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ショムニ

しょむに

「ショムニ」とは、フジテレビ系列で放送された、江角マキコ主演の日本のテレビドラマシリーズ。
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概要編集

原作は安田弘之作の同名コミック『ショムニ』(講談社モーニング連載)。

ドラマが始まった1998年には高島礼子主演で映画化もされた。

ただし、原作漫画とドラマでは内容や設定がやや異なる


2013年7月より新シリーズ『ショムニ2013』が放送。


都内にある中堅商社「満帆商事株式会社」(FINAL第2話から「George & Smith 満帆カンパニー」に社名変更)にある、「女子社員の墓場」「会社の掃き溜め」と呼ばれる部署・総務部庶務二課所属の6人のOLの活躍を一話完結形式で描く。


第1シリーズは第17回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で作品賞、主演女優賞(江角)、脚本賞(高橋留美、橋本裕志)、監督賞(鈴木雅之、土方政人、平野眞、徳市敏之)、キャスティング賞の5部門を受賞している。役柄の徹底的なデフォルメや、原作にないオリジナルストーリーのアレンジの巧みさなど、働く視聴者のストレスを発散させるコメディとしての徹底が評価された。


登場人物編集

総務部庶務二課所属編集

通称「ショムニ」。ショムニのリーダー格の千夏、頭脳派でブレーンの梅、魔性の女・佳奈、情報通にして仕切り屋のあずさ、占い師のリエ、メンバーの中ではパシリの佐和子と個性豊かな問題OL集団を指す。

彼女らは自らの欲望に忠実に行動しているだけだが、それが結果的に会社にとって良い結果を生むあるいは救うことになる。


主要メンバー編集

坪井千夏(演:江角マキコ)

本作の主人公。ショムニのリーダー的存在。

実力はあるものの協調性はゼロで、当初所属していた宣伝部の部長に尻を触られた際にマイク・タイソン張りの鉄拳パンチを喰らわせたため、庶務二課に飛ばされたが、持ち前の口の悪さと自己中心的な発想で庶務二課を自分勝手な課に育て上げる。


彼女についての学歴や、プライベートなどについては一切不明だが、同じ庶務二課に在籍する丸橋梅とは小学校からの幼馴染みで、梅に弱みを握られている(「泣き虫チーちゃん」「ピーピーチーちゃん」というあだ名を付けられた事など)。また、新潟県柏崎市の出身である事は明らかにされており、ドラマ版ではSMの女王のバイトをしていたことも明かされている。

決まり文句は「女の価値は男の数で決まる」。


『ショムニ2013』でも「ショムニのリーダー」として存在を遺憾なく発揮し、最終回でも「やられたらやり返す…しっぺ返しだ!」と「どこぞの銀行員決め台詞を豪快にパクる」という活躍を見せた。


丸橋 梅(演:宝生舞)

千夏とは幼い頃からの幼馴染み。佐和子とは同期入社。かなりの頭脳派。眼鏡をかけている。

海外事業部配属を狙っていたが、庶務二課の陰謀で結局失敗に終わり、その責任を取らされる形でショムニ送りとなる。

ショムニ送りになった当初はまだ海外事業部異動に執心していたため、ショムニを嫌っていた。

千夏の弱みを知っている唯一の人物。


塚原 佐和子(演:京野ことみ)

メンバーのパシリOL。メンバーの中では最年少である。梅とは同期入社。

入社当初は営業三課に配属されていたが、上司との不倫疑惑(実は何もなし)で、上司の妻が会社に乗り込んできたため、濡れ衣を着せられたままショムニに左遷される。性格は真面目だが、仕事の要領がかなり悪く、必ずと言っていいくらいケアレスミスを連発する。

庶務二課の中では、最もマトモな価値観の持ち主で、井上課長と並ぶ無抵抗平和主義者(いわゆる事なかれ主義)。海外事業部のエリート社員・右京友弘に想いを寄せており、右京と結婚するのが夢である。

ショムニに左遷された当初は、千夏たちの欲望や行動になかなか受け入れられず、辞めようと思うが、千夏たちと行動を共にしたり、ショムニでの仕事経験を重ねることで自覚を持ち始め、ショムニで仕事を続けていくことを決意する。

「FOREVER」にて右京に想いを伝える事には成功したが、結婚したかは不明。


宮下 佳奈(演:櫻井淳子)

社内一の魔性OL。必殺技は、謎の微笑み。

入社当初は営業部に配属されていたが、配属されるや否や営業部の男性社員全員が彼女の虜になり、彼女をオトすため営業成績で争うようになった。だが、強引で無理矢理な営業にクレームが続出し、その元凶としてショムニに飛ばされた。

