演 神保悟志
概要
テレビドラマ『相棒』の登場人物。
警視庁警務部首席監察官で、階級は警視(Season9まで)。後に警視正になる。
警察庁キャリアで、警視庁に出向中。
かなり几帳面な男にして、杉下右京同様オールバックの髪型で、携帯している薬用小瓶に入れた錠剤をよく口にして噛み砕いており、
周囲からは「ピルイーター」と呼ばれている。(実際の中身は好物のラムネ)
以前から職務を離れた私見では特命係の活躍を高く評価しており、懲戒処分を引き延ばそうとしたり特命係からの依頼に協力したりしていた。
警視庁上層部の人物としては珍しく、特命係の、特に右京の推理力に理解を示す人物ではあるが、特命係や右京に対して処分を下すべき立場にある場合は私見に囚われることなく容赦ない視点で接する(薫が「島根県の県庁所在地を一字違いの愛媛県の県庁所在地と間違えた」時には「県庁所在地の問題はともかく、円周率の問題は自分でも解けたか定かではない」などと彼をフォローしているのか遠回しに罵倒しているのか判らない発言をした)など、自らの職務と責任においては忠実かつ厳格な人物。ゆえに時に自分も含めた上からの命令にも従わず捜査を行う特命係を「ジョーカー」と称している。
更に以前、秘匿で事件の捜査を依頼した際に、自分のある秘密を打ち明けた。
一時期、特命係と距離を置くようになったが、それ以降も特命係に協力するなど関係は続いている。
神戸尊とは警察庁時代からの旧知の仲のため、バーで一緒に飲んだりなど、彼のことを度々気にかけている。
また、色々あって内村刑事部長の人格が豹変した後は、突っ走りがちな彼のフォローに回ることも多くなった。
余談
「瓶の中身はラムネ」である事は、本人としては他言無用とし「バラしたら懲戒処分」と緘口令を敷くほどだが、速攻で薫がバラしていた(Season2第18話)ばかりか、自らが素行調査を依頼した薬物銃器対策課の桐生貴明からは去り際に「好物だと伺ったので」とラムネはラムネで瓶入りは瓶入りでも「飲料の方のラムネ」を差し入れられた事さえあった(Season22第5話)。
つまり薫は明確に確認しただけでも一度ならず二度までも「漏洩」させた事になるのだが、どうやら大河内本人は発言から20年以上経ったにもかかわらず「釘を刺した直後に速攻でバラされた」事に気が付いていない様である(しかも桐生が差し入れた方のラムネも、思う所があったのか律儀に飲んでいた)。速攻で第三者でバラした薫も大概だが、桐生の時は「何故バレたんだ?」と疑っても良かったはずだが…?
とはいえ、本人にしてみれば「本当に明かされては困る『本命の他言無用の秘密』を右京達に流布されない様に『本来なら個人的には秘匿したい秘密』としてわざとラムネの話をした」ないしは「本当は『あの2人なら本命の秘密は他言無用にしてくれる』と踏み、形式上はともかく実態として『ラムネの話をバラしたら懲戒処分』は単なるハッタリだった」とも「作中にもメタ的にも『亀山薫が出戻り』なんて展開になるとは思っておらず、後年になって『薫が関与する形』で蒸し返す事になるのは予想外の話だった」とも考えられる。
演じる神保氏が「仮面ライダー龍騎」においてオルタナティブ・ゼロに変身する香川英行役で出演していたが、接点のある尊も演者である及川氏が仮面ライダー3号に変身する黒井響一郎役である事が時折ネタにされる事がある。