概要
これまでトヨタが販売した「コンフォート」は2代のモデルが存在するが、ボディタイプや駆動方式などがそれぞれ全く異なる別車種である。
製造はいずれも子会社である現在の「トヨタ自動車東日本」が担っており、香港やマカオへもタクシー用として輸出されている。
初代(XS10型)
1995年から2018年まで販売。
小型タクシー及び教習車仕様として6代目マークⅡをベースに開発されたFRセダンである。
インパネには大小様々な収納スペースが設けられた。
事業者でない一般の個人客でもタクシー・教習用関係なくトヨペット店にて購入可能であった。
兄弟車として車体を若干延ばした中型タクシーのクラウンコンフォートがあり、長年のライバルとして日産のクルーとセドリックがあった。
なおこの初代は、香港限定で珍しい塗装のミニ四駆REVシリーズとして商品化されている。
日本での販売は2019年に静岡県で開催されたホビーショーのみで、しかも一人一個のみという購入制限がかかっていた。
現在でも日本での正式な商品化を望む声は多い。
コンフォートGT-Zスーパーチャージャー
トヨタの当時の子会社「トヨタテクノクラフト」の手によって教習車仕様をベースに改造された、スポーツ仕様モデル。
試作車を含めて60台が製作された。
ベース車と異なる点として
・教習車仕様がベースであるが助手席ブレーキはついていない
・指定燃料をハイオクガソリン化
・3S-FEエンジンに[スーパーチャージャー]]TX07を搭載
・専用ブレーキパッドとブレーキシューを搭載
・フロントとリアにスポイラーを装備
・車高を30mm程度低い
などがある。
D1仕様
2004年にチューニングショップOKUYAMAが中古の教習車仕様をベースに製作。
3S-GTEエンジンに載せ替え、エアロパーツとガルウィングドアを装着した。
2代目(NTP10R型)
2018年に販売開始。
コンフォート、クラウンコンフォート、タクシー仕様もあったクラウンセダンの後継車として登場した、ジャパンタクシーの輸出名に採用された。
そのためボディはシエンタベースのFFミニバン型となっている。
なお2020年現在の日本においてはジャパンタクシーの使い勝手の悪さや維持費の高さなどの問題で、現在も全国的に多くのタクシー会社がコンフォートを含むセダン型車両を使用している。