入社以来、早坂社長や川崎専務、鹿島常務らの愛人であり、満帆商事会長の10人目の愛人でもあることから、満帆商事重役陣は別名「宮下ブラザーズ」と呼ばれている。その関係で、会社の裏事情に精通しており、千夏たちがそれをネタに重役陣を強請ることもしばしば。会社の合併後、社長に就任した前川とも関係を持つようになった。社長や重役陣、千夏までも「佳奈さん」とさん付けで呼ぶ。「~わ」が口癖。


徳永 あずさ(演:戸田恵子)

情報通・仕切り屋のOL。メンバーの中では最年長である。パーマが特徴。旦那とラブラブ。

入社当初は経理課に配属されていたが、趣味と実益を兼ねた株式売買で会社の持ち株を勝手に売買したため、ショムニに飛ばされた。本来なら懲戒解雇なのだが、取引の結果、会社は大儲けしたため、功罪半ばということで特例としてショムニ送りだけで済んだ。

趣味は貯蓄で、仕事中にも財テクに精を出し、金にがめつい。昼休みの会議室では、女性社員に対し「会員制ブランド品オークション」(年会費1000円、出品されるブランド品は相場の30%OFF)を開催している。かつてチアガールをしていたらしい。


日向 リエ(演:高橋由美子)

占い師のOL。メンバーの中で唯一、副業を持っている。

入社当初は人事部に配属されていたが、社員名簿を作成している時に名簿に名前が出ている社員の運命が見え、それを口にした。すると、それが全て的中し社内中がパニックになり、見かねた人事部長によりショムニに左遷される。無口で暗い雰囲気だが、優れた占いの能力を持つ(占い方法は水晶とタロット、ちなみに子供の頃のあだ名は「占いさん」である)。

副業として(夜は)丸の内にて、「クリスティーヌ日向」という名で占い師をしていて、よく当たると評判である。予言でショムニを救った事も度々。

但し、その予言には相当の体力を消耗するため、連続してやり過ぎると倒れてしまう。口癖は「それもまた運命です」・「運命には従うべきです」である。


井上 洸一(演:森本レオ)

庶務二課の課長。温和で物腰が柔らかいが存在感は無く、いつも庶務二課の部屋で飼っている猫の世話をしている(会社で内緒にしていたが、ほとんどバレていた)。朝8時に出勤して夜8時に帰宅するのが普段の日課である。

FINAL最終話では寺崎の謀略で賄賂攻勢の主犯に仕立て上げられ、失踪に追い込まれてしまう。


ショムニ2013でのメンバー編集

第4シリーズからはキャストが一新されている。


三波 まどか(演:ベッキー)


円山 詩織(演:本田翼)


安倍 麗子(演:安藤サクラ)


小島 美鈴(演:森カンナ)


福田 益代(演:堀内敬子)


秘書課編集

千夏のライバル・杉田美園が所属する部署。こちらは庶務二課と異なり、メンバーは4人しかいない。1度(第2シリーズ第6話で)、人事部によって千夏が1週間秘書課に出向することになったため、美園は入れ替わりで庶務二課に出向していた(FINAL最終話でも千夏は一時期秘書課にいたが、こちらは美園が秘書課に在籍している)。美園を除いてFINALでメンバーが変わっている。


杉田 美園(演:戸田菜穂)

千夏のライバルで秘書課のリーダー的存在。秘書課のメンバーの中では最年長でもある。

結婚して寿退社するのが夢であり、佐和子と同様、こちらも右京に想いを寄せている。千夏とは同期でありまたライバルでもあり、当然社内で千夏と遭遇する度にイヤミを飛ばしあっているが、自分がピンチの際には千夏に助けられたこともあり、何だかんだで認めているらしい。

持論は「女の価値は男の総資産額で決まる」。



警備課編集

経済学の勉強をする頭でっかちな社員・神谷真太郎が所属する部署。主に重役や来客などの警護をする仕事だが、神谷だけはショムニに救われたことでショムニの面々を尊敬するようになり、ショムニの面々のサポートもしている。


神谷 真太郎(演:沢村一樹)

第2シリーズから登場。大学院で経済学を専攻し、入社当初は海外事業部に配属された。その後は社内合理化のプログラムを作成したが、実は人事部の寺崎部長と野々村課長に利用されており、後に2人にそのプログラムを悪用されてしまう。自分のピンチをショムニの面々に救われて以来、自ら警備課に転属。ショムニの面々を尊敬しており、ショムニの面々をサポートすることもある。山形県出身で、興奮すると山形弁が口に出る。


