概要
2009年より『バネット』の車名にNV200が付き、NV200バネットとなる。
この車が発売された後もバネットは一部グレードのみ販売を継続していたが、2017年6月までに廃止された。
3列シート仕様もあるが、セレナより狭い。
また、排気量が1600ccと中途半端で、乗用車には2000ccクラスの自動車税がかかる。
シフトレバーはインパネ式で、パーキングブレーキはレバー式。
海外でも(製造・)販売が行われており、世界各地でその姿を見ることが出来る。なお、インドとインドネシアでは「エヴァリア」と言う名称に差し替えられるが、それ以外では(基本的には)NV200と名乗る。
アメリカおよびカナダ向けに関しては、実は車体がやや大きめに作られている(長さ33センチ、幅3.5センチ、ホイールベース約20センチ、それぞれ長く、1.2センチほど高い)。
2011年10月から2019年4月までは三菱自動車販売店でも、アメリカとカナダでは2014年10月から2018年2月までシボレーの販売店でも、インドでは2013年10月から2015年にかけてアショック・レイランドという商業車専門メーカーの販売店でも、それぞれ取り扱っていたが、NV200と名乗った訳ではない(三菱自動車はデリカバンおよびデリカD:3、シボレーはシティエクスプレス、アショック・レイランドはスタイル)。
2014年10月からは電気自動車バージョンも設定されているが、日本市場では2019年10月に販売をやめてしまった。
タクシー仕様車
2010年12月に設定した。発売当初は車椅子をそのまま乗せられることを売りとしていた。ただその一方でセダンからミニバン(ワンボックスカー)へと大きく変貌したことから「料金いくらかかるの!?」と利用者から心配の声が上がった様で、導入したタクシー会社ではわざわざ「普通のタクシー料金(小型)でご利用いただけます」と説明するハメになった。
しかし商用車ベースでは乗り心地の改善に限界があったことやトヨタからタクシー専用車種としてシエンタをベースにしたジャパンタクシーが登場するとあっという間に駆逐されてしまい、2021年3月をもって日本向けの生産を終了した。
ちなみに「後継車種」はセレナとノート。
一方、2011年にはニューヨークのタクシー使用車種にも選ばれており、2013年から導入された。ただ、計画では2018年までに市内を走っている13000台以上のタクシーをこのNV200に全て置き換えるつもりだったのだが、事業者からは「車種の選択が出来なくなるのはおかしい」と非難され、実際に使用するドライバーからの評判も良かったとは言えず、結局全てのニューヨークタクシーをこれに置き換える計画はなかったことにされた。
こうしたこともあり、アメリカ向けのタクシー仕様車は2019年に製造・販売を打ち切った。
さらに2013年にはロンドンタクシーへの採用を見越し、ロンドンで実証試験を行ったものの、様々な事情から、結局ロンドンタクシー仕様は実現しなかった。