概要
テレビドラマ『相棒』の主人公・杉下右京警部が係長を務める窓際部署。
警視庁本部庁舎3階の組織犯罪対策部組織犯罪対策五課の奥に、居を構えている。
警視庁が不要と判断した人材を右京の下に付かせて、自然に辞めさせるための役割を持ち、警視庁不要人材の島流し、警視庁の陸の孤島と言われている窓際部署。
元々は、外務省高官宅篭城事件を解決するために小野田公顕警視監によって作られた「緊急対策特命係」の名残で、その際に激昂した右京によって割られた看板が付けられていたが、後に新しい看板が作られ、現在に至る。
特に依頼されない限りは仕事は与えられないが(右京自身「特別に命令があれば何でもする」と発言した事もある)、その分行動範囲は自由とも言え、大抵は自ら(勝手に)積極的に捜査に乗り出して、数々の事件を解決している。
能力自体は一目置かれるが、大抵それらの手柄は右京によって捜査一課など事件の主導を握る部署のものとなり、特命係に正当な評価は与えられることはほとんど無いが、これは、右京の持つ信条によるもの。
ちなみに特命係は、刑事部や警務部等の上部部署のいずれにも所属しておらず、いわば警視庁内の浮遊部署と言うべき存在である。初めの頃は小野田警視監が名目上の上司となっていたが、小野田の横死後はしばらくの間は上司がいない状態が続き、S16-2にて甲斐峯秋警視監が新たなる名目上の上司となった。
自由に動ける分、所属する個人のコネも広く活用でき、組織で動く他の部署には出来ない捜査活動も可能。
部屋には、小さいながらも必要最低限の物は揃えられていると同時に、ガラス製のチェス盤が置かれていたり、壁際の棚の書類棚中にはティーカップとソーサーが仕舞われているなど、右京の趣味による物もいくつか置かれている。
係員
「亀山薫が配属される前までに在籍していた6人」に関しては「相棒」と設定されていないばかりか、該当人物本人が登場したり、該当人物に関して登場人物達に言及された事すらない(裏設定として存在するかも不明)ため、劇中では「特命係に7番目に配属された→右京の初代相棒」という具合に「詳細不明の『空白の6人』を抜いた見解」となっている(南井に関しては、亀山より先に「右京の『相棒』として組んだ人物」ではあるが、特命係に所属していた訳ではないので「空白の6人」には該当しない)。
なお、何だかんだで様々な事件を解決してきた二人組の片割れということで、相棒関係から『卒業』する際には周囲から驚かれ(番組的な意味も含む。また驚くのは視聴者も含めて)、特命係を退く真意について連絡が殺到したりと話題となる。
歴代の「相棒」達
杉下右京の相棒として特命係に所属していた人物。
これ以外にも、第3シリーズ第6話では陣川公平が一時配属されて3人体制となったり、第7シリーズ第10話では失踪事件を捜査する為に人事交流という形で法務省の女性職員である姉川聖子が配属されて右京の一時的な「相棒」となった事もある。
また、第13シリーズ第15話では、右京と共に監禁された広報課の社美彌子が、事態打開のために右京と共にタッグを組んだ。
余談
甲斐享の登場した時から、杉下の相棒となる人物の名前には「ある法則」が存在することも公開された。
Season11第2話で角田課長が語ったが、
「かめやま・かおる」「かんべ・たける」「かい・とおる」と三人とも、
名字の頭文字が「か」で始まり、名前が3文字かつ「る」で終わるようになっている。
米沢守もその点には気づいていた様子。
「かぶらぎ・わたる」も同じ。
その他にも、
- 姓は漢字二文字・名は漢字一文字
- 姓は日本の地名
- 代が進むごとに姓の平仮名文字数が一つずつ減る
などの法則があったりする。
ただし、3に関しては4代目相棒の冠城亘の登場によって若干その法則性が揺らいでいる(流石に読みが「か」だけの姓はありえないのでリセットしたのだろうが)。
後に登場した杉下右京のロンドン研修時代の相棒は「南井十(みない・つなし)」で法則からは外れていると思われていたが、実は本名は「鏡見悟(かがみ・さとる)」である。
青木年男は「か」で始まり「る」で終わる法則に当て嵌まらない。
実際、本人は特命係という立場を断固認めておらず、右京の相棒ポジションには既に冠城亘がいるため、法則に当て嵌まらないのかもしれない(しかし特命係の名札に書かれていた「T・AOKI」の文字を見ると、甲斐享のニックネームであった「KAITO」のアナグラムではないかと指摘する声もある。また彼らには「警察官の父親と確執がある」という特殊な共通点がある)。
と、思いきや意外なところから法則に当てはまる名前を見出すファンがいた(ただし当然非公式)。
関連タグ
杉下右京 亀山薫 神戸尊 甲斐享 冠城亘 青木年男 陣川公平
総務部庶務二課 警視庁特状課 杉並中央署生活安全課なんでも相談室:島流し部署繋がり。
ATARU:ドラマ内のワンシーンで特命係らしき人達がエキストラで現れ、一時話題になった。
相棒の脚本も手掛ける桜井武晴氏のお遊びと思われる。