概要
E-HERO ネオス・ロード(イービルヒーロー ネオス・ロード)は、『遊戯王OCG』に登場する悪魔族・闇属性の融合モンスターである。
覇王十代をモチーフにしたモンスターであり、TVアニメ「遊戯王デュエルモンスターズGX」では登場の実現しなかったE-HERO版のネオス。
カードテキスト
E-HERO ネオス・ロード
「E・HERO ネオス」(またはそのカード名が記された融合モンスター)+フィールドの効果モンスター
このカードは「ダーク・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合、
またはこのカードがモンスターゾーンに存在する状態でモンスターが相手の墓地へ送られた場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールを得る。
(2):フィールドのこのカードは戦闘・効果では破壊されない。
解説
E-HEROの融合モンスターであり、召喚には大きく分けて
- テキスト通り『ダーク・フュージョン』を用いて融合召喚
- 『ネオス・フュージョン』や『フェイバリット・コンタクト』で召喚条件を無視して特殊召喚
- 『ダーク・コンタクト』を用いて特殊召喚
の3通り方法がある。
「比較的高コストなネオスが必要」、「ネオス以外の融合素材はフィールド上にいなければならない」と言う縛りはあるが十分対策可能なレベル。
特に2番目の召喚方法では「融合素材にネオスが必須」と言う制約はあるものの、効果自体は汎用である上に何よりネオス・ロード自体が「ネオス」モンスターである事からこちらの召喚方法を採用したE・HERO(エレメンタルヒーロー)デッキでも活躍できる。
効果は「コントロール奪取」と「戦闘・効果破壊耐性」。
前者は「敵対する決闘者を収容所送りにして洗脳、配下にする」と言う覇王軍の作戦をモチーフにした効果と思われる。
余談
「遊戯王GX」本編には登場しなかった「覇王十代の用いるネオス」とも言えるこのモンスター、一見するとただ単にE-HEROに堕ちたネオスのように見える(そして悪魔族闇属性のモンスターカードになっている為実際にそうなのだが)。しかし元々
- E-HEROネオス = 正義の闇の波動を受けたモンスター
- 覇王の力 = その正義の闇をコントロールして破滅の光に立ち向かうための力
であるこれら正義の闇と縁深いもの同士の融合であるネオス・ロードは、E-HEROの名を冠しながらもネオスの正統進化形態とも言えるのである。
その禍々しくもネオスの面影が強く残ったヒロイックな外見や、E-HEROでありながらE・HEROでもネオステーマデッキでも活躍出来る汎用的な性能、そして「ネオス」のワードが残った名前からも、他のE-HEROとは一線を画す存在となっていることが分かる。
また目の下には白い涙ラインが走っており、これは遊戯王GX3期OP「ティアドロップ」になぞらえたものとも言われている。
この様にGXファン待望とも言える数々の要素を引っ提げてネオス・ロードは発表された。
しかし、そんな熱いキャラクター設定とは裏腹に、覇王十代の鎧の前掛け部分を模したであろう股間部の模様がとんでもない鋭角のハイレグに見えることが大きな話題になってしまった。
特に鋭角すぎるハイレグ衣装を数多く世に送り出してきたコンテンツであるかのソシャゲと比較される事が多く、挙句の果てには同作の特定の衣装になぞらえた覚悟ネオスなどのあだ名も誕生してしまった(有志による比較動画はこちら)。
勿論これは体に刻まれた紋様であり、実際にこんな衣装を着ている訳ではないのだが、あまりの鋭角ぶりに後ろがどうなっているのかを心配する声なども上がっている。
カード名にE・HEROが無いのでネオス系サポート『ミラクル・コンタクト』に対応できず、融合素材がフィールドの効果モンスターなのでE-HERO系サポート『ダーク・コーリング』にも非対応となっている。