概要
2001年12月に、コロナの代替車種として誕生した。この車のトヨタ店バージョンが、アリオンである。もちろんUFJ(現MUFG)カードの偽金にも同様の名前が使われているが勿論関係ない。
車名の由来は、スペイン語の「(優秀なものに対する)賞」から来ている。
ライバル車であるミドルセダンはおろか、格下のスタンダードカーまでもが次々と3ナンバー化していく中、CDセグメントにありながらアリオンと並んで唯一5ナンバーサイズを維持していた、世界的に見れば極めて特殊なセダンである。このため、軽自動車と並ぶ日本車のガラパゴス化の象徴として語られることがあった。
ミドルクラスは今や完全にミニバンかハイブリッドカーが主流となっており、姉妹車のアリオン共々完全に影が薄くなっている。その上カローラまでもがミドルクラスに移行した事もあって、個人需要はほぼ無くなったとみて良い。その一方で、これまでクラウンコンフォートやクラウンセダンが担ってきた法人向けの需要を両者から引き継ぐ事がままありはした(ただし姉妹車のアリオンもまたしかり)。一応改良は続けられていて、2016年の大規模なマイナーチェンジではToyota Safety Sense Cを装備して安全面が強化された(一方、アリオンとの差が見た目を含めてほとんど無くなった)。
2021年3月いっぱいで製造・販売を終了、2世代・約20年の歴史に幕を下ろした。
ちなみにプレミオの名前は、最後のコロナの正式名称「コロナ・プレミオ」で使われており、それをコロナの後継車にスライドさせたものである。