概要
盗賊・石川五右衛門が処せられたの釜茹での刑にちなんで名付けられたされる、ジャパンの風呂の一種。亜種としてメイン画像にもある「長州風呂」(後述)や、ドラム缶風呂などが存在する。実はとてもエネルギー効率がよいお風呂でもある。
その構造は次の通りとなっている。
入浴の際はゲス板を押し沈める様にして入るのが基本である。
直火で熱せられている以上、直接鉄の鍋に足が触れたら当然、火傷する。
また風呂桶が木製なので、背中をあずけることも出来る。
十返舎一九の『東海道中膝栗毛』では、小田原の宿で弥次さん喜多さんが入浴の際、上記の五右衛門風呂への入り方を知らずに底板を取って足を火傷し、思案の末に便所の下駄を履いて入浴するも喜多さんが釜を踏み抜いて壊してしまい大騒ぎになる、という話が描かれている。
長州風呂
前出の構造のうち、2.の鉄鍋と3.の木製の桶の代わりに、大きな一体型の鉄の湯船になっている物は「長州風呂」と呼んで厳密には区別する。
このタイプは当然ながら背中をあずけることは出来ない。ドラム缶風呂もこの一種となる。