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その他曖昧さ回避


セドリック・ディゴリー

セドリック・ライゼ・アルノール

概要

1960年から2004年まで生産された高級車である。

日産自動車プリンス自動車を合併した事により、3代目230型以降はプリンスの車種であったグロリアとは兄弟車になりファンから「セドグロ」と呼ばれた。

ボディタイプはセダンを基本として、年代によってハードトップライトバンステーションワゴンも展開。
駆動方式はFR又は4WDで、変速機はMTATCVT仕様が登場している。

同クラスのトヨペットクラウンとは、派生型のタクシーハイヤーパトカー教習車モデルも含めて長年の競合車種であった。

歴代モデル

初代30型(1960年~65年)

初代セドリック
謹賀新年



英国BMCのライセンス生産車であったオースチン・A50ケンブリッヂサルーンに代わる中型車として開発。
発売当初のモデルは縦に並んだヘッドライトが特徴であったが、後に横に並んだ形式に変更。
1963年には直6・2.8リッターエンジンを搭載した上級モデルの「セドリック・スペシャル」が登場し、こちらは後のプレジデントの前身となった。

2代目130型(1965年~71年)

日産セドリック(130型前期モデル)



当初はピニンファリーナのデザインによるヨーロッパ調の外装であったが、1968年のマイナーチェンジで大幅に変更される。
後の日産を代表する直6・直4OHCのL型エンジンが搭載された。
3ナンバー車の設定は見送られたが、パトカー仕様にはV8・4,000ccエンジン搭載車が存在する。

3代目230型(1971年~75年)

ニッサン・セドリック



これ以降グロリアがプリンス店版の兄弟車となり、3ナンバー仕様も復活。
1972年8月には、国産乗用車では初めての4ドアハードトップが設定された。

生産拠点も栃木工場に変更(2021年2月現在、日産のFR車やスポーツカーの生産を担当)。
歴代で初めて販売台数がクラウンを上回った。
広告キャラクターは菅原洋一二谷英明を起用。

4代目330型(1975年~79年)

セドリック330型



排気ガス浄化システム「NAPS」を搭載。
エンジン排気量の2,600ccから2,800ccへの増量の他、2,000ccエンジン車へのEGI(電子制御燃料噴射装置)装着仕様の設定を行い1975年からの排気ガス規制に適合させた。
このモデルの後期型よりトップグレードの「ブロアム」が設定され、以後主力グレードとなる。
またステーションワゴンの設定が見送られた。

5代目430型(1979年~83年)

430



この代からハードトップは4ドアのみの設定となり、ステーションワゴンが復活。
国産乗用車として初めてのターボチャージャー付きエンジン(L20ET型)搭載車と、直6・OHCディーゼルエンジン(LD28型)搭載車が設定された。
1982年にはATがロックアップ付き4速仕様に変更される。

6代目Y30型(1983年~87年)

日産自動車セドリック



搭載されるガソリンエンジンが日本車で初となる新開発のV6・OHCのVG型に変更され、ディーゼルエンジンも1985年のマイナーチェンジで新開発のRD28型に変更。
このモデルのステーションワゴンとバンは1999年まで生産された。
長年広告キャラクターとして起用されていた二谷氏がこの代をもって降板となる。

7代目Y31型(1987年~1991年)

日産セドリックハードトップ2000グランツーリスモSV(Y31)



スポーティーグレードの「グランツーリスモ」と世界初となる5速ATを設定。
タクシー・ハイヤー仕様のセドリック営業車は、マイナーチェンジを繰り返しながら2014年(自家用向けは2002年)まで生産販売された。

広告キャラクターとして、坂本龍一(ミュージシャン)、タケオキクチ(ファッションデザイナー)、鈴木エドワード(建築家)を起用。

8代目Y32型(1991年~95年)

セドリック・V30グランツーリスモ アルティマ(PY32)



全てが3ナンバーサイズの4ドアハードトップ構造となった。
グレード体系も「ブロアム」と「グランツーリスモ」に集約し、「グランツーリスモ」には丸型4灯ヘッドライトが装備。
またMT車の設定を取り止めている。
結果的に、グロリアと合わせて再び販売台数がクラウンを上回った

9代目Y33型(1995年~99年)

NISSAN Cedric Gran Turismo



上級グレードのエンジンが、前年発売のA32型セフィーロに搭載された新開発のVQ型に変更。
1997年に追加された4WD車には直6・2500ccのRB25DET型が搭載され、430型以来となる直6ガソリンエンジン車となった。
その一方で電子制御5速ATが廃止される。

10代目Y34型(1999年~2004年)

NISSAN CEDRIC (Y34)



先代までの「ブロアム」の高貴な印象をセドリックの個性とする、「1ブランド・1モデル」計画によって「エクストロイドCVT」が用意された。

2004年に後継車種のフーガに引き継ぐ形で生産を終了。
その後も先述の通りY31型セダンのセドリック営業車の生産販売を続けていたが、2014年をもって終了した。

セドリック・2.0オリジナル(QJY31)



車名

フランシス・ホジソン・バーネットの小説『小公子』の主人公セドリックに由来し、当時の社長が命名した。

余談

刑事ドラマの『特別機動捜査隊』や『大都会』、『西部警察』などでは劇中車として多く登場した。

関連項目

自動車 乗用車 セダン 高級車
日産自動車 プリンス自動車
グロリア(日産) プレジデント(日産)
シーマ(日産) フーガ

外部リンク

Y31型営業車カタログバックナンバー(日産自動車公式サイト内)

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