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概要編集

電子楽器の一つ。

平面になった鍵盤状の金属板を専用のタッチペン・スタイラスで触れることにより内蔵スピーカーから音が出る。

他の操作は鍵盤の横についた電源スイッチとビブラートスイッチ、そして、チューニングコントロールのみである。

また金属板をスタイラスでなぞることで独特のグリッサンド奏法を行うことができる。広義ではアナログシンセサイザーの一種であり標準・低音・高音のバージョンがあったが、標準バージョンが最も一般に普及した。


もともと子供の玩具として設計されたため操作は非常に単純であるが、独特の音色などから大ヒットした。ジョン・レノンデヴィッド・ボウイクラフトワーク等が使用したことでも知られる。


後にスピーカーパネルに模擬木材を使用し、ボリュームコントロールを備えた新モデルが登場した。しかし1975年に製造中止された。


1977年に「350S」と呼ばれる大型の上位バージョンが発売。音階の増加や様々な音色が追加された他、2本のスタイラスが付き、手をかざすことでビブラート・ワウ効果が出せる光センサーも装備されていた。


タレント・音楽家のロルフ・ハリスは、イギリスでスタイロフォンの広告宣伝を数年間務めた。





復刻版編集

2007年にRe:creation社Dubreq社と協力し、中国製による復刻版「Stylophone S1」が発売された。

オリジナルのデザインを踏襲し、右側面に音量コントロール、鍵盤手前に音色変更スイッチ(オリジナルクラシックを含む3種)、MP3(外部)入力端子が追加された。

以降、Dubreq社より様々なモデルが発売されている。日本でも一部の楽器店やネット通販などで輸入販売されている。



Stylophone S2編集

2012年12月発売。



Stylophone Beat Box編集

他のスタイロフォンとは一線を画したドラムマシンモデル。13音に分かれた円形のパッドをスタイラスでなぞり、ドラム・パーカッションおよびベース音を各3種のサウンドバンクから設定・演奏できる。

テンポコントロールや、基本的な録音・ループ機能を搭載。



Stylophone GEN X-1編集

2017年発売。LFO、アナログディレイ、ローパスフィルタ、エンベロープのコントローラーノブ操作で音色を様々に変化できる。

リボンコントローラー、サブオクターブスイッチ、外部入力端子も付き、他の音源のエフェクターとしても使用できる。



Stylophone GEN R-8編集

2019年発売。外見は従来よりもかなり大型で、より高価なアナログシンセサイザーに近づけた機能を装備。初回ロット500台限定発売。



Stylophone Analog Sound S1編集

2020年発売。Stylophone S1の後継モデル。外見は前モデルと似ているが角の丸みが少なく、補助入力も無い。

内部的には、555タイマーICをベースとしたアナログオシレーターによるデジタルサンプリングに置き換えられ、トーンセレクターは3オクターブ。音色は1970年代のオリジナル版に酷似している。



Bowie Limited Edition編集

2021年発売。2016年に死去したデヴィッド・ボウイへのオマージュとして発売されたAnalog S1の限定モデル。

オールホワイト仕上げで、ボウイの公式ロゴが付いている。ボウイの写真・インタビュー・一部楽曲を収録したカラー印刷の小冊子が付属。



Stylophone BEAT編集

2023年発売。Stylophone Beat Boxの後継モデル。ドラム・パーカッションおよびベース音を各4種から設定・演奏できる。







関連タグ編集

電子楽器 シンセサイザー


Let's_Go_meme:本楽器の存在と人気度を爆発的に上げた。






外部リンク編集

stylophone.com - Dubreq社公式サイト


引用:Wikipedia スタイロフォン

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