米沢守
よねざわまもる
演:六角精児
警視庁刑事部鑑識課員。階級は巡査部長。
通称「米沢さん」。特命係やファンからはこの呼び名が定着している。
一人称は「私」。口調はほぼ丁寧語であり、怒ることは稀。基本的に敬語を使う。
優秀な鑑識で、特命係の強い味方。巡査部長の為か、時には他の鑑識課員を率いるリーダーとなっている場面もある。
基本的に警察内では肩身の狭い特命係の貴重な協力者であり、角田課長やと並ぶ特命係の活動を支える、言わば「縁の下の力持ち」と言うべき存在。
当初は「変人」刑事の右京を訝しげに見ていたが、やがて右京の手腕と信条に尊敬に近い感情を抱くようになり、今では「敬愛する刑事」とまでに敬っている。
落語が趣味であり、同じく落語を趣味とする右京とは余計にウマが合う。
また、鉄ヲタ属性も有しており、Season6で判明した自室が鉄道グッズだらけと判明している他、Season8ではローカル線の車窓映像を流しながら昼食の駅弁を食していたりする。
特命係と協力することは上層部が良く思わないため、「一応」の交換条件を作っていることが多い。その内容は「落語のチケット」「名人のカセットテープ」「人気(大御所)作家のサイン本」など。時には鑑識捜査だけでなく「捜査一課がつかんだ情報」までもを右京に提供することもある。
最近では、交換条件なしでの無条件の捜査協力も増えてきており、右京の頼みに応えて単身遠方に鑑識へ赴いたり、集団での捜査に出向くこともしてみせた。
基本的には捜査への口出しはしないが、事件について語る時は、ドラマ等の影響を受けているような願望込みの想像を解説に交えたりする。
特命係とは仲がいい反面、特命係とライバル関係にある『トリオ・ザ・捜一』からは目をつけられがち。「あの人嫌いなんです」と伊丹憲一を特に嫌っている。しかし、本編では4人で仲良く麻雀をしていたり(頭数が足りず強引に連れて行かれた可能性もあるが)、コラボCMや番外編ではやたら彼らと絡み、中でもトリオの中では嫌っているはずの伊丹との共演が多い。
トリオが特命係の行動を知りたい際にはいびられ、特命係の動きを零してしまうことも。
なお、特命係在籍者のうち、冠城亘のみは右京からの頼みだと騙されて鑑識作業をさせられたことから彼に対して不信感を抱いており、以降も顔を合わせる度に嫌味や皮肉を言うなどぎくしゃくとした関係が続いていた。
Season14最終話で異動辞令により警察学校の教官となり(このとき、たまたま研修を受けていた警察大学校で訓練生による射殺事件が起こるが、そのことにいち早く気づき、事件発覚のきっかけを作っている)、法務省を退官して警視庁に天下りしてきた冠城の指導も受け持つこととなった(彼に対しては鑑識に関する特別指導もしたらしく、そのためSeason15-10では冠城が鑑識の仕事を引き受けるシーンがある)。
それと同時に、しばらくは現場の仕事から離れると発言した為、Season14を最後に彼はレギュラー卒業となった。
Season15以降、鑑識員としての役割に関しては伊丹の旧友である益子桑栄が、特命係への協力者としての役割についてはSeason14でもゲストとして出演した青木年男がそれぞれ引き継いでいたが、青木の卒業後は鑑識の益子が彼の役割を兼任するようになった。
なお、劇場版4作目にも出演しているが、ここでも鑑識官としてではなく警察学校の教官として登場する。
ちなみに、米沢が鑑識課から警察学校に異動になったのは、Season15の第13話にて、冠城にまた騙されて犯人の携帯電話番号を教えた事で、内村刑事部長から「君の警視庁における未来は潰えたと思え!!」と叱られ、その未来を自分なりに模索した結果とされている。
ただし、2年(警察学校の教官を)務めたら、また現場(警視庁刑事部鑑識課)に戻るつもりでいる模様。
しかしその後も戻ってくる気配はなく、そのまま警察学校教官の職を続けている様子。
落語や鉄道以外にも多くの趣味を持ち、アナウンサーヲタである他、漫画を愛好し、ギターを弾く技術も(ギターと鉄道に関しては実際に演者の六角も愛好していることで知られている)。
さらにはモバゲーや某狩猟ゲーもプレイしているらしく、それによって子供と仲良くなる事もあった。
高い所と駒を使うボードゲームは苦手であり、チェスに関しては「対局で最後まで使われないまま残ったチェスの駒が自分に思えて哀れに感じる」といった趣旨で劇場版1作目において発言しているが、これが事件解決の糸口になったのは言うまでもない。
以前妻に逃げられ離婚した経験があり、現在は独身。
別れた妻のことは今でも想い続けており「元妻の行方を捜してかれこれ3年」とも話している。その設定絡みで彼を主役としたスピンオフ小説、及びそれを原作とした映画の主役になっている。
なお、プレシーズン1話では米沢によく似た監察医が登場していたが、彼との関連は不明。おそらく、彼の原型となったキャラクターであろう。
