ版のハルカやカヨコなど便利屋68メンバーの紹介PVでもしれっとラッパを使った新アレンジverが先行で流れていたりする。
ネットミーム
ちなみにこの曲、疾走感と汎用性の高さからか2022年に、なおかつほぼ同時期に複数ネットミーム化している。
以下、代表的なシリーズ。簡単な説明こそするが、詳しくは各個別記事へ。
Let's Go Meme
スタイロフォンの簡単な演奏後にLet's Go!と叫び、喜ぶという全体的に短めの時間で作られている音MAD。上述の作曲家ミツキヨ氏のTwitterでも本楽曲を用いたその動画への引用RTがなされていただけでなく、本楽曲を用いたものが同シリーズ内でもトップの再生数を誇る。
そして、まさかの公式ライブにて逆輸入の形で演奏されることに(イントロが1ループ追加されている)。後述の半公式リミックスでもノリは違うが「Let'sGo」のフレーズが入っている。
これには音MADを制作した、スミワケ氏本人も逆輸入された驚きと感謝のコメントを残している。
ノリノリ◯◯シリーズ
本楽曲をBGMにした音MAD。ブルーアーカイブ内ではドタバタ劇の際に使われることが多いため本来はノリノリな楽曲ではないのだが、ツインターボ(ウマ娘)がこの楽曲をBGMにノリノリに踊るような音MAD「ノリノリターボ」が投稿されて以降、ノリノリ○○シリーズと呼ばれるようになった。
現在はここに帝京平成大学ネタが混ざってしまい、ノリノリ〇〇シリーズはUnwelcomeschoolに合わせて「帝京平成大学のここがすごい!」とキャラクターが歌うものになっていることが多い。
もはや○○だけで曲作れるから
Let'sGoMemeとノリノリ〇〇シリーズからは少し遅れてネットミーム化したシリーズ。
ぼっち・ざ・ろっく!の山田リョウの素材だけでUnwelcomeschoolを演奏する音MADが投稿されて以降、
他作品の素材でも同じフォーマットで演奏する音MADが沢山制作された。
シンプルな画面レイアウトが特徴的。
さらには外国人のおじさんに演奏されたりもしている。
影響
こうした結果、2023年のネット流行語100の中に「Unwelcome School」がノミネートされた。
2024年にコラボした雀魂でも、コラボイベントのBGMに起用された(このコラボでは便利屋68からアルとムツキが参戦しており、それにちなんだものかもしれない)。
Google play Japan主催の「最強エンタメ試験」において選択科目としてブルーアーカイブが登場した際にも『BGMを視聴し、該当するシーンを答えよ』という問題でUnwelcome Schoolが採用されたが、その際に使用されたカットが『覆面水着団の正体を事務所で教えられ、驚嘆する陸八魔アル』だったことから「(BGMを)聴く前から答えを察してしまう」回答者が続出する珍事に発展してしまった。
こういった経緯から「ブルーアーカイブは知らないけどこの曲は知っている」と言う人が増える結果に。
もしこの曲を通じてゲームの方にも興味が湧いたのであれば一度プレイしてみては如何だろうか?
関連動画
Unwelcome School
Welcome School
公式ジャズアレンジ
生演奏
関連リミックス
Unwelcome School (MRM REMIX)
各社音楽ゲームへの楽曲提供で知られる、モリモリあつし氏によるリミックス。
元々は二次創作作品として公開された楽曲だが、2024年2月7日よりアーケード版『太鼓の達人』に収録される運びとなった。
(外部リンク:当人によるXへのポスト)
関連項目
陸八魔アル…本来は彼女のテーマ曲ではないが、半ばテーマ曲扱いされている。