※メイン画像は2代目アクシオ(通算11代目)の前期型
概要
10・11代目の国内向けカローラのセダンタイプに与えられた名称。
10代目はプラットフォームは海外向けの140系カローラと同じ(9代目のキャリーオーバーである)MCプラットフォームを採用していたが、11代目では海外向けカローラとは異なり、ひとつ下の車格であるヴィッツと同じBプラットフォームを採用。これはカローラが大きくなりすぎてしまったことや軽量化とコスト削減を図るためで、11代目では全長が短くなっている。
アクシオのサブネームが与えられていたのは、日本独自の5ナンバー枠に収まる専用派生車種という位置付けになったことが理由。
リアサスペンションは初代の4WDグレードを除く全てでトーションビーム式であった。
性能面では「安いなりの小型セダン」でしかなかったものの、年々厳しさを増す衝突安全の規制や海外需要を見込むゆえの自動車の大型化の波の中で稀少な5ナンバーサイズセダンであったことから、高齢者や法人を中心に一定の需要はあったが、それもハイブリッドカーのアクアに取って代わられていった。だが、「ハイブリッドの5ナンバーセダン、ない?」という声もあり、11代目版の途中である2013年8月からハイブリッドカーが設定されている。ちなみに同じハイブリッドの5ナンバーセダンとして登場したホンダグレイスより1年4ヶ月早い登場だったりする。
12代目の現行カローラのセダンタイプはプラットフォームが国内外で統一されたため、単にカローラとだけ名乗っており、アクシオとしてのフルモデルチェンジは無かった。しかし当面の間は1グレードに削減・ハイブリッドを販売の中心においた上で(アクシオ同様5ナンバーサイズセダンであったプレミオとアリオンにはモデル廃止までハイブリッド仕様が存在しなかった)、主に法人向けに販売が継続されてきた。
また1グレードではあるものの電気式CVT(ハイブリッド)・チェーン式CVT・MTとトランスミッションが3種類も存在する。スポーツカーもどきではないアクシオにMTがあるのはまた何で?と言いたくなるが、これは本車をベースとした教習車が存在するのと、MTが主流だった時代からずっとMTを乗り継いできている高齢者の需要に対応するためであった。
こう見えて、10代目版のアクシオに関してはホットモデルのGTが設定されており、ワンメイクレース仕様も販売されていた(ただし超絶不人気であった)。
またSUPER GTのGT300には、エンジンをV6に換装した状態で2009年から参戦。2010年には2台体制となり、うち1台はエヴァンゲリヲンとのタイアップでの参戦で、同年SUGOで3位表彰台を獲得。もう1台はカローラ店のオレンジカラーで、こちらは同年富士でクラス優勝という活躍を見せている。
2025年10月いっぱいで生産を終了する予定。販売についても在庫がなくなった時点で終了となる。これに伴い、カローラアクシオをベースにした教習車も生産を終了する。