前述の通り非常に優秀な鑑識だが、第13シリーズのある回にて「4つの全く関係のない別々の事件・事故現場で、それぞれの証拠品のDNA検査を行った際、検査に使う綿棒に米沢のDNAが付着していた」案件が発生した。
当初、警視庁はその4ヵ所の現場において、同じ第三者のDNAが検出されたことで、4つの事件は連続殺人だと公表していた。
この連続殺人事件の現場で見つかった第三者のDNAが米沢の鑑識作業のミスによるものだと判明した後、そうそうに退職届を提出するよう言われた米沢であったが、例によって特命係が執念の捜査を開始した。
その結果「米沢のミスは仕組まれたもので、なおかつ米沢自身に落ち度は全く無かった」事が判明した(3件は米沢が住んでいるマンションの管理人が自身が起こした事件の取り調べ時に米沢の同僚である女性鑑識課員に自身を否定された事による逆恨みで仕組み、1件は米沢の上司が自身のミスを隠ぺいするために仕組んだものだった。動機は違えど、米沢本人からしてみれば「とばっちり」を受けた事には変わりは無い)。
その後、一度は受理された退職届も破棄され、退職の危機は免れたのであった。
上記の通り、警察学校に異動になってからは劇場版以外では全くと言っていいほど出番がなかったが、2022年3月2日放送のSeason20第17話で久々にゲスト出演。
ある事件に偶然巻き込まれた事から右京を頼り、そのまま成り行きで捜査に協力していた。鑑識としての手腕も勿論健在であり、この回の犯人の決定的な証拠を見つける活躍ぶりを見せた。
ちなみにこの回は、彼の鑑識の腕以外にも(主に彼の鉄ヲタとしての面を中心とした)様々な点で「米沢守がどんな人物か」がよく分かる回であり、ファン必見の内容となっている。
関連記事
親記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る- 私見(リポート)
好きという気持ちだけで・20・20-17 ~米沢守再びの事件~
みなさまこんにちは。でおです。 間に合った? 今週は出遅れましたが、リポートミニをお届けします。 みなさま最後までいっしょに盛り上がりましょう。 202203084,394文字pixiv小説作品 特命係、神戸警部補に聞く!!
今年のはじめ頃に書いてたものです。今晩和、88です。特にシリーズってわけでもないんですが、うちの神戸君からみた周囲の人達を紹介してもらおうというお題です。今回は手始めに、杉下さん、米沢さん、芹沢さんの三人に登場して貰いました。一応腐要素はありません。ないつもりです。…多分。←3,109文字pixiv小説作品宇宙警察・サイプレスとタートル
旧相棒を描かれた、そろ様の作品 http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=5250683 http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=5444289 を拝見し、私もそれ風なものを書いてみました。でも普段は特撮番組を全然見ないから、イメージだけで書いてます。許してくださいませ。4,085文字pixiv小説作品- Children of Thanatos
Children of Thanatos3
3が来ました。……うーん、なんかと合体(ネタバレ気味かもです)? 総出で捜索だいっ!4,695文字pixiv小説作品 - Hear the sound of the bell
Hear the sound of the bell 20
殺人事件なのか。 大河内さん登場。 ………ややBL? ☆おわび☆最初、半分しか上がってなかったので、後から続きを半分(21章)上げました。最初に読んでいただいた方、すみません!9,979文字pixiv小説作品 - NPA&MPD 秋の祭典
NPA&MPD 秋の祭典 (前編)
相棒オールスターズでのドタバタ劇です。シリアスばっか考えてると、ナンセンスが抑えきれなくなるのが私の悪い癖。正直、丸山君の白鳥が書けて満足です。 ああでもホント、ふざけてすみません。こんなくだらないものでも、読んでいただけるなら、私はとっても感謝です。3,890文字pixiv小説作品 Telephone Line 6
今晩は。 相変わらず、番組終了直後からの勢いのみで書きました。 蕪タンと米ちゃんが電話で話してるだけのお話です。 今回はS15-6になります。 顔認証システムに思いっきり反応してしまいました。えへ。 相変わらずネタバレ満載ですので未視聴の方はお気を付け下さい。 前作までの閲覧、評価並びにbkm、コメントを有難うございました💛 物凄く嬉しいです。3,230文字pixiv小説作品あわてんぼうなサンタクロース
「米沢さんがサンタクロースだったら、相原さんがトナカイだよね」という友人とのメールから生まれた話です。ちょっぴりほろ苦いクリスマス小説になっています。1,856文字pixiv小説作品