曖昧さ回避
普通免許の教習車
主に①取り回しが良い、②高速道路や坂道での加減速がしやすい、③衝突時の耐久性が優れる、④実際のタクシーに一番多いタイプ、などの理由から中型までのセダンである事が多い。
使用車種は二輪免許用も含めてクラウンセダン、コンフォート、アクセラ、カローラ、アクシオ、インプレッサ、ランサー、グレイス、セドリック、ブルーバード、ジャパンタクシーなど。
BMW、アウディ、ベンツなどの外車が使われている場合も少なくなく、海外ではランボルギーニを使用する施設もあるようである。
側面には自動車学校名が書いてあり、屋根には数字の書かれたタクシーの行灯状の札が付いている場合もある。前後には仮免許練習中の札をつけている。
助手席には補助ブレーキがついており、危険があった時や危ない運転をした時には教官が停車させることも可能となっている。
また助手席の教官が後方をよく見る事が出来るように補助のサイドミラーが左右に一つづつ付けられている。
自動二輪免許の教習車
大型特殊以上の教習車と異なり指導員が同乗できないため、外から操作の様子(ギアポジションや前後ブレーキなど)が分かる灯火類が追加されていたり、エンジンの出力を落とされていたり、転倒が多いため大型のエンジンガードが装備されたりなどの変更が行われている。また路上教習が無いためナンバープレートは登録されていない。
大型二輪の教習車は排気量が750CC(ナナハン)の車種のみが使用されていたが、近年ではそれ以上の排気量を持つ車種も採用され始めており、教習所によってはハーレーダビッドソン(XL883)やBMWなども採用している。
普通二輪ではほぼ例外なしにホンダのCB400SFが、小型限定(MT)ではCB125Fの採用が多い。
それぞれのオートマチック限定免許では該当する排気量のスクーターが使用される。なお大型のAT免許は650ccまでとされているため、スズキのスカイウェイブ650がほぼ独占的に使用される。但し2019年12月1日より排気量の制限が撤廃されたため、今後700cc以上の車種に徐々に置き換えられていく予定。
それ以外の教習車
大型特殊ではホイールローダー、準中型では5トン車のダブルキャブ仕様、中型では11トン車、大型では20トン車がそれぞれ使用される。
また大型特殊も自動二輪同様に路上教習が無いため、ナンバーは登録されていない。
中型二種ではエルガLTなどの9m大型車や中型バス、大型二種ではブルーリボン、エルガ、エアロスターなどの大型バスが使用される。これらバス教習仕様車は前ドアが省略されたかつてのツーマンバスを彷彿とさせる構造だが、教習所によっては廃車になった路線バスを改造して使用していることも。
お願い
路上では制限速度ギリギリあるいはそれ以下で走っていたり、不安定な走りを見せたり急ブレーキをかけたりすることが多いが、運転者は運転に慣れない初心者であり、走ることすら必死なのである。
イライラするのは分かるが、誰もが最初はそうだったのだから、あせらせるような運転をするのは絶対にやめてほしい。
制限速度に関しては守るのが当たり前なので遅すぎるのは迷惑にしてもその速度で走っている車にイライラするのはお門違いである。