満帆商事(満帆カンパニー)重役陣編集

早坂光宗を筆頭とする満帆商事を支える幹部たち。また、佳奈と愛人関係になっており、別名「宮下ブラザーズ」とも呼ばれる。満帆商事が不況に陥るとそれを救うショムニの面々や右京を信頼している。


早坂 光宗(演:久保晶)

満帆商事株式会社代表取締役社長。スペシャル1に登場する妻の早坂サユリは『影の役員会』といわれる「満帆奥様会」の代表を務めている。

温厚で物腰が柔らかい性格でショムニや右京のよき理解者であり、満帆商事が倒産や買収の危機などで不況に陥るとショムニの面々や右京に助けられており、それがきっかけでショムニの面々や右京を信頼している。また、甥の赤瀬川友彦には信頼していると同時に満帆商事の将来を背負って立たせ将来を期待させている。赤瀬川とあずさの結婚後はあずさの舅にもなっている。


人事部編集

「ショムニ潰し」を目論む部署(というか目論んでいるのはほぼ部長と課長の2人だけである)。人件費節約と出世することが目的で、その野望を実現するために毎回ショムニ解体の陰謀をめぐらしたり、ショムニ解体の作戦を立案・実行したりしているが、その度にショムニの面々に野望を阻止されてしまい、ほとんど失敗に終わっている。FINAL第1話で野々村課長が海外へ赴任したため、寺崎部長がかつていた海外事業部に所属している岡野が異動して来る。



寺崎 寅男(演:高橋克実)

人事部長。自身の出世のため、毎回ショムニ解体の陰謀をめぐらすが、うまくいった例はなく、ほとんど失敗ばかりである。私生活ではバツイチで子供はなし(元妻は第2シリーズ第9話に登場)。元々は海外事業部に所属していたが、上司に盾突いたため、自ら人事部に異動した。部下である野々村共々、作中におけるコミックリリーフ的キャラクター。


野々村課長(演:伊藤俊人)

人事部の課長で寺崎部長の腰巾着。寺崎とコンビで自らの出世のため、寺崎と共にショムニ解体の陰謀をめぐらす。第1シリーズと第2シリーズに登場。

FINALでも引き続き出演が決まっていたが、演者の伊藤が撮影開始直前に急死。このためドラマでは代役を立てられず、海外赴任中という扱いとなった(この事はFINAL第1話で語られている)。その代わりとして、彼の役回りは岡野が兼ねる。


海外事業部編集

エリート社員・右京友弘が所属する部署。ここに所属する社員のほとんどは皆エリート社員である。シリーズが進むにつれてキャラクターや人数も変わっている。

『ショムニ2013』では初期とは違いメンバーが一新、少し落ちぶれている様子もうかがえる。


右京 友弘(演:石黒賢)

大財閥の御曹司という超エリートで、美園や佐和子など、女性社員の憧れの的である。東京大学法学部、ニューヨーク市立大学大学院センター卒。東銀座出身。

ショムニと同様、満帆商事(満帆カンパニー)が不況に陥ると自らの腕で満帆商事(満帆カンパニー)を救っており、そのことがきっかけで上司たちや早坂社長から信頼を得ている。前川社長からは当初はなかなか受け入れてもらえなかったが、次第に信頼を得ていく。自分がピンチに陥るとショムニの面々に救われたりすることもあり、状況によってはショムニと手を組むことも厭わない。


屋台の親父(演:赤星昇一郎)

千夏たち行きつけの屋台の親父。第2シリーズから登場。

FINAL第2話以降は早坂社長が社長を辞任して屋台を営んでおり、千夏たちがその屋台に行ったため登場しない。


放送情報編集

期数放送期間話数
第1シリーズ(1998年)1998年4月15日〜7月1日全12回
第2シリーズ(2000年)2000年4月12日〜6月28日全12話
第3シリーズ(FINAL)(2002年)2002年7月3日〜9月18日全12話

スペシャル編集

・ショムニスペシャル第1弾(1998年)

・ショムニスペシャル第2弾(新春ドラマスペシャル)(2000年)

・ショムニスペシャル第3弾「ショムニFOREVER」(2003年)


外部リンク編集

・第2シリーズ ショムニ 2ndシーズン-フジテレビ番組基本情報

・第3シリーズ ショムニ ファイナル-フジテレビ番組基本情報

・第4シリーズ ショムニ2013-フジテレビ


余談編集

2023年5月13日放送のバラエティ大喜利番組『IPPONグランプリ』にてこの青色の名前を教えて下さい。というお題が出た所、バカリズムが当番組でショムニ達が着ている制服の色そっくりな事から「ショムニブルー」と回答。

Twitterでは比較画像や語呂の良さもあって視聴者から「この名前で大正解」大体あってるといった大絶賛の声が上がりトレンド入りした。


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