覚悟礼装
かくごれいそう
「……ええ。これが私の覚悟です。」
ゲーム『ブルーアーカイブ』に登場するサクラコが着用したユスティナ聖徒会の礼装。
後述する理由からファンからは「覚悟」などと呼ばれることが多い。
シスターフッドの前身にあたる組織「ユスティナ聖徒会」の聖徒会長がアリウス自治区に残した品で、サクラコがアリウス自治区から回収した。
そして、キヴォトスの命運を賭けた決戦の1つである第4サンクトゥム攻略戦において、サクラコはかつてアリウスを秘密裏に保護し導いたユスティナ聖徒会の礼装を身にまとうことで、アリウスと再び協力する姿勢を示し、現場にいた一同に対して憎悪の連鎖を断ち切る「覚悟」の表明を行ったのだが…。
その姿は、頭巾を被ったあまりにも際どいハイレグ、それも下半身部の急角度のみならず、上半身も腰~首元まで、さらに両手の五指に至るまでラバーめいた光沢ある黒い一枚の布地で全部覆われたハイレグレオタードと、全身タイツとシスター服を混ぜたようなデザインであった。
ここまでならプレイヤーからの印象というだけで済む話であったが、あのハナコが黙ってはいなかった。
その姿を見たハナコは、まるでプレイヤーの心を代弁するかのように的確で怒涛のツッコミをサクラコに叩き込むのであった…。
一応、前述の通り本人は真面目な理由で着用しており、作中で登場したユスティナ聖徒会のミメシスたちもほぼ同一デザインの装束(差異は、サクラコが素顔を見せているのに対し、ユスティナ聖徒ミメシスらは全員アリウスの一般生徒らのようにガスマスクを被っていることくらい)を身にまとっていることから、これが本当に伝統的な礼装であることは確かなのだが、サクラコを敬愛し、また装束が伝統的なものであることを知るはずのヒナタやマリーにすら、あまりにも場違い&下半身の露出度がキワどすぎる格好に困惑の表情で迎えられた(なおサクラコは、歴史の故事に倣い纏ったこの戦装束が「破廉恥」であることにはまったく思い至っていなかったようで、ハナコが指摘を並べヒナタやマリーたちも赤面して直視を避ける中、なぜ自分がそのようなリアクションを取られるのかわからずひたすら困惑していた)。
そしてハナコも、サクラコ自らが尋常ではない覚悟をもってその破廉恥な服を纏ったと独りで納得し、自分の至らなさを勝手に実感するや「私も覚悟を決めねばなりませんね」と告げ、その場でいつもの白いセーラー服を勢いよく脱ぎ捨て、スクール水着姿になった。
(なお、そんなハナコの奇挙に対するサクラコの反応は、またしても「困惑」。まあサクラコ的には、「真剣な理由や歴史的由来ある礼装着用」に並ぶためのハナコの覚悟とやらが何故「何の変哲もない自校のスク水」なのか、理解に苦しんだ故の反応だったのだろうが…)。
そしてそれをもって、ハナコは「これで、全ての準備は整いました」と第四サンクトゥムの攻略にかかることを宣言した。
同シーンのBGMはギャグシーン向けのBGMとして有名すぎる『Unwelcome School』がハナコのツッコミと共に流れ始めてしまい、ハナコがまくしたてるようなツッコミをする度にドドーン!と大きなSEが鳴り、そのツッコミを強調するなど、決戦直前とはまるで思えないような締まらない空気の中で第4サンクトゥムの攻略戦が始まってしまうのだった。
ユスティナ聖徒会のミメシス「ユスティナ信徒」が着用する同種の装束は下のイラストの様なものになっている。
シスター服に見られる頭巾と形状がら、シスター服の一種と思われる。
また、エデン条約編においてアツコも生贄の儀式に際して死に装束としてよく似たハイレグ衣装を着用させられている。(ただし頭巾や肩掛けはない)
彼女自身もマエストロによって「戒律を守護せし者の血統」つまりユスティナ聖徒会の子孫である事が明かされており、サクラコが着用したハイレグレオタードと同じくユスティナに受け継がれた覚悟礼装だったと推測されている。
2023年の夏コミでは国際展示場駅に張られたブルアカの広告にてサクラコが「(参加者について)覚悟を決めた顔でいる」とコメントしていたりする。当然ながら覚悟礼装姿ではないが。
上述の通り、なかなかに際どいハイレグだったことから類似するような衣装がまとめて『覚悟』と言われたり、鋭角具合が鋭ければ鋭いほど『覚悟が決まっている』などと覚悟=ハイレグの角度の様な認識に…。
サクラコがこの衣装を着用しているイラストが最も多いが、同じシスターフッドのマリー、ヒナタに着用させたイラストも多数確認できる。